2. コンプライアンス・チェックの実行
  3. Oracle OrachkおよびOracle Exachkによるコンプライアンス・チェック
  4. コンプライアンス・チェック結果とその他のツールとの統合

3.1.8 コンプライアンス・チェック結果とその他のツールとの統合

Oracle OrachkおよびOracle Exachkのコンプライアンス・チェック結果をOracle Enterprise Managerおよびその他のサード・パーティ・ツールに統合します。

親トピック: Oracle OrachkおよびOracle Exachkによるコンプライアンス・チェック

3.1.8.1 コンプライアンス・チェック結果とOracle Enterprise Managerの統合

Oracle OrachkおよびOracle Exachkのコンプライアンス・チェック結果をOracle Enterprise Managerに統合します。

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlリリース13.1および13.2では、Oracle Enterprise Manager ORAchk Healthchecks Plug-inによってOracle OrachkおよびOracle Exachkとの統合がサポートされます。Oracle Engineered System Healthchecksプラグインでは、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース12.1.0.5以前のリリースのOracle OrachkおよびOracle Exachkとの統合がサポートされていました。

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13.1では、Oracle OrachkおよびOracle Exachkのチェック結果がコンプライアンス・フレームワークに統合されます。チェック結果をコンプライアンス・フレームワークに統合すると、コンプライアンス・フレームワーク・ダッシュボードを表示して、コンプライアンス標準別にチェックを参照できます。

Autonomous Health Framework (AHF)を利用してEnterprise Managerによって管理されるExadataエンジニアド・システムのAHFOracle Exachkコンプライアンス標準の詳細は、「AHF Exachkコンプライアンス標準」を参照してください。

  • チェック結果をOracle Enterprise Managerコンプライアンス・フレームワークに統合します。
  • コンプライアンス・チェック結果をネイティブのOracle Enterprise Managerコンプライアンス・ダッシュボードに表示します。

    図3-32 Compliance Dashboard

    図3-32の説明が続きます
    「図3-32 Compliance Dashboard」の説明
  • 関連チェックは、チェックされたターゲット、違反および平均スコアを表示できるコンプライアンス標準にグループ化されます。

    図3-33 Compliance Standards

    図3-33の説明が続きます
    「図3-33 Compliance Standards」の説明
  • コンプライアンス標準内から、ドリルダウンして個別のチェック結果を表示し、ターゲットごとに結果の詳細を確認します。

    図3-34 「Compliance Standards」のドリルダウン

    図3-34の説明が続きます
    「図3-34 「Compliance Standards」のドリルダウン」の説明

ノート:

Oracle OrachkおよびOracle Exachkに追加のライセンスは不要ですが、適切なOracle Enterprise Managerライセンスが必要です。

関連トピック

親トピック: コンプライアンス・チェック結果とその他のツールとの統合

3.1.8.2 コンプライアンス・チェック結果とサード・パーティ・ツールとの統合

Oracle OrachkおよびOracle Exachkのコンプライアンス・チェック結果を、ElasticsearchやKibanaなどの様々なサード・パーティ・ログ監視ツールおよび分析ツールに統合します。

JSONには、次のようなファクトに基づいてダッシュボード・フィルタリングを実行できる多数のタグがあります。

  • エンジニアド・システム・タイプ
  • エンジニアド・システム・バージョン
  • ハードウェア・タイプ
  • ノード名
  • オペレーティング・システム・バージョン
  • ラック識別子
  • ラック・タイプ
  • データベース・バージョン

Kibanaダッシュボードを使用して、データ・センター全体のコンプライアンス・チェックを表示します。

公開されたシステム属性の任意の組合せに基づいて結果をフィルタします。

図3-35 サード・パーティ・ツールとの統合

図3-35の説明が続きます
「図3-35 サード・パーティ・ツールとの統合」の説明

Oracle OrachkおよびOracle Exachkによって、JSON出力結果が出力アップロード・ディレクトリに作成されます。

たとえば:
Report_Output_Dir/upload/mymachine_orachk_results.json
Report_Output_Dir/upload/mymachine_orachk_exceptions.json
Report_Output_Dir/upload/mymachine_exachk_results.json
Report_Output_Dir/upload/mymachine_exachk_exceptions.json
  1. –syslogオプションを実行して、JSON結果をsyslogデーモンに書き込みます。
    たとえば:
    orachk –syslog
    exachk –syslog
  2. 次のコマンドを実行して、syslog構成を確認します。
    Oracle OrachkおよびOracle Exachkでは、次のメッセージ・レベルを使用します:
    • CRIT
    • ERR
    • WARN
    • INFO
    $  logger -p user.crit crit_message
$  logger -p user.err err_message
$  logger -p user.warn warn_message
$  logger -p user.info info_message
  3. 構成済のメッセージの場所で、各テスト・メッセージが書き込まれていることを確認します。

    例: /var/adm/messages

関連トピック

親トピック: コンプライアンス・チェック結果とその他のツールとの統合

3.1.8.3 コンプライアンス・チェック結果とカスタム・アプリケーションの統合

Oracle OrachkおよびOracle Exachkは、企業全体でチェック結果をより簡単に使用できるように、複数のインスタンスからの収集結果を1つのデータベースにアップロードします。

Oracle Health Check Collections Managerまたは独自のカスタム・アプリケーションを使用して、コンプライアンス・チェック結果を使用します。

  1. 収集の終了時に、収集結果を次の表にアップロードします。

    表3-8 データベースへの収集結果のアップロード

    表 アップロード内容

    rca13_docs

    完全に圧縮された収集結果。

    auditcheck_result

    コンプライアンス・チェック結果。

    auditcheck_patch_result

    パッチ・チェック結果。

    Oracle Health Check Collections Managerをインストールすると、これらの表はインストール・スクリプトによって作成されます。

  2. 表が作成されない場合は、次のDDL文を使用します。

    • RCA13_DOCS表のDDL

      CREATE TABLE RCA13_DOCS (
    DOC_ID          NUMBER DEFAULT to_number(sys_guid(),'XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX') NOT NULL ENABLE,
    COLLECTION_ID   VARCHAR2(40 BYTE),
    FILENAME        VARCHAR2(1000 BYTE) NOT NULL ENABLE,
    FILE_MIMETYPE   VARCHAR2(512 BYTE),
    FILE_CHARSET    VARCHAR2(512 BYTE),
    FILE_BLOB       BLOB NOT NULL ENABLE,
    FILE_COMMENTS   VARCHAR2(4000 BYTE),
    TAGS            VARCHAR2(4000 BYTE),
    ATTR1           VARCHAR2(200 BYTE),
    UPLOADED_BY     VARCHAR2(200 BYTE) DEFAULT USER,
    UPLOADED_ON     TIMESTAMP (6) DEFAULT systimestamp,
    SR_BUG_NUM      VARCHAR2(20 BYTE),
    CONSTRAINT RCA13_DOCS_PK PRIMARY KEY (DOC_ID),
    CONSTRAINT RCA13_DOCS_UK1 UNIQUE (FILENAME)
  );

    • auditcheck_result表のDDL

      CREATE TABLE auditcheck_result (
     COLLECTION_DATE          TIMESTAMP NOT NULL ENABLE,
     CHECK_NAME               VARCHAR2(256),
     PARAM_NAME               VARCHAR2(256),
     STATUS                   VARCHAR2(256),
     STATUS_MESSAGE           VARCHAR2(256),
     ACTUAL_VALUE             VARCHAR2(256),
     RECOMMENDED_VALUE        VARCHAR2(256),
     COMPARISON_OPERATOR      VARCHAR2(256),
     HOSTNAME                 VARCHAR2(256),
     INSTANCE_NAME            VARCHAR2(256),
     CHECK_TYPE               VARCHAR2(256),
     DB_PLATFORM              VARCHAR2(256),
     OS_DISTRO                VARCHAR2(256),
     OS_KERNEL                VARCHAR2(256),
     OS_VERSION               NUMBER,
     DB_VERSION               VARCHAR2(256),
     CLUSTER_NAME             VARCHAR2(256),
     DB_NAME                  VARCHAR2(256),
     ERROR_TEXT               VARCHAR2(256),
     CHECK_ID                 VARCHAR2(40),
     NEEDS_RUNNING            VARCHAR2(100),
     MODULES                  VARCHAR2(4000),
     DATABASE_ROLE            VARCHAR2(100),
     CLUSTERWARE_VERSION      VARCHAR2(100),
     GLOBAL_NAME              VARCHAR2(256),
     UPLOAD_COLLECTION_NAME   VARCHAR2(256) NOT NULL ENABLE,
     AUDITCHECK_RESULT_ID     VARCHAR2(256) DEFAULT sys_guid() NOT NULL ENABLE,
     COLLECTION_ID            VARCHAR2(40),
     TARGET_TYPE              VARCHAR2(128),
     TARGET_VALUE             VARCHAR2(256),
     CONSTRAINT "AUDITCHECK_RESULT_PK" PRIMARY KEY ("AUDITCHECK_RESULT_ID")
);

    • auditcheck_patch_result表のDDL

      CREATE TABLE  auditcheck_patch_result (
       COLLECTION_DATE         TIMESTAMP(6) NOT NULL,
       HOSTNAME                VARCHAR2(256),
       ORACLE_HOME_TYPE        VARCHAR2(256),
       ORACLE_HOME_PATH        VARCHAR2(256),
       ORACLE_HOME_VERSION     VARCHAR2(256),
       PATCH_NUMBER            NUMBER,
       CLUSTER_NAME            VARCHAR2(256),
       DESCRIPTION             VARCHAR2(256),
       PATCH_TYPE              VARCHAR2(128),
       APPLIED                 NUMBER,
       UPLOAD_COLLECTION_NAME  VARCHAR2(256),
       RECOMMENDED             NUMBER
);

親トピック: コンプライアンス・チェック結果とその他のツールとの統合

3.1.8.3.1 失敗したアップロードの表示および再試行

失敗したアップロードを表示および再試行するには、これらの手順を使用します。

以前のデータベース・アップロードが成功したかどうかを記録するために、値はcollection_dir/outfiles/check_env.outに格納されます。

たとえば、次は、データベース・アップロードは設定されていますが、最後のアップロードは失敗したことを示しています。 
DATABASE_UPLOAD_SETUP=1
DATABASE_UPLOAD_STATUS=0

Oracle Autonomous Health Frameworkの-checkfaileduploads

失敗した収集を確認するには、-checkfaileduploadsオプションを使用します。
orachk -checkfaileduploads
exachk -checkfaileduploads
$ orachk -checkfaileduploads
List of failed upload collections
/home/oracle/orachk_myserver_042016_232011.zip
/home/oracle/orachk_myserver_042016_231732.zip
/home/oracle/orachk_myserver_042016_230811.zip
/home/oracle/orachk_myserver_042016_222227.zip
/home/oracle/orachk_myserver_042016_222043.zip

Oracle Autonomous Health Frameworkの-uploadfailed

収集のアップロードを再試行するには、-uploadfailedオプションを使用し、すべてをアップロードする場合はall、または収集のカンマ区切りリストを指定できます。
orachk -uploadfailed all|list of failed collections
exachk -uploadfailed all|list of failed collections
orachk -uploadfailed "/home/oracle/orachk_myserver_042016_232011.zip, /home/oracle/orachk_myserver_042016_231732.zip"

ノート:

SQLの一意制約のため、以前にアップロードした収集をアップロードすることはできません。

親トピック: コンプライアンス・チェック結果とカスタム・アプリケーションの統合