9.5.2 ahf analysis

ahf analysisコマンドを使用して、AHFインサイトおよびAHFバランス・レポートを生成します。

AHF 23.8

AHF 23.8以降では、オブジェクト・ストアがAHFの一部として構成されている場合に、AHFインサイト・レポートを自動的にアップロードできます。AHFインサイト・レポートをアップロードすると、Oracle Cloud Operationsでベスト・プラクティス構成におけるシステム・ヘルス問題点および相違点を迅速かつ効率的に特定、調査、追跡および解決するために役立ちます。

Oracle Autonomous Database on Dedicated Exadata InfrastructureおよびOracle SaaS

RESTエンドポイント(オブジェクト・ストア)を設定するには、次を実行します。
ahfctl setupload -name oss -type https -user <user> -url <object_store> -password
AHFインサイト・レポートをオブジェクト・ストアにアップロードするには、次を実行します。
ahf analysis create --type insights
.

ahf analysis create

ahf analysis create [-h] [--type {insights|impact}] [[--last n{m|h} [--refresh] | --for DATETIME | --from DATETIME --to DATETIME] | [--scope SCOPE --name NAME --cluster CLUSTER --clusters CLUSTER_LIST]]

構文: AHFバランス

ahf analysis create [-h] --type impact --scope [fleet|cluster|database] [--cluster CLUSTER_NAME] [--clusters space-delimited list of clusters
] --name NAME

パラメータ

表9-129 ahf analysis create --type impactコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

-h, --help

このヘルプを表示して終了します。

--type impact

生成するレポートのタイプを指定します。

--scope [fleet|cluster|database]

AHFバランス・レポート(フリート・レポート、クラスタ・レポートおよびデータベース・レポート)を生成するように指定します。

影響分析を作成するには、--scopeおよび--nameオプションを指定します。

データベースの影響の分析には、--clusterオプションが必要です。

--clusters clu1 clu2 clu3

フリート・スコープに含めるクラスタのスペース区切りリストを指定します。

--name NAME

レポートするフリート、クラスタまたはデータベースの名前を指定します。

構文: AHFインサイト

ahf analysis create [-h] --type insights [--last n{m|h} | --for DATETIME | --from DATETIME --to DATETIME] [--refresh]

パラメータ

表9-130 ahf analysis create --type insightsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

-h, --help

このヘルプを表示して終了します。

--type insights

生成するレポートのタイプを指定します。

--last n{m|h}

過去の分数(m)または時間数(h)のデータを分析するには、--lastパラメータを指定します。

--lastを12時間より長くはできません。

--for <DATETIME>

指定したタイムスタンプの前後2時間のデータを分析するには、--forパラメータを指定します。

サポートされている時間書式は次のとおりです。
"YYYY-MM-DDTHH:MM:SS"
"YYYY-MM-DD HH:MM:SS"

--from <DATETIME>

--to <DATETIME>

特定の時間間隔のデータを分析するには、--fromパラメータと--toパラメータを指定します(これらの2つのパラメータは一緒に使用する必要があります)。

サポートされている時間書式は次のとおりです。
"YYYY-MM-DDTHH:MM:SS"
"YYYY-MM-DD HH:MM:SS"
"YYYY-MM-DD"

開始時間と終了時間の差は4時間を超えることはできません。

--refresh

AHFインサイト・ソースから新規データを提供します。

AHFインサイト・ソースから新規データを提供するには、--refreshを単独で、または--lastとともに指定します。

構文: ahf analysis explore

ahf analysis explore [-h] [--with scope] [--from-file FILE]

パラメータ

表9-131 ahf analysis exploreコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

-h, --help

このヘルプを表示して終了します。

--from-file FILE

ファイルから読み取るように指定します。

ファイル拡張子を指定しない場合、AHFスコープはファイル拡張子として.mdbを想定します。

例9-119 AHFインサイト分析の使用例

特定の期間の分析を作成するには、[--last | --for | --from --to]を指定します。許容される最大時間間隔は4時間です。

AHFインサイト・ソースから新規データを提供するには、[--refresh]を単独で、または[--last]とともに指定します。

  • 過去3時間に収集されたデータから分析レポートを作成します。
    ahf analysis create --type insights --last 3h
  • 指定したタイムスタンプを中心とした2時間の分析を作成します。
    ahf analysis create --type insights --for 2022-10-10T14:00:00
  • 指定した時間範囲の分析を作成します。
    ahf analysis create --type insights --from 2022-10-10T14:00:00 --to 2022-10-10T15:30:00
  • タイムゾーンを指定して分析を作成します。
    ahf analysis create --type insights --from 2022-10-10T14:00:00 --to 2022-10-11T13:30:00
  • 最新のデータを使用して分析を作成します。
    ahf analysis create --type insights --refresh

例9-120 AHFバランス使用例

影響分析を作成するには、[--scope]および[--name]オプションを指定します。

データベースの影響の分析には、[--cluster]オプションが必要です。

  • フリート(すべてのクラスタ)の分析を作成します。
    ahf analysis create --type impact --scope fleet --name fleet1
  • フリート(クラスタ・リスト)の分析を作成します。
    ahf analysis create --type impact --scope fleet --name fleet1 --clusters clu1 clu2 clu3
  • クラスタの分析を作成します。
    ahf analysis create --type impact --scope cluster --name cluster1
  • データベースの分析を作成します。
    ahf analysis create --type impact --scope database --cluster cluster1 --name database1