1.7 対話型グラフ・シェルのCLI

Oracle Graphサーバー・パッケージおよびクライアント・パッケージの両方に、この製品のJava APIおよびPython APIをローカルまたはリモート・コンピュータで操作するための、対話型のコマンドライン・アプリケーションが含まれています。

この対話型グラフ・シェルでは、ユーザーからのコマンドライン入力を動的に解釈し、基になる機能を呼び出してこれらを実行し、結果の印刷や結果の追加処理を行うことができます。グラフ・シェルには、JavaまたはPythonアプリケーションを作成することなくグラフ機能を実行する軽量かつ対話型の方法が用意されています。

グラフ・シェルは、特に次のいずれかの操作を行う場合に役立ちます。

  • 大規模なアプリケーションを作成するのではなく、特定のデータ・セットに対して個別グラフ分析をすばやく実行する
  • 開始の例の実行およびサンプル・データ・セットのデモの作成
  • データ・セットの様々なグラフ分析を対話形式で試行して、データ・セットを探索する
  • 製品の使用方法を学習し、組込みアルゴリズムに適している処理を理解する
  • カスタム・グラフ分析アルゴリズムを開発およびテストする

Java API用のグラフ・シェル(OPG4J)は、Javaシェル・ツール(JShell)の上に実装されます。そのため、タブ補完、履歴、逆検索、セミコロン推論、スクリプト・ファイル、内部変数など、JShellが提供するすべての機能を継承します。Python API用のグラフ・シェル (OPG4Py)では、IPythonがインストールされている場合は、IPythonが使用されます。

次の項では、グラフ・シェルのCLIの起動方法について詳しく説明します。