DNFユーティリティについて
Dandified Yum (DNF)に基づくdnf
ユーティリティは、Oracle Linux 8以降のリリースを実行しているシステムに、パッケージをインストールおよび管理するためのクライアント・ソフトウェアです。これらのパッケージはOracle Linux yumサーバーまたはULNから入手できます。パッケージのインストールまたはアップグレード中に、dnfはパッケージの依存関係と要件も自動的に処理します。
DNFは従来のyumコマンドと比較して、機能とパフォーマンスが大幅に向上しています。DNFにより、モジュラ・コンテンツや、安定性が高い適切に文書化されたAPIなど、多数の新機能も提供されます。DNFは、構成ファイルの編集や作成と、リポジトリおよびパッケージの管理において、Yum v3と互換性があります。dnfコマンドと、そのすべてのオプションは、以前のリリースのOracle Linuxでyumコマンドを使用するのと同じ方法で使用できます。
下位互換性を提供するために、yumコマンドとdnfコマンドは互換性があります。以前のリリースのOracle Linuxで実行していたタスクと同様のタスクを実行できるのみでなく、パッケージの管理やパフォーマンスの向上など、dnfで使用可能な幅広い新機能を利用できます。dnfと従来のyumコマンドの構文の違いについては、「Yumバージョン3とDNFの比較」を参照してください。
dnfコマンドを実行すると、システムはULNサーバー・リポジトリに接続し、最新のソフトウェア・パッケージをRPM形式でシステムにダウンロードします。その後、dnfコマンドによって使用可能なパッケージのリストが表示され、ユーザーはインストールするパッケージを選択できます。
重要:
Oracle Linuxパッケージは、RPMパッケージとしてビルドされています。ただし、サポート担当者からの明示的な指示がないかぎり、rpmコマンドをインストールや更新の操作に使用しないでください。特に、rpmコマンドを使用する場合は、--force
オプションや--nodeps
オプションを使用しないでください。そうしないと、システム安定性に重大な問題が発生する可能性があります。
詳細は、dnf(8)
マニュアル・ページとhttps://dnf.readthedocs.io/en/latest/index.htmlを参照してください。