ネットワークVLANのプロパティの構成

仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)とは、物理ネットワーク内の論理ネットワークのことです。Cockpit管理者は、ホスト・システムの使用可能な任意のネットワーク・インタフェースから必要に応じてVLAN構成を構築できます。VLAN構成の作成および保守のためのプロパティは、Cockpit Webコンソールの「ネットワーキング」ページで使用できます。

ノート:

ホスト・システムにVLAN接続を実装する際の詳細は、Oracle LinuxでのVLANの作成を参照してください。

前提条件

  • Cockpit Webコンソールがインストールされていて、アクセスできる必要があります。

    詳細は、トピック「Cockpitのインストールおよび有効化」と「Cockpit Webコンソールへのログイン」を参照してください。

  • 親VLANネットワーク・インタフェースがVLANタグをサポートしている必要があります。
  • ホスト・システムに接続されているネットワーク・スイッチがVLANをサポートしている必要があります。詳細は、スイッチに付属のドキュメントを参照してください。

  • 結合インタフェースの上部にVLANを構成する場合は、次の要件が適用されます:
    • 結合インタフェース経由のVLAN構成をサポートするには、ポート接続が稼働している必要があります。
    • 結合インタフェース経由のVLAN構成では、ボンドのfail_over_mac=followオプションはサポートされていません。
    • DHCPサーバーからのIPv4およびIPv6自動構成オプションは、結合インタフェース経由のVLANではサポートされていません。
  • cockpit-networkmanagerパッケージがインストールされていること。通常、このパッケージはデフォルトでインストールされます。パッケージのインストールの詳細は、「アドオン・アプリケーションのインストールと管理」を参照してください。
  • 管理者権限。

ステップ

Cockpit Webコンソールを使用して、ホスト・システムのVLAN構成を作成、変更または削除するには、次のステップを実行します。

  1. 「ネットワーキング」ページで、「インタフェース」パネルに移動して、次のいずれかを実行します:
    • VLAN構成を作成しますVLANの追加をクリックし、VLAN設定ダイアログで次のプロパティを指定して、「保存」をクリックします。
      プロパティ 説明
      「親」ドロップダウン・リストで、VLAN構成に親インタフェースを割り当てます。例: enp0s3
      VLAN ID 「VLAN ID」テキスト・ボックスで、提示されたデフォルトのVLAN ID (1など)を使用するか、ユーザー指定のVLAN IDを入力します。
      名前 「名前」テキスト・ボックスで、提示されたデフォルト名(enp0s3.1など)を保持するか、ユーザー指定のVLAN名を入力します。

      新しいVLAN構成の名前は、「ネットワーキング」ページの「インタフェース」パネルに表示されます。

    • 既存のVLANのプロパティ編集または削除します
      1. 「インタフェース」パネルで、編集するVLANの名前(enp0s3.1など)をクリックします。

        ネットワーキング[VLAN名]ページが表示されます。

      2. ネットワーキング[VLAN名]ページで、構成可能なVLANのプロパティを必要に応じて編集します。例:
        VLAN接続の状態の切替え VLAN接続状態を非アクティブにするにはトグル・スイッチをオフにします。VLAN接続状態をアクティブにするにはトグル・スイッチをオンにします。
        VLAN構成の削除 VLAN構成を削除するには、「削除」(VLAN名の横)をクリックします。
        VLAN構成の自動接続(再起動後) 再起動後の自動接続を有効にするには、チェック・ボックスをオンにします。再起動後の自動接続を無効にするには、チェック・ボックスをオフにします。
        IPv4またはIPv6ネットワーク・アドレスの編集 該当する「自動」リンクをクリックして、IPv4またはIPv6ネットワーク・アドレス指定のプロパティを変更します。
        MTUサイズの設定 リンクをクリックして、設定されているMTUサイズを変更します。
        VLANの編集: 親: 名前のプロパティ リンクをクリックして、VLAN設定ダイアログに表示される適切なプロパティを編集します。たとえば、VLAN名、インタフェースの割当て、VLAN IDなど。