可用性の高い環境の準備
高可用性のためにスケール・アウトするには、追加のステップが必要です。
表5-3には、ご使用の標準的なインストール環境を可用性が高まるようにスケールアウトする場合に、実行するタスクの一覧が示されています。
表5-3 可用性の高い環境の準備に必要なタスク
タスク | 説明 | 詳細情報 |
---|---|---|
複数のホスト・コンピュータへのスケール・アウト |
高可用性を有効にするには、他のホストコンピュータへのフェイルオーバーの機能を実現することが重要です。これにより、あるコンピュータが停止しても、環境はデプロイ済アプリケーションのコンシューマに、サービス提供を続けることができます。 |
高可用性ガイドのトポロジのスケール・アウト(マシンのスケール・アウト)に関する項を参照してください。 |
Web層コンポーネントの高可用性の構成 |
Web層フロントエンドを追加する場合は、WebLogic Serverソフトウェアと同様にWeb層を高可用性構成にする必要があります。 |
HTTPサーバー管理ガイドのWeb層コンポーネントの高可用性の構成に関する項を参照してください。 |
フロントエンドのロード・バランサの設定 |
ロード・バランサを使用して、リクエストを複数のサーバーでより均等に分散できます。 |
『高可用性ガイド』の「高可用性環境でのサーバーのロード・バランシング」を参照してください。 |
ノード・マネージャの構成 |
ノード・マネージャを使用して、リモート位置から管理サーバー・インスタンスと管理対象サーバー・インスタンスを起動、シャットダウンおよび再起動できます。このドキュメントは、ドメインごとにノード・マネージャが構成されていることを前提としています。ノード・マネージャの高度な構成オプションおよび機能の詳細は、ノード・マネージャのドキュメントを参照してください。 |
Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理のノード・マネージャの高度な構成を参照。 |
Oracle Analytics Serverコンポーネントの高可用性の構成 | 高可用性を実現するためにOracle Analytics Serverを構成するには、システムに単一点障害がないことを確認します。それには、Oracle Analytics Server、プレゼンテーション・サービスおよびJavaHostをスケールアウトして、少なくとも2つのコンピュータに、各コンポーネント・タイプを少なくとも2つ配布するようにします。 | 『Oracle Analytics Serverの管理』の高可用性およびパフォーマンスのためのスケーリングとデプロイに関する項を参照してください。 |
パフォーマンス・チューニングと問合せキャッシングの管理 | データベース問合せを迅速に返すには、基礎となるデータベースを正しく構成、チューニングおよび索引付けする必要があります。Oracle Analytics Serverは、後続の問合せが再利用できるように問合せ結果を保持できます。問合せキャッシングにより、よく使用されるダッシュボードの場合は特に、ユーザーに対するシステム・パフォーマンスが大幅に向上します。ただし、ほとんどの非定型な分析ではパフォーマンスは向上しません。 | 『Oracle Analytics Serverの管理』のパフォーマンス・チューニングと問合せキャッシングの管理に関する項を参照してください。 |
親トピック: ドメイン構成後の次のステップ