TimesTenオペレータのアップグレードについて

TimesTenオペレータのアップグレードを開始する前に、アップグレードに必要なYAMLマニフェスト・ファイルまたはHelmチャートのいずれかを取得していることを確認してください。「アップグレード用のコンテナ・イメージの取得について」を参照してください。アップグレードにHelmチャートを使用する場合は、「HelmおよびTimesTen Helmチャートの概要」を参照してください。

アップグレード・プロセスは、ネームスペーススコープの1つ以上のネームスペースでTimesTenオペレータをアップグレードするか、クラスタスコープのtimesten-operatorネームスペースでアップグレードするかによって異なります。TimesTenオペレータは、TimesTenオペレータをインストールしたスコープと同じスコープでアップグレードする必要があります。TimesTenオペレータのスコープの詳細は、「TimesTenオペレータについて」を参照してください。

次の項では、YAMLマニフェスト・ファイルを使用して両方のスコープでアップグレードを実行する方法を示します。この例では、ファイルがnew_kube_files/deployディレクトリにあると想定しています。「アップグレード用のコンテナ・イメージの取得について」を参照してください。

ネームスペーススコープでKubernetesクラスタ内の1つ以上のネームスペースのTimesTenオペレータをアップグレードするには、次のファイルを使用します:
  • service_account.yaml: TimesTenオペレータに関連付けられたサービス・アカウント、ロールおよびロール・バインディング・オブジェクトをアップグレードします。

    アップグレードを実行するには、kubectl replaceを使用してネームスペース内のファイルを置き換えます。

  • service_account_cluster.yaml: TimesTenオペレータの追加の特権および権限をアップグレードします。このファイルがインストールされている場合は、アップグレードする必要があります。「TimesTenオペレータのインストールについて」を参照してください。

    このファイルを変更してから、kubectl replaceを使用してアップグレードする必要があります。実行する必要がある変更については、この例の後半で説明します。

  • operator.yaml: ネームスペーススコープのKubernetesクラスタのネームスペースでTimesTenオペレータをアップグレードします。

    このファイルを変更してから、kubectl replaceを使用してアップグレードする必要があります。実行する必要がある変更については、この例の後半で説明します。

クラスタスコープのKubernetesクラスタのtimesten-operatorネームスペースでTimesTenオペレータをアップグレードするには、次のファイルを使用します:
  • cluster_config.yaml: timesten-operatorネームスペースおよびクラスタスコープのtimesten-operatorネームスペースでTimesTenオペレータを実行するために必要なServiceAccount、Role、RoleBinding、ClusterRoleおよびClusterRoleBindingオブジェクトをアップグレードします。

    アップグレードを実行するには、kubectl replaceを使用してファイルを置き換えます。

  • cluster_operator.yaml: クラスタスコープのクラスタのtimesten-operatorネームスペースでTimesTenオペレータをアップグレードします。

    このファイルを変更してから、kubectl replaceを使用してアップグレードする必要があります。実行する必要がある変更については、この例の後半で説明します。