3.2.9 Oracle Health Check Collections Managerのトラブルシューティング

このトピックでは、Oracle Health Check Collections Managerのトラブルシューティング方法について説明します。

1. 「Installation Summary」にerror at line 13: PLS-00201: identifier 'UTL_SMTP' must be declaredなどのエラーが表示された場合は、解析スキーマまたはワークスペースの所有者にUTL_SMTPの実行権限を付与します。
2. Oracle Health Check Collections Manager内からファイルをダウンロードする必要がある場合は、さらに2つのステップが必要になります。これらのステップは、Oracle Health Check Collections Managerにファイルをアップロードする場合は必要ありません。
3. Oracle Health Check Collections Managerをインストールする前に、次に示すDDLを実行して、使用している環境に応じてAPEX_XXXXXスキーマまたはFLOW_XXXXXXスキーマにApplication Expressの組込み機能WWV_FLOW_EPG_INCLUDE_MOD_LOCALを再作成します。再作成後に、この機能がVALID状態であることを確認します。

   CREATE OR replace FUNCTION Wwv_flow_epg_include_mod_local( 
   procedure_name IN VARCHAR2) 
   RETURN BOOLEAN 
   IS 
   BEGIN 
   	RETURN TRUE; ----- It should be always “RETURN TRUE” 
   	IF Upper(procedure_name) IN ( '' ) THEN 
   		RETURN TRUE; 
   	ELSE 
   		RETURN FALSE; 
   	END IF; 
   END Wwv_flow_epg_include_mod_local;

   Oracle Health Check Collections Managerがインストールされたら、RCA13_GET_DOCを実行してファイルのダウンロードを有効にします。

   SQL> grant execute on RCA13_GET_DOC to public;

4. Oracle Application Expressが正常にインストールされていることを確認します。デフォルトのApplication Expressユーザーのデフォルトのシステム権限を取り消した場合は、再度付与します。
5. すべてのOracle Application Express関連ユーザーがロックされておらず、期限切れになっていないことを確認します。

   alter user ANONYMOUS account unlock;
   alter user XDB account unlock;
   alter user APEX_PUBLIC_USER account unlock;
   alter user FLOWS_FILES account unlock;

6. 電子メール通知の設定で問題が発生した場合は、SMTPメール・サーバーのアプリケーション・スキーマに対するACL権限を確認してください。

   たとえば、ACLシステムを作成し、アプリケーション・スキーマに権限を付与するには、次のようにします。

   BEGIN
   	DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.CREATE_ACL(acl => 'apex1.xml',
   		description => 'APEX ACL',
   		principal => 'ORACHK CM USERNAME',
   		is_grant => true,
   		privilege => 'connect');
   	DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.ADD_PRIVILEGE(acl => 'apex1.xml',
   		principal => 'ORACHK CM USERNAME',
   		is_grant => true,
   		privilege => 'resolve');
   	DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.ASSIGN_ACL(acl => 'apex1.xml',
   		host => 'mailservername.com',lower_port=>10,upper_port=>1000);
   END;
   /
   COMMIT;

7. アップロードされた収集の処理が開始されていないか、収集ステータスが長時間NEWである場合は、データベース・スケジューラ・ジョブRCA13_PROCESS_DATAのステータスを確認し、ジョブが有効で正常に実行されていることを確認します。

   select * from user_scheduler_jobs where job_name like 'RCA13_%';
   select * from user_scheduler_running_jobs where job_name like 'RCA13_%'
   

   select * from user_scheduler_job_run_details where job_name like 'RCA13_%'
   order by log_date desc;

   RCA13_COL_%ジョブは、一意のジョブを使用して各収集を処理するために使用されます。

   このロガーは、次のような参照を使用した非処理収集のデバッグに役立ちます

   select * from rca13_log order by ins_date desc;

   「Upload Collections」→「Log」をクリックすると、ログを表示できます。

   図3-89 Upload Collections - Log

   
   「図3-89 Upload Collections - Log」の説明

   図3-90 「Upload Collections」 - ログの表示

   
   「図3-90 「Upload Collections」 - ログの表示」の説明
8. Oracle Application Express表領域およびアプリケーション・スキーマ表領域に領域がないために収集プロセスが失敗した場合は、必要に応じて表領域のサイズを増やします。