APIトレース

APIトレースは、データベースへの接続、接続属性の変更、トランザクションのコミットなどのデータベース操作のために生成されます。表2-2に、APIトレース・レベルを示します。「+」サインの付いた各レベルには、該当するレベルで説明されているトレース情報に加え、該当レベルより上のすべてのレベルの情報も含まれます。

表2-2 APIトレース・レベル

レベル 出力

1

サブデーモンが実行したロールバックのすべての試行

アプリケーションが異常終了し、サブデーモンがその接続をリカバリする場合に実行されます。

2

+ ある程度の領域不足の状態

3

+ データベースに対する作成、接続、切断、チェックポイント、バックアップおよび圧縮の各操作と、各接続のコミットおよびロールバック、その他のいくつかの操作

4

+ TimesTenの内部APIレベルで処理されるその他のほとんどの操作

ストレージ・マネージャおよび索引に対して実行され、内部で実行される多数の操作は表示されません。

ノート:

レベル3でのトレースをお薦めします。

この例では、database1データベースに対してAPIトレースをレベル3で実行するためにttTraceMonを実行します。APIトレースの出力は、APItrace.txtファイルに書き込まれます。APIトレースをバッファに保存する前に、flushコマンドを使用してバッファを空にします。

% ttTraceMon database1
Trace monitor; empty line to exit
Trace> outfile APItrace.txt
Trace> level api 3
Trace > flush

ここでアプリケーションを実行します。アプリケーションが完了したら、APIトレースを無効にし、ttTraceMonを終了します。

Trace > level api 0
Trace > {press ENTER – blank line}

APItrace.txtの内容は、次の出力例に似ています。出力は、データベースへの接続、接続文字セットの設定、分離レベルの設定およびトランザクションのコミットを示しています。

11:54:26.796    1016 API      3L    2C   4848P sb_dbConnect()(X)
11:54:26.796    1017 API      3L    2C   4848P sb_dbConnCharsetSet()(E)
11:54:26.796    1018 API      3L    2C   4848P sb_dbConnSetIsoLevel()(E)
11:54:39.795    1019 API      3L    2C   4848P sb_dbConnSetIsoLevel()(E)
11:54:45.253    1020 API      3L    2C   4848P sb_xactCommitQ()(E)