10.4.1 サポートされるマップについて

マップ・コンポーネントは、背景マップおよび表内のデータまたはRESTデータ・ソースから取得された空間ジオメトリ・オブジェクトで構成されます。

背景マップについて

背景マップは静的であり、Oracle Elocation Serviceから取得されます。これらの背景マップはすぐに使用できます。APIキーは必要ありません。ただし、背景マップを表示するには、エンド・ユーザーのブラウザでインターネットに接続しhttps://maps.oracle.comにアクセスする必要があります。

空間ジオメトリ・オブジェクトについて

空間ジオメトリ・オブジェクトは、表のデータに基づいて背景マップに描画されます。この表は、ローカル表またはSQL問合せから取得できます。ページの作成ウィザードまたはページ・デザイナを使用して作成されたマップは、ローカル・データベース表、REST対応SQLおよびRESTデータ・ソースの両方をサポートします。マップでは、豊富な組込みマーカーのアイコンと図形がサポートされています。サポートされている空間ジオメトリ・オブジェクトは次のとおりです。
  • ポイント - ポイント(たとえば顧客や仕入先事業所)がマーカーとして表示されます。
  • - 道路や小道などの地物を表します。
  • ポリゴン - 区画、州、国などの領域を表します。
  • ヒート・マップ - ポイント密度の視覚化に使用します。クラスタ化されたポイントが多いほど、色が濃くなります。このオプションを使用して、人口またはインシデントの空間分布を視覚化します。
  • 押出しポリゴン - 3次元の押し出しオブジェクトとして表示します。3 Dオブジェクトの高さは、列値を視覚化します。

空間ジオメトリ・オブジェクトのソースは、次のいずれかから取得できます。

  • ジオメトリ列 - サポートされるデータ型はSDO_GEOMETRYVARCHAR2またはCLOBVARCHAR2列とCLOB列には、GeoJSON形式のジオメトリ情報が含まれている必要があります。
  • 2つの数値列 - これらの列には経度と緯度の値が含まれている必要があります。このオプションは、ポイントおよびヒート・マップ・オブジェクトにのみ適用されます。

マップ・コントロールについて

ユーザーから見ると、マップ・リージョンには、ユーザーが実行時に表示を変更できるコントロールが数多く含まれています。

map_controls.pngの説明が続きます。
図map_controls.pngの説明

前のマップには、次のコントロールが含まれています。

  • ナビゲーション・バー - オプションには、ズームズーム・アウトおよび方角を北にリセットがあります。
  • 四角形ズーム - マップ上に四角形を描画している領域にマップをズームします。
  • 円形ツール - エンド・ユーザーがマップ上に円を描画できるようにします。終了するとイベントがトリガーされます。これにより、動的アクションまたはJavaScriptコードで円を処理できるようになります。
  • 距離ツール - マップ上に四角形を描画している領域にマップをズームします。
  • ツールチップ - マップにスケール・バーを表示します。
  • 概要マップ - マップにスケール・バーを表示します。
  • スケール・バー - マップにスケール・バーを表示します。
  • 凡例 - 概要マップを右下に表示します。

これらのコントロールのすべてがデフォルトで有効になっているわけではありません。コントロールを追加または削除するには、ページ・デザイナでマップ・リージョンの属性を編集します。