メンバーシップ・サーバーの起動
zkServer.sh
シェル・スクリプトを使用してメンバーシップ・サーバーを起動する前に、最大Javaヒープ・サイズを設定して、ZooKeeperをファイル・システムにスワップするかどうかを決定する必要があります。Java最大ヒープ・サイズは、使用可能な実メモリーの容量よりも大きくしないでください。zkEnv.sh
シェル・スクリプトを編集して、最大Javaヒープ・サイズを4GBに設定するJVMFLAGS
環境変数を含む新しい行を追加します。起動時に、zkServer.sh
シェル・スクリプトはzkEnv.sh
シェル・スクリプトを取得して、この新しい環境変数を含めます。
ZooKeeperシェル・スクリプトは、ZooKeeperサーバーの/bin
ディレクトリにあります。たとえば、各メンバーシップ・サーバー上の/grid/membership
ディレクトリにapache-zookeeper-3.8.4-bin.tar.gz
ファイルを解凍した場合、zkEnv.sh
およびzkServer.sh
シェル・スクリプトは/grid/membership/apache-zookeeper-3.8.4-bin/bin
ディレクトリに配置されます。
次の例では、zkEnv.sh
シェル・スクリプトを編集し、zkEnv.sh
スクリプト内のZOOKEEPER_PREFIX
の行の後にJVMFLAGS=Xmx4g
構成を追加します。
ZOOBINDIR="${ZOOBINDIR:-/usr/bin}"
ZOOKEEPER_PREFIX="${ZOOBINDIR}/.."
JVMFLAGS=-Xmx4g
各サーバーでzkServer.sh start
シェル・スクリプトを実行して、各メンバーシップ・サーバーを起動します。
% setenv ZOOCFGDIR /grid/membership/apache-zookeeper-3.8.4-bin/conf
% /grid/membership/apache-zookeeper-3.8.4-bin/bin/zkServer.sh start
各メンバーシップ・サーバー上でzkServer.sh
status
コマンドを実行して、各メンバーシップ・サーバーのステータスを確認できます。
% /grid/membership/apache-zookeeper-3.8.4-bin/bin/zkServer.sh status
ZooKeeper JMX enabled by default
Using config: /grid/membership/apache-zookeeper-3.8.4-bin/conf/zoo.cfg
Mode: { leader | follower }
メンバーシップ・サーバーが実行されていない場合、レプリケート・モードでない場合、または過半数が実行されていない場合は、次のエラーが表示されます。
ZooKeeper JMX enabled by default
Using config: /grid/membership/apache-zookeeper-3.8.4-bin/conf/zoo.cfg
Error contacting service. It is probably not running.
さらに、ruok
ZooKeeperコマンドを使用して、メンバーシップ・サーバーが非エラー状態で実行されているかどうかを確認できます。サーバーが実行中の場合、このコマンドはimok
を返します。それ以外の場合、レスポンスはありません。ネットワーク内のマシンから、次を実行します。
% echo ruok | nc ms_host1 2181
imok
パフォーマンスおよび接続されているクライアントに関する統計の場合は、stat
ZooKeeperコマンドを使用します。ネットワーク内のマシンから、次を実行します。
% echo stat | nc ms_host1 2181
メンバーシップ・サーバーが起動された後、グリッドを作成できます。「メンバーシップ・サービス・クライアントとしてのグリッドの構成」を参照してください。