クラシック・レプリケーション・スキームの制限事項および表要件
すべてのマスターとサブスクライバは、そのクロックをNTPまたは他の手段を使用して同期する必要があります。すべてのマスターとサブスクライバの間の時間誤差は、250ミリ秒を超えることはできません。各ノードのシステム・クロックの同期がとられるように調整する場合は、時間をさかのぼって設定しないでください。
クラシック・レプリケーション・スキームに含まれるレプリケート表の名前および所有者は、マスター・データベースとサブスクライバ・データベースで同一である必要があります。ただし、レプリケーション・スキームに含まれるレプリケート表の列の定義は、必ずしも同一である必要はありません。列定義オプションの詳細は、「レプリケートされた表の列定義オプション」を参照してください。
レプリケート表には、次のいずれかが必要です。
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主キー
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NULLを指定できない列に定義された一意索引
レプリケーションでは、主キーまたは一意索引を使用して、レプリケート表の各行を一意に識別します。レプリケーションでは、表の索引配列の順次確認で検出された最初の使用可能な索引を常に選択します。主キーがない場合、レプリケーションでは、NULL
列が含まれていない最初の一意索引を選択します。また、マスター・データベース内のレプリケート表に対して選択された索引は、サブスクライバ内の対応する表にも存在している必要があります。
ノート:
レプリケート表のキーは、各更新レコードでサブスクライバに転送されます。キーが小さいほど、より効率的に転送されます。
レプリケート表には、次のような制限があります。
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主キー列にはLOBデータ型を設定できません。
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圧縮された列を含む表はレプリケートできません。
これらの要件および制限に問題がある場合は、トランザクション・ログAPI(XLA)をレプリケーション・メカニズムとして使用することを検討できます。『Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者ガイド』のレプリケーション・メカニズムとしてのXLAの使用を参照してください。