デーモンの起動および停止

TimesTenデーモンの自動起動

TimesTenデーモンの自動管理には、2つのオプションがあります。

次のいずれかのオプションのみを選択します。

setuprootスクリプトを使用したTimesTenデーモンの自動起動

SysVのsetuprootスクリプトを実行すると、オペレーティング・システムの起動および停止時にTimesTenデーモンが自動的に起動および停止されます。

TimesTenデーモンの起動setuprootスクリプトを(ルートとして)実行すると、このスクリプトは、/etc/init.dディレクトリにTimesTenの適切なSysV初期化スクリプトをインストールします。

次の項では、TimesTen ClassicとTimesTen Scaleoutのsetuprootスクリプトの実行の違いについて説明します。

TimesTen ClassicでのSysVのsetuprootスクリプトの使用

setuprootスクリプトは、timesten_home/binディレクトリにあります。SysV初期化スクリプトがインストールされると、オペレーティング・システムの起動時にTimesTenが自動的に起動され、オペレーティング・システムの停止時に自動的に停止されます。

SysVを使用する場合は、次のようにsetuprootスクリプトを実行します。

cd $TIMESTEN_HOME/bin
setuproot -install
その他のすべてのシナリオでは、インスタンス管理者はttDaemonAdminユーティリティを使用してTimesTenデーモンを管理します。Oracle TimesTen In-Memory DatabaseリファレンスttDaemonAdminを参照してください。

TimesTen ScaleoutでのSysVのsetuprootスクリプトの使用

setuprootスクリプトは、グリッドのすべてのインスタンスのtimesten_home/binディレクトリにあります。setuprootスクリプトを実行すると、デーモンは、ttGridAdmin dbOpenコマンドまたはttGridAdmin modelApplyコマンドの処理の一環として、各データ・インスタンスで自動的に起動されます。

TimesTen Scaleoutの場合の、setuprootスクリプトの実行手順は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』システム起動時に自動的に起動するインスタンスの設定の項を参照してください。

systemdを使用したTimesTenデーモンの自動管理

TimesTen Classicの場合、ルート・ユーザーは、TimesTenデーモンの自動管理(起動および停止を含む)に使用するsystemdを設定できます。

systemdを設定して起動すると、ttDaemonAdminユーティリティを使用してデーモンを管理できなくなります。systemdのインストール、構成および管理の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション、移行およびアップグレード・ガイド』systemdを使用したTimesTenサービスの管理を参照してください。

systemdを設定してTimesTenデーモンを自動的に管理するには、次の手順を実行します。

ノート:

これらのステップは、systemdを使用するために実行する必要がある操作の概要です。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション、移行およびアップグレード・ガイド』Linux/UNIXでのインスタンスの作成についてを参照してください。

  1. systemdを使用してTimesTenインスタンスを作成します。

  2. TimesTenサービス・ファイルを変更します。

  3. ルート・ユーザーとして、-install -systemdオプションを指定してtimesten_home/bin/setuprootユーティリティ・スクリプトを実行します。setuprootスクリプトは、systemd初期化スクリプトを適切な場所にコピーします。

  4. ルート・ユーザーとして、systemd systemctl startコマンドを実行してTimesTenサービスを起動します。

    ノート:

    systemdのsystemctlコマンドを使用して、systemdを手動で制御できます。

設定して起動すると、systemdはSysV初期化スクリプトよりも優先されます。

手動でのデーモンの起動と停止

デフォルトでは、ttDaemonAdminユーティリティを使用してTimesTenデーモンを起動および停止できます。

ttDaemonAdminユーティリティを使用してTimesTenデーモンを起動および停止するには、インスタンス管理者である必要があります。

ノート:

TimesTenデーモンを自動的に起動および停止する方法の詳細は、「TimesTenデーモンの自動起動」を参照してください。

  • TimesTen Classicの場合、インスタンス管理者はTimesTenデーモンを手動で管理します。TimesTenメイン・デーモンを手動で起動および停止するには、-startまたは-stopオプションを指定してttDaemonAdminユーティリティを使用します。

  • TimesTen Scaleoutでは、ttGridAdmin instanceExecコマンド内でttDaemonAdmin -startオプションまたは-stopオプションを実行し、データ・インスタンスのデーモンを手動で起動します。

ttDaemonAdminの詳細は、「ttDaemonAdmin」を参照してください。ttGridAdmininstanceExecの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』グリッド・インスタンスでのコマンドまたはスクリプトの実行(instanceExec)を参照してください。setuprootスクリプトの詳細は、「TimesTenデーモンの自動起動」を参照してください。