ストレージ管理のインストールと概要
「ストレージ」アプリケーションを使用すると、Cockpit管理者はホスト・システムの日常的なストレージ管理タスクを実行できます。Webコンソールで「ストレージ」ページにアクセスするには、Cockpitのストレージ・アプリケーションがインストールされている必要があります。次に例を示します:
sudo dnf install cockpit-storaged
ノート:
Cockpit Webコンソールへのアプリケーションの追加の詳細は、「アドオン・アプリケーションのインストールと管理」を参照してください。管理者は、「ストレージ」ページにアクセスすると、ディスク・ストレージに関するすべての操作を簡単に監視および管理できます。たとえば、ページの上部には、ディスクの読取りと書込みのパフォーマンスを示す2つの折れ線グラフが表示され、その折れ線グラフの後にディスクのローカル・ファイル・システム情報が表示されます。また、RAIDデバイス、ボリューム・グループ、iSCSIデバイス、およびストレージ・ドライブを追加または変更するための構成プロパティに簡単にアクセスすることもできます。ページのさらに下側にある「ログ」セクションにはサマリーが表示され、ホスト・システムによって生成されたリアルタイムのストレージ・イベントが示されます。
Cockpit Webコンソールから使用可能なストレージ管理機能の詳細は、次の表を参照してください:
ノート:
構成可能なストレージ・プロパティを表示して使用するには、管理者権限が必要です。ストレージ情報を表示するための読取り専用プロパティは、アクセス制限されているユーザーがアクセスできます。ファイルシステム | メインの「ストレージ」ページにある「ファイルシステム」表では、ホスト・ストレージ・デバイスに構成されている物理パーティションと論理ボリュームを確認できます。表内のエントリをクリックすると、ストレージ・デバイスに関する構成の詳細と、その物理パーティションまたは論理ボリュームを管理するためのプロパティが表示されます。 |
NFSマウント | 使用可能な場合は、メインの「ストレージ」ページにある「NFSマウント」表で、ホスト・システムに構成されているNFSマウント接続を確認できます。NFSマウント表のエントリをクリックすると、そのNFSマウントの接続情報と構成可能なプロパティが表示されます。ホストでNFSマウントが使用可能になっていても構成されていない場合は、この表に、"NFSマウントが設定されていない"ことを示すメッセージが表示されます。プラス[+]アイコンをクリックすると、NFSマウント接続を構成するためのダイアログが表示されます。 |
ストレージ・ログ | メインの「ストレージ」ページにあるストレージ・ログのセクションでは、監視対象のストレージ関連のイベントを確認できます。ログ・エントリをクリックすると、選択したストレージ・イベントに関する詳細情報が表示されます。 |
デバイス | メインの「ストレージ」ページにある「デバイス」セクションでは、ホスト・システムに構成されているRAIDデバイスまたは論理ボリューム・グループを確認できます。「デバイス」メニューをクリックすると、RAIDデバイスまたは論理ボリューム(LVM)グループを作成するためのオプションが表示されます。 |
ドライブ | メインの「ストレージ」ページにある「ドライブ」セクションでは、ホスト・システムに構成されているブロック・ストレージ・タイプのドライブを確認できます。このセクションのストレージ・ドライブ・エントリをクリックすると、そのストレージ・ドライブの構成に関する情報と、そのストレージ・パーティションを管理するための構成可能なプロパティが表示されます。 |
iSCSIターゲット | 使用可能な場合は、メインの「ストレージ」ページにあるiSCSIターゲットのセクションで、ホスト・システムに構成されているiSCSIサーバー接続を確認できます。「編集」アイコンをクリックすると、構成済の接続を変更するためのプロパティが表示されます。プラス[+]アイコンをクリックすると、新しいiSCSIサーバー接続を構成するためのプロパティが表示されます。ホストでiSCSIターゲットが構成されていないインスタンスについては、"iSCSIターゲットが設定されていない"ことを示すメッセージが表示されます。 |
その他のデバイス | 使用可能な場合は、メインの「ストレージ」ページにあるその他のデバイスのセクションで、アタッチされているデータ・ストレージ・ホスト構成を確認できます。たとえば、このセクションにはアタッチされたOCIブロック・データ・ボリューム構成が表示されます。このセクションのブロック・データ・ボリューム・エントリをクリックすると、ファイル・ディレクトリ・パス、ストレージ容量サイズおよびデータ・ボリュームのコンテンツが表示されます。ブロック・ストレージ・データ・ボリュームのコンテンツを管理するための構成可能なプロパティも使用できます。 |
ノート:
「ストレージ」ページに表示されるホスト・システム・ストレージ構成には、cockpit-storaged
アプリケーションで検出されたストレージ・デバイスが反映されます。cockpit-storaged
アプリケーションの詳細は、CockpitプロジェクトのWebサイト(https://cockpit-project.org/guide/latest/feature-storaged)を参照してください。