キャッシュ管理ユーザーの表領域の理解
キャッシュ管理ユーザー用に個別の表領域を作成することを強くお薦めします。この表領域は、キャッシュ管理ユーザーのデフォルトの表領域として使用されます。この表領域には、それぞれのOracle Database表に対する自動リフレッシュ・トリガー、それぞれのOracle Database表に対する変更ログ表、およびそれぞれのキャッシュ管理ユーザーでTimesTenが必要とするその他のオブジェクトが含まれます。個別の表領域を指定しない場合、これらのオブジェクトはOracle Databaseのシステム表領域に配置されます。
Oracle Databaseでキャッシュ管理ユーザーを作成する時に、表領域を指定します。また、Oracle DatabaseのALTER USER文のDEFAULT TABLESPACE句を使用してユーザーを作成した後も表領域を指定できます。
キャッシュされた各Oracle Database表の変更ログ表は、キャッシュ管理ユーザーの表領域に存在します。Oracle Database表を更新するたびに、1列(変更ログ・レコード)が該当するOracle Database表の変更ログ表に挿入されます。変更ログ・レコードのサイズ(バイト)は次のようになります。
size of change log record = size of primary key on Oracle table + 250
変更ログ表のレコード数は、Oracle Database表での更新率、およびTimesTenでの自動リフレッシュ間隔によって異なります。関連付けられているOracle Database表をキャッシュしているすべてのデータベースに適用済の変更ログ・レコードは、20秒ごとにTimesTenによって削除されます。
変更ログが削除されると、次のようなメッセージがサポート・ログに表示されます。
16:32:26.73 Info: CAC: 5652: TT47112-5652-4756-ogTblGC01036: Garbage collector deleted 1 rows from TT_06_383270_L where logseq < 1
キャッシュ管理ユーザーの表領域が一杯になった場合に発生する状況を管理するオプションがあります。詳細は、「表領域が一杯になった場合の考慮事項」を参照してください。