このリリースでのこのガイドの変更点
次の変更が、Oracle Graph Server and Clientに付属するプロパティ・グラフ・サポートに適用されます。
Oracle Graph Server and Clientは、Oracle Databaseのプロパティ・グラフ機能を使用するために必要であり(Oracle Graph Server and Clientのインストールを参照)、1年に4回リリースされます。
新機能
Oracle Graph Server and Client の重要な新機能22.1
- セッション永続性を使用して、Oracle Cloud上のロード・バランサの背後でグラフ・サーバー(PGX)を実行するためのサポートが強化されました。
詳細は、OCIロード・バランサを使用したグラフ・サーバー(PGX)のデプロイを参照してください。
- 同じSCNを使用して、グラフのすべてのエンティティ・プロバイダを読み取るためのサポートが追加されました。
詳細は、同じSCNでのエンティティ・プロバイダの読取りを参照してください。
- グラフ・サーバー(PGX)およびプロパティ・グラフ・ビューに対してPGQL問合せを実行するときに、
SELECT v.*句を使用して、頂点またはエッジのすべてのプロパティを取得するためのPGQLサポートが追加されました。詳細は、すべてのプロパティの選択のサポートおよびプロパティ・グラフ・ビューでサポートされているPGQL機能を参照してください。
- 可変長パス問合せのネストを解除するためのPGQLサポートが追加されました。
詳細は、可変長パス問合せのネスト解除を参照してください。
- プロパティ・グラフ・ビューに対してPGQL問合せを実行する際のより多くの数量詞に対するPGQLサポートが追加されました。
詳細は、表6-7を参照してください。
- データベースの列名とは異なるプロパティ名を持つデータベースからグラフを読み取るためのサポートが追加されました。
詳細は、グラフをロードするためのJSON構成の作成のパーティション化されたグラフ構成ファイルおよびPGQLを使用したプロパティ・グラフの作成の
CREATE PROPERTY GRAPH文を参照してください。 - グラフ・サーバー(PGX)でプロパティ・グラフを作成するときに、
OPTIONS句を使用してグラフのパフォーマンスを最適化するためのサポートが追加されました。詳細は、グラフ最適化オプションを使用したプロパティ・グラフの作成を参照してください。
Oracle Database 21cへのプロパティ・グラフ・アプリケーションの移行
リリース21c以降では、Oracle Graph Server and Clientを個別にインストールする必要があります。$ORACLE_HOMEから古いプロパティ・グラフ・ライブラリを削除することをお薦めします。詳細は、プロパティ・グラフ・ライブラリの以前のバージョンのアンインストールを参照してください。
非推奨となった機能
oracle.pgx.api.mllibAPIのPg2vecModelBuilder.setUseGraphletSize(java.lang.Boolean useGraphletSize)メソッドは非推奨となりました。かわりに、Pg2vecModelBuilder.setUseGraphletSize(boolean useGraphletSize)メソッドを使用します。- PL/SQL API OPG_APIS.GET_SCNファンクションPL/SQL API OPG_APIS.GET_SCNファンクションは非推奨となりました。かわりに、現在のSCN (システム変更番号)を取得するには、DBMS_FLASHBACK.GET_SYSTEM_CHANGE_NUMBERファンクションを使用します。
SELECT dbms_flashback.get_system_change_number FROM DUAL; - OraclePgqlResultSet
oracle.pg.rdbms.OraclePgqlResultSetインタフェースは19cで非推奨となり、将来のリリースで削除される予定です。かわりに、標準化されたインタフェースoracle.pgql.lang.ResultSetを使用してPGQL結果セットから値を取得します。
サポート対象外となった機能
- Python 3.5はサポートされなくなりました。
- 2表形式はサポートされなくなりました。
oracle.pgx.api内の次のJava APIメソッド、オブジェクトおよびフィールドはサポートされなくなりました。サポート対象外となったメソッド:
PgxCollectionメソッド:addAllAsync(Collection<E> source)removeAllAsync(Collection<E> source)addAll(ID...ids)removeAll(ID...ids)
PgqlResultSetメソッド:getResults(): かわりに、PgqlResultSetを使用して結果セットを直接反復処理しますdestroy()
- ユーザー定義のパターン一致セマンティックのメソッド:
PgxGraph#queryPgql(String, PatternMatchingSemantic): かわりに、PgxGraph#queryPgql(String)を使用しますPgxSession.setPatternMatchingSemantic(..)
GraphMetaDataコンストラクタと関連メソッド:GraphMetaData()GraphMetaData(GraphMetaData other, java.net.URI baseUri)GraphMetaData(IdType vertexIdType)GraphMetaData.setVertexIdType()GraphMetaData.setEdgeIdType()
PgxSession#getAvailableSnapshots(GraphConfig): かわりに、PgxSession#getAvailableSnapshots(PgxGraph)を使用します-
filterパラメータを受け入れるすべてのAnalyst#filteredBfsおよびAnalyst#filteredDfsメソッド: かわりに、navigatorパラメータを使用します
サポート対象外となったオブジェクト
PgqlResult(resultSet.getResults().iterator().next()の結果: かわりに、resultSet.iterator().next()から返されたPgxResultを使用します
サポート対象外となったフィールド
pattern_matching_semantic構成フィールド
oracle.pgx.config内のJava APIメソッドAbstractGraphConfigBuilder#setNodeIdTypeはサポートされなくなりました。かわりに、AbstractGraphConfigBuilder#setVertexIdType()を使用してください。- 次のPyPGXクラスは、
pypgxパッケージではサポートされなくなりました。かわりに、pypgx.api.filtersサブパッケージを使用して次のクラスにアクセスします。EdgeFilterGraphFilterVertexFilter
-
次のPyPGXクラスは、
pypgx.apiパッケージではサポートされなくなりました。かわりに、pypgx.api.framesサブパッケージを使用して次のクラスにアクセスします。PgxCsvFrameReaderPgxCsvFrameStorerPgxDbFrameReaderPgxDbFrameStorerPgxFramePgxFrameBuilderPgxFrameColumnPgxGenericFrameReaderPgxGenericFrameStorerPgxPgbFrameReaderPgxPgbFrameStorer
- 次のPython APIパッケージはサポートされなくなりました。
common: この内部パッケージはサポートされなくなりました。このパッケージのクラスのいくつかは、パブリック・パッケージpypgx.apiに移動されました。utils: この内部パッケージは名前が_utilsに変更されました。
- Apache Solr/Luceneに基づくグラフ・プロパティ・テキスト検索はサポートが終了しました。かわりに、Oracle TextまたはPGQL問合せ式を使用します。
- PGXプロパティ・タイプDATEはサポーが終了しました。かわりに、LOCAL_DATEまたはTIMESTAMPを使用します。
- プロパティ・グラフでの、Oracle NoSQL Databaseに格納されているデータのサポートはなくなりました。
- Gremlin Groovyシェルのサポートはなくなりました。
- Apache Tinkerpop APIでのOracle Databaseのサポートはなくなりました。
- フラット・ファイル形式からプロパティ・グラフ・スキーマへのデータのロードはサポートされなくなりました。
- Apache Groovyベースのシェルのサポートは19cで非推奨となり、現在はサポートされていません。
- Cloudera CDH5でのApache HBASEおよびApache HDFSのサポートは終了しました。