管理ツール・ユーティリティの使用
Oracle BI管理ツールには、オブジェクトの名前変更、集計の保持、文字列の外部化などの機能を実行するいくつかのユーティリティおよびウィザードがあります。
このセクションには次のトピックが含まれます:
列または表の置換ウィザードの使用
列または表の置換ウィザードを使用すると、論理表ソースでの物理列や表の置換プロセスが自動化されます。
たとえば、Oracle BI Applicationsを購入した場合、論理表ソースを更新して、異なるデータベース・タイプにマップできます。このユーティリティを使用して、論理表ソースのマッピングを開発表から本番表に変更することもできます。
列または表の置換ウィザードを使用して、同じ表内の単一の列または表全体を置換できます。表を置換する場合、表にあるすべての列をマップする必要があります。
無効な論理表ソース(つまり、置換えに使用できない論理表ソース)を選択した場合、ソースを使用できない理由を説明するメッセージが表示され、そのソースのチェック・ボックスが無効になります。
「オプション」ダイアログの「一般」タブで「置換ウィザードで使用できない論理表ソースの非表示」が選択されていると、無効な論理表ソースはリストに表示されません。その列にマップしている論理表ソースがリストに表示されないときには、「情報」ボタンが表示されます。物理オブジェクトが論理表ソースで置換されなかった理由について詳細を確認するには、「情報」をクリックします。
「ソースの選択」画面は、選択した物理表にマップしている論理表ソースが複数ある場合のみ表示されます。
「イベント表」ユーティリティの使用
「イベント表」ユーティリティを使用すると、表をイベント・ポーリング表として識別できます。
イベント・ポーリング表は、1つ以上の物理表が更新されたことをOracle BIサーバーを通知する方法です。
イベント表に追加される各行により、単一の更新イベントを示します。キャッシュ・システムは、イベント表から行を読み取るかイベント表をポーリングし、物理表の情報を行から抽出し、それらの物理表を参照するキャッシュ・エントリをパージします。
Oracle Analytics Serverの管理のイベント・ポーリング表によるキャッシュ・イベント処理を参照してください。
- 管理ツールで、「ツール」を選択してから、「ユーティリティ」を選択します。
- 「イベント表」を選択し、「「実行」をクリックします。
「文字列の外部化」ユーティリティの使用
「文字列の外部化」ユーティリティを使用して、「プレゼンテーション」レイヤーのサブジェクト・エリア名、表名、階層名および列名、ならびにこれらの説明をローカライズできます。
これらのテキスト文字列を、ANSI、UnicodeおよびUTF-8のエンコーディング・オプションを使用して外部ファイルに保存できます。また、Unicode暗号化を使用して文字列を一連のXMLファイルに保存することもできます。
「文字列の外部化」ユーティリティを使用する前に、「プレゼンテーション」レイヤーで文字列を外部化する必要があります。次のことを検討してください。
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サブジェクト領域、プレゼンテーション表、プレゼンテーション列など任意のプレゼンテーション・レイヤー・オブジェクトを右クリックし、「表示名の外部化」を選択し、「カスタム名の生成」または「記述子の外部化」を選択し、「カスタム説明の生成」を選択して、文字列を外部化できます。「カスタム名の生成」を選択して、「文字列の外部化」ユーティリティを実行すると、変換キーも「文字列の外部化」ダイアログに表示されます。
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これらの右クリック外部化オプションのいずれかを選択すると、選択したオブジェクトおよびその子オブジェクトに対して、「プロパティ」ダイアログで、「カスタム表示名」オプションまたは「カスタム説明」オプションが自動的に選択されます。
たとえば、サブジェクト・エリアを右クリックし、外部化オプションのいずれかを選択すると、そのサブジェクト・エリア内のすべてのプレゼンテーション表、列、階層およびレベルに外部化フラグが設定されます。
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「文字列の外部化」ユーティリティを実行すると、「プレゼンテーション」レイヤーで外部化に選択した文字列のみが外部化されます。
Oracle Analytics Serverの管理のリポジトリでのメタデータ名のローカライズを参照してください。
externalizestrings
ユーティリティを実行するには、次のいずれかを行います。- Oracle BI管理ツールで、「ツール」、「ユーティリティ」、「文字列の外部化」の順に選択して、「実行」をクリックします。
BI_DOMAIN/bitools/bin
にあるexternalizestrings
コマンドライン・ユーティリティを使用して、externalizestrings
ユーティリティ内に表示される必要な構文を確認します。
「名前変更」ウィザードの使用
「名前変更ウィザード」を使用して、「プレゼンテーション」レイヤーおよび「ビジネス・モデルとマッピング」レイヤーの表および列の名前を変更できます。
メンテナンス性を向上させるために、プレゼンテーション・レイヤーではなく、ビジネス・モデルとマッピング・レイヤーでオブジェクトの名前を変更することをお薦めします。プレゼンテーション・オブジェクトではなく論理オブジェクトにわかりやすい名前を使用することによって、複数のサブジェクト領域で再利用され、ビジネス・モデルに変更を組み込むためにサブジェクト領域を削除して再作成する必要がある場合でも名前が保持されます。
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プレゼンテーション階層からオブジェクトを選択するには、「プレゼンテーション名の編集」管理ツール・オプションを有効にする必要があります。
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「論理列名の使用」プロパティが選択されていない(「false」に設定されている)個別のプレゼンテーション列のみを選択できます。
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「プレゼンテーション列」を選択している場合、「論理列名の使用」プロパティがないプレゼンテーション列のみ名前が変更されます。
名前変更ルールは、リストに表示される順に適用されます。ルールを適用する順序を変更するには、追加したルールを選択し、「上」または「下」をクリックします。
たとえば、論理列GlobalGROUP、GlobalSalesおよびGlobalCustomerNameをGroup、SalesおよびCustomer Nameに名前変更するとします。次のルールを指定の順序で適用できます。
Insert space before each first uppercase letter, unless on the first position or there is a space already All text lowercase First letter of each word capital Change each occurrence of "Global " to "" (not case sensitive)
- 管理ツールで、「ツール」を選択してから、「ユーティリティ」を選択します。次に、「名前変更ウィザード」を選択して、「実行」をクリックします。
- 「オブジェクトの選択」で、オブジェクトが含まれている「プレゼンテーション」または「ビジネス・モデルとマッピング」レイヤーから、オブジェクトを選択して「追加」をクリックします。
- 選択したオブジェクトに関連付けられたオブジェクトをすべて追加するには、「階層の追加」をクリックし、「次」をクリックします
- 「タイプの選択」で、名前変更するオブジェクト・タイプ(「サブジェクト領域」、「論理表」、「論理列」など)を選択し、「次」をクリックします。
- 「ルールの選択」画面で名前変更ルールを選択し、「追加」をクリックします。
- 特定の単語またはフレーズの名前を変更するには、「指定されたテキストの変更」を選択し、「次」をクリックします。
- オンライン・モードで、「次」をクリックして、必要なオブジェクトをチェックアウトします。
- 「終了」をクリックして、オブジェクトの名前を変更します。
「物理レイヤーの更新」ウィザードの使用
「物理レイヤーの更新」ウィザードを使用して、バックエンド・データベースの現行の定義に基づいて、リポジトリの「物理」レイヤーのデータベース・オブジェクトを更新できます。
物理レイヤーの更新ウィザードは、オンライン・モードで開かれたリポジトリでのみ使用できます。
このウィザードが更新を処理するとき、プレゼンテーション・サービスは、各バックエンド・データベースに接続します。「物理」レイヤーのオブジェクトは、バックエンド・データベースのオブジェクトと比較されます。説明テキストが、「物理」レイヤーのデータベースで定義されたオブジェクトとバックエンド・データベースで定義されたオブジェクトとの相違点(データ・タイプ長の不一致やバックエンド・データベースにないオブジェクトなど)を警告します。たとえば、あるオブジェクトがリポジトリの「物理」レイヤーのデータベースに存在するが、バックエンド・データベースに存在しない場合、次のテキストが表示されます。
オブジェクトはデータベースに存在しないため、削除されます。
このウィザードでは、バックエンド・データベースに存在するがリポジトリに存在しない列または表をリポジトリに追加しません。さらに、このウィザードでは、列キー割当てを更新しません。このウィザードでは、データベースの列と一致する列がリポジトリにあることを確認した後、この値が一致しない場合、リポジトリの列のタイプおよび長さを更新します。
各データベースの接続プール設定は、オブジェクトがバックエンド・データベースから「物理」レイヤーに最後にインポートされたときに使用した接続プール設定と一致する必要があります。接続プールの作成または変更を参照してください。
リポジトリ・マッピングのドキュメントの生成
「リポジトリ・ドキュメント」ユーティリティは、プレゼンテーション列のマッピングを対応する論理列および物理列に記録します。
ドキュメントには、これらの列に関連付けられた条件式が含まれます。ドキュメントは、カンマ区切り(CSV)形式、XML形式またはタブ区切り(TXT)形式で保存できます。
「リポジトリ・ドキュメント」ユーティリティを使用して、メタデータをフラット・ファイルに抽出してExcelおよびRDBMSにロードできます。結果として得られるファイルを問い合せ、質問(「物理列Xを削除すると、影響を受ける論理列はどれですか」や「ビジネス・モデルで物理表W_SRVREQ_Fを参照している場所はいくつですか」など)に回答できます。リポジトリ内の要素間の依存関係を確立できます。
Excelは、1,000,000行のデータ・セットのみを許容します。大きなリポジトリでは、行の制限を超える場合があります。関連ビジネス・モデルを新しいプロジェクトに抽出して、リポジトリのサブセットで「リポジトリ・ドキュメント」ユーティリティを実行します。マルチユーザー開発環境の設定と使用を参照してください。
「リポジトリ・ドキュメント」ユーティリティは、現行リポジトリの「プレゼンテーション」レイヤーと「物理」レイヤーの間の接続を示す、カンマ区切り形式のファイルまたはタブ区切り形式のファイルを作成します。このファイルは「物理」レイヤーとしてリポジトリにインポートできます。ファイルには、リポジトリ変数およびマーケティング・オブジェクトに関する情報は含まれていません。
- 管理ツールで、「ツール」を選択してから、「ユーティリティ」を選択します。
- 「リポジトリ・ドキュメント」を選択し、「実行」をクリックします。
- 「名前を付けて保存」ダイアログで、ファイルを保存するディレクトリを選択します。
- ファイルの名前を入力します。
- ファイルのタイプおよび「エンコーディング」値を選択し、「保存」をクリックします。現行のエンコーディング・オプションは、ANSI、UnicodeおよびUTF-8です。
メタデータ・ディクショナリの生成
メタデータ・ディクショナリを生成して、リポジトリ・オブジェクトのメトリックや属性に関する詳細情報をユーザーが取得する場合に役立てることができます。
紛らわしいメタデータ・オブジェクト名が原因である問題の解決や、属性が複雑な方法で派生している場合に詳細情報の取得をユーザーが行う必要がある場合があります。メタデータ・ディクショナリを生成することで、ユーザーはリポジトリとそのオブジェクトを理解できます。
メタデータ・ディクショナリは、静的なXMLドキュメントのセットです。各XMLドキュメントは、列などのメタデータ・オブジェクト(そのプロパティおよび他のメタデータ・オブジェクトとの関係を含む)について説明します。ユーザーはOracle BIプレゼンテーション・サービスのユーザー・インタフェース、あるいはブラウザで、XMLドキュメントを表示できます。
管理ツールを使用して、リポジトリのメタデータ・ディクショナリを生成します。ディクショナリは、リポジトリの変更と異なり、更新されないため、定期的にディクショナリを生成し、その内容を更新する必要があります。
メタデータ・ディクショナリ・ファイルは、Oracle HTTP ServerやApache HTTP ServerなどのWebサーバー上にホストする必要があります。ディクショナリを生成するとき、出力をWebサーバー上の最終的な場所、または一時的な場所に設定できます。一時的な場所にディクショナリを生成する場合、このファイルをWebサーバー上の場所にコピーする必要があります。
大きなリポジトリの一部は、数万のオブジェクトを含むことができます。大きなリポジトリ用にディクショナリを生成する場合、非常に長い時間がかかる可能性があります。
ディクショナリはマルチバイト・キャラクタでディレクトリに格納できません。ディクショナリに必要なディレクトリの作成についてシステム・エラーが発生した場合は、別のディレクトリを選択する必要があります。
次の方法で、ディクショナリの保存場所を選択します。
-
ローカルまたはネットワークの場所を選択します。ディクショナリを生成するとき、リポジトリと同じ名前のサブディレクトリがその場所に作成されます。ディクショナリのディレクトリおよびファイルがそのサブディレクトリに作成されます。
たとえば、
J:\BI_DataDictionary
を選択し、リポジトリ名がdemo1.rpdの場合、ディクショナリ・ファイル(スタイル・シートを含む)は、J:\BI_DataDictionary\demo1
に作成されます。 -
IIS仮想ディレクトリを使用する場合、ディクショナリを生成する前に、IISで仮想ディレクトリを作成または選択できます。ディクショナリを生成するとき、このIIS仮想ディレクトリに関連付けられた物理ディレクトリを選択します。
ユーザーがメタデータ・ディクショナリ・ファイルを表示できる場所は、ご使用のWebサーバーのホスト名およびポート番号、ならびにファイルを保存したディレクトリの場所によって異なります。
メタデータ・ディクショナリの情報へのアクセスの提供を参照してください。
- 管理ツールで、リポジトリをオフライン・モードで開きます。オンライン・モードでは、メタデータ・ディクショナリを生成できません。
- 「ツール」→「ユーティリティ」を選択します。
- 「メタデータ・ディクショナリの生成」を選択し、「実行」をクリックします。
- 「ディレクトリの選択」ダイアログで、「参照」をクリックし、ディクショナリを保存する場所を検索し、選択します。
- 「OK」をクリックします。
- ファイルをWebサーバーにコピーして、使用できることを確認します。
instanceconfig.xml
構成ファイルを編集して、Oracle BIプレゼンテーション・サービス・ユーザー・インタフェースのメタデータ・ディクショナリ機能を有効にし、ユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールに適切な権限を付与します。
メタデータ・ディクショナリを生成すると、そのディクショナリのスタイル・シートおよび索引ファイルが作成されます。関連するスタイル・シート(XSLファイル)が作成され、リポジトリ・ディレクトリ内のxsl
という名前のディレクトリに保存されます。
名前索引およびツリー索引が作成され、 [drive]:\[path]\[repository name]
ルート・ディレクトリに保存されます。これらの索引ファイルは、相互に関連付けられており、表示を素早く切り替えられます。
Oracle BIプレゼンテーション・サービス・ユーザー・インタフェースからメタデータ・ディクショナリの情報を表示する方法について学習するには、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。
メタデータ・ディクショナリの情報へのアクセスの提供
分析の作成時、コンテンツ・デザイナは、サブジェクト領域、フォルダ、列またはレベルに関する追加情報(他のメタデータ・オブジェクトとの関係など)を参考用に必要とすることがあります。
コンテンツ・デザイナにこれらの情報を提供するには、コンテンツ・デザイナがリポジトリのメタデータ・ディクショナリにアクセスできるようにします。
メタデータ・ディクショナリには、リポジトリ内に格納されているメトリックと、リポジトリ・オブジェクトの属性が記述されています。メタデータ・ディクショナリの出力は静的なXMLドキュメント・セットです。
Oracle Analytics Serverセキュリティの管理のアプリケーション・ロールを使用したプレゼンテーション・サービスの権限の管理を参照してください。
メタデータ・ディクショナリが生成されていて、ファイルが適切な場所に保存されていることを確認します。メタデータ・ディクショナリの生成を参照してください。
Oracle Analytics Serverでのデータのビジュアル化の「サブジェクト領域」ペインからのメタデータ情報の表示を参照してください。
使用されていない物理オブジェクトの削除
この手順を使用して、リポジトリにある不要になったオブジェクトを削除します。
大きなリポジトリは、サーバー上で多くのメモリーを使用し、保守が困難です。また、大きなリポジトリでは開発に時間がかかります。データベース、初期化ブロック、物理カタログ、および変数を削除できます。
集計の保持
集計の永続性ウィザードを使用して、集計表を作成し、これをメタデータにマップするために使用するSQLファイルを作成できます。
「集計の永続性」ウィザードを使用した集計指定の生成を参照してください。
「プレゼンテーション・フォルダの変換」ユーティリティの使用
「プレゼンテーション表」ダイアログの「子プレゼンテーション表」タブを使用して子プレゼンテーション表を指定し、アンサーおよびBIコンポーザでネストされたフォルダを表示できるようになりました。
プレゼンテーション表名の先頭にハイフンを追加することで、またはプレゼンテーション表の説明の先頭に矢印(->)を追加することで、アンサーで1レベルのネストを追加することが可能でした。これらの方法を使用していた場合は、プレゼンテーション・フォルダの変換ユーティリティを実行して、メタデータを新しい構造に変換することをお薦めします。
論理列タイプのリストの生成
論理列タイプのドキュメントの生成ユーティリティを使用して、論理列とそれに対応するタイプの完全なリストを生成できます。
出力はXML形式で保存されます。ANSI、Unicode、またはUTF-8のエンコーディング・オプションを選択できます。
このユーティリティは、論理列タイプの比較ユーティリティと同時に使用されることがよくあります。論理列タイプの比較を参照してください。
- 管理ツールで、「ツール」を選択してから、「ユーティリティ」を選択します。
- 論理列タイプのドキュメントの生成を選択して、「実行」をクリックします。
- 「名前を付けて保存」ダイアログで、ファイルを保存するディレクトリを選択します。
- ファイルの名前を入力します。このファイルには、XMLファイル拡張子が付いている必要があります。
- 「エンコーディング」の値を選択して、「保存」をクリックします。
biservergentypexmlユーティリティを使用した論理列タイプのリストの生成
biservergentypexml
ユーティリティを使用して、論理列およびその対応するタイプのリストを生成できます。
biservergentypexml
ユーティリティは、管理ツールの「論理列タイプ・ドキュメントの生成」ユーティリティと似ています。このユーティリティは、WindowsシステムとLinuxシステムの両方で使用できます。biservergentypexml
は、Oracle BIリポジトリ・ファイル形式のバイナリ・リポジトリでのみ使用できます。
リポジトリ・ファイルと出力XMLファイルが別のディレクトリにある場合は、両方のファイルへの完全なパス名を指定してください。
biservergentypexml
ユーティリティの場所は、次のとおりです。
BI_DOMAIN/bitools/bin
構文
biservergentypexml
ユーティリティは次のパラメータを取ります。
biservergentypexml -R repository_name [-P repository_password] -O output_XML_file_name {-8 | -U | -A}
説明:
repository_nameは、論理列タイプのリストの生成元とするリポジトリの名前とパスです。
repository_passwordは、論理列タイプのリストの生成元とするリポジトリのパスワードです。
repository_password引数はオプションです。パスワード引数を指定しないと、コマンドを実行するとき、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。セキュリティ侵害のリスクを最小化するために、パスワード引数をコマンドラインやスクリプトで指定しないことをお薦めします。スクリプト上の理由から、標準入力によってパスワードを指定できます。
output_XML_file_nameは、このユーティリティによって生成された出力を保存するXMLファイルの名前とパスです。
- 8
では出力ファイルに対してUTF-8エンコーディングを指定します。
- U
では出力ファイルに対してUnicodeエンコーディングを指定します。
- A
では出力ファイルに対してANSIエンコーディングを指定します。
例
次の例では、UTF-8でエンコードされたlog_col_types.xmlという出力XMLファイルが作成され、このファイルにはmy_repos.rpdからの論理列タイプが含まれます。
biservergentypexml -R my_repos.rpd -O log_col_types.xml -8 Give password: my_rpd_password
論理列タイプの比較
Oracle Analytics Serverでは、論理列タイプがMUD開発中に変更されると、予期しない論理列タイプが生成され可能性があります。
この場合は、管理ツールの「論理列タイプ・ドキュメントの生成」ユーティリティを使用するか、biservergentypexml
を使用して論理列とそのタイプのリストを生成し、後続のMUDバージョンに対して「論理列タイプの比較」ユーティリティを使用して、論理列のタイプを予期されるとおりに一致させることができます。たとえば、リポジトリ・バージョン20に対して論理列タイプのリストを生成し、論理列タイプの比較ユーティリティを使用してそのリストをリポジトリ・バージョン30と比較することができます。
このユーティリティを使用するには、現在のリポジトリとの比較の対象となる論理列タイプのリストを生成しておく必要があります。論理列タイプの比較ユーティリティでは、リポジトリとXMLファイルの両方に存在する論理列のみが比較され、新規に作成された論理列と削除済の列は無視されます。
- 管理ツールで、「ツール」を選択してから、「ユーティリティ」を選択します。
- 論理列タイプの比較を選択して、「実行」をクリックします。
- 「XMLファイルの選択」ダイアログで、現在のリポジトリにある列タイプの比較の対象とする論理列タイプの生成済リストを選択します。
- 「開く」をクリックします。
アップグレードIDの修正
リポジトリを比較またはマージしている場合、アップグレードIDが正しく機能しないことがあります。
アップグレードIDの修正ユーティリティを使用して、アップグレードIDの問題を修正できます。
アップグレードIDを使用すると、リポジトリを比較またはマージできます。2つのリポジトリの2つのオブジェクトが同じオブジェクトである場合に確認します。ただし、場合によっては、アップグレードIDが正しく機能しないことがあります。たとえば、2つ以上のオブジェクトが同じアップグレードIDを持つ場合、オブジェクトにアップグレードIDが見つからない場合および非表示の内部オブジェクトにアップグレードIDが設定されている場合などです。
権限の一括設定
同じオブジェクト、データ・フィルタおよび問合せ制限権限を複数のユーザーまたはロールに同時に割り当てる場合、「権限の一括設定」ユーティリティを使用できます。
- Oracle BI管理ツールで、「ツール」、「ユーティリティ」の順に選択します。
- 「権限の一括設定」を選択して、「実行」をクリックします。
- 「権限の一括設定」ダイアログで、権限を設定する項目(オブジェクト権限、データ・フィルタおよび問合せ制限)を指定します。
- 権限をまとめて割り当てるユーザーおよびロールを選択し、「追加」をクリックして選択された表に移動します。
- 「OK」をクリックします。
- ダイアログで、権限をまとめて割り当てる項目(たとえば、データ・フィルタなど)に対応するタブを選択して、選択したユーザーおよびロールに割り当てる権限を指定します。
- 権限を指定した後、「OK」をクリックします。