6 既存クラスタへのノードの追加または削除
この章では、既存クラスタへのノードの追加または削除の手順について説明します。
クラスタへの新しいコントロール・プレーン・ノードの追加
クラスタに新しいコントロール・ノードを追加するには、次を実行します:
- 「ネットワークの設定」および「Oracle Linux Automation Managerパッケージへのアクセスの有効化」の説明に従って、新しいホストを準備します。
- 「ホストの設定」の手順に従って、ホストを構成します。
awx-manage migrate
またはawx-manage createsuperuser
は実行しないでください。これらは、クラスタを最初に作成するときにのみ実行する必要があります。 - 「コントロール・プレーン・サービス・メッシュの構成と起動」の手順に従って、コントロール・プレーン・ノードのサービス・メッシュを設定します。
- 「実行プレーン・サービス・メッシュの構成と起動」の手順に従って、新しいコントロール・プレーン・ノードに接続する実行プレーン・ノードのサービス・メッシュを設定します。
- 「ホップ・ノードの構成と起動」の手順に従って、新しいコントロール・プレーン・ノードに接続するホップ・ノードを設定します。
- ノードをコントロール・ノード・タイプとしてプロビジョニングし、適切なインスタンス・グループ(コマンドではキュー名と呼ばれます)に登録し、「コントロール・ノード、実行ノードおよびホップ・ノードの構成」の説明に従って、実行ノード、ホップ・ノード、コントロール・ノード間のピア関係を確立します。
- 「コントロール・ノード、実行ノードおよびホップ・ノードの起動」の説明に従って、コントロール・プレーン・ノードを起動します。事前にロードされたデータを作成するコマンドは実行しないでください。
- 必要に応じて、「TLS検証と署名付き作業リクエストの構成」の説明に従って、TLS検証と署名付き作業リクエストを適用します。
クラスタへの新しい実行プレーン・ノードの追加
クラスタに新しい実行ノードを追加するには、次を実行します:
- 「ネットワークの設定」および「Oracle Linux Automation Managerパッケージへのアクセスの有効化」の説明に従って、新しいホストを準備します。
- 「ホストの設定」の手順に従って、ホストを構成します。
awx-manage migrate
またはawx-manage createsuperuser
は実行しないでください。これらは、クラスタを最初に作成するときにのみ実行する必要があります。 - 「実行プレーン・サービス・メッシュの構成と起動」の手順に従って、実行プレーン・ノードのサービス・メッシュを設定します。
- ノードを実行ノード・タイプとしてプロビジョニングし、適切なインスタンス・グループ(コマンドではキュー名と呼ばれます)に登録し、「コントロール・ノード、実行ノードおよびホップ・ノードの構成」の説明に従って、実行ノードとコントロール・ノード間または実行ノードとホップ・ノード間のピア関係を確立します。
- 「コントロール・ノード、実行ノードおよびホップ・ノードの起動」の説明に従って、実行プレーン・ノードを起動します。事前にロードされたデータを作成するコマンドは実行しないでください。
- 必要に応じて、「TLS検証と署名付き作業リクエストの構成」の説明に従って、TLS検証と署名付き作業リクエストを適用します。
クラスタへの新しいホップ・ノードの追加
クラスタに新しいホップ・ノードを追加するには、次を実行します:
- 「ネットワークの設定」および「Oracle Linux Automation Managerパッケージへのアクセスの有効化」の説明に従って、新しいホストを準備します。
- 「ホストの設定」の手順に従って、ホストを構成します。
awx-manage migrate
またはawx-manage createsuperuser
は実行しないでください。これらは、クラスタを最初に作成するときにのみ実行する必要があります。 - 「ホップ・ノードの構成と起動」の手順に従って、コントロール・プレーン・ノードに接続するホップ・ノードを設定します。
- 「実行プレーン・サービス・メッシュの構成と起動」の手順に従って、新しいホップ・ノードに接続する実行ノードを設定します。
- ノードをホップ・ノード・タイプとしてプロビジョニングし、新しい実行ノードの場合、このノードを
execution
インスタンス・グループ(コマンドではキュー名と呼ばれます)に登録し、「コントロール・ノード、実行ノードおよびホップ・ノードの構成」の説明に従って、実行ノード、ホップ・ノード、コントロール・ノード間のピア関係を確立します。 - 「コントロール・ノード、実行ノードおよびホップ・ノードの起動」の説明に従って、ホップ・ノードおよび実行ノードを起動します。事前にロードされたデータを作成するコマンドは実行しないでください。
- 必要に応じて、「TLS検証と署名付き作業リクエストの構成」の説明に従って、TLS検証と署名付き作業リクエストを適用します。
クラスタからのノードの削除
クラスタからノードを削除するには、次を実行します:
- 削除するノードにログオンします。
- ノードでOracle Linux Automation Managerを停止します。
sudo systemctl disable ol-automation-manager.service --now
- サービス・メッシュを停止します。
sudo systemctl disable receptor-awx --now
/etc/tower/SECRET_KEY
ファイルを削除します。/etc/tower/settings.py
ファイルを開き、DATABASESノードからデータベースのパスワードを削除します。または、別の方法を使用している場合は、データベースにパスワードを指定するすべての構成を削除します。/etc/tower/conf.d
内のカスタム設定ファイルにパスワードが含まれていないか確認します。- 任意のコントロール・プレーン・ノードから、削除するノードの容量やハートビート情報が表示されていないことを確認します。たとえば、次は、IPアドレスが192.0.124.44のノードの容量がゼロで、ハートビート情報も表示されていないことを示しています。
sudo su -l awx -s /bin/bash awx-manage list_instances [controlplane capacity=126] 192.0.119.192 capacity=126 node_type=control version=24.6.1 heartbeat="2022-10-20 06:55:44" 192.0.124.44 capacity=0 node_type=control version=24.6.1 [execution capacity=126] 192.0.114.137 capacity=126 node_type=execution version=24.6.1 heartbeat="2022-10-20 06:56:20"
- クラスタからインスタンスをプロビジョニング解除します。
awx-manage deprovision_instance --hostname=<IP address or host name>
前述の例では、<IP address or host name>はクラスタから削除するホストです。
- 残りのコントロール・プレーン・ノードと実行プレーン・ノードのステータスを確認し、プロビジョニング解除されたインスタンスが表示されていないことを確認します。たとえば、前述の例でプロビジョニング解除されたIPアドレス192.0.124.44のノードは表示されなくなりました:
awx-manage list_instances [controlplane capacity=126] 192.0.119.192 capacity=126 node_type=control version=24.6.1 heartbeat="2022-10-20 06:55:44" [execution capacity=126] 192.0.114.137 capacity=126 node_type=execution version=24.6.1 heartbeat="2022-10-20 06:56:20"
- awxシェル環境を終了します。
exit
- 必要に応じて、残りのクラスタ・ノードの
/etc/receptor/receptor.conf
ファイルにある、プロビジョニング解除するノードを指すtcp-peer
をすべて削除し、ノードを再起動します。sudo systemctl restart receptor-awx