外部XFSジャーナルの有効化
XFSジャーナルのデフォルトの場所は、データと同じブロック・デバイス上です。ジャーナルへの同期メタデータ書込みは、関連付けられているデータ書込みが開始する前に正常に完了する必要があるため、データベース・サーバー上の典型的なワークロード・パターンでは、そのようなレイアウトはディスク競合を招く可能性があります。この問題を解決するには、I/Oパスが低遅延である別の物理デバイスにジャーナルを配置します。通常、ジャーナルはごくわずかのストレージ領域しか必要としないため、そのような配置により、ファイル・システムのI/Oスループットを大幅に改善できます。ジャーナルに適切なホスト・デバイスは、SSD(固体ドライブ)デバイスまたはバッテリ・バックアップ式ライトバック・キャッシュを持つRAIDデバイスです。
XFSファイル・システム作成時に、指定されたサイズの外部ジャーナルを確保するには、mkfs.xfsコマンドに-l logdev=device,size=sizeオプションを指定します。sizeパラメータを省略すると、mkfs.xfsは、ファイル・システムのサイズに基づいてジャーナル・サイズを選択します。外部ジャーナルを使用するようにXFSファイル・システムをマウントするには、mountコマンドに-o logdev=deviceオプションを指定します。