GRANT

GRANT文は、1つ以上の権限をユーザーに割り当てます。

必要な権限

システム権限を付与するには、ADMINが必要です。

オブジェクト権限を付与するには、ADMINが必要であるか、オブジェクト所有者である必要があります。

TimesTen Scaleoutでの使用

この文は、TimesTen Scaleoutでサポートされています。

SQL構文

GRANT {SystemPrivilege [,...] | ALL [PRIVILEGES]} [...] TO {user |PUBLIC} [,...]

または

GRANT {{ObjectPrivilege [,...] | ALL [PRIVILEGES]} ON {[Owner.]object}[,...]} TO
{user | PUBLIC} [,...]

パラメータ

システム権限を付与するためのパラメータは次のとおりです。

パラメータ 説明

SystemPrivilege

付与するシステム権限です。使用できる値のリストについては、「システム権限」を参照してください。

ALL [PRIVILEGES]

ユーザーにすべてのシステム権限を割り当てます。

user

権限が付与されるユーザーの名前。ユーザー名は、CREATE USER文を使用してTimesTenデータベースに設定しておく必要があります。

PUBLIC

すべてのユーザーに権限を付与することを指定します。

オブジェクト権限を付与するためのパラメータは次のとおりです。

パラメータ 説明

ObjectPrivilege

付与するオブジェクト権限です。使用できる値のリストについては、「オブジェクト権限」を参照してください。

ALL [PRIVILEGES]

ユーザーにすべてのオブジェクト権限を割り当てます。

[Owner.]object

objectは、権限が付与されるオブジェクトの名前です。Ownerは、オブジェクトの所有者です。Ownerが指定されていない場合は、権限を付与しているユーザーが所有者になります。

user

権限が付与されるユーザーの名前。ユーザーがデータベースに存在している必要があります。

PUBLIC

すべてのユーザーに権限を付与することを指定します。

説明

  • ADMIN権限を持つユーザーは、1つ以上のシステム権限をユーザーに付与できます。

  • オブジェクトの所有者は、そのオブジェクトに対する1つ以上のオブジェクト権限をユーザーに付与できます。

  • ADMIN権限を持つユーザーは、任意のオブジェクトに対する1つ以上のオブジェクト権限をユーザーに付与できます。

  • ユーザーから権限を削除するには、REVOKE文を使用してください。

  • システム権限とオブジェクト権限を1つの文で付与することはできません。

  • オブジェクト権限の文に指定できるオブジェクトの数は1つのみです。

  • レプリケーションが構成されている場合、この文はレプリケートされます。

ユーザーterryADMIN権限を付与します。

GRANT admin TO terry;

ADMIN権限を持っている権限付与者が、ユーザーpatが所有するcustomers表に対するSELECT権限をユーザーterryに付与します。

GRANT SELECT ON pat.customers TO terry;

ユーザーterryにオブジェクト権限を付与します。

GRANT SELECT ON emp_details_view TO terry;