11 UTL_FILE
UTL_FILE
パッケージを使用して、PL/SQLプログラムでオペレーティング・システムのテキスト・ファイルの読込みと書込みができます。UTL_FILE
は、オペレーティング・システムのストリーム・ファイルI/Oの制約付きバージョンを提供します。
この章の内容は次のとおりです。
-
-
セキュリティ・モデル
-
操作上のノート
-
ルールおよび制限
-
例外
-
例
-
-
-
レコード・タイプ
-
UTL_FILEの使用
セキュリティ・モデル
UTL_FILE
は、ディレクトリtimesten_home
/plsql/utl_file_temp
に制限されます。
アクセスは、このディレクトリのサブディレクトリにまで拡張されることはありません。また、アクセスでは、ファイル・システムに対する権限チェックが行われます。必要に応じて、インスタンス管理者は、UTL_FILE
アクセス権限を特定のユーザーに付与できます。ユーザーは、UTL_FILE
サブプログラムのロケーション・パラメータに文字列'UTL_FILE_TEMP'を使用して、このUTL_FILE
ディレクトリを参照できます。この事前定義済の文字列は、Oracle Databaseのディレクトリ・オブジェクト名と同じ方法で使用されます。
UTL_FILE
は、目的のアクセス制限を回避するように使用できるリンクで使用することはできません。ファイル名としてリンクを指定すると、FOPEN
が失敗し、エラーが発生します。
TimesTenの直接接続の場合、アプリケーション所有者がファイルの所有者です。クライアント/サーバー接続の場合、サーバー所有者がファイルの所有者です。
UTL_FILE_DIR
アクセスは、TimesTenでサポートされていません。
ヒント:
-
デフォルトでは、ユーザーには
UTL_FILE
に対する実行権限はありません。TimesTenでUTL_FILE
を使用するには、次の例に示すように、ADMIN
ユーザーまたはインスタンス管理者が、明示的にGRANT EXECUTE
を実行して権限を付与する必要があります。GRANT EXECUTE ON SYS.UTL_FILE TO scott;
-
ファイルへのアクセスに必要な権限は、オペレーティング・システムに固有です。
UTL_FILE
権限によって、ユーザーには、UTL_FILE
ディレクトリ内のすべてのファイルに対する読取りと書込みのアクセス権限が与えられますが、サブディレクトリ内のファイルにはアクセスできません。 -
無効な
UTL_FILE
オプションを適用しようとすると、予期しない動作が発生します。
操作上のノート
UTL_FILE
は、ディレクトリtimesten_home/plsql/utl_file_temp
に制限されます。アクセスは、このディレクトリのサブディレクトリにまで拡張されることはありません。また、アクセスでは、ファイル・システムに対する権限チェックが行われます。必要に応じて、インスタンス管理者は、UTL_FILE
アクセス権限を特定のユーザーに付与できます。ユーザーは、UTL_FILE
サブプログラムのロケーション・パラメータに文字列'UTL_FILE_TEMP'
を使用することによって、このUTL_FILE
ディレクトリを参照できます。この事前定義済の文字列は、Oracle Databaseのディレクトリ・オブジェクト名と同じ方法で使用されます。
ファイルの場所とファイル名の各パラメータは、別々の文字列としてFOPEN
ファンクションに指定されるため、ファイルの場所は、utl_file_temp
ディレクトリと照合してチェックできます。ファイルの場所と名前は、システム上の有効なファイル名である必要があり、ディレクトリはアクセス可能である必要があります。utl_file_temp
のサブディレクトリにはアクセスできません。
UTL_FILE
は読込み要求に対する行終了記号を暗黙的に解析するため、GET_LINE
コールに対して戻されるバイト数に影響を与えます。たとえば、GET_LINE
のlen
パラメータは、文字データの要求バイト数を指定します。実際にユーザーに戻されるバイト数は、次のいずれかの最も小さい値になります。
-
GET_LINE
len
パラメータ値 -
次の行終了文字までのバイト数
-
FOPEN
によって指定されるmax_linesize
パラメータ値
FOPEN
max_linesize
パラメータは、1から32767の範囲内の数字である必要があります。指定しない場合は、デフォルト値の1024が設定されます。GET_LINE
len
パラメータは、1から32767の範囲内の数字である必要があります。指定がない場合は、デフォルト値のmax_linesize
が指定されます。max_linesize
とlen
に異なる値が指定された場合は、小さい方の値が優先されます。
1つの文字セットにエンコードされたデータが読み込まれ、そのデータを別の文字セットにエンコードするようにグローバリゼーション・サポートが命じられた(NLS_LANG
などを使用して)場合、結果は不定です。NLS_LANG
を設定する場合は、データベースの文字セットと同じものにする必要があります。
ルールおよび制限
LinuxまたはUNIXでのCシェル環境変数などのオペレーティング・システム固有のパラメータは、ファイルの場所またはファイル名のパラメータでは使用できません。
UTL_FILE
のI/O機能は、標準のオペレーティング・システムに備えられたストリーム・ファイルのI/O(OPEN
、GET
、PUT
、CLOSE
)機能に類似していますが、いくつかの点で制限があります。たとえば、FOPEN
ファンクションをコールすると、ファイル・ハンドルが戻されますが、後続のGET_LINE
またはPUT
のコールでこのファイル・ハンドルを使用し、ファイルへのストリームI/Oを実行します。ファイルのI/Oが完了した場合、FCLOSE
をコールして出力を完了し、そのファイルに関連付けられたリソースを解放します。
例外
この項では、UTL_FILE
サブプログラムによってスローされる例外について説明します。
ノート:
ここに示す例外に加え、UTL_FILE
のプロシージャおよびファンクションでは、NO_DATA_FOUND
、VALUE_ERROR
など、事前定義済のPL/SQL例外が発生する可能性があります。詳細は、Oracle Database PL/SQL言語リファレンスの事前定義済の例外を参照してください。
表11-1 UTL_FILEパッケージの例外
例外名 | 説明 |
---|---|
|
ファイルの場所に対するアクセス許可が拒否されました。 |
|
ファイルは |
|
要求したファイルの削除操作に失敗しました。 |
|
要求した操作は、ファイルがオープンしているため失敗しました。 |
|
PL/SQL内で不明なエラーが発生しました。 |
|
ファイル・ハンドルが無効です。 |
|
|
|
|
|
|
|
原因は次のいずれかです。
|
|
要求どおりにファイルをオープンできないか、または操作できません。 |
|
ファイルの場所または名前が無効です。 |
|
|
|
読取り操作中にオペレーティング・システムのエラーが発生しました。 |
|
要求したファイル名変更操作に失敗しました。 |
|
書込み操作中にオペレーティング・システムのエラーが発生しました。 |
例
例1: GET_LINE
この例では、GET_LINE
プロシージャを使用してファイルからの読取りを行います。
DECLARE
V1 VARCHAR2(32767);
F1 UTL_FILE.FILE_TYPE;
BEGIN
-- In this example MAX_LINESIZE is less than GET_LINE's length request
-- so number of bytes returned is 256 or less if a line terminator is seen.
F1 := UTL_FILE.FOPEN('UTL_FILE_TEMP','u12345.tmp','R',256);
UTL_FILE.GET_LINE(F1,V1,32767);
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Get line: ' || V1);
UTL_FILE.FCLOSE(F1);
-- In this example, FOPEN's MAX_LINESIZE is NULL and defaults to 1024,
-- so number of bytes returned is 1024 or less if line terminator is seen.
F1 := UTL_FILE.FOPEN('UTL_FILE_TEMP','u12345.tmp','R');
UTL_FILE.GET_LINE(F1,V1,32767);
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Get line: ' || V1);
UTL_FILE.FCLOSE(F1);
-- GET_LINE doesn't specify a number of bytes, so it defaults to
-- same value as FOPEN's MAX_LINESIZE which is NULL and defaults to 1024.
-- So number of bytes returned is 1024 or less if line terminator is seen.
F1 := UTL_FILE.FOPEN('UTL_FILE_TEMP','u12345.tmp','R');
UTL_FILE.GET_LINE(F1,V1);
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Get line: ' || V1);
UTL_FILE.FCLOSE(F1);
END;
テスト・ファイル(utl_file_temp
ディレクトリにあるu12345.tmp
)を検討します。
This is line 1.
This is line 2.
This is line 3.
This is line 4.
This is line 5.
例の結果は、次の出力のようになり、最初の行のみが繰り返し取得されます。
Get line: This is line 1.
Get line: This is line 1.
Get line: This is line 1.
PL/SQL procedure successfully completed.
例2: PUTF
この例では、PUTF
プロシージャを使用して、ファイルの末尾にコンテンツが追加されます。
declare
handle utl_file.file_type;
my_world varchar2(4) := 'Zork';
begin
handle := utl_file.fopen('UTL_FILE_TEMP','u12345.tmp','a');
utl_file.putf(handle, '\nHello, world!\nI come from %s with %s.\n', my_world,
'greetings for all earthlings');
utl_file.fflush(handle);
utl_file.fclose(handle);
end;
これによって、次のものがutl_file_temp
ディレクトリのファイルu12345.tmp
に追加されます。
Hello, world!
I come from Zork with greetings for all earthlings.
例3: GET_RAW
このプロシージャは、GET_RAW
プロシージャを使用して、指定したファイルからRAWデータを取得します。これは、EXCEPTION
処理のNO_DATA_FOUND
の処理によって、データの最後に到達すると終了します。
CREATE OR REPLACE PROCEDURE getraw(n IN VARCHAR2) IS
h UTL_FILE.FILE_TYPE;
Buf RAW(32767);
Amnt CONSTANT BINARY_INTEGER := 32767;
BEGIN
h := UTL_FILE.FOPEN('UTL_FILE_TEMP', n, 'r', 32767);
LOOP
BEGIN
UTL_FILE.GET_RAW(h, Buf, Amnt);
-- Do something with this chunk
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('This is the raw data:');
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE(Buf);
EXCEPTION WHEN No_Data_Found THEN
EXIT;
END;
END LOOP;
UTL_FILE.FCLOSE (h);
END;
utl_file_temp
ディレクトリ内のファイルu12345.tmp
の次のコンテンツを検討します。
hello world!
例では、次のような出力が生成されます。
Command> begin
getraw('u12345.tmp');
end;
/
This is the raw data:
68656C6C6F20776F726C64210A
PL/SQL procedure successfully completed.
データ構造
UTL_FILE
パッケージは、次のレコード・タイプを定義します。
レコード・タイプ
FILE_TYPEレコード・タイプ
FILE_TYPE
の内容は、UTL_FILE
パッケージ専用です。このレコードのコンポーネントを参照または変更しないでください。
TYPE file_type IS RECORD (
id BINARY_INTEGER,
datatype BINARY_INTEGER,
byte_mode BOOLEAN);
フィールド
表11-2 FILE_TYPEのフィールド
フィールド | 説明 |
---|---|
|
内部ファイル・ハンドル番号(数値)を示します。 |
|
ファイルのタイプを示します( |
|
ファイルがバイナリ・ファイルとしてオープンされたか、テキスト・ファイルとしてオープンされたかを示します。 |
ヒント:
Oracle Databaseでは、データベース・セッション間または単一セッション内でのFILE_TYPE
値の永続性は保証されていません。ファイル・ハンドルのクローン化やダミー・ファイルの使用を試みると、予測できない結果が生じる可能性があります。
ノート:
-
PLS_INTEGER
データ・タイプとBINARY_INTEGER
データ・タイプは同じです。このドキュメントでは、リファレンス情報でデータ・タイプ(表タイプ、レコード・タイプ、サブプログラム・パラメータ、サブプログラム戻り値など)を示す場合にBINARY_INTEGER
を使用しますが、説明および例ではいずれも使用される場合があります。 -
INTEGER
データ・タイプとNUMBER(38)
データ・タイプも同じです。このドキュメントでは、全体をとおしてINTEGER
を使用します。
UTL_FILEのサブプログラム
表11-3に、UTL_FILE
のサブプログラムの概要と各サブプログラムの詳細な説明を示します。
表11-3 UTL_FILEサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
ファイルをクローズします。 |
|
オープンしているファイル・ハンドルをすべてクローズします。 |
|
ファイルの連続部分を新規に作成したファイルにコピーします。 |
|
保留中のすべての出力を物理的にファイルに書き込みます。 |
|
ファイルの属性を読み取って返します。 |
|
ファイル内の現行の相対オフセット位置をバイト数で戻します。 |
|
入力用または出力用にファイルをオープンします。 |
|
入力用または出力用にファイルをUnicodeでオープンします。 |
|
十分な権限がある場合にファイルを削除します。 |
|
UNIXの |
|
指定したバイトの数だけ、ファイル内でポインタを前方または後方に調整します。 |
|
オープンしているファイルからテキストを読み込みます。 |
|
オープンしているファイルからテキストをUnicodeで読み込みます。 |
|
|
|
ファイル・ハンドルが、オープンしているファイルを参照しているかどうかを判別します。 |
|
1つ以上のオペレーティング・システム固有の行終了記号をファイルに書き込みます。 |
|
ファイルに1つの文字列を書き込みます。 |
|
ファイルに1行書き込み、それによってオペレーティング・システム固有の行終了記号を1つ追加します。 |
|
ファイルにUnicode行を1行書き込みます。 |
|
ファイルに1つのUnicode文字列を書き込みます。 |
|
|
|
これは、 |
|
これは、 |
FCLOSEプロシージャ
このプロシージャは、ファイル・ハンドルが示すオープン・ファイルをクローズします。
構文
UTL_FILE.FCLOSE (
file IN OUT UTL_FILE.FILE_TYPE);
パラメータ
表11-4 FCLOSEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
例外
これらの例外については、例外を参照してください。
INVALID_FILEHANDLE
WRITE_ERROR
FCLOSE
の実行時に、まだ書き込んでいないデータがバッファに残っていると、ファイルのクローズ時にWRITE_ERROR
を受け取る場合があります。
例
例を参照してください。
FCLOSE_ALLプロシージャ
このプロシージャは、セッションでオープンしているすべてのファイル・ハンドルをクローズします。これは、PL/SQLプログラムの例外終了後などの非常時のクリーンアップ・プロシージャとして役立ちます。
構文
UTL_FILE.FCLOSE_ALL;
使用上のノート
FCLOSE_ALL
は、ユーザーが保持しているオープン・ファイル・ハンドルの状態は変更しません。つまり、FCLOSE_ALL
コール後のファイル・ハンドルのIS_OPEN
テストでは、たとえファイルがすでにクローズしていてもTRUE
が戻されます。FCLOSE_ALL
の前にオープンされたファイルには、以降の読込み操作や書込み操作を行うことができません。
FCOPYプロシージャ
このプロシージャは、ファイルの連続部分を新規に作成したファイルにコピーします。
デフォルトでは、start_line
パラメータとend_line
パラメータが省略されると、ファイル全体がコピーされます。ソース・ファイルは読取りモードでオープンします。宛先ファイルは書込みモードでオープンします。ソース・ファイルのコピー操作では、ファイルの一部を選択するために、開始および終了の行番号をオプションで指定できます。
構文
UTL_FILE.FCOPY (
src_location IN VARCHAR2,
src_filename IN VARCHAR2,
dest_location IN VARCHAR2,
dest_filename IN VARCHAR2,
[start_line IN BINARY_INTEGER DEFAULT 1,
end_line IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL]);
パラメータ
表11-5 FCOPYプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ソース・ファイルのディレクトリ位置。 |
|
コピー対象のソース・ファイル。 |
|
宛先ファイルが作成される宛先ディレクトリ。 |
|
ソース・ファイルから作成された宛先ファイル。 |
|
コピー操作を開始する行の番号。 デフォルトは、最初の行の |
|
コピー操作を停止する行の番号。 デフォルトは、ファイルの最後を示す |
例外
例外を参照してください。
INVALID_FILENAME
INVALID_PATH
INVALID_OPERATION
INVALID_OFFSET
READ_ERROR
WRITE_ERROR
FFLUSHプロシージャ
FFLUSH
は、ファイル・ハンドルが示すファイルに、保留中のデータを物理的に書き込みます。
通常、ファイルに書き込むデータはバッファリングされます。FFLUSH
プロシージャは、バッファリングされているデータを強制的にファイルに書き込みます。データは改行文字で終了する必要があります。
フラッシュは、まだオープンしているファイルを読み込む必要がある場合に役立ちます。たとえば、デバッグ・メッセージをファイルにフラッシュして、即時に読み込むことができます。
構文
UTL_FILE.FFLUSH (
file IN UTL_FILE.FILE_TYPE);
パラメータ
表11-6 FFLUSHプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
例
例を参照してください。
FGETATTRプロシージャ
このプロシージャは、ファイルの属性を読み取って返します。
構文
UTL_FILE.FGETATTR(
location IN VARCHAR2,
filename IN VARCHAR2,
fexists OUT BOOLEAN,
file_length OUT NUMBER,
block_size OUT BINARY_INTEGER);
パラメータ
表11-7 FGETATTRプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ソース・ファイルの位置 |
|
検証されるファイルの名前。 |
|
ファイルが存在するかどうかを示す |
|
バイト単位でのファイルの長さ、またはファイルが存在しない場合は |
|
バイト単位でのファイル・システムのブロック・サイズ、またはファイルが存在しない場合は |
FGETPOSファンクション
このファンクションは、ファイル内の現行の相対オフセット位置をバイト数で戻します。
構文
UTL_FILE.FGETPOS (
file IN utl_file.file_type)
RETURN BINARY_INTEGER;
パラメータ
表11-8 FGETPOSファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
戻り値
オープン・ファイルのバイト単位での相対的なオフセット位置、またはファイルの先頭の場合は0
例外
例外を参照してください。
INVALID_FILEHANDLE
INVALID_OPERATION
READ_ERROR
ファイルがオープンしていない場合は、INVALID_FILEHANDLE
例外が発生します。ファイルがバイト・モード操作用にオープンしていた場合は、INVALID_OPERATION
例外が発生します。
FOPENファンクション
このファンクションは、ファイルをオープンします。最大行サイズを指定でき、最大50ファイルまで同時にオープンできます。
FOPEN_NCHARファンクションも参照してください。
構文
UTL_FILE.FOPEN (
location IN VARCHAR2,
filename IN VARCHAR2,
open_mode IN VARCHAR2,
max_linesize IN BINARY_INTEGER DEFAULT 1024)
RETURN utl_file.file_type;
パラメータ
表11-9 FOPENファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ファイルのディレクトリ位置。 |
|
拡張子(ファイル・タイプ)も含めたファイル名で、ディレクトリ・パスはありません ディレクトリ・パスがファイル名の一部として指定される場合も、 |
|
ファイルがオープンしたモード
|
|
改行文字を含むこのファイルの1行当たりの最大文字数 最小値は1、最大値は32767です。指定しない場合は、デフォルト値の1024が設定されます。 |
戻り値
そのファイルを操作する後続プロシージャすべてに渡す必要のあるファイル・ハンドル
ファイル・ハンドルの特定の内容は、UTL_FILE
パッケージ専用であり、UTL_FILE
のユーザーは、個々のコンポーネントの参照または変更を行わないでください。
使用上のノート
ファイルの場所とファイル名の各パラメータは、別々の文字列としてFOPEN
ファンクションに指定されるため、ファイルの場所は、utl_file_temp
ディレクトリと照合してチェックできます。ファイルの場所と名前は、システム上の有効なファイル名である必要があり、ディレクトリはアクセス可能である必要があります。utl_file_temp
のサブディレクトリにはアクセスできません。
例
例を参照してください。
FOPEN_NCHARファンクション
このファンクションは、指定した最大行サイズで入力用または出力用ファイルを各国語文字セット・モードでオープンします。最大50ファイルまで同時にオープンできます。このファンクションを使用すると、データベース文字セットではなくUnicodeでテキスト・ファイルの読込みまたは書込みを実行できます。
NVARCHAR2
のバッファの内容が(データベースの各国語文字セットによっては)AL16UTF16
またはUTF-8の可能性がある場合でも、ファイルの内容は常にUTF-8で読取りおよび書込みされます。UTL_FILE
は、必要に応じてUTF-8とAL16UTF16
の間で変換を行います。
FOPENファンクションも参照してください。
構文
UTL_FILE.FOPEN_NCHAR (
location IN VARCHAR2,
filename IN VARCHAR2,
open_mode IN VARCHAR2,
max_linesize IN BINARY_INTEGER DEFAULT 1024)
RETURN utl_file.file_type;
パラメータ
表11-10 FOPEN_NCHARファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ファイルのディレクトリ位置。 |
|
拡張子も含めたファイル名 |
|
ファイルをオープンするモード: |
|
改行文字を含むこのファイルの1行当たりの最大文字数 最小値は1、最大値は32767です。指定しない場合は、デフォルト値の1024が設定されます。 |
戻り値
そのファイルを操作する後続プロシージャすべてに渡す必要のあるファイル・ハンドル
ファイル・ハンドルの特定の内容は、UTL_FILE
パッケージ専用であり、UTL_FILE
のユーザーは、個々のコンポーネントの参照または変更を行わないでください。
FREMOVEプロシージャ
このプロシージャは、十分な権限がある場合にファイルを削除します。
構文
UTL_FILE.FREMOVE (
location IN VARCHAR2,
filename IN VARCHAR2);
パラメータ
表11-11 FREMOVEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ファイルのディレクトリ位置 |
|
削除されるファイルの名前。 |
使用上のノート
このプロシージャでは、ファイルを削除する前に権限の有無を検証しません。ファイルとディレクトリに対するアクセス権限は、オペレーティング・システムによって検証されます。
FRENAMEプロシージャ
このプロシージャは、既存のファイルの名前を変更します。
構文
UTL_FILE.FRENAME (
src_location IN VARCHAR2,
src_filename IN VARCHAR2,
dest_location IN VARCHAR2,
dest_filename IN VARCHAR2,
overwrite IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表11-12 FRENAMEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ソース・ファイルのディレクトリ位置。 |
|
名前変更対象のソース・ファイル。 |
|
宛先ファイルの宛先ディレクトリ |
|
ファイルの新しい名前。 |
|
宛先ディレクトリ内の既存のファイルの上書きを許可するかどうか(デフォルト: |
使用上のノート
ソース・ディレクトリと宛先ディレクトリの両方に対するアクセス権限の付与が必要です。
FSEEKプロシージャ
このプロシージャは、指定したバイトの数だけ、ファイル内でポインタを前方または後方に調整します。
構文
UTL_FILE.FSEEK (
file IN OUT utl_file.file_type,
absolute_offset IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL,
relative_offset IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL);
パラメータ
表11-13 FSEEKプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
検索先のバイト単位での絶対位置(デフォルト= |
|
前方または後方に検索するバイト数 前方に検索する場合は正の整数、後方に検索する場合は負の整数、現在の位置の場合は0(ゼロ)。デフォルトは |
使用上のノート
-
FSEEK
を使用すると、最初にファイルのクローズと再オープンを行わずに、ファイル内の前の行を読み込むことができます。ナビゲートするバイト数を把握しておく必要があります。 -
指定されたバイト数に至る前にファイルの先頭まで到達した場合、ファイル・ポインタはファイルの先頭に置かれます。
例外
例外を参照してください。
INVALID_FILEHANDLE
INVALID_OPERATION
READ_ERROR
INVALID_OFFSET
ファイルがバイト・モード操作用にオープンしていた場合は、INVALID_OPERATION
例外が発生します。指定されたバイト数に至る前にファイルの終わりに達した場合は、INVALID_OFFSET
エラーが発生します。
GET_LINEプロシージャ
このプロシージャは、ファイル・ハンドルが示すオープン・ファイルからテキストを読み込んで、出力バッファ・パラメータに配置します。
テキストは、ファイルまたはlen
パラメータの最後まで読み込まれますが、行の終了記号は含まれません。FOPEN
に指定されているmax_linesize
を超えることはできません。
構文
UTL_FILE.GET_LINE (
file IN UTL_FILE.FILE_TYPE,
buffer OUT VARCHAR2,
len IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL);
パラメータ
表11-14 GET_LINEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
ファイルから読み込まれた行を受け取るデータ・バッファ。 |
|
ファイルから読み込むバイト数
|
使用上のノート
-
行終了記号の文字はバッファに読み込まれないため、ブランク行を読み込むと空の文字列が戻されます。
-
buffer
パラメータの最大サイズは、より小さいサイズをFOPEN
に指定しないかぎり、32767バイトです。 -
指定しない場合は、デフォルト値の1024が設定されます。GET_LINE_NCHARプロシージャも参照してください。
例外
例外を参照してください。
INVALID_FILEHANDLE
INVALID_OPERATION
READ_ERROR
CHARSETMISMATCH
NO_DATA_FOUND
VALUE_ERROR
ファイルが読取りモード用(モードr
)にオープンしていない場合、またはバイト・モード操作用にオープンしていた場合は、INVALID_OPERATION
がスローされます。FOPEN
でなくFOPEN_NCHAR
を使用してファイルをオープンした場合は、CHARSETMISMATCH
がスローされます。ファイルの終わりに到達したためにテキストが読み込まれなかった場合は、NO_DATA_FOUND
がスローされます。行がバッファに格納されない場合は、VALUE_ERROR
がスローされます。(NO_DATA_FOUND
およびVALUE_ERROR
は、事前定義済のPL/SQL例外です。)
例
例を参照してください。
GET_LINE_NCHARプロシージャ
このプロシージャは、ファイル・ハンドルが示すオープン・ファイルからテキストを読み込んで、出力バッファ・パラメータに配置します。このファンクションを使用すると、データベース文字セットではなくUnicodeでテキスト・ファイルの読込みを実行できます。
ファイルは、各国語文字セット・モードでオープンされ、UTF-8文字セットにエンコードされます。想定されるバッファのデータ・タイプは、NVARCHAR2
です。NCHAR
、VARCHAR2
など、その他のデータ型の変数が指定された場合、テキストの読取りの後で、PL/SQLでNVARCHAR2
からの標準の暗黙的な変換が実行されます。
GET_LINEプロシージャも参照してください。
構文
UTL_FILE.GET_LINE_NCHAR (
file IN UTL_FILE.FILE_TYPE,
buffer OUT NVARCHAR2,
len IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL);
パラメータ
表11-15 GET_LINE_NCHARプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
このファイルは読込み用(モード |
|
ファイルから読み込まれた行を受け取るデータ・バッファ。 |
|
ファイルから読み込むバイト数
|
例外
例外を参照してください。
INVALID_FILEHANDLE
INVALID_OPERATION
READ_ERROR
CHARSETMISMATCH
NO_DATA_FOUND
VALUE_ERROR
ファイルが読取りモード用(モードr
)にオープンしていない場合、またはバイト・モード操作用にオープンしていた場合は、INVALID_OPERATION
がスローされます。ファイルの終わりに到達したためにテキストが読み込まれなかった場合は、NO_DATA_FOUND
がスローされます。行がバッファに格納されない場合は、VALUE_ERROR
がスローされます。FOPEN_NCHAR
でなくFOPEN
でファイルをオープンした場合は、CHARSETMISMATCH
がスローされます。(NO_DATA_FOUND
およびVALUE_ERROR
は、事前定義済のPL/SQL例外です。)
GET_RAWプロシージャ
このプロシージャは、RAW
文字列値をファイルから読み込み、読み込んだバイトの数だけ、ファイルのポインタを前方に調整します。行終了記号は無視します。
構文
UTL_FILE.GET_RAW (
file IN utl_file.file_type,
buffer OUT NOCOPY RAW,
len IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL);
パラメータ
表11-16 GET_RAWファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
|
|
ファイルから読み込むバイト数
|
例外
例外を参照してください。
INVALID_FILEHANDLE
INVALID_OPERATION
READ_ERROR
LENGTH_MISMATCH
NO_DATA_FOUND
(NO_DATA_FOUND
は、事前定義済のPL/SQL例外です。)
例
例を参照してください。
IS_OPENファンクション
このファンクションは、オープン・ファイルをファイル・ハンドルが識別しているかどうかをテストします。これは、ファイル・ハンドルが、オープン状態でクローズしていないファイルを示しているかどうかを通知するのみです。これは、エラーなしでファイルを使用できることを保証するものではありません。
構文
UTL_FILE.IS_OPEN (
file IN UTL_FILE.FILE_TYPE)
RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表11-17 IS_OPENファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
戻り値
ファイルがオープンしている場合はTRUE
、そうでない場合はFALSE
NEW_LINEプロシージャ
このプロシージャは、入力ファイル・ハンドルが示すファイルに、1つ以上の行終了記号を書き込みます。行終了記号はプラットフォーム固有の文字や文字列であるため、このプロシージャはPUT
とは異なります。
構文
UTL_FILE.NEW_LINE (
file IN UTL_FILE.FILE_TYPE,
lines IN BINARY_INTEGER := 1);
パラメータ
表11-18 NEW_LINEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
ファイルに書き込む行終了記号の数。 |
PUTプロシージャ
PUT
プロシージャは、ファイル・ハンドルが示すオープン・ファイルに、バッファ・パラメータ内に格納されているテキスト文字列を書き込みます。
このファイルは書込み操作用にオープンされる必要があります。PUT
は、行終了記号を追加しません。行の終了にはNEW_LINE
を使用するか、またはPUT_LINE
を使用して行終了記号付きの完全な1行を書き込んでください。PUT_NCHARプロシージャも参照してください。
構文
UTL_FILE.PUT (
file IN UTL_FILE.FILE_TYPE,
buffer IN VARCHAR2);
パラメータ
表11-19 PUTプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
このファイルは書込み用(モード |
|
ファイルに書き込むテキストを含んだバッファ |
使用上のノート
buffer
パラメータの最大サイズは、より小さいサイズをFOPEN
に指定しないかぎり、32767バイトです。指定しない場合は、デフォルト値の1024が設定されます。連続したPUT
コールの全合計は、途中でバッファ・フラッシュをしないかぎり、32767を超えません。
例外
例外を参照してください。
INVALID_FILEHANDLE
INVALID_OPERATION
WRITE_ERROR
CHARSETMISMATCH
モードw
またはa
(書込みまたは追加)を使用してファイルをオープンしていない場合は、INVALID_OPERATION
がスローされます。FOPEN
でなくFOPEN_NCHAR
を使用してファイルをオープンした場合は、CHARSETMISMATCH
がスローされます。
PUT_LINEプロシージャ
このプロシージャは、ファイル・ハンドルが示すオープン・ファイルに、バッファ・パラメータ内に格納されているテキスト文字列を書き込みます。
このファイルは書込み操作用にオープンされる必要があります。PUT_LINE
は、プラットフォーム固有の行終了文字または文字列で行を終了します。PUT_LINE_NCHARプロシージャも参照してください。
構文
UTL_FILE.PUT_LINE (
file IN UTL_FILE.FILE_TYPE,
buffer IN VARCHAR2,
autoflush IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表11-20 PUT_LINEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
ファイルに書き込む行を含んだテキスト・バッファ。 |
|
書込み後にバッファをファイル・システムにフラッシュするためのフラグ |
使用上のノート
buffer
パラメータの最大サイズは、より小さいサイズをFOPEN
に指定しないかぎり、32767バイトです。指定しない場合は、デフォルト値の1024が設定されます。連続したPUT
コールの全合計は、途中でバッファ・フラッシュをしないかぎり、32767を超えません。
例外
例外を参照してください。
INVALID_FILEHANDLE
INVALID_OPERATION
WRITE_ERROR
CHARSETMISMATCH
ファイルがバイト・モード操作用にオープンしている場合は、INVALID_OPERATION
がスローされます。FOPEN
でなくFOPEN_NCHAR
を使用してファイルをオープンした場合は、CHARSETMISMATCH
がスローされます。
PUT_LINE_NCHARプロシージャ
このプロシージャは、ファイル・ハンドルが示すオープン・ファイルに、バッファ・パラメータ内に格納されているテキスト文字列を書き込みます。
このファンクションを使用すると、データベース文字セットではなくUnicodeでテキスト・ファイルの書込みを実行できます。このプロシージャは、書き込まれたテキストに行セパレータが追加されることを除いて、PUT_NCHARプロシージャと同じです。PUT_LINEプロシージャも参照してください。
構文
UTL_FILE.PUT_LINE_NCHAR (
file IN UTL_FILE.FILE_TYPE,
buffer IN NVARCHAR2);
パラメータ
表11-21 PUT_LINE_NCHARプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
このファイルは書込み用(モード |
|
ファイルに書き込む行を含んだテキスト・バッファ。 |
使用上のノート
buffer
パラメータの最大サイズは、より小さいサイズをFOPEN
に指定しないかぎり、32767バイトです。指定しない場合は、デフォルト値の1024が設定されます。連続したPUT
コールの全合計は、途中でバッファ・フラッシュをしないかぎり、32767を超えません。
例外
例外を参照してください。
INVALID_FILEHANDLE
INVALID_OPERATION
WRITE_ERROR
CHARSETMISMATCH
ファイルがバイト・モード操作用にオープンしている場合は、INVALID_OPERATION
がスローされます。FOPEN_NCHAR
でなくFOPEN
を使用してファイルをオープンした場合は、CHARSETMISMATCH
がスローされます。
PUT_NCHARプロシージャ
このプロシージャは、ファイル・ハンドルが示すオープン・ファイルに、バッファ・パラメータ内に格納されているテキスト文字列を書き込みます。
このファンクションを使用すると、データベース文字セットではなくUnicodeでテキスト・ファイルの書込みを実行できます。このファイルは、各国語文字セット・モードでオープンされる必要があります。テキスト文字列は、UTF-8文字セットで書き込まれます。想定されるバッファのデータ・タイプは、NVARCHAR2
です。その他のデータ型の変数が指定された場合、テキストの書込みの前に、PL/SQLでNVARCHAR2
への暗黙的な変換が実行されます。
PUTプロシージャも参照してください。
構文
UTL_FILE.PUT_NCHAR (
file IN UTL_FILE.FILE_TYPE,
buffer IN NVARCHAR2);
パラメータ
表11-22 PUT_NCHARプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
ファイルに書き込むテキストを含んだバッファ |
使用上のノート
buffer
パラメータの最大サイズは、より小さいサイズをFOPEN
に指定しないかぎり、32767バイトです。指定しない場合は、デフォルト値の1024が設定されます。連続したPUT
コールの全合計は、途中でバッファ・フラッシュをしないかぎり、32767を超えません。
例外
例外を参照してください。
INVALID_FILEHANDLE
INVALID_OPERATION
WRITE_ERROR
CHARSETMISMATCH
モードw
またはa
(書込みまたは追加)を使用してファイルをオープンしていない場合は、INVALID_OPERATION
がスローされます。FOPEN_NCHAR
でなくFOPEN
でファイルをオープンした場合は、CHARSETMISMATCH
がスローされます。
PUT_RAWプロシージャ
このプロシージャは、RAW
データ値を入力として受け入れ、出力バッファに書き込みます。
構文
UTL_FILE.PUT_RAW (
file IN utl_file.file_type,
buffer IN RAW,
autoflush IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表11-23 PUT_RAWプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
バッファに書き込まれた |
|
出力バッファに値を書き込んだ後でフラッシュを実行するフラグ(デフォルト: |
使用上のノート
autoflush
にTRUE
を設定することで、バッファの自動フラッシュを要求できます。
buffer
パラメータの最大サイズは、より小さいサイズをFOPEN
に指定しないかぎり、32767バイトです。指定しない場合は、デフォルト値の1024が設定されます。連続したPUT
コールの全合計は、途中でバッファ・フラッシュをしないかぎり、32767を超えません。
PUTFプロシージャ
このプロシージャは、書式付きのPUT
プロシージャです。これは、制限付きのprintf()
のように動作します。
PUTF_NCHARプロシージャも参照してください。
構文
UTL_FILE.PUTF (
file IN UTL_FILE.FILE_TYPE,
format IN VARCHAR2,
[arg1 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
. . .
arg5 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL]);
パラメータ
表11-24 PUTFプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
テキストや書式文字 |
|
1から5個までのオプションの引数文字列 引数文字列は、書式文字列内の |
使用上のノート
書式文字列には任意のテキストを指定できますが、文字列%s
と\n
には特別な意味があります。
文字列 | 意味 |
---|---|
|
この文字列を引数リスト内の次の引数の文字列値に置き換えます。 |
|
適切なプラットフォーム固有の行終了記号に置き換えます。 |
例外
例外を参照してください。
INVALID_FILEHANDLE
INVALID_OPERATION
WRITE_ERROR
CHARSETMISMATCH
ファイルがバイト・モード操作用にオープンしている場合は、INVALID_OPERATION
がスローされます。FOPEN
でなくFOPEN_NCHAR
を使用してファイルをオープンした場合は、CHARSETMISMATCH
がスローされます。
例
例を参照してください。
PUTF_NCHARプロシージャ
PUTF_NCHAR
を使用すると、データベース文字セットではなくUnicodeでテキスト・ファイルの書込みを実行できます。
このプロシージャは、PUT_NCHARプロシージャの書式付きのバージョンです。
これは、書式要素\n
および%s
を含む書式文字列を受け入れ、書式文字列内の%s
の連続出現を最大で5つの引数に置き換えることができます。書式文字列および引数に想定されるデータ・タイプは、NVARCHAR2
です。
別のデータ型の変数が指定されていると、テキストの書式設定前に、PL/SQLでNVARCHAR2
への暗黙的な変換が実行されます。書式化されたテキストは、ファイル・ハンドルが示すファイルにUTF-8文字セットで書き込まれます。このファイルは、各国語文字セット・モードでオープンされる必要があります。
構文
UTL_FILE.PUTF_NCHAR (
file IN UTL_FILE.FILE_TYPE,
format IN NVARCHAR2,
[arg1 IN NVARCHAR2 DEFAULT NULL,
. . .
arg5 IN NVARCHAR2 DEFAULT NULL]);
パラメータ
表11-25 PUTF_NCHARプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
このファイルは読込み用(モード |
|
テキストや書式文字 |
|
1から5個までのオプションの引数文字列 引数文字列は、書式文字列内の |
使用上のノート
buffer
パラメータの最大サイズは、より小さいサイズをFOPEN
に指定しないかぎり、32767バイトです。指定しない場合は、デフォルト値の1024が設定されます。連続したPUT
コールの全合計は、途中でバッファ・フラッシュをしないかぎり、32767を超えません。
例外
例外を参照してください。
INVALID_FILEHANDLE
INVALID_OPERATION
WRITE_ERROR
CHARSETMISMATCH
ファイルがバイト・モード操作用にオープンしている場合は、INVALID_OPERATION
がスローされます。FOPEN_NCHAR
でなくFOPEN
でファイルをオープンした場合は、CHARSETMISMATCH
がスローされます。