4.8 フィードバックの管理

フィードバックでは、エンド・ユーザーがアプリケーション管理者および開発者向けの一般的なコメントをポストするためのメカニズムを提供します。

4.8.1 フィードバックについて

フィードバックを追加すると、アプリケーション・ユーザーからリアルタイムのコメント、拡張リクエストおよびバグを収集および追跡できます。フィードバックにより、ユーザー・コミュニティとアプリケーション所有者の間のコミュニケーションが拡大します。

フィードバックでは、エンド・ユーザーがアプリケーション管理者および開発者向けの一般的なコメントをポストするためのメカニズムを提供します。ポストには、エンド・ユーザーがどこからフィードバックを送信したかを開発者が特定するのに役立つ、有益なセッション・ステート情報が含まれます。このように簡単なフィードバック・ループを提供することで、ユーザー・コミュニティとアプリケーション所有者の間のコミュニケーションが拡大し、エンド・ユーザーの満足度が大幅に向上します。

フィードバックの作成:

  • 実行中のアプリケーションに「フィードバック」ナビゲーション・バー・アイコンを追加し、ユーザーはこれをクリックしてフィードバックを残すことができます。
  • フィードバックを表示および優先順付けするためのレポートを作成します。
  • アプリケーション名、ページのIDと名前、フィードバック・コメント、日時およびユーザー情報を取得します。

フィードバックの追加方法の選択

フィードバック・ページは、新しいアプリケーションの作成時にウィザードを使用して自動的に作成することも、既存のアプリケーションにページを追加して作成することもできます。アプリケーションの作成ウィザードとページの作成ウィザードの両方で、「機能」→「フィードバック」を選択するだけです。

顧客のフィードバックの送信方法

ユーザーは、実行中のアプリケーションの右上にある「フィードバック」ナビゲーション・バー・アイコンをクリックして、フィードバックを送信できます。「フィードバック」ウィンドウで、絵文字を選択するか、フィードバック・コメントを入力するか、ファイルをアップロードして、ユーザー・エクスペリエンスを評価できます。

アプリケーション内でのフィードバックの表示

管理者および開発者は、アプリケーションを実行し、「管理」ページの「フィードバック」リージョンにアクセスすることで、アプリケーション・レベルでフィードバックを追跡して管理できます。ユーザーが添付をアップロードできるかどうかを制御するには、「フィードバック設定」をクリックします。フィードバック・エントリを表示するには、「ユーザー・フィードバック」を選択し、フィードバックの管理レポートを表示します。

チーム開発でのフィードバックの追跡

管理者および開発者は、「チーム開発」→「フィードバック」で、ワークスペース内のすべてのフィードバックを追跡できます。それぞれのフィードバック・エントリによりアプリケーション、ページIDおよび名前が追跡され、すべてのフィードバック・コメントが表示されます。管理者および開発者は、ステータスを割り当てて問題を作成できます。

4.8.2 アプリケーションの作成ウィザードを使用したフィードバックの追加

アプリケーションの作成ウィザードの実行中にフィードバック・ページを追加します。

「フィードバック」ページが含まれるアプリケーションを作成するには:

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. 作成」ボタンをクリックします。
  3. 「アプリケーション」をクリックします。
  4. 「名前」で、開発者がアプリケーションを識別するための名前を入力します。
  5. 「外観」で、デフォルトのテーマ・スタイルおよびメニュー・レイアウト(「Vita」、「サイド・メニュー」)をそのまま使用するか、「外観」フィールドの横にある「外観の設定」アイコンをクリックして変更します。
  6. 新しいページ(空白のページ、カレンダ、チャート、フォーム、レポートなど),を追加するには、「ページの追加」をクリックし、目的のページ・タイプを選択します。
  7. 「機能」で、「フィードバック」を選択します。
  8. 「設定」で、このアプリケーションの生成に使用する設定を指定します。属性についてさらに学習するには、「設定」の横にある「ヘルプ」アイコンをクリックします。
  9. 「アプリケーションの作成」をクリックします。

4.8.3 ページの作成ウィザードを使用したフィードバックの追加

ページの作成ウィザードを使用して既存のアプリケーションにフィードバックを追加します。

ヒント:

この項では、アプリケーションのホームページからページの作成ウィザードを実行することによってフィードバックを作成する方法を説明します。「作成」メニューをクリックして「ページ」を選択することによって、ページ・デザイナでこのウィザードを実行することもできます。

フィードバック・ページを追加するには:

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
  2. アプリケーションを選択します。
    アプリケーションのホームページが表示されます。
  3. 「ページの作成」ボタンをクリックします。
  4. 「ページの作成」で、次のステップを実行します。
    1. ページ・タイプ: 「機能」「フィードバック」の順に選択します。

      ヒント:

      コンポーネント・ページは、ページ・レベルの機能を提供し、指定されたアプリケーション内でレポート、フォーム、チャート、カレンダなどを複数回追加できます。機能ページは、アプリケーション・レベルの機能を提供し、アプリケーションごとに1回のみ追加できます。

      「フィードバック・ページの作成」が表示されます。
    2. 「次」をクリックします。
  5. 「フィードバック・ページの作成」で、次のステップを実行します。
    1. 開始ページ番号: 未使用の開始ページ番号を入力します。この機能により、指定された番号で開始される複数のページが作成されます。
    2. ページ・グループ: このページと関連付けるページ・グループの名前を指定します。ページ・グループは、開発者がアプリケーション内のページを管理するのに役立ちます。既存のページ・グループを使用するには、リストから名前を選択します。
    3. ビルド・オプション: この機能をサポートするために作成されるリストされたビルド・オプション。
    4. ナビゲーション・バーに含めますか。: カレント・アプリケーション内に、新しいフィードバック・ページを表示するためのナビゲーション・バー・エントリを作成するには、「オン」を選択します。
    5. ナビゲーション・バー・ラベル: 新しいフィードバック・ページにアクセスするために使用する、新しいナビゲーション・バー・エントリの名前を入力します。
    6. 管理ページ・プリファレンス: この機能に対して、リストの追加先となる管理ページを指定します。

      オプションは次のとおりです。

      • 新しいページを作成します

      • 既存ページの指定

      選択に応じて、UIが変更されます。
    7. 画面に表示されるステップに従います。
  6. 「作成」をクリックします。

4.8.4 実行中のアプリケーション内でのフィードバックの送信

ユーザーは、実行中のアプリケーションの右上にある「フィードバック」ナビゲーション・バー・アイコンをクリックして、フィードバックを送信できます。

アプリケーションで管理されたフィードバックを送信するには:

  1. フィードバック送信の対象となっているアプリケーションを実行します。
  2. 右上隅にある「フィードバック」ナビゲーション・バー・アイコンをクリックします。
    フィードバック・ウィンドウが表示されます。
  3. 「フィードバック」で、次の項目を指定します。
    1. エクスペリエンス: ユーザー・エクスペリエンスを反映する絵文字(「良い」「どちらともいえない」または「悪い」)を選択します。
    2. フィードバック: コメントを入力します。
    3. 添付 - 「ファイルの選択」をクリックして添付をアップロードします。

      ヒント:

      管理者は、「管理」を選択して「フィードバック設定」を編集することで、添付を有効および無効にできます。

  4. 「フィードバックの送信」をクリックします。

4.8.5 アプリケーション内でのフィードバックの確認

管理ページの「ユーザー・フィードバック」をクリックすることで、実行中のアプリケーション内にフィードバックが表示されます。

アプリケーション内でフィードバックを表示するには:

  1. アプリケーションを実行します。
  2. 左側にあるナビゲーション・バーの「管理」をクリックします。
  3. 「ユーザー・フィードバック」をクリックします。

    フィードバックの管理ページに、対話モード・レポートが表示されます。

  4. 表示するエントリの横にある「編集」アイコンをクリックします。
  5. フィードバック・ページで、次のステップを実行します:
    1. ユーザー・フィードバックを確認します。
    2. レスポンス: フィードバックに対応します。
    3. ステータス: 次のいずれかの項目を選択します。
      • アクションなし
      • 確認済
      • オープン
      • クローズ
  6. フィードバックを削除するには、「削除」をクリックします。
  7. 変更を保存するには、「変更の適用」をクリックします。

4.8.6 添付をサポートするためのフィードバックの構成

フィードバックを構成して、添付のサポートを追加します。

ノート:

この機能が動作するには、管理者が「フィードバック・ファイル・リポジトリの有効化」をワークスペースで「はい」に設定する必要があります。『Oracle APEX管理ガイド』既存のワークスペースでのチーム開発の構成を参照してください。

開発者および管理者は、添付に対するサポートを有効にするためのフィードバック設定を構成することもできます。

フィードバック設定を構成するには:

  1. アプリケーションを実行します。
  2. 左側にあるナビゲーション・バーの「管理」をクリックします。
  3. 「フィードバック設定」をクリックします。
    「フィードバック設定」が表示されます。
  4. 「添付有効化」で、「オン」を選択すると、ユーザーは添付をアップロードでき、「オフ」を選択すると、この機能を無効にできます。
  5. 変更を保存するには、「変更の適用」をクリックします。