3 新機能および重要な変更点
この項では、重要な変更点、リリース更新および新機能について説明します。Oracle Linux Automation Managerのアップグレードの詳細は、『Oracle Linux Automation Manager 2.3: インストレーション・ガイド』を参照してください。
リリース2.3
- Oracle Linux 9がサポートされるようになりました
- Oracle Cloud Infrastructure (OCI)資格証明タイプの新規サポートと、リモートOCIインベントリ・ソースへのアクセス手順が追加されました。
- ビルダー・ユーティリティは、Private Automation Hubイメージのビルド時にフォーマット3をサポートするようになりました。このフォーマットでは、Oracle Container Registryから
olam-builder
コンテナ・イメージを参照する必要がなくなりました。 - 次のインベントリ機能の新規サポートが追加されました:
- 既存のインベントリ・ソースに基づくスマート・インベントリの構成。
- Gitプロジェクトなどのリモート・リポジトリに存在する外部インベントリ・ソースの構成。インベントリ・ソースでは、yaml、yml、json、ini、tomlなどの形式、または他のインベントリ・ファイルを動的に問い合せるPythonスクリプトを使用できます。
- 新しいグループ化機能(グループ化されたホストに対してジョブやアド・ホック・コマンドを実行する機能を含む)
- プロジェクト・ソース・コントロールの資格証明タイプに、Subversionとリモート・アーカイブのサポートが追加されました。
ノート:
ビルダー・ユーティリティのフォーマット1と2は非推奨になりました。今後はフォーマット3の使用を検討してください。リリース2.2
- Oracle Linux Automation Managerは、awx 24.6.1に基づくようになりました
- ビルダー・ユーティリティのPythonバージョンは3.11になりました
ansible-core
のバージョンは2.16.6になりました- UIでトポロジ・ビューアを使用できるようになりました。ビューアを使用してOracle Linux Automation Managerサーバーのインストールを確認する方法の詳細は、Oracle Linux Automation Manager 2.2: インストレーション・ガイドを参照してください。これはテクノロジ・プレビューです。
- Oracle Container Registry内のOracle Linux Automation Managerイメージでは、
latest
タグが使用されなくなりました。2.2
リリースのレジストリからイメージを取得する際は、常に2.2
タグを使用してください。latest
タグは非推奨であり、Oracle Linux Automation Manager 2.1リリースにのみ適用されます。
リリース2.1
- Private Automation Hub:
このOracle Linux Automation Manager機能は、galaxy_ngオープン・ソース・プロジェクトに基づいており、Oracle Linux Automation Managerデプロイメントで使用するカスタム・コレクションと実行環境イメージを同期できます。Private Automation Hubは、ローカルにホストするリモート・コンテナ・レジストリのコレクションと実行環境を同期することもできます。Private Automation Hubの詳細は、Oracle Linux Automation Manager 2.2: Private Automation Hubインストレーション・ガイドおよびOracle Linux Automation Manager 2.2: Private Automation Hubユーザーズ・ガイドを参照してください。
- ビルダー・ユーティリティ
ビルダー・ユーティリティは、
ansible-builder
オープン・ソース・プロジェクトに基づいており、実行環境をカスタマイズおよび作成し、Private Automation Hubにアップロードできます。カスタマイズされたコンテナ・イメージを実行環境として使用してプレイブックを実行できるため、プレイブックを一貫性があり信頼できる方法で実行するために必要なすべてのパッケージと依存関係をコンテナ・イメージに確保できます。ビルダー・ユーティリティの詳細は、Oracle Linux Automation Manager 2.2: Private Automation Hubインストレーション・ガイドおよびOracle Linux Automation Manager 2.2: Private Automation Hubユーザーズ・ガイドを参照してください。
リリース2.0
Oracle Linux Automation Managerリリース2.0の重要な変更点は次のとおりです:
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サービス・メッシュ: サービス・メッシュは、コントロール・ノードと実行ノードをセキュア・メッシュ内でリンクし、ジョブ実行の共有を可能にするマルチサービスネットワークを提供します。サービス・メッシュには最大20ノードを含めることができます。サービス・メッシュの詳細は、Oracle Linux Automation Manager 2.2: インストレーション・ガイドおよびOracle Linux Automation Manager 2.2: ユーザーズ・ガイドを参照してください。
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コントロール・プレーン: コントロール・プレーンはサービス・メッシュの一部で、コントロール・プレーン・ノードで構成され、ユーザー・インタフェース、ロールベースのアクセス制御およびコンテンツ管理機能を提供します。コントロール・プレーンでは、自動化の開始、デプロイ、監査、実行プレーンへの委任方法を定義します。コントロール・プレーンのユーザー・インタフェースまたはRESTful APIを通じて、ユーザーはインベントリ、ワークフローのスケジュール、変更の追跡、レポートの開始などの機能を実行できます。詳細は、Oracle Linux Automation Manager 2.2: インストレーション・ガイドおよびOracle Linux Automation Manager 2.2: ユーザーズ・ガイドを参照してください。
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実行プレーン: 実行プレーンはサービス・メッシュの一部で、Oracle Linux Automation Engineプレイブックを実行する実行プレーン・ノードで構成されます。実行プレーン・ノードは、Oracle Linux、ansible-core、Pythonが組み込まれた既成のコンテナを使用し、コレクションとライブラリを提供することで、実行するたびに一貫性のある定義済の環境を実現します。実行環境はPython仮想環境にかわるものです。詳細は、Oracle Linux Automation Manager 2.2: インストレーション・ガイドおよびOracle Linux Automation Manager 2.2: ユーザーズ・ガイドを参照してください。
- ホップ・ノード: ホップ・ノードは、コントロール・ノードや実行ノードなど、サービス・メッシュ内のクラスタ・ノードを相互にリンクできるノードを接続します。これらのノードはインスタンス・グループの一部としては表示されませんが、サービス・メッシュのピア関係の一部として表示されます。
- リモート・データベース・オプション: オプションで、PostgreSQLデータベースを別のホストにインストールできるようになりました。詳細は、Oracle Linux Automation Manager 2.2: インストレーション・ガイドを参照してください。
- リリース1.0から2.0へのアップグレード・パス: Oracle Linux Automation Managerリリース1.0インスタンスをリリース2.0にアップグレードできます。アップグレード・パスには、単一ノード・インスタンスを維持する方法から、完全にクラスタ化されたインスタンスにアップグレードする方法までが含まれています。詳細は、Oracle Linux Automation Manager 2.2: インストレーション・ガイドを参照してください。
- ワークフロー・テンプレート: ワークフロー・ビジュアライザ・グラフィカル・ツールを使用して、ワークフロー・テンプレートを作成できます。このツールを使用すると、ジョブ・テンプレートや管理ジョブなどの異なるコンポーネントの実行順序を、線形グラフのような設計のノードとして指定できます。詳細は、Oracle Linux Automation Manager 2.2: ユーザーズ・ガイドを参照してください。
- インスタンス・グループ: コントロール・プレーン・ノードと実行プレーン・ノードをインスタンス・グループにグループ化できます。デフォルトでは、Oracle Linux Automation Managerのインストール・プロセスによって、コントロール・プレーン・ノードのデフォルト・インスタンス・グループと実行プレーン・ノードのデフォルト・インスタンス・グループが作成されます。インスタンス・グループに対して、コントロール・プレーン・ノードと実行プレーン・ノードを追加または削除できます。また、実行プレーン・ノード用に追加のインスタンス・グループを作成して、特定のジョブを実行する実行プレーン・ノードをさらに管理できます。詳細は、Oracle Linux Automation Manager 2.2: インストレーション・ガイドおよびOracle Linux Automation Manager 2.2: ユーザーズ・ガイドを参照してください。
リリース1.0.1
Oracle Linux Automation Managerリリース2.0の主な機能は次のとおりです:
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Oracle Linux Automation Manager REST API: REST APIを使用して、プログラムでOracle Linux Automation Managerサーバーと対話できるようになりました。APIはAWXバージョン15.0.1のオープン・ソース・ソフトウェアに基づいており、すべてのアップストリーム機能がREST APIで公開されていますが、サポートは、『Oracle Linux Automation Managerの開始』で説明されている機能に制限されます。詳細は、『Oracle Linux Automation Manager 1.0: CLIおよびAPIリファレンス・ガイド』を参照してください。
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Oracle Linux Automation Manager CLI: Oracle Linux Automation Manager CLIをインストールして使用し、Oracle Linux Automation Managerサーバーと対話できるようになりました。CLIはAWXバージョン15.0.1のオープン・ソース・ソフトウェアに基づいており、すべてのアップストリーム機能がCLIで公開されていますが、サポートは、『Oracle Linux Automation Managerの開始』で説明されている機能に制限されます。詳細は、『Oracle Linux Automation Manager 1.0: CLIおよびAPIリファレンス・ガイド』を参照してください。
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Oracle Cloud Infrastructure Ansibleコレクション資格証明タイプ: Oracle Linux Automation Managerに、Oracle Linux Automation Engineプレイブック内のOCI AnsibleコレクションにアクセスするためのOCI資格証明タイプが含まれるようになりました。Oracle Linux Automation EngineプレイブックでOCI Ansibleコレクションを使用する場合は、https://docs.oracle.com/iaas/Content/API/SDKDocs/ansible.htmを参照し、AWXに関連する設定手順を確認してください。OCI資格証明タイプを使用すると、ブログ投稿Ansible TowerおよびAWXでのOracle Cloud Infrastructureの使用方法の説明に従って、OCI資格証明タイプを手動で作成する必要がなくなります。