Oracle Analytics Serverのセキュリティの概要
Oracle Analytics Serverは、Oracle Fusion Middleware Securityアーキテクチャと密接に統合されており、コアなセキュリティ機能をそのアーキテクチャのコンポーネントに委任します。具体的には、Oracle Analytics Serverインストールは次の種類のセキュリティ・プロバイダを利用します。
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Oracle Analytics Serverにアクセス可能なユーザーおよびグループに関する情報へのアクセス方法を認識し、かつユーザーを認証する責任を担う認証プロバイダ。
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アプリケーション・ロールおよびアプリケーション・ポリシーへのアクセスを提供するポリシー・ストア・プロバイダ。これは、セキュリティ・ポリシーのコアな部分を形成し、Oracle Analytics Serverで表示と操作ができるユーザーとできないユーザーを決定します。
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Oracle Analytics Serverで必要な資格証明を格納し、その資格証明へのアクセスを提供する資格証明ストア・プロバイダ。
デフォルトでは、Oracle Analytics Serverインストールは、ユーザーおよびグループの情報にOracle WebLogic Server組込みLDAPサーバーを使用する認証プロバイダとともに構成されます。Oracle Analytics Serverのデフォルトのポリシー・ストア・プロバイダおよび資格証明ストア・プロバイダは、資格証明、アプリケーション・ロールおよびアプリケーション・ポリシーをデータベースに格納します。
Oracle Analytics Serverのインストール後、必要に応じて、別のセキュリティ・プロバイダを使用するようにドメインを再構成できます。たとえば、Oracle Internet Directory、Oracle Virtual Directory、Microsoft Active Directoryまたは別のLDAPサーバーを認証に使用するようにインストールを再構成できます。また、資格証明、アプリケーション・ロールおよびアプリケーション・ポリシーの格納に、データベースではなくOracle Internet Directoryを使用するようにインストールを再構成することもできます。