17.6.1 Web資格証明の理解

Web資格証明を使用して、外部RESTサービスまたはREST対応SQLサービスに接続します。

Web資格証明を作成すると、Oracle APEXコンポーネントおよびAPIで使用する認証資格証明が安全に格納および暗号化されます。資格証明は、クリア・テキストで取得できません。資格証明はワークスペースレベルで格納されるため、すべてのアプリケーションに表示されます。

17.6.1.1 有効なURLの定義によるWeb資格証明の保護

有効なURLを追加することで、Web資格証明を保護します。

「URLに対して有効」属性に有効なURLを追加して、Web資格証明を保護できます。「URLに対して有効」属性にURLを追加すると、APEXが機密性の高い資格証明を別のサーバーに誤って送信するのを防ぐことができます。Web資格証明が使用されるたびに、APEXはURLが「URLに対して有効」属性で定義されているものと一致するかどうかをチェックします。

この属性にURLを追加する場合は、各URLを新しい行に配置します。使用するURLエンドポイントは、ここで指定するURLのいずれかで始まる必要があります。例は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

17.6.1.2 Web資格証明でサポートされている認証タイプについて

Web資格証明でサポートされている認証タイプについて説明します。

Web資格証明では、次の認証タイプがサポートされます。

  • 基本認証: 認可リクエスト・ヘッダーとしてBase64エンコード形式のユーザー名とパスワードを送信します。

  • OAuth2クライアント資格証明フロー: APEXは、トークン・サーバーURLを使用して、クライアントIDおよびクライアント・シークレットをアクセス・トークンと交換します。その後、アクセス・トークンを使用して実際のリクエストが実行されます。アクセス・トークンの有効期限が切れると、APEXは新しいトークンを透過的にリクエストします。

  • HTTPヘッダー: 資格証明はHTTPヘッダーとしてRESTリクエストに追加されます。資格証明の名前はHTTPヘッダー名で、資格証明のシークレットはHTTPヘッダー値です。APEXでは、これらのシークレットはデバッグ・ログまたはその他のログに追加されません。

  • URL問合せ文字列: 資格証明は、問合せ文字列パラメータとしてRESTリクエストのURLに追加されます(例: ?name=value)。このオプションは、APIキーで役に立つ場合があります。APEXでは、これらのシークレットはデバッグ・ログまたはその他のログに追加されません。ただし、プロキシ・サーバーまたはその他の中間サーバーは、これらの資格証明をログ・ファイルに記録します。

17.6.1.3 Web資格証明のエクスポートおよびインポート

Web資格証明のエクスポートおよびインポートについて説明します。

アプリケーションをエクスポートすると、使用されている資格証明がエクスポート・ファイルに追加されます。アプリケーションを別のワークスペースにインポートすると、APEXは、ターゲット・ワークスペースにすでに同じ静的IDの資格証明が含まれているかどうかをチェックします。資格証明がすでに存在する場合、アプリケーションでそれが使用されます。そうでない場合は、インポート・ファイルからの資格証明が、ターゲット・ワークスペースに作成されます。