レプリケートされない構成のアップグレード・プロセスについて

レプリケートされない構成でイメージ・アップグレード・ストラテジが次の場合:
  • Auto: アップグレード・プロセスは自動化されます。TimesTenオペレータはすぐに処理を実行しません。かわりに、Kubernetesが処理を実行し、ポッドの終了を自動的に開始し、新しいポッドに置き換えます。新しいポッドが、アップグレードされたTimesTenイメージを実行します。

    Kubernetesが終了して置き換えるポッドの数は、.spec.ttspec.rollingUpdatePartitionデータ項目の値よって異なります。特に、Kubernetesは、序数値が.spec.ttspec.rollingUpdatePartitionの値以上であるポッドをアップグレードします。序数値が.spec.ttspec.rollingUpdatePartitionの値より小さいポッドはアップグレードされません。たとえば、レプリケートされない3つのポッド(ポッドの序数値は-0-1および-2replicas = 3)があり、.spec.ttspec.rollingUpdatePartitionの値が2の場合、-2ポッドはアップグレードされますが、-1および-0ポッドはアップグレードされません。.spec.ttspec.rollingUpdatePartitionのデフォルトは0です。

    .spec.ttspec.rollingUpdatePartitionデータ項目は、TimesTenClassicオブジェクトの属性を定義するときに指定できます。データ項目を指定しない場合、デフォルトは0です。「TimesTenClassicオブジェクトの定義について」を参照してください。

    アップグレード手順の一部として、.spec.ttspec.rollingUpdatePartitionデータ項目の値を変更することもできます。この方法を示す例は、この章の後半で説明します。

  • Manual: アップグレード・プロセスは手動です。KubernetesもTimesTenオペレータもすぐに処理を実行しません。1つ以上のポッドを削除してアップグレードを開始します。手動アップグレードの場合、.spec.ttspec.rollingUpdatePartitionデータ項目は無視されます。

この章の後半には、レプリケートされないTimesTenClassicオブジェクトの自動アップグレードと手動アップグレードを実行する方法を示す2つの例があります。例を次の項に示します: