行の理解

行は、TimesTenデータを保存するために使用されます。TimesTenでは、行内のフィールドについて、いくつかのデータ型がサポートされています。

  • 1バイト、2バイト、4バイト、8バイトの整数。

  • 4バイトおよび8バイトの浮動小数点数。

  • ASCIIおよびUnicodeの固定長または可変長の文字列。

  • 固定長および可変長のバイナリ・データ。

  • 固定長の固定小数点数。

  • hh:mi:ss [AM|am|PM|pm]で表現した時間。

  • yyyy-mm-ddで表現した日付。

  • yyyy-mm-dd hh:mi:ss:ffffffで表現したタイムスタンプ。

これらのデータ型の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』データ型の項を参照してください。

ユーザーは、行の挿入または削除の操作を実行するには適切な権限が必要です。それらの権限については、『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』SQL文で、すべてのSQL文の構文とともに説明されています。

次の項では、行の管理方法について説明します。

行の挿入

行を挿入するには、INSERTまたはINSERT SELECTを発行します。また、ttBulkCpユーティリティ使用することもできます。

次の例に、表customerに行を挿入する方法を示します。

Command> INSERT INTO customer VALUES(23125, 'John Smith';

ノート:

表に複数の行を挿入する場合は、コードに準備済のコマンドおよびパラメータを使用するとより効率的です。バルク・ロードの終了後、索引を作成してください。

行の削除

行を削除するには、DELETE文を発行します。

次の例では、名前が文字「S」で始まるすべての行を表customerから削除します。

Command> DELETE FROM customer WHERE cust_name LIKE 'S%';