1.7.2 OPG4Pyシェルの起動

OPG4Pyシェルの起動

OPG4Pyシェルの実行可能ファイルは、グラフ・サーバー(PGX)のインストール後は/opt/oracle/graph/binにあり、Pythonクライアントのインストール後は<CLIENT_INSTALL_DIR>/binにあります。

OPG4Pyシェルを起動する前に、Pythonクライアントのインストールの前提条件で説明されている前提条件をシステムが満たしていることを確認します。その後、端末で次のように入力することでOPG4Pyシェルを起動できます。

cd /opt/oracle/graph
./bin/opg4py

シェルが起動すると、次のコマンドライン・プロンプトが表示されます。

Oracle Graph Server Shell 21.4.0
>>>

IPythonがインストールされている場合は、次のプロンプトが表示されます。

In [1]:

グラフ・サーバー機能をライブラリとして使用したアプリケーションの開発で説明するように、デフォルトでは、OPG4PyシェルによりローカルPGXインスタンスが作成されて、シェルと同じJVMでグラフ関数が実行されます。

コマンドライン・オプション

使用可能なコマンドライン・オプションのリストを表示するには、--helpopg4pyコマンドに追加します。

./bin/opg4py --help

グラフ・サーバー(PGX)に接続せずにPyPGXシェルを起動するには、次のように--no_connectオプションを使用します。

./bin/opg4py --no_connect

リモート・モードでのOPG4Pyシェルの起動

OPG4Pyシェルでは、別のJVM (別のマシン上など)で実行されているグラフ・サーバー(PGX)インスタンスに接続できます。OPG4Pyシェルをリモート・モードで起動するには、次のように--base_urlパラメータを指定する必要があります。
./bin/opg4py --base_url https://<host>:7007 --username <graphuser>
説明:
  • <host>: サーバー・ホスト
  • <graphuser>: データベース・ユーザー

    データベース・パスワードの入力を要求されます。

ノート:

グラフ・サーバー(PGX)は、デフォルトでポート7007でリスニングします。必要に応じて、サーバー構成ファイル(server.conf)内のポート値を変更して、別のポートでリスニングするようにグラフ・サーバーを構成できます。詳細は、インメモリー・グラフ・サーバー(PGX)の構成を参照してください。

OPG4Pyシェルが起動すると、次のコマンドライン・プロンプトが表示されます。

Oracle Graph Server Shell 21.4.0
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