4 グラフ・サーバー(PGX)の使用
Oracle Graphのグラフ・サーバー(PGX)では、一連の分析関数をサポートします。
この章では、グラフ・サーバー(プロパティ・グラフ・インメモリー分析とも呼ばれ、Javadoc、コマンドライン、パスの説明、エラー・メッセージ、例ではPGXと省略されます)を使用する例について説明します。内容は次のとおりです。
- グラフ・サーバー(PGX)の概要
グラフ・サーバー(PGX)は、高速でパラレルなグラフ問合せおよび分析のためのインメモリー・アクセラレータです。サーバーは軽量のインメモリー・データ構造を使用して、グラフ・アルゴリズムの高速実行を可能にします。 - ユーザーの認証および認可
Oracle Graph Server (PGX)では、Oracle Databaseをアイデンティティ・マネージャとして使用します。ユーザー名およびパスワード・ベースの認証とKerberosベースの認証の両方がサポートされています。 - 頂点IDとエッジIDについて
- 同じSCNでのエンティティ・プロバイダの読取り
- Oracle Databaseからグラフ・サーバー(PGX)へのグラフの読込み
グラフ・サーバー(PGX)にログインすると、接続情報をグラフ構成に指定しなくてもデータベースからグラフ・サーバーにグラフを読み込むことができるようになりました。 - Oracle Databaseのグラフとグラフ・サーバーの同期の維持
FlashbackSynchronizer
APIを使用すると、データベースでのグラフに対する変更をメモリー内の対応するPgxGraph
オブジェクトに自動的に適用できるため、両方の同期が保たれます。 - グラフ・サーバー(PGX)での読取りおよび更新用のグラフの最適化
- グラフ・スナップショットのディスクへの格納
Javaまたはシェルを使用してグラフをメモリーに読み込んだ後、PageRankアルゴリズムの実行や頂点プロパティとしての値の保存など、グラフに変更を加えた場合は、このグラフのスナップショットをディスクに保存できます。 - 組込みアルゴリズムの実行
グラフ・サーバー(PGX)には、一連の組込みアルゴリズムが含まれており、Java APIとして使用できます。 - カスタムPGXグラフ・アルゴリズムの使用
カスタムPGXグラフ・アルゴリズムを使用すると、Java構文でグラフ・アルゴリズムを記述し、それを自動的にコンパイルして効率的なパラレル実装にできます。 - サブグラフの作成
サブグラフはメモリーにロードしたグラフに基づいて作成できます。フィルタ式を使用するか、2部グラフの左側のセットを指定する頂点(ノード)コレクションに基づく2部サブグラフを作成できます。 - データベースの変更を処理するための自動デルタ・リフレッシュの使用
定期的にグラフを自動的にリフレッシュして(自動リフレッシュ)、Oracle Database内のプロパティ・グラフ表(VT$およびGE$表)に格納されているプロパティ・グラフへの変更とインメモリー・グラフとの同期化を維持できます。 - グラフ・サーバーの起動(PGX)
このセクションでは、グラフ・サーバー(PGX)を起動および停止するコマンドについて説明します。 - グラフ・サーバー(PGX)への接続
リモート・モードで実行されているか、WebアプリケーションとしてApache TomcatまたはOracle WebLogic Serverにデプロイされているグラフ・サーバー(PGX)に接続する方法について説明します。 - ライブラリとしてのグラフ・サーバー(PGX)の使用
- PGXでのユーザー定義関数(UDF)
ユーザー定義関数(UDF)を使用すると、PGXのユーザーはPGQL問合せまたはカスタム・グラフ・アルゴリズムにカスタム・ロジックを追加して、組込み関数をカスタム要件で補完できます。 - ロード・バランサの背後でのOracle Graph Serverのデプロイ
ロード・バランサの背後に複数のグラフ・サーバー(PGX)をデプロイし、ロード・バランサを介してクライアントをサーバーに接続できます。
親トピック: Oracleプロパティ・グラフ・スタート・ガイド