9.2.3.4 ahfctl deleteupdatebackup

ahfctl deleteupdatebackupコマンドを使用して、AHF更新に使用されるバックアップ・ディレクトリを削除します。

ノート:

  • クラスタ内のすべてのノードでバックアップ・ディレクトリを削除するには、各クラスタ・ノードでAHFインストール・ユーザーとしてahfctl deleteupdatebackupコマンドを実行する必要があります。
  • バックアップ・ディレクトリをランダムに削除しないでください。Oracleでは、更新が適用された順序と同じ順序でバックアップ・ディレクトリを削除することをお薦めします。特定のタイムスタンプに関連付けられたバックアップ・ディレクトリを削除すると、その特定のタイムスタンプの更新が適用される前の状態にロールバックできなくなります。
  • ahf_setupスクリプトを使用してAHFをアップグレードすると、以前のAHFバージョンのバックアップ・ディレクトリが自動的に削除されます。
  • Oracleでは、システム上の領域を解放する必要がある場合にのみ、AHF更新バックアップ・ディレクトリを削除することをお薦めします。現在実行中のタイムスタンプ/更新のAHF更新バックアップ・ディレクトリは削除できません。特定のタイムスタンプのバックアップ・ディレクトリが削除されると、その特定のタイムスタンプ/更新への更新のロールバックができなくなるためです。

    たとえば、順に適用されるAHF更新は、20230901 -> 20231001 -> 20231101 (現在の最新の更新)です。20230901および20231001の更新バックアップは削除できますが、20231101は削除できません。

構文

ahfctl deleteupdatebackup [-h] [-debug] [-updateid UPDATEID] [-silent]

パラメータ

表9-13 ahfctl deleteupdatebackupコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

-debug

デバッグを有効にするには、-debugオプションを指定します。

-updateid UPDATEID

指定されたタイムスタンプのバックアップ・ディレクトリを削除します。

-silent

バックアップ・ディレクトリを削除するためのユーザー確認をスキップします。

例9-16 ahfctl deletebackup

# ahfctl deleteupdatebackup -updateid 20220130
Deleted metadata backup directory for: /opt/oracle.ahf/data/work/.exachk_patch_directory/.20220130_metadata_bkp