10 TimesTenデータベースのパフォーマンス・チューニング
TimesTenを使用したアプリケーションは、従来のRDBMSを使用したアプリケーションと比較すると、データ・アクセスのパフォーマンスが数倍向上します。ただし、アプリケーションの設計とチューニングが適切でなければ、TimesTenのメリットを活かしきれない場合もあります。
TimesTenアプリケーションのパフォーマンスに影響する可能性がある要因を示します。この要因には、データ変換のように影響の少ないものから、実行時のコマンド準備などのように影響が大きいものまで様々な要因があります。
この章では、あらゆる要因を説明します。これらの要因では、次のような設問が重要になります。
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どのようにして問題を検出するか。
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パフォーマンスへの潜在的な影響はどの程度か。
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パフォーマンスが向上するタイミングはいつか。
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パフォーマンスの代償は何か。
次の項では、パフォーマンスの問題をチューニングし特定する方法について説明します。
ノート:
パフォーマンス上の問題は、SYS.SYSTEMSTATS
表を調査することによっても特定できます。
TimesTen Javaアプリケーションのチューニングについては、『Oracle TimesTen In-Memory Database Java開発者ガイド』のJavaアプリケーションのチューニングを参照してください。TimesTen Cアプリケーションのチューニングについては、『Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者ガイド』のODBCアプリケーションのチューニングを参照してください。