ホスト・ディレクトリのVMインスタンスとの共有

VM [名前]ページを使用して、Cockpit管理者は、管理対象ホスト・システムのファイルをVMインスタンスと共有できます。

ノート:

ホストとVMインスタンスの間でファイルを共有するために、Cockpitはvirtiofs仮想化機能を使用します。Virtiofsは、仮想マシンが管理対象ホスト・システムのディレクトリ・ツリーにアクセスできるようにする共有ファイル・システム機能です。

前提条件

  • Cockpit Webコンソールがインストールされていて、アクセスできる必要があります。

    詳細は、トピック「Cockpitのインストールおよび有効化」と「Cockpit Webコンソールへのログイン」を参照してください。

  • Cockpit-machinesアドオン・アプリケーションがWebコンソールにインストールされていることと、Oracle Linux仮想化パッケージがホスト・システムにインストールされていて有効化されていることが必要です。

    ノート:

    Virtiofsは、ほとんどのLinuxディストリビューションで使用できます。これは、仮想化パッケージ(libvirt)と連動します。

    詳細は、「Cockpit-Machinesのインストールと仮想化の有効化」を参照してください。

  • ホストのファイルを共有するVMインスタンスにはLinuxゲストOSが必要です。
  • 共有ディレクトリを追加するには、VMインスタンスが停止状態になっている必要があります。
  • 共有するホスト・ディレクトリは、すでに存在している必要があります。
  • 共有ホスト・ディレクトリは、VM内に手動でマウントされている必要があります。例:
    mount -t virtiofs hostshare [mount point]

    コマンドのmount pointは、VMインスタンス内のマウント・ポイントです。

    詳細は、VM [名前]ページの共有ディレクトリというタイトルの横にある疑問符アイコン[?]をクリックしてください。

ステップ

Cockpit Webコンソールを使用して、共有ホスト・ディレクトリをVMインスタンスに追加するには、次のステップを実行します。

  1. Cockpitのナビゲーション・ペインで、「仮想マシン」をクリックします。

    「仮想マシン」ページが表示されます。

  2. 「仮想マシン」ページで、目的の仮想マシンの名前をクリックします。

    仮想マシン[VM名]ページが表示されます。

  3. 仮想マシン[VM名]ページで、「共有ディレクトリ」セクションに移動して、共有ディレクトリの追加をクリックします。

  4. 共有ディレクトリの追加ダイアログで、次のプロパティを指定して、「共有」をクリックします。

    ソース・パス 「ソース・パス」ドロップダウン・リスト・ボックスで、VMインスタンスと共有する完全なホスト・ファイル・パスを指定します。
    マウント・タグ マウント・タグ・リスト・ボックスで、ソース・パスをマウントするためにVMインスタンスが使用するタグ名を指定します。
    追加のオプション: 拡張属性 共有ディレクトリとファイルで(xattr)を有効化するには、「拡張属性」チェック・ボックスを選択します。

    または

    このオプションを無効にするには、「拡張属性」チェック・ボックスをクリアします。

  5. 新しく作成した共有ディレクトリが、VM [名前]ページの「共有ディレクトリ」セクションに表示されます。この時点で、VMインスタンスから共有ホスト・ディレクトリに格納されているファイルを開くことができます。

    ノート:

    VMインスタンスから既存の共有ディレクトリを削除するには、「VM」ページにある「削除」をクリックします。