tnsnamesネーミング・メソッドを使用した接続

TimesTenでは、tnsnames構文がサポートされています。TimesTen tnsnames.oraエントリは、Oracle tnsnames.oraエントリの場合と同様に使用できます。

次に、tnsnames.oraでのTimesTenエントリの構文を示します。

tns_entry = (DESCRIPTION =
               (CONNECT_DATA =
                  (SERVICE_NAME = dsn)
                  (SERVER = timesten_client)))

ここで、tns_entryは、エントリに割り当てる任意のTNS名です。次の点に注意してください:

  • ここで示されているように、DESCRIPTIONおよびCONNECT_DATAは必要です。

  • SERVICE_NAMEdsnは、ODBC Data Source Administratorで定義されているTimesTenデータ・ソース名(DSN)である必要があり、ODP.NETアプリケーションを実行するユーザーから参照可能である必要があります。

  • SERVERでは、timesten_clientによりクライアント/サーバー接続を指定します。SERVICE_NAME dsnの値は、TimesTenクライアントのDSNである必要があります。

DSN my_client_dsnによって参照されているTimesTenデータベースへの直接接続用のtnsnames.oraエントリの例を次に示します。

my_tnsname = (DESCRIPTION =
                (CONNECT_DATA =
                   (SERVICE_NAME = my_client_dsn)
                   (SERVER = timesten_client)))

ユーザーscottとパスワードtigerを使用して、tnsnames.oraファイル内のmy_tnsnameエントリによって参照されているmy_client_dsn TimesTenデータベースに接続するには、ODP.NETアプリケーションで次の接続文字列を指定します。

"User Id=scott;Password=tiger;Data Source=my_tnsname"

tnsnames.oraファイル内のmy_tnsnameエントリによって参照されているmy_client_dsnに現在のオペレーティング・システム・ユーザーとして接続するには、ODP.NETアプリケーションで次の接続文字列を指定します。現行のオペレーティング・システム・ユーザーは、TimesTenインスタンス管理者または定義済のTimesTen外部ユーザーである必要があります。

"User Id=/;Data Source=my_tnsname"

ノート:

TimesTen Classicの場合は、ttInstanceCreate -tnsadminオプションまたはttInstanceModify -tnsadminオプションを使用して(TNS_ADMIN環境変数に加えて使用)、tnsnamesの場所を設定できます。