12 ネットワークの管理
Oracle Database Applianceで構成されたパブリック・ネットワークおよびプライベート・ネットワークを表示します。
- Oracle Database Applianceのネットワーク・インフラストラクチャおよびVLANについて
アプライアンスのネットワークおよび仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)について学習します。 - Oracle Database Appliance X8-2のネットワーク・インタフェースについて
Oracle Database Applianceのオンボード・ネットワーク・インタフェースについて学習します。 - 構成済ネットワークおよびネットワーク・インタフェースの表示
ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、構成されたネットワーク、ネットワークの詳細、およびインタフェースのリストを表示します。 - ネットワークの作成
ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、アプライアンスのネットワークを作成する方法を理解します。 - 物理ネットワークの作成
ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、未使用のネットワーク・インタフェースに物理ネットワークを作成する方法を理解します。 - ネットワークの更新
ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用してネットワークを更新し、IPアドレス、サブネット・マスク、ゲートウェイまたはネットワークのタイプを変更する方法を理解します。 - ネットワーク・インタフェースの追加
構成したネットワーク・インタフェースを追加する方法を理解します。 - ネットワーク・インタフェースの削除
構成したネットワーク・インタフェースを削除する方法を理解します。 - ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用したネットワーク・インタフェースの削除
ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、構成したネットワーク・インタフェースを削除する方法を理解します。 - ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用したネットワークの削除
ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、構成したネットワークを削除する方法を理解します。
Oracle Database Applianceのネットワーク・インフラストラクチャおよびVLANについて
アプライアンスのネットワークおよび仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)について学習します。
Oracle Database Applianceには、結合される2つのデュアル・ポート・パブリック・ネットワーク・インタフェース(銅線またはファイバー)があります。 デュアルポート・ネットワーク・カードの場合、プライマリ・パブリック・ネットワークに使用される結合ネットワーク・インタフェースは、常にbtbond1
です。 オプションで、最大6つの結合されたインタフェース(btbond1
からbtbond6
)を構成できます。 4つのポートを持つネットワーク・カードを使用する場合は、パブリック・ネットワーク・インタフェースとしてbtbond1
またはbtbond2
のいずれかを選択できます。
ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、すべての物理ネットワークおよび仮想ネットワークを表示できます。 ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、ネットワークを作成、更新および削除できます。
仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)
Oracle Database Applianceでは、同じネットワーク・ポートまたはボンドの複数の仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)がサポートされます。 VLANは、単一の物理ネットワーク・スイッチ・ポートから作成される複数の論理ネットワークであり、共通のネットワークを共有する複数のワークロードのネットワーク・セキュリティの分離を提供します。 たとえば、アプリケーション、バックアップ、管理ネットワークなどです。 各VLANは、同じ物理接続上の他のVLANを使用して動作する独立した論理ネットワークとして機能します。 データ・パケットとネットワークに関連付けられたVLANタグによってネットワークが定義されます。 分離されたネットワークのコレクションを作成して、ネットワークのセキュリティと帯域幅を強化し、データ・パケットが分離された状態を維持できます。
ネットワーク・インタフェースは、Oracle Database Applianceのハードウェアに応じて異なります。 VLANは、単一ノード・プラットフォームおよびマルチノード・プラットフォームのbtbond0
に作成されます。 いずれの場合も、ユーザー・ドメインへの接続は、選択したインタフェースを介して行われます。 タグ付けされたVLANをサポートするスイッチは、VLAN IDを使用して、パケットを識別します(パケットが属するネットワークを含む)。
ノート:
Oracle Database ApplianceでVLANを使用するには、アプライアンスをデプロイする前にVLANを構成する必要があります。
ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用すると、アプライアンスでVLANを作成、リストおよび削除できます。 高可用性システムでは、ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、アプライアンスの両方のノードにVLANを作成できます。 特定のノードでVLANを作成するには、コマンドライン・インタフェースを使用します。
ベア・メタル・デプロイメントの場合は、ブラウザ・ユーザー・インタフェースまたはodacli
コマンドを使用して、次のタイプのVLANを管理します。
- Data Guard: Oracle Data Guard用。
- Database: Oracle Database用。
-
バックアップ: バックアップ操作用。
-
管理: 管理トラフィック用。
-
その他: 顧客によって定義された使用目的。 たとえば、アプリケーション用などです。
パブリックVLANは、コマンドodacli configure-firstnet
を使用して最初のネットワークを構成するときに設定されます。 設定できるパブリックVLANは1つのみです。 コマンドライン・インタフェースを使用して、他のVLANを作成します。 高可用性システムでは、ノード0とノード1のIPアドレスを同じにはできません。 Oracle Database Applianceでは、IPアドレス、サブネット・マスクおよびデフォルト・ゲートウェイを提供するためのDynamic Host Configuration Protocol (DHCP)はサポートされていません。
親トピック: ネットワークの管理
Oracle Database Appliance X8-2のネットワーク・インタフェースについて
Oracle Database Applianceのオンボード・ネットワーク・インタフェースについて学習します。
ネットワーク・インタフェースは、Oracle Database Applianceのハードウェアに応じて異なります。 いずれの場合も、ユーザー・ドメインへの接続は、選択したインタフェースを介して行われます。 ネットワーク・カード内の2つのポートは、アクティブ/バックアップ・モードの結合インタフェースを作成するために使用されます。
表12-1 Oracle Database Appliance X8-2-HAベア・メタル・デプロイメントのネットワーク・インタフェース
PCIeネットワーク・カード・スロット | PCIeネットワーク・ポート | ネットワーク・インタフェース | ネットワーク・ボンド | IPアドレス |
---|---|---|---|---|
PCIeスロット1 (インターコネクト) | 2つの10/25GbE SFP28ポート | p1p1、p1p2 | icbond0 |
ノード0: 192.168.16.24 ノード1: 192.168.16.25 |
PCIeスロット7 (必須) | 4つの10GBase-Tポートまたは2つの10/25GbE SFP28ポート | p7p1、p7p2 (p7p3、p7p4) | btbond1 (btbond2) | IPアドレスのいずれか(btbond1またはbtbond2)を、デプロイメント時に割り当てることができます。 残りのIPアドレスは、デプロイメント後に割り当てることができます。 |
PCIeスロット2 (オプション) | 4つの10GBase-Tポートまたは2つの10/25GbE SFP28ポート | p2p1、p2p2 (p2p3、p2p4) | btbond3 (btbond4) | デプロイメント後に割り当てられる |
PCIeスロット10 (オプション) | 4つの10GBase-Tポートまたは2つの10/25GbE SFP28ポート | p10p1、p10p2 (p10p3、p10p4) | btbond5 (btbond6) | デプロイメント後に割り当てられる |
オンボード | 1GBase-T | em1 | 該当なし | デプロイメント後に割り当てられる |
表12-2 Oracle Database Appliance X8-2-HA仮想化プラットフォームのネットワーク・インタフェース
PCIeネットワーク・カード・スロット | PCIeネットワーク・ポート | ネットワーク・インタフェース | ネットワーク・ボンド | IPアドレス |
---|---|---|---|---|
PCIeスロット1 (インターコネクト) | 2つの10/25GbE SFP28ポート | eth0、eth1 | icbond0/priv1 |
ノード0: 192.168.16.24 ノード1: 192.168.16.25 |
PCIeスロット7 (必須) | 4つの10GBase-Tポートまたは2つの10/25GbE SFP28ポート | eth3、eth4 (eth5、eth6) | bond0/net1 (bond1/net2) | デプロイメント時に割り当てられる |
PCIeスロット2 (オプション) | 4つの10GBase-Tポートまたは2つの10/25GbE SFP28ポート | eth7、eth8 (eth9、eth10) | bond2/net3 (bond3/net4) | デプロイメント時に割り当てられる |
PCIeスロット10 (オプション) | 4つの10GBase-Tポートまたは2つの10/25GbE SFP28ポート | eth11、eth12 (eth13、eth14) | bond4/net5 (bond5/net6) | デプロイメント時に割り当てられる |
オンボード | 1GBase-T | eth2 | 該当なし | デプロイメント後に割り当てられる |
表12-3 Oracle Database Appliance X8-2SおよびX8-2Mベア・メタル・デプロイメントのネットワーク・インタフェース
PCIeネットワーク・カード・スロット | PCIeネットワーク・ポート | ネットワーク・インタフェース | ネットワーク・ボンド | IPアドレス |
---|---|---|---|---|
PCIeスロット1 | 4つの10GBase-Tポートまたは2つの10/25GbE SFP28ポート | p7p1、p7p2 (p7p3、p7p4) | btbond1 (btbond2) | btbond1およびbtbond2を、デプロイメント時に割り当てることができます。 |
PCIeスロット2 (Oracle Database Appliance X8-2Mの場合はオプション) | 4つの10GBase-Tポートまたは2つの10/25GbE SFP28ポート | p2p1、p2p2 (p2p3、p2p4) | btbond3 (btbond4) | デプロイメント時に割り当てることができます。 デプロイメント時に割り当てられていない場合は、デプロイメント後に割り当てることができます。 |
PCIeスロット8 (Oracle Database Appliance X8-2Sの場合はオプション) | 4つの10GBase-Tポートまたは2つの10/25GbE SFP28ポート | p8p1、p8p2 (p8p3、p8p4) | btbond3 (btbond4) | デプロイメント時に割り当てることができます。 デプロイメント時に割り当てられていない場合は、デプロイメント後に割り当てることができます。 |
PCIeスロット10 (オプション) | 4つの10GBase-Tポートまたは2つの10/25GbE SFP28ポート | p10p1、p10p2 (p10p3、p10p4) | btbond5 (btbond6) | デプロイメント時に割り当てることができます。 デプロイメント時に割り当てられていない場合は、デプロイメント後に割り当てることができます。 |
オンボード | 1GBase-T | em1 | 該当なし | デプロイメント後に割り当てられる |
親トピック: ネットワークの管理
構成済ネットワークおよびネットワーク・インタフェースの表示
ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、構成されたネットワーク、ネットワークの詳細、およびインタフェースのリストを表示します。
親トピック: ネットワークの管理
ネットワークの作成
ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、アプライアンスのネットワークを作成する方法を理解します。
親トピック: ネットワークの管理
物理ネットワークの作成
ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、未使用のネットワーク・インタフェースに物理ネットワークを作成する方法を理解します。
- ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Appliance」タブをクリックします。
- 左側のナビゲーションの「Network」タブをクリックして、構成されたネットワークのリストを表示します。
- アプライアンスが単一ノード・システムの場合は、右上隅の「Create Network」をクリックします。 アプライアンスが高可用性システムである場合は、ステップ4に進みます。
- 必須フィールドにネットワーク情報を入力します。 「Interface」フィールドには、使用可能な選択肢が含まれるドロップダウン・メニューがあります。 「Subnet Mask」フィールドには、使用可能な選択肢が含まれるドロップダウン・メニューと検索ボックスがあります。 オプションで、ゲートウェイIPアドレスを入力し、「Network Type」リストからオプションを選択します。 ネットワーク・タイプは、ネットワークがバックアップ用か、データベース用か、データガード用か、管理用か、プライベート用か、その他用かを識別するのに役立ちます。
- 「Create」をクリックします。
- アプライアンスが高可用性システムである場合、ブラウザ・ユーザー・インタフェースは、両方のノードのネットワークを同時に作成するのに役立ちます。 右上隅の「Create Network」をクリックします。
- 必須フィールドにネットワーク情報を入力します。 「Interface」フィールドには、使用可能な選択肢が含まれるドロップダウン・メニューがあります。 「Subnet Mask」フィールドには、使用可能な選択肢が含まれるドロップダウン・メニューと検索ボックスがあります。 オプションで、ゲートウェイIPアドレスを入力し、「Network Type」リストからオプションを選択します。 ネットワーク・タイプは、ネットワークがバックアップ用か、データベース用か、データガード用か、管理用か、プライベート用か、その他用かを識別するのに役立ちます。
- 「Create」をクリックします。
親トピック: ネットワークの管理
ネットワークの更新
ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用してネットワークを更新し、IPアドレス、サブネット・マスク、ゲートウェイまたはネットワークのタイプを変更する方法を理解します。
親トピック: ネットワークの管理
ネットワーク・インタフェースの追加
構成したネットワーク・インタフェースを追加する方法を理解します。
- アプライアンスの電源をオフにします。
- ネットワーク・インタフェース・カードを追加します。
- アプライアンスの電源をオンにします。
- ネットワーク結合および構成の変更について、ネットワーク構成ファイルが自動的に更新されます。
親トピック: ネットワークの管理
ネットワーク・インタフェースの削除
構成したネットワーク・インタフェースを削除する方法を理解します。
btbond1
とbtbond2
のネットワークも削除できません。
親トピック: ネットワークの管理
ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用したネットワーク・インタフェースの削除
ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、構成したネットワーク・インタフェースを削除する方法を理解します。
- ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Appliance」タブをクリックします。
- 左側のナビゲーションの「Network」タブをクリックして、構成されたネットワークのリストを表示します。
- 右側のナビゲーションで「Show Interfaces」タブをクリックして、構成したネットワーク・インタフェースのリストを表示します。
- 「Actions」メニューを展開し、削除するネットワーク・インタフェースに対して「Delete」をクリックします。
- プロンプトが表示されたら、アクションを確定します。
親トピック: ネットワークの管理