SYS.MONITOR

MONITOR表には、システムのパフォーマンスに関する情報が格納されます。特定のイベントに関する統計を含む単一行が格納されます。多くの列では、データベースがメモリーにロードされた時点から統計が収集され、データベースがメモリーからアンロードされた時点で統計が消去されます。ramPolicymanualまたはalwaysの場合、データベースは、アプリケーション接続がなくなった後もメモリー内に存在します。

一部の列では、必要に応じて統計が収集されます。次の列の場合、TimesTenでは初期接続からの統計の収集は行いません。

  • PERM_ALLOCATED_SIZE

  • PERM_IN_USE_SIZE

  • TEMP_ALLOCATED_SIZE

  • LAST_LOG_FILE

  • REPHOLD_LOG_FILE

  • REPHOLD_LOG_OFF

  • FIRST_LOG_FILE

  • CHECKPOINT_BYTES_WRITTEN

多くの列では、データベースへの接続がないとMONITOR表はリセットされます。TimesTenでは、データベースへの接続がない場合でも、次の列の値はリセットされません。

  • PERM_ALLOCATED_SIZE

  • PERM_IN_USE_SIZE

  • TEMP_ALLOCATED_SIZE

  • LAST_LOG_FILE

  • REPHOLD_LOG_FILE

  • REPHOLD_LOG_OFF

  • FIRST_LOG_FILE

MONITOR表の情報は、TimesTenによって頻繁に更新されます。これらの更新によるシステムのパフォーマンスの低下を防ぐために、これらの更新はラッチによって保護されません。したがって、MONITOR表の値は、正確でない場合があります。これらの値は、システムでのアクティビティの指針として使用できます。

ノート:

SYS.MONITOR表に必要な統計がない場合は、SYS.SYSTEMSTATS表を参照してください。SYS.MONITOR表およびSYS.SYSTEMSTATS表の両方に存在する統計があります。

列名 タイプ 説明

TIME_OF_1ST_CONNECT

TT_CHAR (32) NOT NULL

初期接続が行われた時刻

DS_CONNECTS

TT_INTEGERNOT NULL

データベースへの接続数

DS_DISCONNECTS

TT_INTEGERNOT NULL

データベースからの切断数

DS_CHECKPOINTS

TT_INTEGERNOT NULL

実行されたチェックポイントの回数

DS_CHECKPOINTS_FUZZY

TT_INTEGERNOT NULL

実行されたファジー・チェックポイントの回数

DS_COMPACTS

TT_INTEGERNOT NULL

データベース圧縮の回数

PERM_ALLOCATED_SIZE

TT_BIGINTNOT NULL

永続領域に割り当てられたメモリーのサイズ(KB)

PERM_IN_USE_SIZE

TT_BIGINTNOT NULL

永続領域で現在使用されているメモリーのサイズ(KB)

PERM_IN_USE_HIGH_WATER

TT_BIGINTNOT NULL

データベースへの初期接続以降に永続領域内で使用された、メモリーの最大容量(KB)

このフィールドの値は、ttMonitorHighWaterResetビルトイン・プロシージャを使用して、PERM_IN_USE_SIZE属性の現在の値にリセットできます。

TEMP_ALLOCATED_SIZE

TT_BIGINTNOT NULL

一時領域に割り当てられたメモリーのサイズ(KB)

TEMP_IN_USE_SIZE

TT_BIGINTNOT NULL

一時領域で現在使用されているメモリーのサイズ(KB)

TEMP_IN_USE_HIGH_WATER

TT_BIGINTNOT NULL

データベースへの初期接続以降に一時領域内で使用された、メモリーの最大容量(KB)

このフィールドの値は、ttMonitorHighWaterResetビルトイン・プロシージャを使用して、TEMP_IN_USE_SIZE属性の現在の値にリセットできます。

TPL_FETCHES

TT_BIGINTNOT NULL

TimesTenが動的ロードを使用してOracle DatabaseからTimesTenにデータをフェッチする回数

TPL_EXECS

TT_BIGINTNOT NULL

TimesTenに動的にデータをロードするために、TimesTenがOracle Databaseと通信した回数

この回数には、動的ロードを実行しようとしたもののOracle Databaseからフェッチするデータがなかった場合も含まれます。

CACHE_HITS

TT_BIGINTNOT NULL

TimesTenで必要となるデータの検索に成功した回数

PASSTHROUGH_COUNT

TT_BIGINTNOT NULL

パススルーの実行に成功した回数

XACT_BEGINS

TT_BIGINTNOT NULL

開始されたトランザクションの数

XACT_COMMITS

TT_BIGINTNOT NULL

コミットされた永続トランザクションおよび非永続トランザクションの数

XACT_D_COMMITS

TT_BIGINTNOT NULL

永続的にコミットされたトランザクションの数

XACT_ROLLBACKS

TT_BIGINTNOT NULL

ロールバックされたトランザクションの数

LOG_FORCES

TT_BIGINTNOT NULL

ログ・ファイルがディスクに同期される回数

DEADLOCKS

TT_BIGINTNOT NULL

デッドロックの回数

LOCK_TIMEOUTS

TT_BIGINTNOT NULL

タイムアウトのために拒否されたロック・リクエストの数

LOCK_GRANTS_IMMED

TT_BIGINTNOT NULL

待機なしで付与されたロック・リクエストの数

LOCK_GRANTS_WAIT

TT_BIGINTNOT NULL

待機後に付与されたロック・リクエストの数

CMD_PREPARES

TT_BIGINTNOT NULL

準備(コンパイル)されたコマンドの数

CMD_REPREPARES

TT_BIGINTNOT NULL

再準備されたコマンドの数

CMD_TEMP_INDEXES

TT_BIGINTNOT NULL

問合せ実行時に作成された一時索引の数

LAST_LOG_FILE

TT_INTEGERNOT NULL

存在する最新のログ・ファイル

SYS.SYSTEMSTATS表のlog.file.latestと同じ。

REPHOLD_LOG_FILE

TT_INTEGERNOT NULL

レプリケーションによって保持された最後のログ・ファイルの番号

REPHOLD_LOG_OFF

TT_INTEGERNOT NULL

レプリケーションによって保持された最後のログ・ファイルのオフセット

REP_XACT_COUNT

TT_INTEGERNOT NULL

1つ以上のピア・データベースにレプリケートされている、ローカル・データベースで生成されたレプリケーション・トランザクションの数

REP_CONFLICT_COUNT

TT_INTEGERNOT NULL

ローカル・データベースへの適用時に競合が発生したレプリケーション・トランザクションの数

REP_PEER_CONNECTIONS

TT_INTEGERNOT NULL

ローカル・レプリケーション・エージェントによって開始されたピア接続すべての合計

ローカル・データベースがマスターであるピア関係ごとに1つの接続があります。転送レベル障害によって新しい接続が確立される場合、このカウントは増加します。

REP_PEER_RETRIES

TT_INTEGERNOT NULL

新しいピア接続の確立の再試行回数

FIRST_LOG_FILE

TT_INTEGERNOT NULL

最も古い(削除されていない)ログ・ファイルの番号

LOG_BYTES_TO_LOG_BUFFER

TT_BIGINTNOT NULL

初期接続以降にログに書き込まれたバイト数

この値には、実際のログ・レコードとログのオーバーヘッドが含まれます。

LOG_FS_READS

TT_BIGINTNOT NULL

インメモリー・ログ・バッファからログを読み取ることができなかった回数

LOG_FS_WRITES

TT_BIGINTNOT NULL

TimesTenがインメモリー・ログ・バッファの内容をオペレーティング・システムに書き込んだ回数

この列には、データがディスクにフラッシュされた回数は含まれません。オペレーティング・システムのファイル・バッファへの書込みがカウントされます。

LOG_BUFFER_WAITS

TT_BIGINTNOT NULL

ログ・バッファが一杯であったために、ログ・レコードをログ・バッファに挿入しようとしている間にスレッドが遅延した回数

通常、この値が増大している場合は、ログ・バッファが小さすぎることを示します。

CHECKPOINT_BYTES_WRITTEN

TT_BIGINTNOT NULL

最新のチェックポイント処理によってディスクに書き込まれたバイト数

CURSOR_OPENS

TT_BIGINTNOT NULL

発行されたSELECT文の数

CURSOR_CLOSES

TT_BIGINTNOT NULL

完了したSELECT文の数

CHECKPOINT_BLOCKS_WRITTEN

TT_BIGINTNOT NULL

完了したすべてのチェックポイントに対して書き込まれたブロックの合計数

I/Oの効率性を改善するために、複数ブロックが単一書込みに結合されるか、または単一ブロックが複数書込みに分割される場合があります。

CHECKPOINT_WRITES

TT_BIGINTNOT NULL

完了または進行中のすべてのチェックポイントで発行される、書込み操作の合計数

REQUIRED_RECOVERY

TT_INTEGERNOT NULL

リカバリのステータス

1: データベースがTIME_OF_1ST_CONNECTの時点で最初にRAMにロードされたときに、リカバリが実行されました。

すなわちデータベースは、前回メモリーにロードされたときに正常に停止されませんでした。今回データ・ストアがメモリーにロードされたときに、ログの再生などの処理が実行され、データのリカバリが試行されました。

DurableCommitが0(ゼロ)に設定されていた場合、トランザクションは失われた可能性があります。

0: データベースが前回正常に停止されました。その結果、データベースは正常に再起動されました。

TYPE_MODE

TT_INTEGERNOT NULL

0: Oracleモード

関連項目

SYS.SYSTEMSTATS