10.2.7 カレンダの動的アクションのサポートについて

動的アクションの作成ウィザードを使用して、定義された条件セットが発生したときに実行されるアクションを指定します。アクションの影響を受ける要素や、影響を受ける時期と影響を指定できます。

動的アクションは、JavaScriptを必要としないで複雑なクライアント側の動作を宣言的に定義する方法を提供します。動的アクションを使用するとき、ページに追加する動的アクションが多くなるほど全体のページ・サイズが大きくなることに注意する必要があります。これは、動的アクション・フレームワークでは、定義された各動的アクションについてクライアントへの追加コードを生成し、そのコードはクライアント内のフレームワークによってダウンロードおよび実行される必要があるためです。

動的アクションには、アクションを制御するために指定できる条件が含まれています。レポートやチャートなどのAPEXコンポーネントは、特定のカレンダ・イベントに対応できます。たとえば、カレンダを表示して、後続の月を表示するボタンをクリックしたときに、関連するレポートを自動的にリフレッシュする動的アクションを作成できます。

この機能を使用するには、開発者がページ・デザイナの「カレンダ」ページで新しい動的アクションを作成します。ページ・デザイナの左ペインにある「動的アクション」タブで、新しい動的アクションを選択します。作成したら、新しい動的アクションが「新規」のラベルとともに赤色で表示されます。その後、開発者がプロパティ・エディタで動的アクション属性を編集します。プロパティ・エディタで、「時期」属性を見つけて展開します。「時期」属性の「イベント」で、次のいずれかのイベントを選択します。

  • 日付の選択[カレンダ]

    このイベントは、ユーザーがマウスまたはキーボードを使用して空の日付または日付範囲を選択したときに起動します。開発者がカレンダ属性で「リンクの作成」を指定した場合、イベントは起動しません。

    現在のビューに関する情報は、データ・オブジェクトとして渡されます。

    { "newStartDate"::: "newEndDate"::: }
    
    { "newStartDate":{first day of selection} (YYYYMMDDHH24MISS),
     "newEndDate": {last day of selection} YYYYMMDDHH24MISS }
  • イベントの選択[カレンダ]

    このイベントは、ユーザーがマウスを使用して既存のイベントをクリックしたとき、またはキーボードを使用して選択したときに起動します。開発者がカレンダ属性で「リンクの編集」を指定した場合、イベントは起動しません。データ・オブジェクトには、イベントのjQuery FullCalendarのJSON表現が含まれます。

    関連項目:

    FullCalendarドキュメントのEvent Object

  • ビューの変更[カレンダ]

    このイベントは、ビュー・タイプが変更されたとき(日、週、月、リスト)、またはビューが前または次のビュー・ページに変更されたときに起動します。データ・オブジェクトには、次の情報が含まれます。

    { "viewType": {view type, day, week, month or list},
     "startDate": {first day of view} (YYYYMMDDHH24MISS),
     "endDate": {last day of view} (YYYYMMDDHH24MISS) }

関連項目:

問題をデバッグする方法の詳細は、「動的アクションの管理」および「動的アクションのデバッグ」を参照してください