複数のマスターが関与するクラシック・レプリケーション・スキームの制限事項

双方向レプリケーション・スキームの設計は、クラシック・レプリケーションで一般的に使用される設計です。双方向レプリケーションの元々の設計では、2つのマスターのみが含まれるものでした。しかし、双方向レプリケーション設計のマスターの数が2つという制限はありません。

3つ以上のマスター(マルチマスター・トポロジ)を使用することと、ttRepAdmin -duplicateを使用して別のストアに複製することを決定した場合、ttRepSubscriberStateSet組込みプロシージャを使用して複製ストアのサブスクライバのレプリケーション状態をリセットし、すべてのサブスクライバを適切な状態に設定する必要があります。

表9-3で示されているように、3つのマスター(master1master2およびmaster3)があり、それぞれが相互の双方向レプリケーション・スキームを使用するように構成されています。master1ttRepAdmin -duplicateを実行することによりmaster1からmaster2を再作成する場合は、master2ttRepSubscriberStateSet組込みプロシージャをコールして、master3のレプリケーション状態を設定する必要があります。

図9-3 双方向レプリケーション・スキームでの複数マスターの関与

図9-3の説明が続きます。
「図9-3 双方向レプリケーション・スキームでの複数マスターの関与」の説明