Oracle Key Vaultのこのリリースでの変更点

Oracle Key Vaultのこのリリースでは、大規模な企業でOracle Key Vaultの使用を強化する新機能が導入されています。Oracle Key Vaultリリース18.8には、次の新機能が導入されています。

ノート:

これは、Oracle Key Vaultリリース18のターミナル・リリースです。

Oracle Key Vaultリリース21.3での変更点

Oracle Key Vaultリリース21.3には、このガイドに影響する新機能が導入されています。

Oracle Audit VaultとOracle Key Vaultの統合のための機能拡張

Oracle Key Vaultリリース21.3以降、Oracle Audit VaultとOracle Key VaultのOracle Audit Vaultコンポーネントの統合は、より安全で簡単に実現できるようになりました。

この機能拡張には、次の機能の変更が含まれています。

  • システム管理者ロールおよび監査マネージャ・ロールの変更: システム管理者ロールを持つユーザーは、Oracle Audit Vault統合を実行できなくなりました。かわりに、職務をより適切に分離するために、監査マネージャ・ロールが付与されているユーザーのみが統合を実行できます。以前のリリースでは、システム管理者ロールを持つユーザーのみが統合を実行できました。ただし、システム管理者ロールを持つユーザーは、Audit Vaultのモニタリング・プロセスがアクティブかどうかを確認できます。
  • 簡単な統合プロセス: 監査マネージャ・ロールを持つユーザーは、Oracle Key Vault管理コンソールを使用してすべてのOracle Audit Vault統合ステップを実行できるようになりました。以前のリリースでは、この統合を実行するために、Oracle Key Vault管理者はAudit Vaultエージェントのダウンロードやインストールなどのステップを手動で実行する必要がありました。

高速リカバリ領域の領域使用状況のアラート

Oracle Key Vaultリリース21.3以降、Oracle Key Vaultの埋込みデータベースの高速リカバリ領域の領域使用状況が、構成されたしきい値を超えると、アラートが生成されます。

デフォルトでは、構成されたしきい値は70で、スタンドアロン、マルチマスター・クラスタおよびプライマリ/スタンバイ環境でアラートを使用できます。新しいアラートを使用すると、Oracle Key Vaultの組込みデータベースの高速リカバリ領域の領域使用率をより適切に監視できます。

「Cluster Redo Shipping Status」のアラート・メッセージの変更

Oracle Key Vaultリリース21.3から、「Cluster Redo Shipping Status」のアラート通知メッセージが変更されています。

以前のリリースでは、REDO送信ステータスがアクティブ(稼働中)または非アクティブ(停止中)の場合にのみ、ユーザーにアラートが表示されていました。この情報に加えて、このメッセージで、クラスタ内のノードが読取り専用モードで動作しているのか、読取り専用モードでなくなったのかが示されるようになりました。

Oracle Key Vaultリリース21.2での変更点

Oracle Key Vaultリリース21.2では、インストールおよびアップグレード操作に関連する新機能が導入されています。

証明書オブジェクトとシークレット・オブジェクトの有効期限アラート

Oracle Key Vaultリリース21.2では、証明書オブジェクトとシークレット・オブジェクトの有効期限に関するアラート通知を構成できます。

以前のリリースでは、すべての管理対象オブジェクトの有効期限アラートで、Key Rotationsアラートの下の構成が共有されていました。このリリース以降は、証明書オブジェクトとシークレット・オブジェクトの有効期限を別々に構成できます。証明書オブジェクトとシークレット・オブジェクトの有効期限アラートは、Key Rotationsアラートとしてレポートされなくなりました。クラスタ・コンポーネントやユーザー・パスワードの有効期限などのアラートと同様に、証明書またはシークレット・オブジェクトの非アクティブ化日がそのしきい値内になったらユーザーに通知するように、このタイプのアラートを設定できます。

証明書オブジェクトとシークレット・オブジェクトの新しいアラートを次に示します。

  • Certificate Object Expiration
  • Secret Object Expiration

オブジェクト有効期限アラートが生成されるのは、オブジェクトがPRE-ACTIVE状態またはACTIVE状態の場合のみです。以前は、それらはオブジェクトの状態に関係なく生成されていました。

オブジェクトが取り消されるか破棄されると、オブジェクト有効期限アラートが削除されるようになりました。以前は、それらはオブジェクトが破棄されたときに削除されていました。

RESTfulサービス・ユーティリティの新しいコマンドと変更されたコマンド

Oracle Key Vaultリリース21.2では、RESTfulサービス・ユーティリティのokv managed-objectコマンドに、新しく追加されたものと変更されたものがあります。

新しいokv managed-object RESTfulサービス・コマンドにより、証明書リクエスト、秘密キーおよび公開キーに関するget操作とregister操作のサポートが追加されます。それらのコマンドを次に示します。

  • okv managed-object certificate-request get
  • okv managed-object certificate-request register
  • okv managed-object private-key get
  • okv managed-object private-key register
  • okv managed-object public-key get
  • okv managed-object public-key register

変更されたokv managed-object RESTfulサービス・コマンドを次に示します。

  • okv managed-object certificate register
  • okv managed-object object locate

Oracle Key Vault管理コンソールでの変更点

Oracle Key Vaultリリース21.2では、Oracle Key Vault管理コンソールのユーザー・インタフェースにわずかな変更がありました。

これらの変更点は、用語の変更によるもの、現在のリリースに対する更新、および使いやすさを向上させるための拡張機能です。全体的なインタフェースに大きな変更はありません。