5.6.3 モバイル環境用に最適化されたフォーム

モバイル環境用に最適化されたフォームについて説明します。

5.6.3.1 モバイル用フォーム

Oracle APEXには、モバイル用に3つのレポートおよびフォーム(リスト・ビュー、列切替えおよびリフロー・レポート)があります。

ユニバーサル・テーマは、モバイル・デバイス上で正しく動作するように最適化されていますが、すべてのコンポーネントがモバイルに対応しているわけではありません。たとえば、対話モード・レポートおよび対話グリッドは、モバイル環境では正しく動作しません。

次のモバイル用レポートは、モバイル環境にあわせて最適化されています。

  • リスト・ビュー: リスト・ビュー・レポートは、スマートフォンでデータを表示したり、ナビゲーションが簡単になるレスポンシブ・デザインが特徴です。リスト・ビュー・レポートには、指定したデータ・ソース(ローカルまたは外部)基づいて書式設定されたSQL問合せの結果と、指定した表またはSQL問合せが含まれます。開発者は、レポートの属性を編集して、リスト・ビュー・エントリに使用される列を含め、表示されるデータベース列を決定します。

  • 列切替えレポート: 列切替えレポートには、指定したデータ・ソース(ローカルまたは外部)基づいて書式設定されたSQL問合せの結果と、指定した表またはSQL問合せが含まれます。列切替えレポートには、エンド・ユーザーが表示する列を選択できるようにする「列」ボタンがあります。

  • リフロー・レポート: リフロー・レポートには、指定したデータ・ソース(ローカルまたは外部)基づいて書式設定されたSQL問合せの結果と、指定した表またはSQL問合せが含まれます。レポートを水平に表示できる十分な領域がない場合、レポートは、表の列を縮小して、各列が別の行に表示される垂直方向の値ペア・レイアウトにすることによって対応します。

5.6.3.2 列切替えレポートの作成

ページ・デザイナで、列切替えレポートを作成します。

列切替えレポートには、指定したデータ・ソース(ローカルまたは外部)基づいて書式設定されたSQL問合せの結果と、指定した表またはSQL問合せが含まれます。列切替えレポートには、エンド・ユーザーが表示する列を選択できるようにする「列」ボタンがあります。

デフォルトでは、列切替えレポートはすべての列が同じ優先度に設定されて作成されます。ただし、開発者はレポート列属性を編集し、重要度に応じて列をランク付けできます。優先度がより低い(数字がより大きい)列は、狭い画面幅では非表示になります。レポートには、エンド・ユーザーが表示する列を選択できる「列」ボタンが含まれています。

列切替えレポートを作成するには、次のようにします。

  1. ページの作成ウィザードを使用して空白ページを作成します。
  2. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  3. 中央ペインで「レイアウト」タブをクリックします。
  4. ギャラリで、「リージョン」タブをクリックします。「列切替え」を右クリックして「追加先」を選択し、適切な場所(「本体」など)を選択します。

    ヒント:

    ギャラリで「列切替え」リージョンを選択して、「レイアウト」タブの適切な位置までドラッグすることもできます。
  5. ページ・デザイナでは、次に行う処理が示されます。エラーがある場合は、ページ開発者ツールバーに「メッセージの表示」アイコンが表示されます。
    1. ページ・デザイナ・ツールバーの「メッセージの表示」アイコンをクリックします。
      「メッセージ」ダイアログに、対処する必要があるエラーが表示されます。
    2. エラーを選択すると、プロパティ・エディタの関連する属性がハイライトされます。
  6. 「新規」リージョンを選択します(まだ選択されていない場合)。

    次に、プロパティ・エディタ(右ペイン)でリージョン属性を編集します。

  7. 指定、タイトル - リージョン・タイトルを入力します。リージョン・タイトルは、リージョン・テンプレートに定義されている場合にのみ表示されます。
  8. ソース: リージョンのデータ・ソースを構成します。

    この後に表示される内容は、選択した属性に応じて異なります。この例では、レポートはEBA_PROJECTS表のローカル・データベースに作成されます。

    ヒント:

    属性についてさらに学習したり、例を表示するには、プロパティ・エディタで属性を選択して、中央ペインの「ヘルプ」タブをクリックします。
    1. 位置: データの位置を選択します。たとえば、「ローカル・データベース」を選択します。
    2. タイプ: データの問合せ方法を選択します。たとえば、「表/ビュー」を選択します。
    3. 表名: 大/小文字を区別した表またはビューの名前を入力します。名前を入力するか、リストから選択します。たとえば、EBA_PROJECTSを選択します。
  9. 必要に応じて追加の属性を編集します。
  10. ページを表示し、「ページの保存と実行」をクリックします。

    列切替えレポートが表示されます。

    エンド・ユーザーは、「列」ボタンをクリックして表示する列を制御できます。

5.6.3.3 リスト・ビュー・レポートの作成

ページ・デザイナで、リスト・ビュー・レポートを作成します。

リスト・ビュー・レポートは、スマートフォンでデータを表示したり、ナビゲーションが簡単になるレスポンシブ・デザインが特徴です。リスト・ビュー・レポートには、指定したデータ・ソース(ローカルまたは外部)基づいて書式設定されたSQL問合せの結果と、指定した表またはSQL問合せが含まれます。開発者は、レポートの属性を編集して、リスト・ビュー・エントリに使用される列を含め、表示されるデータベース列を決定します。

このトピックの例では、「プロジェクト・データ」サンプル・データセットで使用できるEBA_PROJECTS表に基づいてレポートが作成されています。

リスト・ビュー・レポートを作成するには、次のようにします。

  1. 必要に応じて、ページの作成ウィザードを使用して空白ページを作成します。
  2. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  3. ギャラリで、「リージョン」タブをクリックします。「リスト・ビュー」を右クリックして「追加先」を選択し、適切な場所(「本体」など)を選択します。

    ヒント:

    ギャラリで「リスト・ビュー」リージョンを選択して、「レイアウト」タブの適切な位置までドラッグすることもできます。
  4. ページ・デザイナでは、次に行う処理が示されます。エラーがある場合は、ページ開発者ツールバーに「メッセージの表示」アイコンが表示されます。
    1. ページ・デザイナ・ツールバーの「メッセージの表示」アイコンをクリックします。
      「メッセージ」ダイアログに、対処する必要があるエラーが表示されます。
    2. エラーを選択すると、プロパティ・エディタの関連する属性がハイライトされます。
  5. 「新規」リージョンを選択します(まだ選択されていない場合)。

    次に、プロパティ・エディタ(右ペイン)でリージョン属性を編集します。

  6. 指定、タイトル - リージョン・タイトルを入力します。リージョン・タイトルは、リージョン・テンプレートに定義されている場合にのみ表示されます。
  7. ソース: リージョンのデータ・ソースを構成します。

    この後に表示される内容は、選択した属性に応じて異なります。この例では、レポートはEBA_PROJECTS表のローカル・データベースに作成されます。

    ヒント:

    属性についてさらに学習したり、例を表示するには、プロパティ・エディタで属性を選択して、中央ペインの「ヘルプ」タブをクリックします。
    1. 位置: データの位置を選択します。たとえば、「ローカル・データベース」を選択します。
    2. タイプ: データの問合せ方法を選択します。たとえば、「表/ビュー」を選択します。
    3. 表名: 大/小文字を区別した表またはビューの名前を入力します。名前を入力するか、リストから選択します。たとえば、EBA_PROJECTSを選択します。
  8. レポート属性を構成します。
    1. プロパティ・エディタで、「属性」タブをクリックします。
    2. 設定: 次のように属性を構成します。
      • 機能: リスト・ビュー・レポートに含める機能を選択します。選択に応じて、追加の属性が表示される場合があります。たとえば、「検索の有効化」を選択します。

      • テキスト列: リスト・ビュー・エントリのメイン・コンテンツが含まれるデータベース列を選択します。たとえば、NAME (必須)を選択します。

      • 補足情報列: リスト・ビュー・エントリの補足情報が含まれるデータベース列を選択します。たとえば、DESCRIPTIONを選択します。

      • カウンタ列: カウント・バブルで表示する値が含まれるデータベース列を選択します。たとえば、BUDGETを選択します。

  9. 必要に応じて追加の属性を編集します。
  10. ページを表示し、「ページの保存と実行」をクリックします。

    リスト・ビュー・レポートが表示されます。

5.6.3.4 リフロー・レポートの作成

ページ・デザイナで、リフロー・レポートを作成します。

リフロー・レポートには、指定したデータ・ソース(ローカルまたは外部)基づいて書式設定されたSQL問合せの結果と、指定した表またはSQL問合せが含まれます。レポートを水平に表示できる十分な領域がない場合、レポートは、表の列を縮小して、各列が別の行に表示される垂直方向の値ペア・レイアウトにすることによって対応します。

このトピックの例では、「プロジェクト・データ」サンプル・データセットで使用できるEBA_PROJECTS表に基づいてレポートが作成されています。

リフロー・レポートを作成するには、次のようにします。

  1. 必要に応じて、ページの作成ウィザードを使用して空白ページを作成します。
  2. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  3. ギャラリで、「リージョン」タブをクリックします。「リフロー・レポート」を右クリックして「追加先」を選択し、適切な場所(「本体」など)を選択します。

    ヒント:

    ギャラリで「リフロー・レポート」リージョンを選択して、「レイアウト」タブの適切な位置までドラッグすることもできます。
  4. ページ・デザイナでは、次に行う処理が示されます。エラーがある場合は、ページ開発者ツールバーに「メッセージの表示」アイコンが表示されます。
    1. ページ・デザイナ・ツールバーの「メッセージの表示」アイコンをクリックします。
      「メッセージ」ダイアログに、対処する必要があるエラーが表示されます。
    2. エラーを選択すると、プロパティ・エディタの関連する属性がハイライトされます。
  5. 「新規」リージョンを選択します(まだ選択されていない場合)。

    次に、プロパティ・エディタ(右ペイン)でリージョン属性を編集します。

  6. 指定、タイトル - リージョン・タイトルを入力します。リージョン・タイトルは、リージョン・テンプレートに定義されている場合にのみ表示されます。
  7. ソース: リージョンのデータ・ソースを構成します。

    この後に表示される内容は、選択した属性に応じて異なります。この例では、レポートはEBA_PROJECTS表のローカル・データベースに作成されます。

    ヒント:

    属性についてさらに学習したり、例を表示するには、プロパティ・エディタで属性を選択して、中央ペインの「ヘルプ」タブをクリックします。
    1. 位置: データの位置を選択します。たとえば、「ローカル・データベース」を選択します。
    2. タイプ: データの問合せ方法を選択します。たとえば、「表/ビュー」を選択します。
    3. 表名: 大/小文字を区別した表またはビューの名前を入力します。名前を入力するか、リストから選択します。たとえば、EBA_PROJECTSを選択します。
  8. 必要に応じて追加の属性を編集します。
    たとえば、小さいウィンドウでより見やすい表示にするために、「列」、「ヘッダー」、「位置合せ」、「レイアウト」、「列の位置合せ」の各属性を編集できます。
  9. ページを表示し、「ページの保存と実行」をクリックします。

    リフロー・レポートが表示されます。

    レポートを水平に表示できる十分な領域がない場合、次の例に示すように、レポートでは表の列を折り畳み、各列が別個の行に表示される垂直方向の値ペア・レイアウトにすることによって対応します。