Uptrackコマンドを使用したKsplice更新の管理
概要
Ksplice Uptrackクライアントの管理には、いくつかのuptrack
コマンドを使用できます。このリファレンスでは、使用可能なコマンドの概要とその使用方法について説明します。
拡張クライアントについては、「Ksplice拡張クライアントでのkspliceコマンドの使用」を参照してください。
Uptrackコマンド
次のuptrackコマンドを使用できます:
uptrack-install
: 識別子で指定された更新をダウンロードしてインストールしますuptrack-remove
: 識別子で指定された更新を削除しますuptrack-show
: インストール済の更新のリストを表示するか、識別子で指定された更新の詳細を表示しますuptrack-uname
: 有効なカーネルに関する情報を表示しますuptrack-upgrade
: 使用可能な最新の更新をリスト、ダウンロードおよびインストールします
これらの各コマンドの詳細は、uptrack(8)
マニュアル・ページを参照してください。
例4-1 使用例
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使用可能なすべての更新をリストする
sudo uptrack-upgrade -n
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使用可能なすべてのKsplice更新をインストールする
sudo uptrack-upgrade -y
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カーネルの有効なバージョンを表示する
sudo uptrack-uname -r
これをuname -aコマンドで表示される元のブート・バージョンと比較できます。
uptrack-unameコマンドは、-aや-rなどのよく使用されるunameフラグをサポートし、カーネルへのパッチ適用をアプリケーションが検出できるようにします。有効なバージョンは、Kspliceがカーネルに適用した最新のパッチのバージョン番号に基づきます。
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実行中のカーネルに対する更新を表示する
uptrack-show
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インストール可能な更新を表示する
uptrack-show --available
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カーネルからすべての更新を削除します。
uptrack-remove --all
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Kspliceが次のシステム再起動時に更新を再適用しないようにし、空のファイル
/etc/uptrack/disable
を作成するtouch /etc/uptrack/disable
または、システムの次回再起動時に、ブート・コマンドラインにパラメータとしてnouptrack引数を指定できます。