ODP.NET接続文字列へのTimesTen接続属性の設定

次の構文で、ODP.NET接続文字列のPassword設定にTimesTen接続属性を設定できます。

構文は以下のとおりです。

  • パスワード設定自体と任意のTimesTen接続属性の設定を含む、Password設定の構成要素は、セミコロンで区切ります。

  • Password設定にセミコロンが含まれる場合は、必ず設定全体を引用符で囲む必要があります。

  • ODP.NET接続文字列全体が引用符で囲まれるので、Password設定の始まりの引用符と終わりの引用符の前にはそれぞれ\のエスケープ文字が必要です。

次の例では、TimesTenでユーザーscottに対し、パスワードlionを設定します。また、キャッシュ操作のために、Oracle Databaseでユーザーscottに対しパスワードtigerを指定する、TimesTenのOraclePWD接続属性も設定します。

"Data Source=mysource;User Id=scott;Password=\"lion;OraclePwd=tiger\"";

次の例では、また、TimesTenでユーザーscottに対し、パスワードlionを設定します。今回は、TimesTenのOracleNetServiceName接続属性とOraclePWD接続属性を設定します。OracleNetServiceNameでは、Oracle DatabaseのOracle IDを、対応するパスワードtigerを指定しOraclePWD設定に指定します。この例では、最後にTimesTenパススルー・レベルを1に設定します。

"Data Source=mysource;User ID=scott;Password=\"lion;OraclePwd=tiger;
OracleNetServiceName=mytest-pc.example.com;passthrough=1\"";

(TimesTen接続属性の一般的な情報は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』接続属性を参照してください。)

ノート:

『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』TimesTenデータベースの管理で示されているように、従来どおり、ODBC Data Source AdministratorでのTimesTen DSN定義にTimesTen接続属性を設定することもできます。ただし、これは安全ではないので、OraclePWD属性などのパスワード設定は推奨されません。