簡易接続ネーミング・メソッドを使用した接続
TimesTenでは、tnsnames.ora
エントリを構成せずに接続を許可する簡易接続構文をサポートしています。
TimesTen簡易接続文字列の構文は次のとおりです。
host/service_name:server
次の点に注意してください:
-
簡易接続の構文に従うにはホスト名を指定する必要があります(指定しない場合、TimesTenでは無視されます)。慣例的に、通常
localhost
名が使用されます。 -
service_name
には、ODP.NETアプリケーションを実行するユーザーから参照可能なODBC Data Source Administratorで定義されているTimesTen DSNを指定します。 -
server
では、timesten_client
によりクライアント/サーバー接続を指定します。service_name
は、TimesTenクライアントのDSNである必要があります。
ユーザーscott
とパスワードtiger
を使用して、my_client_dsn
DSNによって参照されているTimesTenデータベースへのクライアント/サーバー接続を確立するには、ODP.NETアプリケーションで次の接続文字列を指定します。
"User Id=scott;Password=tiger;Data Source=localhost/my_client_dsn:timesten_client"
現在のオペレーティング・システム・ユーザーとして、my_client_dsn
によって参照されているTimesTenデータベースへのクライアント/サーバー接続を確立するには、ODP.NETアプリケーションで次の接続文字列を指定します。現行のオペレーティング・システム・ユーザーは、TimesTenインスタンス管理者または定義済のTimesTen外部ユーザーである必要があります。
"User Id=/;Data Source=localhost/my_client_dsn:timesten_client"