2 レプリケーション表 

TimesTenは、ご使用のデータベースにおけるレプリケーション表にレプリケーションに関するメタデータを格納します。

ご使用のアプリケーションは、レプリケーション表の読取りはできますが、更新はできません。アプリケーションでレプリケーション表と同じ名前の表を定義している場合は、そのレプリケーション表の名前の前にTTREPを付けることによって、アプリケーションでレプリケーション表を読み取ることができます。たとえばSELECT * FROM TTREP.REPTABLESは、REPTABLESレプリケーション表から行を選択します。

レプリケーション表に固有の情報

  • ユーザーがレプリケーション表をロックすると、他のユーザーがデータを定義したり、SQLPrepare ODBC関数またはConnection.prepareStatement JDBCメソッドを実行できなくなります。

  • 名前列内の最後の文字は常に空白です。このため、名前列の列長は31ですが、オブジェクト名の最大長は30になります。

  • TimesTenレプリケーション表は特定のフィールドをデータ型TT_BIGINTとして宣言します。これらの列をODBCプログラムで検索する場合、アプリケーションはSQL_C_SBIGINTを使用して列をバインドする必要があります

    ノート:

    一部の表には、SYSnumberという名前の列が含まれます。これらの列にはTimesTenで内部的に使用される列が含まれるため、この章では説明しません。

  • TTREP.CLIENTFAILOVER表は、内部的または将来の使用のために予約されています。

  • デフォルトでは、PUBLICは各種のシステムおよびレプリケーション表に対してSELECT権限を持ち、各種のPL/SQLオブジェクトに対してEXECUTE権限を持ちます。次の問合せを使用すると、オブジェクトのリストを表示できます。

    SELECT * FROM sys.dba_tab_privs WHERE grantee='PUBLIC';
    

    他のシステム表、レプリケーション表およびビューにアクセスするには、ADMINまたはSELECT ANY TABLE権限が必要です。