6 Oracle Exadata Database Machineの構成

この章では、Oracle Exadata Database Machineのシステム、アカウントおよびソフトウェアの構成方法について説明します。

ノート:

  • 読みやすさを考慮して、Oracle Exadata Database MachineとOracle Exadata Storage拡張ラックの両方に言及する場合、「Oracle Exadataラック」という名前を使用します。

  • この章の手順は、Oracle Exadata Storage拡張ラックおよびOracle Exadata Database Machineに適用されます。

  • この章の手順では、Oracle Exadata Database Machine Deployment Assistant (OEDA)からの情報を使用します。この章の手順を開始する前に、OEDAを必ず実行してください。

6.1 ラックの構成前のネットワーク構成の確認

checkip.shスクリプトを使用して、既存のネットワークと新しいOracle Exadataラックの間でIPアドレスの競合がないことを確認します。

checkip.shスクリプトは、インストール前チェックを実行して、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)で指定したIPアドレスおよびホスト名がDNSで定義されていること、NTPサーバーおよびゲートウェイが使用可能であること、およびプライベート・アドレスがping可能でないことを確認します。ハードウェアが到着する前にこのスクリプトを実行すると、ドメイン・ネーム・システム(DNS)やNTPなどの誤って構成されたネットワーク・サービスによって生じる追加の遅延を回避できます。

checkip.shスクリプトは、OEDAを実行したクライアントのオペレーティング・システムと一致する形式で作成されます。このスクリプトはエンジニアド・システム・ラックが到着する前に実行されるため、通常、このスクリプトはエンジニアド・システム・サーバーではなく、クライアント上で実行します。クライアントは、エンジニアド・システムがデプロイされる同じネットワークにアクセスできる必要があります。このスクリプトは、OEDAによって生成されたZIPファイルでも使用できます。

  1. OEDAが実行されたクライアントで、OEDAによって生成されたcheckip.shスクリプトおよびXMLファイルCustomerName_hostname.xmlを、OEDA config.shスクリプトと同じディレクトリ(1つ上のディレクトリ・レベル)にコピーします。
  2. クライアント・マシンまたは既存のサーバーでcheckip.shスクリプトを実行します。

    次のようなコマンドを使用します。ここで、configuration_fileは、インストールするラックに対してOracle Exadata Deployment Assistantによって生成された構成の名前です。

    # ./checkip.sh -cf configuration_file
    Microsoft Windowsマシンからコマンドを実行する場合、コマンドはcheckip.cmdになります。

    このエンジニアド・システム・ラックが既存のインストールの追加である場合は、既存のエンジニアド・システム・サーバーからcheckip.shスクリプトを実行します。これにより、スクリプトでファブリック内の使用中のIPアドレスを識別できます。既存のIPアドレスを識別しないと、新しいエンジニアド・システム・ラックをインストールした後にIPの競合が発生する可能性があります。既存のサーバーで実行可能なcheckip.shを作成するには、既存のエンジニアド・システム・サーバーと同じオペレーティング・システムを使用するサーバーまたはクライアントでOEDAを実行する必要があります。OEDAはIPv6アドレスをサポートします。

    スクリプトの出力は、GOODERRORなどのステータス・メッセージを含むファイルです。

解決できない競合がある場合は、割り当てられたOracle担当者と連携して問題を修正してください。

6.2 RDMAネットワーク・ファブリック・スイッチの構成

RDMAネットワーク・ファブリック・スイッチの初期構成を実行する必要があります。

6.2.1 Cisco Nexus 9336C-FX2スイッチの構成

エンジニアド・システム・ラックに付属するRoCE Network Fabricスイッチは、インストール中に最小限の構成が実行されます。

最初のシステム構成時には、スイッチのリセットと構成を実行できます。

  1. 利用可能なRJ45ケーブルを使用して、RoCE Network Fabricスイッチ・シリアル・コンソールからラップトップなどのデバイスに接続します。
  2. ログ出力によって、端末セッションがラップトップ上に記録されていることを確認します。
    出力結果を使用して、スイッチが正しく構成されていることを確認できます。
  3. スイッチの電源をオンにします。
  4. adminユーザーとしてログインします。
    User Access Verification
    dbm0sw-rocea0 login: admin
    Password: ********
    

    ノート:

    adminユーザーのパスワードがない場合は、Oracleサポート・サービスにお問い合せください。
  5. 既存の構成を消去します。
    dbm0sw-rocea0# write erase
    
    Warning: This command will erase the startup-configuration.
    
    Do you wish to proceed anyway? (y/n)  [n] y
  6. 自動セットアップを実行できるよう、システムを再起動します。
    dbm0sw-rocea0# reload
    
    This command will reboot the system. (y/n)?  [n] y
    
    2017 Aug 31 01:09:00 dbm0sw-rocea0 %$ VDC-1 %$ %PLATFORM-2-PFM_SYSTEM_RESET: Manual system restart from Command Line Interface
    
    
    CISCO SWITCH Ver7.59
    Device detected on 0:1:2 after 0 msecs  
    ...
  7. 標準セットアップに切り替え、堅牢なパスワード基準を強制するかどうかを尋ねられた場合はnoと入力してから、adminユーザーの新規パスワードを入力します。
    Running S93thirdparty-script...
    
    Populating conf files for hybrid sysmgr ...
    Starting hybrid sysmgr ...
    inserting /isan/lib/modules/klm_cisco_nb.o ... done
    
    Abort Auto Provisioning and continue with normal setup ? (yes/no) [n]: yes
    
             ---- System Admin Account Setup ----
    
    Do you want to enforce secure password standard (yes/no) [y]: no
    
      Enter the password for "admin": 
      Confirm the password for "admin": 
    
  8. 基本システム構成ダイアログが表示されたら、基本構成ダイアログに入力することを選択します。
            ---- Basic System Configuration Dialog VDC: 1 ----
    
    This setup utility will guide you through the basic configuration of
    the system. Setup configures only enough connectivity for management
    of the system.
    
    Please register Cisco Nexus9000 Family devices promptly with your
    supplier. Failure to register may affect response times for initial
    service calls. Nexus9000 devices must be registered to receive 
    entitled support services.
    
    Press Enter at anytime to skip a dialog. Use ctrl-c at anytime
    to skip the remaining dialogs.
    
    Would you like to enter the basic configuration dialog (yes/no): yes
    
  9. 基本構成では、スイッチ名の入力を求められるまで、デフォルトの入力内容を使用できます。

    この例では、スイッチにはtest123sw-rocea0という名前が付けられています。

      Create another login account (yes/no) [n]: 
      Configure read-only SNMP community string (yes/no) [n]: 
      Configure read-write SNMP community string (yes/no) [n]: 
      Enter the switch name : test123sw-rocea0
    
    
  10. バンド外管理構成を構成するように求められたら、yesと応じて、プロンプトが表示されたら、適切なネットワーク・アドレスを指定します。
    Continue with Out-of-band (mgmt0) management configuration? (yes/no) [y]: yes
         Mgmt0 IPv4 address : 100.104.10.21
         Mgmt0 IPv4 netmask : 255.255.248.0
      Configure the default gateway? (yes/no) [y]:
         IPv4 address of the default gateway : 100.104.10.1
  11. 詳細IPオプションを構成するよう求められたら、yesと答えます。
    Configure advanced IP options? (yes/no) [n]: yes
  12. 静的ルートを構成するよう求められたら、yesと答えます(これは後で変更できます)。
    Configure static route? (yes/no) [n]: yes
  13. プロンプトが表示されたら、宛先の接頭辞とマスク、およびその他の値を入力します。
       Destination prefix : 10.100.100.0
    
       Destination prefix mask : 255.255.255.0
    
       Next hop IPv4 address : 10.100.100.1
    
  14. DNSのIPv4アドレスを構成します。
    Configure the DNS IPv4 address? (yes/no) [n]: yes
       DNS IP address: 10.100.100.2
  15. デフォルト・ドメイン名の構成はスキップします(これは後で構成する)。
    Configure the default domain name? (yes/no) [n]: no
    
  16. SSHおよびNTPサーバーを構成するよう求められるまで、デフォルトの回答を使用します。
    Enable the telnet service? (yes/no) [n]: no
    Enable the ssh service? (yes/no) [y]: yes
       Type of ssh key you would like to generate (dsa/rsa) [rsa]: rsa
       Number of rsa key bits <1024-2048> [1024]: 1024
     
    Configure the NTP server? (yes/no) [n]: yes
         NTP server IPv4 address : 10.100.100.3
  17. CoPPシステム・プロファイルを指定するよう求められるまで、デフォルトの回答を使用します。strictと入力します。
     Configure default interface layer (L3/L2) [L2]: 
     Configure default switchport interface state (shut/noshut) [noshut]: 
     Configure CoPP system profile (strict/moderate/lenient/dense) [strict]: strict
  18. 構成を確認した後、構成を保存します。
    The following configuration will be applied:
       no password strength-check
       switchname test123sw-rocea0
       ip route 100.104.8.0 255.255.248.0 100.104.10.1
       vrf context management
       ip route 0.0.0.0/0 100.104.10.1
       exit
        no feature telnet
        ssh key rsa 1024 force
        feature ssh
        ntp server 100.104.10.1
        system default switchport
        no system default switchport shutdown
        copp profile strict
       interface mgmt0
       ip address 100.104.10.21 255.255.248.0
       no shutdown
    
    Would you like to edit the configuration? (yes/no) [n]: 
    
    Use this configuration and save it? (yes/no) [y]: yes
    
    [########################################] 100%
    Copy complete.
  19. スイッチのscpサーバー機能を有効にします。
    test123sw-rocea0# feature scp-server
  20. 実行中の構成をフラッシュに保存します。
    test123sw-rocea0# copy running-config startup-config
    [########################################] 100%
    Copy complete.
    
  21. スイッチにゴールデン構成を適用します。
    1. ターゲット構成のスイッチの構成ファイルを削除します。

      ノート:

      置き換えるファイルを削除しない場合、ファイルを上書きしようとすると「権限が拒否されました」というエラーが発生します。

      スイッチにログインし、構成モードに移行してから、次のようなコマンドを実行します。

      test123sw-rocea0# delete bootflash:roce_leaf_switch.cfg
      Do you want to delete "/roce_leaf_switch.cfg" ? (yes/no/abort) [y] y
      test123sw-rocea0# 
    2. 最新のRDMA Network FabricパッチZIPファイルが格納されていて、スイッチへのSSHアクセスが可能なサーバーにログインします。

      使用可能なRDMAネットワーク・ファブリック・パッチを検索するには、My Oracle Supportドキュメント888828.1で「RDMAネットワーク・スイッチ」を検索します。使用しているOracle Exadata System Softwareリリースの最新パッチをダウンロードして使用します。

    3. RDMA Network FabricパッチZIPファイルを解凍して、patchmgrユーティリティの場所にディレクトリを変更します。
    4. RDMA Network Fabricパッチ・バンドル内にあるゴールデン構成ファイルを見つけます。

      このファイルは、roce_switch_templatesディレクトリ内にあります。

      次に、各ゴールデン構成ファイルを示します。

      • シングル・ラックのリーフ: roce_leaf_switch.cfg
      • マルチラックのリーフ: roce_leaf_switch_multi.cfg
      • マルチラックのスパイン: roce_spine_switch_multi.cfg
      • Secure Fabricサポート付きのシングル・ラックのリーフ: roce_sf_leaf_switch.cfg
      • Secure Fabricサポート付きのマルチラックのリーフ: roce_sf_leaf_switch_multi.cfg
      • ホスト・ポート数23で構成されたシングル・ラックのリーフ: roce_leaf_switch_23hosts.cfg
      • ホスト・ポート数23で構成されたマルチラックのリーフ: roce_leaf_switch_23hosts_multi.cfg
      • 14個のスイッチ間リンクで構成されたマルチラック・リーフ: roce_leaf_switch_14uplinks_multi.cfg
      • 14個のスイッチ間リンクおよびSecure Fabricのサポートで構成されたマルチラック・リーフ: roce_sf_leaf_switch_14uplinks_multi.cfg
      • 23個のホスト・ポートおよび14個のスイッチ間リンクで構成されたマルチラック・リーフ: roce_leaf_switch_23hosts_13uplinks_multi.cfg
    5. ゴールデン構成ファイルをスイッチにコピーします。

      次の例で、100.104.10.21は構成するスイッチのIPアドレスを表しています。

      # scp roce_leaf_switch.cfg admin@100.104.10.21:/
      User Access Verification
      Password:
      roce_leaf_switch.cfg 100% 23KB 23.5KB/s 00:00
    6. スイッチにゴールデン構成ファイルを適用します。
      スイッチに直接接続しているときに、run-scriptコマンドを使用します。
      test123sw-rocea0# run-script bootflash:roce_leaf_switch.cfg | grep 'none'

      ノート:

      このコマンドは、シングルラックのスイッチでは最大1-2分、マルチラックのスイッチでは最大3-4分かかる場合があります。
    7. スイッチ構成を検証します。
      最新のRDMA Network Fabricパッチ・バンドルが格納されていて、スイッチへのSSHアクセスが可能なサーバーでpatchmgrユーティリティを使用します。

      次に示すコマンドのroceswitch.lstは、スイッチのホスト名またはIPアドレスが含まれているファイルです。

      # ./patchmgr --roceswitches roceswitch.lst --verify-config
  22. スイッチ構成をバックアップします。

    『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』ROCEスイッチの設定のバックアップに関する項に示されたステップを実行します。

  23. オプション: Cisco 93108-1Gまたは9348イーサネット・スイッチのクロックの設定と同じ手順を使用して、クロックを設定します。

6.2.2 Exadata Secure RDMA Fabric Isolationを有効にするためのRoCE Network Fabric Switchスイッチの構成

RoCE Network Fabricのスイッチは、Exadata Secure RDMA Fabric Isolationが有効になるように構成できます。

Secure Fabricにより、RoCE Network Fabricを使用したシステムの異なるクラスタ間でネットワークの分離が可能になります。概念的には、この機能はInfiniBand Network Fabricパーティションと同様のものです。Secure Fabricサポートは、Oracle Exadata System Softwareリリース20.1.0以降で利用できます。

Secure Fabricを使用するには、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用して最初のシステム・デプロイメントを実行する前に、RoCE Network FabricスイッチのSecure Fabricサポートを有効にしておく必要があります。

RoCE Network Fabricリーフ・スイッチごとに、「Cisco Nexus 9336C-FX2スイッチの構成」で説明した基本構成のステップを実行します。

その後、それぞれのRoCE Network Fabricリーフ・スイッチで、Secure Fabricサポートを有効にする特定のゴールデン構成を適用する必要があります。『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』RoCE Network Fabricスイッチに対するゴールデン構成の適用に関する項に示した手順を使用してください。ただし、各リーフ・スイッチに構成タイプを指定するときには、Secure Fabricサポートを有効にする構成タイプを必ず指定してください。

スイッチの構成が完了すると、リーフ・スイッチのポートは、複数のVLAN IDのネットワーク・トラフィックを伝送できるトランク・ポートになります。

6.2.3 Sun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチの構成

次の手順は、Sun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチの構成方法を示しています。

  1. rootユーザーとして最初のデータベース・サーバーにログインします。最初のデータベース・サーバーは、ラック位置U16にあるラックの最下位データベース・サーバーです。

    ノート:

    rootユーザーのパスワードがない場合は、Oracleサポート・サービスにお問い合せください。

  2. SSHを使用して、ilom-adminユーザーとしてSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチにログインします。「デフォルトのIPアドレス」のシステムで、Sun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチのデフォルトのIPアドレスを検索します。このコマンドの例を次に示します。

    ssh ilom-admin@192.168.1.201
    
  3. spshを使用して、Integrated Lights Out Manager(ILOM)のコマンドライン・インタフェースを開きます。

  4. 次のコマンドを使用して、ネットワーク・インタフェースを構成します。

    set /SP/network pendingipdiscovery=static pendingipaddress=pending_ip \
    pendingipgateway=pending_gw pendingipnetmask=pending_nm
    
    set /SP/network commitpending=true 
    

    前述のコマンドで、pending_ippending_gwおよびpending_nmはネットワーク管理者によって定義されたIPアドレスです。

  5. exitコマンドを使用して、インタフェースを終了します。

  6. viなどのエディタを使用して/etc/hostsファイルを編集し、IPアドレスおよびホスト名を設定します。次に、更新されたファイルの例を示します。

    #Do not remove the following link, or various programs
    #that require network functionality will fail.
    127.0.0.1     localhost.localdomain localhost
    10.7.7.32     dm01sw-ib1-ib2.example.com trnasw-ib2
    

    2行目に完全修飾名と完全修飾以外の名前の両方が必要です。

  7. ILOMインタフェースを使用して、IPアドレス、ホスト名、NTPサーバーおよびDNSサーバーを構成します。

  8. スイッチを再起動します。

  9. 次のコマンドを使用して、ファームウェア・バージョンを確認します。

    # version
    

    現在のファームウェア・バージョンのMy Oracle Supportノート888828.1を参照してください。

  10. 次のコマンドを使用して、スイッチの状態を確認します。

    # showunhealthy
    
    OK - No unhealthy sensors
    
  11. 次のコマンドを使用して、環境テストを実行します。

    # env_test
    
    NM2 Environment test started:
    Starting Voltage test:
    Voltage ECB OK
    Measured 3.3V Main = 3.28 V
    Measured 3.3V Standby = 3.42 V
    Measured 12V =12.06 V
    Measured 5V =5.03 V
    Measured VBAT =3.06 V
    Measured 2.5V =2.53 V
    Measured 1.8V =1.79 V
    Measured I4 1.2V =1.22 V
    Voltage test returned OK
    Starting PSU test:
    PSU 0 present
    PSU 1 present
    PSU test returned OK
    Starting Temperature test:
    Back temperature 30.50
    Front temperature 33.88
    ComEx temperature 34.12
    I4 temperature 56,
    maxtemperature 57
    Temperature test returned OK
    Starting FAN test:
    Fan 0 not present
    Fan 1 running at rpm 12946
    Fan 2 running at rpm 12684
    Fan 3 running at rpm 12558
    Fan 4 not present
    FAN test returned OK
    Starting Connector test:
    Connector test returned OK
    Starting I4 test:
    I4 OK
    All I4s OK
    I4 test returned OK
    NM2 Environment test PASSED
    
  12. 次のコマンドを使用して、InfiniBandサブネット・マネージャを有効化します。

    # enablesm
    

    ノート:

    InfiniBandサブネット・マネージャがすでに実行されていることを示すエラーを取得した場合は、次のように再起動します。

    # disablesm
    
    # enablesm
  13. 次のコマンドを使用して、IPアドレスが正しいことを確認します。

    # ifconfig eth0
    
    eth0    Link encap:Ethernet HWaddr 00:E0:4B:2A:07:2B
            inet addr:172.16.10.32 Bcast:172.16.10.255
    Mask:255.255.255.0
            inet6 addr:fe80::2e0:3a00:fe2a:61e/64 Scope:Link
            UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
            RX packets:11927 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
            TX packets:89 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
            collisions:0 txqueuelen:1000
            RX bytes:720262 (703.3 KiB)TX bytes:11402 (11.1 KiB)
    
  14. 次のコマンドを使用して、ホスト名が正しいことを確認します。

    # hostname
    
    dm01sw-ib2.example.com
    
  15. 「Oracle Exadata Database Machineフル・ラックおよびOracle Exadata Database Machineハーフ・ラックのサブネット・マネージャ・マスターの設定」に示されているように、サブネット・マネージャ・マスターを設定します。このステップは、Oracle Exadata Database Machineハーフ・ラックおよびOracle Exadata Database Machineフル・ラックに必要です。

  16. 次のコマンドを使用して、InfiniBandスイッチからログアウトします。

    # exit
    

ノート:

再起動後にネットワーク設定が表示されなかった場合、両方の電源コードを1分間取り外してスイッチの電源を入れ直してください。

6.3 Oracle Exadata Database Machineフル・ラックおよびOracle Exadata Database Machineハーフ・ラックのサブネット・マネージャ・マスターの設定

Exadata Database Machine X3-2システムおよびExadata Database Machine X2-2システムには、3台のSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチがあります。Exadata Database Machine X4-2以降では、Exadata Database Machineシステムに2台のSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチがあります。

ノート:

この手順は、RoCE Network Fabricを使用するExadata Database Machine X8Mラックには適用できません。

ラック・ユニット1 (U1)にあるスイッチは、スパイン・スイッチと呼ばれます。他の2つのスイッチは、リーフ・スイッチと呼ばれます。リーフ・スイッチの場所は、次のとおりです。

  • Exadata Database Machine Two-Socket Systems (X3-2以上): ラック・ユニット20 (U20)およびラック・ユニット22 (U22)

  • Exadata Database Machine X2-2ラック: ラック・ユニット20 (U20)およびラック・ユニット24 (U24)

  • Exadata Database Machine Eight-Socket Systems (X2-8以上)フル・ラック: ラック・ユニット21 (U21)およびラック・ユニット23 (U23)

スパイン・スイッチは、InfiniBand Network Fabricサブネットのサブネット・マネージャ・マスターです。サブネット・マネージャ・マスターの優先度は8で、次の手順で検証できます。

  1. rootユーザーとしてスパイン・スイッチにログインします。

  2. setsmpriority listコマンドを実行します。

    このコマンドにより、smpriorityの値は8であることが示されます。smpriorityの値が異なる場合は、次のようにしてください。

    1. disablesmコマンドを使用して、サブネット・マネージャを停止します。

    2. setsmpriority 8コマンドを使用して優先度を8に設定します。

    3. enablesmコマンドを使用して、サブネット・マネージャを再起動します。

リーフ・スイッチは優先度が5のスタンバイ・サブネット・マネージャです。これは、前述の手順のsetsmpriorityコマンドに値5を代入して確認できます。

ノート:

Sun Fire X4170 Oracle Database Serverを備えたExadata Database Machineハーフ・ラックには、優先度が5に設定された2つのSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチがあります。

サブネット・マネージャ・マスターを調べるには、任意のInfiniBand Network Fabricスイッチにrootユーザーとしてログインして、getmasterコマンドを実行します。サブネット・マネージャ・マスターの場所が表示されます。次に、getmasterコマンドの出力例を示します。

# getmaster
20100701 11:46:38 OpenSM Master on Switch : 0x0021283a8516a0a0 ports 36 Sun DCS 36
QDR switch dm01sw-ib1.example.com enhanced port 0 lid 1 lmc 0

前述の出力は、適切な構成を示しています。サブネット・マスター・マネージャは、スパイン・スイッチdm01sw-ib1.example.comで実行されます。

スパイン・スイッチがサブネット・マネージャ・マスターではない場合、次の手順を実行してサブネット・マネージャ・マスターを設定します。

  1. getmasterコマンドを使用して、サブネット・マネージャ・マスターの現在の場所を確認します。

  2. サブネット・マネージャ・マスターのリーフ・スイッチにrootユーザーとしてログインします。

  3. スイッチのサブネット・マネージャを無効にします。サブネット・マネージャ・マスターが別のスイッチに移動します。

  4. getmasterコマンドを使用して、サブネット・マネージャ・マスターの現在の場所を確認します。スパイン・スイッチがサブネット・マネージャ・マスターではない場合、スパイン・スイッチがサブネット・マネージャ・マスターになるまでステップ23を繰り返します。

  5. この手順の実行中に無効になったリーフ・スイッチのサブネット・マネージャを有効にします。

ノート:

  • 4つ以上のラックを配線してInfiniBand Network Fabricネットワークを構成している場合、サブネット・マネージャはスパイン・スイッチでのみ実行する必要があります。リーフ・スイッチでは、サブネット・マネージャを無効化する必要があります。
  • Sun Fire X4170 Oracle Database Serverを使用したExadata Database Machineハーフ・ラックおよびExadata Database Machineクオータ・ラックには、2つのSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチがあり、どちらも優先度は5に設定されています。GUIDが再下位のものがマスターです。

関連項目:

6.4 管理ネットワーク・スイッチの構成

管理ネットワーク・スイッチの初期構成を実行する必要があります。

6.4.1 Cisco Catalyst 4948イーサネット・スイッチの構成

Oracle Exadataラックに同梱されているCisco Catalyst 4948イーサネット・スイッチは、インストール時に最小限で構成されます。

最小構成では、IPルーティングが無効になり、次の設定が行われます。

  • ホスト名
  • IPアドレス設定
  • サブネット・マスク
  • デフォルトのゲートウェイ
  • ドメイン名
  • ネーム・サーバー
  • NTPサーバー
  • 時刻
  • タイム・ゾーン

スイッチを構成する前に、次の点に注意してください。

  • 実行中の構成が確認され、ネットワーク管理者によって必要な変更が実行されるまで、Ciscoイーサネット・スイッチを接続しないでください。

  • Oracle ExadataラックですべてのコンポーネントのIPアドレスを構成するまで、Ciscoイーサネット・スイッチを顧客のネットワークに接続しないでください。これは、発送時にコンポーネントに設定されるデフォルトのアドレスによる重複するIPアドレスの競合を防ぐためです。

Cisco 4948E-Fスイッチは、ポート49 - 52を使用して、顧客ネットワークへの複数のuplinkをサポートしています。これは、冗長な接続性のためにスイッチ設定が複雑で、顧客のネットワーク管理者によって実行する必要があります。

次の手順は、Ciscoイーサネット・スイッチの構成方法を示しています。構成はネットワーク管理者と一緒に行う必要があります。

  1. Ciscoスイッチ・コンソールからラップトップまたは類似する装置にシリアル・ケーブルを接続します。Oracle提供のロールオーバー・ケーブルは、Ciscoシリアル・コンソール・ポートにあらかじめ取り付けられています。適切なアダプタを入手し、それをロールオーバー・ケーブルの末端に接続します。ILOMポートで使用されるOracle P/N 530-3100 RJ45-DB9アダプタも機能し、ネットワーク・ケーブルの末端に接続されます。

  2. ログ出力によって、端末セッションがラップトップ上に記録されていることを確認します。出力結果を使用して、スイッチが正しく構成されていることを確認できます。デフォルトのシリアル・ポート速度は、9600ボー、8ビット、パリティなし、1ストップ・ビット、ハンドシェイクなしです。

    Switch con0 is now available
    Press RETURN to get started.
    
  3. enableモードに変更します。

    Switch> enable
    Password: ******
    Switch# 

    ノート:

    パスワードがない場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
  4. スイッチの現在のバージョンを確認します。

    Switch# show version 
    Cisco IOS Software, Catalyst 4500 L3 Switch Software (cat4500e-
    IPBASEK9-M), Version 15.2(3)E2, RELEASE SOFTWARE (fc1)
    Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport
    Copyright (c) 1986-2014 by Cisco Systems, Inc.
    Compiled Tue 11-Mar-14 18:28 by prod_rel_team
    
    ROM: 12.2(44r)SG12
    zdlra1sw-ip uptime is 1 minute
    System returned to ROM by reload
    System image file is "bootflash:cat4500e-ipbasek9-mz.152-3.E2.bin"
    Hobgoblin Revision 22, Fortooine Revision 1.40
    ...
    
    Configuration register is 0x2102
    
    Switch#

    購入し出荷されたCisco 4948E-Fスイッチ・ファームウェアのバージョンです。Oracle with Exadata Database Machine X6はIPBASEK9-MZであり、これには、telnetsshのサポートが含まれています。現在は、完全なリリース・バージョン文字列はcat4500e-ipbasek9-mz.152-3.E2.binです。

  5. 単一のVLANのネットワークを構成します。次の例では、IPv4アドレス指定を使用していることを前提とします。

    Switch# configure terminal
    Enter configuration commands,one per line.End with CNTL/Z.
    Switch(config)# interface vlan 1
    Switch(config-if)# ip address 10.7.7.34 255.255.255.0
    Switch(config-if)# end
    Switch# *Sep 15 14:12:06.309:%SYS-5-CONFIG_I:Configured from console by console
    Switch# write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2474 bytes to 1066 bytes [OK ]
    
  6. スイッチでIPルーティングが使用されていない場合、このステップは必須です。デフォルトのIPルーティング設定を無効にし、デフォルトのゲートウェイを構成します。

    Switch#configure terminal
    Enter configuration commands,one per line.End with CNTL/Z.
    Switch(config)#no ip routing
    Switch(config)#ip default-gateway 10.7.7.1
    Switch(config)#end 
    *Sep 15 14:12:46.309:%SYS-5-CONFIG_I:Configured from console by console
    Switch#write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2492 bytes to 1070 bytes [OK ]
    
  7. スイッチでIPルーティングが必要な場合、デフォルトのIPルーティング設定を使用し、デフォルトのゲートウェイを構成します。 10.7.7.1を、インストールのゲートウェイのIPアドレスと置き換えます。

    Switch#configure terminal
    Enter configuration commands,one per line.End with CNTL/Z.
    Switch(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 10.7.7.1
    Switch(config)#end
    *Sep 15 14:13:26.013:%SYS-5-CONFIG_I:Configured from console by console
    Switch#write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2502 bytes to 1085 bytes [OK ]
  8. スイッチのホスト名を設定します。

    この例では、名前がexa1sw-ipに設定されています。

    Switch#configure terminal
    Enter configuration commands,one per line.End with CNTL/Z.
    Switch(config)#hostname exa1sw-ip
    exa1sw-ip(config)#end
    exa1sw-ip#write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 3789 bytes to 1469 bytes [OK ]
    

    プロンプト名としてシステム・ホスト名が使用されます。

  9. 最大3つのDNSサーバーを構成します。この例で使用されているドメイン名とIPアドレスを、インストールの値に置き換えます。

    exa1sw-ip#configure terminal
    Enter configuration commands,one per line.End with CNTL/Z.
    exa1sw-ip(config)#ip domain-name example.com
    exa1sw-ip(config)#ip name-server 10.7.7.3
    exa1sw-ip(config)#ip name-server 198.51.100.5 
    exa1sw-ip(config)#ip name-server 10.8.160.1
    exa1sw-ip(config)#end 
    *Sep 15 14:26:37.045:%SYS-5-CONFIG_I:Configured from console by console
    exa1sw-ip#write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2603 bytes to 1158 bytes [OK ]
    
    

    使用できるDNSサービスがない場合でも、SSHキーを構成できるようにドメイン名を設定する必要があります。

  10. (オプション)パスワードを設定します。

    exa1sw-ip# configure terminal
    Enter configuration commands,one per line. End with CNTL/Z.
    exa1sw-ip(config)# enable password password
    exa1sw-ip(config)# enable secret password 
    exa1sw-ip(config)# end
    exa1sw-ip# write memory 
    *Sep 15 14:25:05.893:%SYS-5-CONFIG_I:Configured from console by console
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2502 bytes to 1085 bytes [OK ]
    
  11. Telnetアクセスが無効であることを確認します。Telnetは安全ではないため、やむを得ない理由がないかぎり、有効にしないでください。Telnetを有効にするには、パスワードを設定します。無効にするには、パスワードを削除します。

    exa1sw-ip#configure terminal
    Enter configuration commands,one per line. End with CNTL/Z.
    exa1sw-ip(config)#line vty 0 15
    exa1sw-ip(config)#login
    % Login disabled on line 1, until 'password' is set
    % Login disabled on line 2, until 'password' is set
     ...
    % Login disabled on line 16, until 'password' is set
    exa1sw-ip(config)#end
    

    ログイン・コマンドで次のような出力が返された場合は、telnetアクセスは無効になっています。かわりにプロンプトが表示された場合は、telnetアクセスがまだ無効にされていないため、ここで無効にする必要があります。

    exa1sw-ip(config-line)#no password
    exa1sw-ip(config-line)#end
    exa1sw-ip#write memory 
    Building configuration...
    Compressed configuration from 3786 bytes to 1468 bytes [OK ]
    
  12. イーサネット・スイッチでセキュア・シェル(SSH)を構成するには:

    exa1sw-ip# configure terminal
    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
    exa1sw-ip(config)# crypto key generate rsa
    % You already have RSA keys defined named exa1sw-ip.example.com.
    % Do you really want to replace them? [yes/no]: yes
    Choose the size of the key modulus in the range of 360 to 2048 for
    your General Purpose Keys. Choosing a key modulus greater than 512
    may take a few minutes.
    How many bits in the modulus [512]: 768
    
    % Generating 768 bit RSA keys, keys will be non-exportable...[OK]
    exa1sw-ip(config)# username admin password 0 welcome1
    exa1sw-ip(config)# line vty 0 15
    exa1sw-ip(config-line)# transport input ssh
    exa1sw-ip(config-line)# exit
    exa1sw-ip(config)# aaa new-model
    
    exa1sw-ip(config)# ip ssh time-out 60
    exa1sw-ip(config)# ip ssh authentication-retries 3
    exa1sw-ip(config)# ip ssh version 2
    exa1sw-ip(config)# end
    *Sep 15 14:26:37.045: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console
    exa1sw-ip# write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2603 bytes to 1158 bytes[OK]
  13. クロックとタイムゾーンを設定します。スイッチは、協定世界時(UTC)形式の内部時間を維持します。

    • UTCを使用するには、次のコマンドを使用します。

      no clock timezone global configuration
      
    • タイムゾーンを使用するには、次のコマンドを使用します。

      clock timezone zone hours-offset [minutes-offset]
      

      前述のコマンドのzoneは有効な標準時を表示するタイムゾーン、hours-offsetはUTCからの時間オフセット、minutes-offsetはUTCからの分オフセットです。

    • 夏時間(またはサマータイム)はデフォルトでは無効になっています。サマータイムの時間を設定するには、次のコマンドを使用します。

      clock summer-time zone recurring [week day monthhh:mm week day month \
      hh:mm[offset]]
      

      前述のコマンドでは、zoneはサマータイムが有効になっている場合に表示されるタイムゾーン(たとえば、EDT)、weekは月単位の週(1から5の数値またはlast)、dayは週単位の日(Sunday、Monday、...)、monthは月(January、February、...)、hh:mmは24時間形式の時間と分、offsetはサマータイム中に追加される分数です。デフォルトのオフセットは、60分です。

    • クロックの時間を手動で設定するには、次のコマンドを使用します。ここでは、指定された時間は、構成済のタイムゾーンに関連します。

      clock set hh:mm:ss month day year
      

      前述のコマンドでは、hh:mm:ssは24時間形式の時間、dayは月単位の日、monthは月の名前、yearは4桁の年です。

    ローカル時間とタイムゾーンを設定する場合は、コマンドの順序が重要です。たとえば、ローカル時間をアメリカ東部時間に設定するには、次のようにします。

    exa1sw-ip# configure terminal
    Enter configuration commands,one per line. End with CNTL/Z.
    exa1sw-ip(config)# clock timezone EST -5 
    exa1sw-ip(config)# clock summer-time EDT recurring
    exa1sw-ip(config)# end
    exa1sw-ip# clock set 21:00:00 August 09 2018
    exa1sw-ip# write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 3784 bytes to 1465 bytes [OK ]
    exa1sw-ip# show clock
    21:00:06.643 EST Mon Aug 9 2018
    
  14. ローカル・タイムゾーンを設定した後、NTPサーバーを2つまで構成できます。この例で使用されているIPアドレスを、インストールの値に置き換えます。

    exa1sw-ip# configure terminal
    Enter configuration commands,one per line. End with CNTL/Z.
    exa1sw-ip(config)# ntp server 10.7.7.32 prefer
    exa1sw-ip(config)# ntp server 198.51.100.19
    exa1sw-ip(config)# end
    *Sep 15 14:51:08.665:%SYS-5-CONFIG_I:Configured from console by console
    exa1sw-ip# write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2654 bytes to 1163 bytes [OK ]
    exa1sw-ip# show ntp status
    <output will vary per network>
         .
    exa1sw-ip# show clock
    21:00:23.175 EST Mon Aug 9 2018
    

    Ciscoスイッチがネットワークに接続してNTPにアクセスできる場合、NTPサーバーがローカル時間と同期化します。

    show clockの前に表示される記号は、その時間が次のものであることを意味します。

    • * 正式ではありません
    • . 正式ですが、NTPが同期されていません。
    • 正式です(空白)。
  15. 次のコマンドを使用してイーサネット構成を検証します。

    exa1sw-ip# show running-config
    Building configuration...
    Current configuration : 3923 bytes
    !
    version 15.2
    no service pad
    service timestamps debug datetime msec
    service timestamps log datetime msec
    no service password-encryption
    service compress-config
         .
         .
         .
    
    

    ノート:

    設定が正しくない場合は、適切なステップを繰り返します。設定を消去するには、同じコマンドの前にnoと入力します。たとえば、デフォルトのゲートウェイを消去するには、次のコマンドを使用します。

    exa1sw-ip#configure terminal
    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
    exa1sw-ip(config)# no ip default-gateway 10.7.7.1
    exa1sw-ip(config)# end
    exa1sw-ip#
    *Sep 15 14:13:26.013: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console
    exa1sw-ip(config)# write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2502 bytes to 1085 bytes[OK]
    
  16. 現在の構成を保存します。

    exa1sw-ip#copy running-config startup-config
    Destination filename [startup-config]?
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2654 bytes to 1189 bytes[OK]
  17. 次のコマンドを使用して、セッションを終了します。

    exa1sw-ip# exit
    
    exa1sw-ip con0 is now available
    
    Press RETURN to get started.
  18. Ciscoコンソールからケーブルを取り外します。

    この段階では、Ciscoスイッチを管理ネットワークに接続しないでください。このスイッチを接続するのは、必要なIPアドレスを使用してOracleによってシステムが構成され、現場サービス・エンジニアとの協力によりネットワークへの接続に必要なその他の変更を加えた後になります。

  19. Ciscoスイッチを確認するには、ラップトップ・コンピュータをポート48に接続し、内部管理ネットワークのIPアドレスにpingを実行して構成を確認します。

6.4.2 Cisco Nexus 93108-1Gまたは9348イーサネット・スイッチの構成

Oracle Exadataラックに同梱されているCisco Nexus 93108-1Gまたは9348イーサネット・スイッチは、インストール時に最小限で構成されます。

Cisco Nexus 93108-1Gまたは9348スイッチは、QSFP+ポートを使用して、顧客ネットワークへの複数のuplinkをサポートしています。これは、冗長な接続性のためにスイッチ設定が複雑で、顧客のネットワーク管理者によって実行する必要があります。

初めてこのスイッチを構成する場合でも、交換スイッチを構成する場合でも、次の手順を使用します。

6.4.2.1 Cisco Nexus 93108-1Gまたは9348イーサネット・スイッチの初期スイッチ構成の実行

初期構成の間に、スイッチをリセットし、基本システム構成ダイアログを使用してスイッチを構成します。

スイッチを構成する前に、次の点に注意してください。

  • 実行中の構成が確認され、ネットワーク管理者によって必要な変更が実行されるまで、Ciscoイーサネット・スイッチを接続しないでください。

  • Oracle ExadataラックですべてのコンポーネントのIPアドレスを構成するまで、Ciscoイーサネット・スイッチを顧客のネットワークに接続しないでください。これは、発送時にコンポーネントに設定されるデフォルトのアドレスによる重複するIPアドレスの競合を防ぐためです。

構成はネットワーク管理者と一緒に行う必要があります。

  1. 使用可能なRJ45ケーブルを使用して、Ciscoスイッチ・シリアル・コンソールからラップトップまたは類似する装置に接続します。
  2. ログ出力によって、端末セッションがラップトップ上に記録されていることを確認します。
    出力結果を使用して、スイッチが正しく構成されていることを確認できます。デフォルトのシリアル・ポート速度は、9600ボー、8ビット、パリティなし、1ストップ・ビット、ハンドシェイクなしです。
  3. スイッチの電源をオンにします。
  4. adminユーザーとしてログインします。
    User Access Verification
    exadatax7-adm0 login: admin
    Password: ********
    

    ノート:

    adminユーザーのパスワードがない場合は、Oracleサポート・サービスにお問い合せください。
  5. 既存の構成を消去します。
    exadatax7-adm0# write erase
    
    Warning: This command will erase the startup-configuration.
    
    Do you wish to proceed anyway? (y/n)  [n] y
  6. 自動セットアップを実行できるよう、システムを再起動します。
    exadatax7-adm0# reload
    
    This command will reboot the system. (y/n)?  [n] y
    
    2017 Aug 31 01:09:00 exadatax7-adm0 %$ VDC-1 %$ %PLATFORM-2-PFM_SYSTEM_RESET: Manual system restart from Command Line Interface
    
    
    CISCO SWITCH Ver7.59
    Device detected on 0:1:2 after 0 msecs  
    ...
  7. 標準セットアップに切り替え、堅牢なパスワード基準を強制するかどうかを尋ねられた場合はnoと入力してから、adminユーザーの新規パスワードを入力します。
    Running S93thirdparty-script...
    
    Populating conf files for hybrid sysmgr ...
    Starting hybrid sysmgr ...
    inserting /isan/lib/modules/klm_cisco_nb.o ... done
    
    Abort Auto Provisioning and continue with normal setup ? (yes/no) [n]: yes
    
             ---- System Admin Account Setup ----
    
    Do you want to enforce secure password standard (yes/no) [y]: no
    
      Enter the password for "admin": 
      Confirm the password for "admin": 
    
  8. 基本システム構成ダイアログが表示されたら、基本構成ダイアログに入力することを選択します。
            ---- Basic System Configuration Dialog VDC: 1 ----
    
    This setup utility will guide you through the basic configuration of
    the system. Setup configures only enough connectivity for management
    of the system.
    
    Please register Cisco Nexus9000 Family devices promptly with your
    supplier. Failure to register may affect response times for initial
    service calls. Nexus9000 devices must be registered to receive 
    entitled support services.
    
    Press Enter at anytime to skip a dialog. Use ctrl-c at anytime
    to skip the remaining dialogs.
    
    Would you like to enter the basic configuration dialog (yes/no): yes
    
  9. 基本構成では、スイッチ名の入力を求められるまで、デフォルトの入力内容を使用できます。

    この例では、スイッチにはtest123sw-adm0という名前が付けられています。

      Create another login account (yes/no) [n]: 
      Configure read-only SNMP community string (yes/no) [n]: 
      Configure read-write SNMP community string (yes/no) [n]: 
      Enter the switch name : test123sw-adm0
    
    
  10. バンド外管理構成を構成するよう求められたら、noと答えます。
    Continue with Out-of-band (mgmt0) management configuration? (yes/no) [y]: no
  11. 詳細IPオプションを構成するよう求められたら、yesと答えます。
    Configure advanced IP options? (yes/no) [n]: yes
  12. 静的ルート(これは後で構成する)を構成するよう求められたら、noと答えます。
    Configure static route? (yes/no) [n]: no
  13. プロンプトが表示されたら、宛先の接頭辞とマスク、およびその他の値を入力します。
       Destination prefix : 10.100.100.0
    
       Destination prefix mask : 255.255.255.0
    
       Next hop IPv4 address : 10.100.100.1
    
  14. DNS IPv4アドレスの構成はスキップします(これは後で構成する)。
    Configure the DNS IPv4 address? (yes/no) [n]: no
    
  15. デフォルト・ドメイン名の構成はスキップします(これは後で構成する)。
    Configure the default domain name? (yes/no) [n]: no
    
  16. SSHおよびNTPサーバーを構成するよう求められるまで、デフォルトの回答を使用します。
    Enable the telnet service? (yes/no) [n]: no
    Enable the ssh service? (yes/no) [y]: yes
       Type of ssh key you would like to generate (dsa/rsa) [rsa]: rsa
       Number of rsa key bits <1024-2048> [1024]: 1024
     
    Configure the ntp server? (yes/no) [n]: yes
         NTP server IPv4 address : 10.100.100.3
  17. CoPPシステム・プロファイルを指定するよう求められるまで、デフォルトの回答を使用します。lenientと入力します。
     Configure default interface layer (L3/L2) [L2]: 
     Configure default switchport interface state (shut/noshut) [noshut]: 
     Configure CoPP system profile (strict/moderate/lenient/dense) [strict]: lenient
  18. 構成を確認した後、構成を保存します。
    The following configuration will be applied:
       no password strength-check
       switchname test123sw-adm0
      ...
    
    Would you like to edit the configuration? (yes/no) [n]: 
    
    Use this configuration and save it? (yes/no) [y]: yes
    
    [########################################] 100%
    Copy complete.
  19. VLAN 1 IPアドレスを追加します。
    test123sw-adm0(config)# feature interface-vlan
    test123sw-adm0(config)# interface vlan 1
    test123sw-adm0(config-if)# ip address 10.100.100.110/24
    test123sw-adm0(config-if)# no shutdown
    test123sw-adm0(config-if)# exit
  20. ポート1-47のスパニング・ツリー・ポート・タイプを設定します。
    test123sw-adm0(config)# interface E1/1-47
    test123sw-adm0(config-if)# spanning-tree port type edge
    test123sw-adm0(config-if)# exit
  21. 48個すべてのポートでswitchportを設定し、ポート48をネットワーク・ポートに設定します(ホスト・ポートのかわり)。
    test123sw-adm0(config)# interface E1/1-48
    test123sw-adm0(config-if)# switchport
    test123sw-adm0(config-if)# exit
    test123sw-adm0(config)# interface E1/48
    test123sw-adm0(config-if)# spanning-tree port type network
    test123sw-adm0(config-if)# ip route 0.0.0.0/0 10.100.100.1
  22. DNS情報を構成します。
    test123sw-adm0(config)# ip domain-name example.com
    test123sw-adm0(config)# ip name-server 10.100.100.2
    test123sw-adm0(config)# exit
  23. 現在の構成を保存します。
    test123sw-adm0# copy running-config startup-config
    [########################################] 100%
    Copy complete.
    
  24. オプション: 次のトピックで説明するように、クロックを設定します。
6.4.2.2 Cisco 93108-1Gまたは9348イーサネット・スイッチのクロックの設定

初期構成の実行後、スイッチで使用される時間を調整できます。

  1. adminユーザーとしてログインします。
  2. 現在の時間を表示します。
    test123sw-adm0(config)# show clock
    20:44:52.986 UTC Thu Aug 31 2017
    Time source is NTP
  3. タイムゾーンを適切に設定します。
    test123sw-adm0(config)# clock timezone PST -8 0
    
  4. 変更後の時間を表示します。
    test123sw-adm0(config)# show clock
    12:46:22.692 PST Thu Aug 31 2017
    Time source is NTP
  5. 構成を保存します。
    test123sw-adm0# copy running-config startup-config 
    [########################################] 100%
    Copy complete.

6.5 配電ユニットの構成

配電ユニット(PDU)を静的IPアドレスで構成して、監視ネットワークに接続します。

PDUをネットワークに接続する前に、次の項目を確認します。

  • 静的IPアドレス
  • サブネット・マスク
  • デフォルトのゲートウェイ
  • イーサネット・ケーブル
  • Oracle SolarisまたはMicrosoft Windowsのラップトップ・コンピュータ

フル・ラックより少ないシステムでは、PDU Ethernet接続は、管理ネットワーク・スイッチの使用可能なポートを使用する場合があります。フル・ラック・システムでは、スイッチ上のすべてのポートは他のコンポーネント用に予約済のため、PDUは管理ネットワーク・スイッチに接続できません。

次の手順は、ネットワークへのPDUの構成および接続方法を示しています。

  1. PDUの電源を切断します。

  2. 電源から電源リード線を取り外します。

  3. 次に示すように、ラップトップの使用可能なネットワーク接続から未使用のLANネットワーク接続を選択します。

    • Oracle Solarisの場合:

      1. スーパーユーザーとしてログインします。

      2. dladm show-linkコマンドを使用して、未使用のイーサネット・インタフェースを検索します。

      3. ifconfig -aコマンドを使用して、使用されているインタフェースを確認します。

      4. plumbオプションとともに次のコマンドを使用して、未使用のインタフェースを追加します。

        # ifconfig interface plumb up
        

        前述のコマンドのinterfaceは、ステップ3.cで確認したネットワーク・インタフェースです。

      5. 次のコマンドを使用して、IPv4アドレスおよびネットマスクをインタフェースに割り当てます。

        # ifconfig interface IPv4_address netmask + netmask \
          broadcast broadcast up
        

        前述のコマンドのinterfaceはネットワーク・インタフェース、IPv4_addressはIPアドレス、netmaskはネットマスク・アドレス、broadcastはブロードキャスト・アドレスです。

        ノート:

        ifconfigコマンドで構成されたネットワーク・インタフェースは、システムの再起動後に存続しません。
    • Microsoft Windowsの場合:

      1. 「スタート」メニューから「設定」を選択します。

      2. 「設定」メニューから「ネットワーク接続」を選択します。

      3. 「ネットワーク接続」メニューから未使用のローカル・エリア接続を選択します。

      4. ローカル エリア接続のプロパティ・ウィンドウの「インターネット プロトコル (TCP/IP)」をダブルクリックします。インターネット・プロトコル(TCP/IP)ウィンドウが表示されます。

      5. 「次の IP アドレスを使う」を選択します。

      6. IPアドレス・フィールドにIPアドレスを入力します。デフォルトのPDUメーター・ユニット・アドレスの192.168.0.1を使用しないでください。

      7. サブネット・マスク・フィールドにIPアドレスを入力します。

      8. デフォルトのゲートウェイ・フィールドを空白のままにします。

      9. 「OK」をクリックします。

  4. PDUおよびラップトップを管理ネットワーク・スイッチの2つのポートに接続します。管理ネットワーク・スイッチを現在使用している機器の接続を一時的に解除する必要があります。

  5. PDU電源入力リード線を電源に接続します。次に示すように、1つのPDU電源入力リード線のみを接続する必要があります。

    • 1つの電源入力リード線を使用するPDUには、1つのリード線を電源に接続します。

    • 2つの電源リード線を使用するPDUには、最初の電源リード線を電源に接続します。最初の電源リード線のラベルは0です。

    • 3つの電源入力リード線を使用するPDUには、中央の電源リード線を電源に接続します。中央の電源リード線のラベルは1です。

  6. Webブラウザを使用してPDUメーター・ユニットにアクセスするには、ブラウザのアドレス行にユニットの工場出荷時のデフォルトのIPアドレス192.168.0.1を入力します。現在の測定ページが表示されます。

  7. ページの左上の「ネットワーク構成」をクリックします。

  8. PDUメーター・ユニットにadminユーザーとしてログインします。ネットワークの構成後にパスワードを変更します。

  9. 「DHCP有効」チェック・ボックスが選択されていないことを確認します。

  10. PDUメーター・ユニットの次のネットワーク設定を入力します。

    • IPアドレス
    • サブネット・マスク・アドレス
    • デフォルトのゲートウェイ
  11. 「送信」をクリックしてネットワーク設定を行い、PDUメーター・ユニットをリセットします。

  12. 管理ネットワーク・スイッチからPDUおよびラップトップを取り外します。

  13. 管理ネットワーク・スイッチに元から接続されていた2つのケーブルを再接続します。

  14. イーサネット・ケーブルをPDUメーター・ユニットのRJ-45イーサネット・ポートおよびネットワークに接続します。

  15. Webブラウザを使用して、PDUメーター・ユニットにログインします。ブラウザのアドレス行でPDUメーター・ユニットの静的IPアドレスを使用します。構成に成功すると、現在の測定ページが表示されます。

  16. 残りのPDU電源入力リード線を電源に接続します。

6.6 配電ユニットのしきい値設定の構成

PDU電流は直接またはOracle Enterprise Manager Grid Controlで監視できます。しきい値設定を構成し、PDUを監視します。しきい値設定は、Oracle ExadataラックのサイズとPDUのタイプによって異なります。各計測ユニットのモジュールおよび各相で構成可能なしきい値は、Info lowPre WarningおよびAlarmです。

ノート:

しきい値はPDU計測ユニットのパラメータ構成セクションで設定する必要があります。Oracle Enterprise Manager Grid Controlプラグインを使用したしきい値設定は無効です。

関連項目:

6.6.1 Oracle Exadata Database Machine X5-2以降のPDUしきい値

Oracle Exadata Database Machine X5-2以降、Oracle Exadata Configuration Assistant (OECA)は、X5-2 PDUしきい値の唯一のソースです。OECAは、Oracle Technology Network (http://www.oracle.com/technetwork/database/exadata/oeca-download-2817713.html)で入手可能です

なんらかの理由により、OECAを使用できない場合、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

6.6.2 「Oracle Exadata Database Machine X4-2のPDUしきい値」

この項では、Oracle Exadata Database Machine X4-2のPDUしきい値を示します。

ノート:

ここでリストする値は、Oracle Factoryからのデプロイメントおよび配信上で受信した構成のシステムで使用する場合に、信頼できます。この構成に対する変更は、Oracle Exadata Configuration Assistant (OECA)を原型とし、OECAにリストされるPDUしきい値を使用する必要があります。OECAは、Oracle Technology Networkで入手可能です。

6.6.2.1 Oracle Exadata Database Machine X4-2フル・ラックのPDUしきい値

次の表は、Oracle Exadata Database Machine X4-2フル・ラックのしきい値を示しています。

  • 表6-1 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2フル・ラックのしきい値

  • 表6-2 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2フル・ラックのしきい値

  • 表6-3 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2フル・ラックのしきい値

  • 表6-4 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2フル・ラックのしきい値

表6-1は、単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-1 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

20

24

A

モジュール1、2相

0

17

22

A

モジュール1、3相

0

19

24

B

モジュール1、単相

0

19

24

B

モジュール1、2相

0

17

22

B

モジュール1、3相

0

20

24

表6-2は、3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-2 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

32

40

AおよびB

モジュール1、2相

0

34

42

AおよびB

モジュール1、3相

0

32

40

表6-3は、単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-3 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

18

23

A

モジュール1、2相

0

16

20

A

モジュール1、3相

0

18

23

B

モジュール1、単相

0

18

23

B

モジュール1、2相

0

16

20

B

モジュール1、3相

0

18

23

表6-4は、3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-4 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

18

21

AおよびB

モジュール1、2相

0

18

21

AおよびB

モジュール1、3相

0

16

21

6.6.2.2 Oracle Exadata Database Machine X4-2ハーフ・ラックのPDUしきい値

次の表は、Oracle Exadata Database Machine X4-2ハーフ・ラックのしきい値を示しています:

  • 表6-5 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-6 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-7 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-8 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2ハーフ・ラックのしきい値

表6-5は、単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2ハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-5 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

20

24

A

モジュール1、2相

0

10

13

A

モジュール1、3相

0

0.1

0.2

B

モジュール1、単相

0

0.1

0.2

B

モジュール1、2相

0

10

13

B

モジュール1、3相

0

20

24

表6-6は、3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2ハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-6 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

17

22

AおよびB

モジュール1、2相

0

19

24

AおよびB

モジュール1、3相

0

15

20

表6-7は、単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2ハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-7 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

18

23

A

モジュール1、2相

0

9

12

A

モジュール1、3相

0

0.1

0.2

B

モジュール1、単相

0

0.1

0.2

B

モジュール1、2相

0

9

12

B

モジュール1、3相

0

18

23

表6-8は、3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2ハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-8 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

11

15

AおよびB

モジュール1、2相

0

9

12

AおよびB

モジュール1、3相

0

7

10

6.6.2.3 Oracle Exadata Database Machine X4-2クオータ・ラックのPDUしきい値

次の表は、Oracle Exadata Database Machine X4-2クオータ・ラックのしきい値を示しています:

  • 表6-9 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2クオータ・ラックのしきい値

  • 表6-10 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2クオータ・ラックのしきい値

  • 表6-11 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2クオータ・ラックのしきい値

  • 表6-12 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2クオータ・ラックのしきい値

表6-9は、単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2クオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-9 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

10

13

A

モジュール1、2相

0

5

7

A

モジュール1、3相

0

0.1

0.2

B

モジュール1、単相

0

0.1

0.2

B

モジュール1、2相

0

5

7

B

モジュール1、3相

0

10

13

表6-10は、3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2クオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-10 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

11

14

AおよびB

モジュール1、2相

0

10

13

AおよびB

モジュール1、3相

0

5

7

表6-11は、単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2クオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-11 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

9

12

A

モジュール1、2相

0

5

7

A

モジュール1、3相

0

0.1

0.2

B

モジュール1、単相

0

0.1

0.2

B

モジュール1、2相

0

5

7

B

モジュール1、3相

0

9

12

表6-12は、3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2クオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-12 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X4-2クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

9

11

AおよびB

モジュール1、2相

0

3

4

AおよびB

モジュール1、3相

0

3

4

6.6.3 「Oracle Exadata Database Machine X3-2のPDUしきい値」

この項では、Oracle Exadata Database Machine X3-2のPDUしきい値を示します。

ノート:

ここでリストする値は、Oracle Factoryからのデプロイメントおよび配信上で受信した構成のシステムで使用する場合に、信頼できます。この構成に対する変更は、Oracle Exadata Configuration Assistant (OECA)を原型とし、OECAにリストされるPDUしきい値を使用する必要があります。OECAは、Oracle Technology Networkで入手可能です。

6.6.3.1 Oracle Exadata Database Machine X3-2フル・ラックのPDUしきい値

次の表は、Oracle Exadata Database Machine X3-2フル・ラックのしきい値を示しています。

  • 表6-13 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2フル・ラックのしきい値

  • 表6-14 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2フル・ラックのしきい値

  • 表6-15 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2フル・ラックのしきい値

  • 表6-16

    3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2フル・ラックのしきい値

表6-13は、単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-13 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

20

24

A

モジュール1、2相

0

14

18

A

モジュール1、3相

0

19

24

B

モジュール1、単相

0

19

24

B

モジュール1、2相

0

14

18

B

モジュール1、3相

0

20

24

表6-14は、3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-14 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

30

38

AおよびB

モジュール1、2相

0

32

40

AおよびB

モジュール1、3相

0

30

38

表6-15は、単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-15 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

18

23

A

モジュール1、2相

0

13

17

A

モジュール1、3相

0

18

22

B

モジュール1、単相

0

18

22

B

モジュール1、2相

0

13

17

B

モジュール1、3相

0

18

23

表6-16は、3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-16 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

17

21

AおよびB

モジュール1、2相

0

17

21

AおよびB

モジュール1、3相

0

15

19

6.6.3.2 Oracle Exadata Database Machine X3-2ハーフ・ラックのPDUしきい値

次の表は、Oracle Exadata Database Machine X3-2ハーフ・ラックのしきい値を示しています。

  • 表6-17 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-18 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-19 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-20 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2ハーフ・ラックのしきい値

表6-17は、単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2ハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-17 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

20

24

A

モジュール1、2相

0

9

11

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

9

11

B

モジュール1、3相

0

20

24

表6-18は、3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2ハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-18 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

16

21

AおよびB

モジュール1、2相

0

19

24

AおよびB

モジュール1、3相

0

14

18

表6-19は、単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2ハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-19 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

18

23

A

モジュール1、2相

0

8

10

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

8

10

B

モジュール1、3相

0

18

23

表6-20は、3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2ハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-20 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

11

15

AおよびB

モジュール1、2相

0

9

11

AおよびB

モジュール1、3相

0

6

8

6.6.3.3 Oracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラックのPDUしきい値

次の表は、Oracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラックのしきい値を示しています。

  • 表6-21 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラックのしきい値

  • 表6-22 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラックのしきい値

  • 表6-23 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラックのしきい値

  • 表6-24 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラックのしきい値

表6-21は、単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-21 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

10

13

A

モジュール1、2相

0

5

6

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

5

6

B

モジュール1、3相

0

10

13

表6-22は、3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-22 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

11

14

AおよびB

モジュール1、2相

0

10

13

AおよびB

モジュール1、3相

0

4

6

表6-23は、単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-23 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

9

11

A

モジュール1、2相

0

4

6

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

4

6

B

モジュール1、3相

0

9

11

表6-24は、3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-24 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

9

12

AおよびB

モジュール1、2相

0

2

3

AおよびB

モジュール1、3相

0

3

4

6.6.4 「Oracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)のPDUしきい値」

この項では、Oracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)のPDUしきい値を示します。

ノート:

ここでリストする値は、Oracle Factoryからのデプロイメントおよび配信上で受信した構成のシステムで使用する場合に、信頼できます。この構成に対する変更は、Oracle Exadata Configuration Assistant (OECA)を原型とし、OECAにリストされるPDUしきい値を使用する必要があります。OECAは、Oracle Technology Networkで入手可能です。

6.6.4.1 Oracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)フル・ラックのPDUしきい値

次の表は、Oracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)フル・ラックのしきい値を示しています。

  • 表6-25 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

  • 表6-26 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

  • 表6-27 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

  • 表6-28 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

表6-25は、単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineフル・ラックのしきい値を示しています。

表6-25 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

18

23

A

モジュール1、2相

0

22

24

A

モジュール1、3相

0

18

23

B

モジュール1、単相

0

18

23

B

モジュール1、2相

0

22

24

B

モジュール1、3相

0

18

23

表6-26は、3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineフル・ラックのしきい値を示しています。

表6-26 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

32

40

AおよびB

モジュール1、2相

0

34

43

AおよびB

モジュール1、3相

0

33

42

表6-27は、単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineフル・ラックのしきい値を示しています。

表6-27 、単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

16

20

A

モジュール1、2相

0

20

21

A

モジュール1、3相

0

16

20

B

モジュール1、単相

0

16

20

B

モジュール1、2相

0

20

21

B

モジュール1、3相

0

16

20

表6-28は、3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineフル・ラックのしきい値を示しています。

表6-28 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

18

21

AおよびB

モジュール1、2相

0

18

21

AおよびB

モジュール1、3相

0

17

21

6.6.4.2 Oracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)ハーフ・ラックのPDUしきい値

次の表は、Oracle Exadata Database Machineハーフ・ラックのしきい値を示しています。

  • 表6-29 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-30 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-31 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-32 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

表6-29は、単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-29 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

18

23

A

モジュール1、2相

0

13

17

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

13

17

B

モジュール1、3相

0

18

23

表6-30は、3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-30 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

18

23

AおよびB

モジュール1、2相

0

17

22

AおよびB

モジュール1、3相

0

18

23

表6-31は、単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-31 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

16

20

A

モジュール1、2相

0

12

15

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

12

15

B

モジュール1、3相

0

16

20

表6-32は、3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-32 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

9

12

AおよびB

モジュール1、2相

0

9

12

AおよびB

モジュール1、3相

0

10

13

6.6.4.3 Oracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)クオータ・ラックのPDUしきい値

次の表は、Oracle Exadata Database Machineクオータ・ラックのしきい値を示しています。

  • 表6-33 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値

  • 表6-34 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値

  • 表6-35 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値

  • 表6-36 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値

表6-33は、単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineクオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-33 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

10

13

A

モジュール1、2相

0

6

8

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

6

8

B

モジュール1、3相

0

10

13

表6-34は、3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineクオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-34 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

12

15

AおよびB

モジュール1、2相

0

11

14

AおよびB

モジュール1、3相

0

5

7

表6-35は、単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineクオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-35 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

9

12

A

モジュール1、2相

0

5

7

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

5

7

B

モジュール1、3相

0

9

12

表6-36は、3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineクオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-36 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170 M2およびX4270 M2サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

9

12

AおよびB

モジュール1、2相

0

3

4

AおよびB

モジュール1、3相

0

4

5

6.6.5 「Oracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)のPDUしきい値」

この項では、Oracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)のPDUしきい値について説明します。

ノート:

ここでリストする値は、Oracle Factoryからのデプロイメントおよび配信上で受信した構成のシステムで使用する場合に、信頼できます。この構成に対する変更は、Oracle Exadata Configuration Assistant (OECA)を原型とし、OECAにリストされるPDUしきい値を使用する必要があります。OECAは、Oracle Technology Networkからダウンロードできます。

6.6.5.1 Oracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)フル・ラックのPDUしきい値

次の表は、Oracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)フル・ラックのしきい値を示しています。

  • 表6-37 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

  • 表6-38 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

  • 表6-39 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

  • 表6-40 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

表6-37は、単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineフル・ラックのしきい値を示しています。

表6-37 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

22

24

A

モジュール1、2相

0

22

24

A

モジュール1、3相

0

21

24

B

モジュール1、単相

0

21

24

B

モジュール1、2相

0

22

24

B

モジュール1、3相

0

22

24

表6-38は、3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineフル・ラックのしきい値を示しています。

表6-38 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

36

45

AおよびB

モジュール1、2相

0

39

44

AおよびB

モジュール1、3相

0

38

45

表6-39は、単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineフル・ラックのしきい値を示しています。

表6-39 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

20

21

A

モジュール1、2相

0

20

21

A

モジュール1、3相

0

19

21

B

モジュール1、単相

0

19

21

B

モジュール1、2相

0

20

21

B

モジュール1、3相

0

20

21

表6-40は、3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineフル・ラックのしきい値を示しています。

表6-40 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

20

21

AおよびB

モジュール1、2相

0

21

21

AおよびB

モジュール1、3相

0

18

21

6.6.5.2 Oracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)ハーフ・ラックのPDUしきい値

次の表は、Oracle Exadata Database Machineハーフ・ラックのしきい値を示しています。

  • 表6-41 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-42 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2 (X4170およびX4275サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-43 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-44 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

表6-41は、単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-41 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

21

24

A

モジュール1、2相

0

13

17

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

13

17

B

モジュール1、3相

0

21

24

表6-42は、3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-42 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2 (X4170およびX4275サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

19

24

AおよびB

モジュール1、2相

0

20

25

AおよびB

モジュール1、3相

0

19

24

表6-43は、単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-43 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

19

21

A

モジュール1、2相

0

12

15

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

12

15

B

モジュール1、3相

0

19

21

表6-44は、3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-44 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

11

14

AおよびB

モジュール1、2相

0

11

14

AおよびB

モジュール1、3相

0

10

13

6.6.5.3 Oracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)クオータ・ラックのPDUしきい値

次の表は、Oracle Exadata Database Machineクオータ・ラックのしきい値を示しています。

  • 表6-45

    単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値
  • 表6-46

    3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値
  • 表6-47

    単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値
  • 表6-48

    3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値

表6-45は、単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineクオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-45 単相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

12

15

A

モジュール1、2相

0

6

8

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

6

8

B

モジュール1、3相

0

12

15

表6-46は、3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineクオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-46 3相、低電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

13

17

AおよびB

モジュール1、2相

0

12

15

AおよびB

モジュール1、3相

0

5

7

表6-47は、単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineクオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-47 単相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

11

14

A

モジュール1、2相

0

5

7

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

5

7

B

モジュール1、3相

0

11

14

表6-48は、3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machineクオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-48 3相、高電圧PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-2(X4170およびX4275サーバー搭載)クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

11

14

AおよびB

モジュール1、2相

0

2

3

AおよびB

モジュール1、3相

0

3

4

6.6.6 Oracle Exadata Database Machine X4-8以降のPDUしきい値

この項では、X4-8以降のOracle Exadata Database Machine Eight-SocketシステムのPDUしきい値を示します。

Oracle Exadata Configuration Assistant (OECA)は、Oracle Exadata Database Machine X4-8以降のシステムのPDUしきい値の唯一のソースです。OECAは、Oracle Technology Network (http://www.oracle.com/technetwork/database/exadata/oeca-download-2817713.html)で入手可能です

なんらかの理由により、OECAを使用できない場合、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

6.6.7 Oracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのPDUしきい値

この項では、Oracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのPDUしきい値を示します。

  • 表6-49 単相、低電圧22kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのしきい値

  • 表6-50 3相、低電圧24kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのしきい値

  • 表6-51 単相、高電圧22kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのしきい値

  • 表6-52 3相、高電圧24kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのしきい値

表6-49は、単相、低電圧22kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-49 単相、低電圧22kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

25

31

A

モジュール1、2相

0

26

33

A

モジュール1、3相

0

24

30

B

モジュール1、単相

0

24

30

B

モジュール1、2相

0

26

33

B

モジュール1、3相

0

25

31

表6-50は、3相、低電圧24kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-50 3相、低電圧24kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

21

27

A

モジュール1、2相

0

23

30

A

モジュール1、3相

0

22

28

A

モジュール2、単相

0

20

25

A

モジュール2、2相

0

21

27

A

モジュール2、3相

0

23

29

B

モジュール1、単相

0

20

25

B

モジュール1、2相

0

21

27

B

モジュール1、3相

0

23

29

B

モジュール2、単相

0

21

27

B

モジュール2、2相

0

23

30

B

モジュール2、3相

0

22

28

表6-51は、単相、高電圧22kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-51 単相、高電圧22kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

22

28

AおよびB

モジュール1、2相

0

24

30

AおよびB

モジュール1、3相

0

22

28

表6-52は、3相、高電圧24kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-52 3相、高電圧24kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

12

16

A

モジュール1、2相

0

13

17

A

モジュール1、3相

0

10

13

A

モジュール2、単相

0

10

13

A

モジュール2、2相

0

13

17

A

モジュール2、3相

0

11

15

B

モジュール1、単相

0

10

13

B

モジュール1、2相

0

13

17

B

モジュール1、3相

0

11

15

B

モジュール2、単相

0

12

16

B

モジュール2、2相

0

13

17

B

モジュール2、3相

0

10

13

6.6.8 「Oracle Exadata Database Machine X2-8フル・ラックのPDUしきい値」

この項では、Oracle Exadata Database Machine X2-8フル・ラックのPDUしきい値を示します。

  • 表6-53 単相、低電圧22kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-8フル・ラックのしきい値

  • 表6-54 3相、低電圧24kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-8フル・ラックのしきい値

  • 表6-55 単相、高電圧22kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-8フル・ラックのしきい値

  • 表6-56 3相、高電圧24kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-8フル・ラックのしきい値

表6-53は、単相、低電圧22kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-8フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-53 単相、低電圧22kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-8フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

36

37

A

モジュール1、2相

0

35

37

A

モジュール1、3相

0

35

37

B

モジュール1、単相

0

35

37

B

モジュール1、2相

0

35

37

B

モジュール1、3相

0

36

37

表6-54は、3相、低電圧24kVA PDUを使用するExadata Database Machine X2-8フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-54 3相、低電圧24kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-8フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

32

40

AおよびB

モジュール1、2相

0

34

43

AおよびB

モジュール1、3相

0

33

42

表6-55は、単相、高電圧22kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-8フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-55 単相、高電圧22kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-8フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

26

32

AおよびB

モジュール1、2相

0

25

32

AおよびB

モジュール1、3相

0

26

32

表6-56は、3相、高電圧24kVA PDUを使用するExadata Database Machine X2-8フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-56 3相、高電圧24kVA PDUを使用するOracle Exadata Database Machine X2-8フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

18

21

AおよびB

モジュール1、2相

0

18

21

AおよびB

モジュール1、3相

0

17

21

6.6.9 「Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ラックのPDUしきい値」

この項では、Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ラックのPDUしきい値を示します。

6.6.9.1 Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラックのPDUしきい値

次の表は、Sun Fire X4270 M2サーバー使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラックのしきい値を示しています。

  • 表6-57 単相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラックのしきい値

  • 表6-58 3相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラックのしきい値

  • 表6-59 単相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラックのしきい値

  • 表6-60 3相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラックのしきい値

表6-57は、単相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-57 単相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

18

23

A

モジュール1、2相

0

22

24

A

モジュール1、3相

0

18

23

B

モジュール1、単相

0

18

23

B

モジュール1、2相

0

22

24

B

モジュール1、3相

0

18

23

表6-58は、3相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-58 3相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

32

40

AおよびB

モジュール1、2相

0

34

43

AおよびB

モジュール1、3相

0

33

42

表6-59は、単相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-59 単相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

16

20

A

モジュール1、2相

0

20

21

A

モジュール1、3相

0

16

20

B

モジュール1、単相

0

16

20

B

モジュール1、2相

0

20

21

B

モジュール1、3相

0

16

20

表6-60は、3相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラックのしきい値を示しています。

表6-60 3相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

18

21

AおよびB

モジュール1、2相

0

18

21

AおよびB

モジュール1、3相

0

17

21

6.6.9.2 Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックのPDUしきい値

次の表は、Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックのしきい値を示しています。

  • 表6-61 単相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-62 3相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-63 単相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックのしきい値

  • 表6-64 3相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックのしきい値

表6-61は、単相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-61 単相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

18

23

A

モジュール1、2相

0

13

17

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

13

17

B

モジュール1、3相

0

18

23

表6-62は、3相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-62 3相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

18

23

AおよびB

モジュール1、2相

0

17

22

AおよびB

モジュール1、3相

0

18

23

表6-63は、単相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-63 単相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

16

20

A

モジュール1、2相

0

12

15

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

12

15

B

モジュール1、3相

0

16

20

表6-64は、3相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックのしきい値を示しています。

表6-64 3相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

9

12

AおよびB

モジュール1、2相

0

9

12

AおよびB

モジュール1、3相

0

10

13

6.6.9.3 Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックのPDUしきい値

次の表は、Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックのしきい値を示しています。

  • 表6-65 単相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックのしきい値

  • 表6-66 3相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックのしきい値

  • 表6-67 単相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックのしきい値

  • 表6-68 3相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックのしきい値

表6-65に、単相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックのしきい値を示します。

表6-65 単相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

10

13

A

モジュール1、2相

0

6

8

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

6

8

B

モジュール1、3相

0

10

13

表6-66は、3相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-66 3相、低電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

12

15

AおよびB

モジュール1、2相

0

11

14

AおよびB

モジュール1、3相

0

5

7

表6-67は、単相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-67 単相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、単相

0

9

12

A

モジュール1、2相

0

5

7

A

モジュール1、3相

0

0

0

B

モジュール1、単相

0

0

0

B

モジュール1、2相

0

5

7

B

モジュール1、3相

0

9

12

表6-68は、3相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックのしきい値を示しています。

表6-68 3相、高電圧PDUを使用するSun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、単相

0

9

12

AおよびB

モジュール1、2相

0

3

4

AおよびB

モジュール1、3相

0

4

5

6.7 Exadata Storage Serverの確認

ラックの電源の投入後、Oracle Exadata Storage Serverを確認します。

Exadata Storage Serverごとに次のチェックを実行します。

  1. ストレージ・サーバー・コンソールに接続します。

    次の接続オプションのいずれかを使用します。

    • コンソールとサーバーのSER MGTポートをシリアル・ケーブルで接続します。

      モジュラ・ジャック・シリアル・ポートを介した接続では、無線周波数の放出制限に準拠するためにシールド・ケーブルを使用する必要があります。

      端末デバイスの通信プロパティを、9600ボー、8ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。

      ILOMに接続した後、start /SP/consoleコマンドを実行してホスト・コンソールに接続します。

      詳細は、Oracle ILOMへの接続を参照してください。

    • サーバーのNET MGTポートにEthernetケーブルを接続してから、ネットワークのワークステーションを使用して接続します。

      ILOMに接続した後、start /SP/consoleコマンドを実行してホスト・コンソールに接続します。

      詳細は、Oracle ILOMへの接続を参照してください。

    • KVMスイッチを使用して接続します(使用可能な場合)。
  2. rootユーザーとして、ストレージ・サーバーにログインします。

    ノート:

    rootユーザーのパスワードがない場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
  3. 次のコマンドを使用して、ストレージ・サーバーのSysSNラベルがproduct_serial_number値と一致していることを確認します。

    # ipmitool sunoem cli "show /SYS product_serial_number"
    Connected.Use ^ D to exit.
    ->show /SYS product_serial_number
    /SYS
    Properties:
    product_serial_number =0937XFG03B
    ->Session closed
    Disconnected
    
  4. 次のコマンドを使用して、ハードウェアおよびファームウェアを確認します。

    # /opt/oracle.SupportTools/CheckHWnFWProfile
    

    出力で成功と表示されない場合、不一致のハードウェアまたはファームウェアの出力を確認して、次のステップで示されている修正ステップを実行します。

  5. 次のコマンドを使用して、サーバーのディスクがオンラインで表示されることを確認します。ディスクには、スロット0からスロット11の番号が付けられています。

    • Oracle Exadata System Softwareリリース19c以降を使用している場合は、次のようにエンクロージャIDを取得します。

      # cd /opt/MegaRAID/storcli
      # ./storcli64 /c0/eall show
      Controller = 0
      Status = Success
      Description = None
      
      Properties :
      ==========
      
      -----------------------------------------------------------------------------------------
      EID State Slots PD PS Fans TSs Alms SIM Port#                      ProdID VendorSpecific
      -----------------------------------------------------------------------------------------
        8 OK       14 12  0    0   0    0   0 Port 0 - 3 & Port 4 - 7 x8 X5-2L  SPMS   v`
      252 OK        8  0  0    0   0    0   1 Internal                   SGPIO        
      -----------------------------------------------------------------------------------------
      
      EID-Enclosure Device ID |PD-Physical drive count |PS-Power Supply count|
      TSs-Temperature sensor count |Alms-Alarm count |SIM-SIM Count

      次に、そのエンクロージャ内の物理デバイスの状態を表示します。

      # cd /opt/MegaRAID/storcli
      # ./storcli64 /c0/e8/sall show all | grep "8:"
      8:0      16 Onln   0 7.151 TB SAS  HDD N   N  512B H7280A520SUN8.0T U
      8:1      17 Onln   1 7.151 TB SAS  HDD N   N  512B H7280A520SUN8.0T U
      8:2      20 Onln   2 7.151 TB SAS  HDD N   N  512B H7280A520SUN8.0T U
      8:3      15 Onln   3 7.151 TB SAS  HDD N   N  512B H7280A520SUN8.0T U
      8:4      12 Onln   4 7.151 TB SAS  HDD N   N  512B H7280A520SUN8.0T U
      8:5      18 Onln   5 7.151 TB SAS  HDD N   N  512B H7280A520SUN8.0T U
      8:6      11 Onln   6 7.151 TB SAS  HDD N   N  512B H7280A520SUN8.0T U
      8:7       9 Onln   7 7.151 TB SAS  HDD N   N  512B H7280A520SUN8.0T U
      8:8      14 Onln   8 7.151 TB SAS  HDD N   N  512B H7280A520SUN8.0T U
      8:9      21 Onln  11 7.151 TB SAS  HDD N   N  512B H7280B520SUN8.0T U
      8:10     13 Onln   9 7.151 TB SAS  HDD N   N  512B H7280A520SUN8.0T U
      8:11     10 Onln  10 7.151 TB SAS  HDD N   N  512B H7280A520SUN8.0T U

      表示される行は、次の情報が示されている表から取得したのものです。

      
      EID:Slt DID State DG     Size Intf Med SED PI SeSz Model            Sp
      -----------------------------------------------------------------------
      ...
      EID-Enclosure Device ID|Slt-Slot No.|DID-Device ID|DG-DriveGroup
      DHS-Dedicated Hot Spare|UGood-Unconfigured Good|GHS-Global Hotspare
      UBad-Unconfigured Bad|Onln-Online|Offln-Offline|Intf-Interface
      Med-Media Type|SED-Self Encryptive Drive|PI-Protection Info
      SeSz-Sector Size|Sp-Spun|U-Up|D-Down|T-Transition|F-Foreign
      UGUnsp-Unsupported|UGShld-UnConfigured shielded|HSPShld-Hotspare shielded
      CFShld-Configured shielded|Cpybck-CopyBack|CBShld-Copyback Shielded
    • Oracle Exadata System Softwareリリース18c以前を使用している場合は、次のコマンドを使用します。

      # cd /opt/MegaRAID/MegaCli
      # ./MegaCli64 -Pdlist -aAll |grep "Slot \|Firmware"
      Slot Number:0
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:1
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:2
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:3
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:4
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:5
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:6
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:7
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:8
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:9
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:10
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:11
      Firmware state:Online, Spun Up
  6. 該当する場合は、PMEMモジュールが表示されることを確認します。

    # cellcli -e list physicaldisk where disktype=PMEM
  7. フラッシュ・モジュールが表示されることを確認します。カードおよびモジュールの数は、モデルによって異なります。

    # cellcli -e list physicaldisk where disktype=flashdisk
    

    フラッシュ・モジュールがない場合は、システムの電源を入れ直し、再起動後に10分間待ってから再度確認します。これで問題が解決しない場合は、モジュールおよびフラッシュ・カードを再度取り付けます。問題が継続する場合、カードをオンサイト・スペアに交換します。

  8. ラックの背面のすべてのフラッシュ・カードLEDが緑色であることを確認します。LEDが黄色の場合、次のステップの実行後に再確認します。再起動後もLEDが黄色の場合は、カードおよびESMまたはフラッシュモジュールを装着しなおします。問題が継続する場合、カードをオンサイト・スペアに交換します。

    ノート:

    このステップは、すべてのシステムがオンの場合に実行できます。サーバーごとに実行する必要はありません。
  9. 次のコマンドを使用して、システムからログアウトします。

    # logout
    

6.8 Oracle Exadata Database Serverの確認

ソフトウェアをインストールする前に、Oracle Exadata Database Serverの構成を確認します。

各Exadataデータベース・サーバーで次のチェックを実行します。

  1. データベース・サーバー・コンソールに接続します。

    次の接続オプションのいずれかを使用します。

    • コンソールとサーバーのSER MGTポートをシリアル・ケーブルで接続します。

      モジュラ・ジャック・シリアル・ポートを介した接続では、無線周波数の放出制限に準拠するためにシールド・ケーブルを使用する必要があります。

      端末デバイスの通信プロパティを、9600ボー、8ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。

      ILOMに接続した後、start /SP/consoleコマンドを実行してホスト・コンソールに接続します。

      詳細は、Oracle ILOMへの接続を参照してください。

    • サーバーのNET MGTポートにEthernetケーブルを接続してから、ネットワークのワークステーションを使用して接続します。

      ILOMに接続した後、start /SP/consoleコマンドを実行してホスト・コンソールに接続します。

      詳細は、Oracle ILOMへの接続を参照してください。

    • KVMスイッチを使用して接続します(使用可能な場合)。
  2. データベース・サーバーにrootユーザーとしてログインします。

    ノート:

    rootユーザーのパスワードがない場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
  3. 次のコマンドを使用して、サーバーのSysSNラベルがproduct_serial_number値と一致していることを確認します。

    # ipmitool sunoem cli "show /SYS product_serial_number"
    Connected.Use ^ D to exit.
    ->show /SYS product_serial_number
    
    /SYS
       Properties: 
           product_serial_number =093ABCD5001
    
    ->Session closed
    Disconnected
  4. /opt/oracle.SupportTools/firstconfディレクトリに変更します。

    cd /opt/oracle.SupportTools/firstconf
  5. 必要な場合、dcliユーティリティ・コマンドで使用するサーバーIPアドレスのリストを持つグループ・ファイルを作成します。

    Oracle Exadata Rack X8Mを構成している場合は、手動でファイルを作成しIPアドレスを追加します。

    InfiniBand Network Fabricを使用するラックでは、次のコマンドを使用してサーバーを識別し、その結果をテキスト・ファイルにコピーできます。

    # ibhosts | awk '/elastic/ {print $8}' | cut -c1-14 > group_file
    

    前述のコマンドのgroup_fileは、サーバーのIPアドレスを使用して作成するファイルの名前です。

  6. 次のコマンドを使用して、ハードウェア・プロファイルが正しいことを確認します。コマンドにより、CPUのタイプおよび数、コンポーネント・ファームウェアなどが確認されます。

    # dcli -l root -g group_file "/opt/oracle.SupportTools/CheckHWnFWProfile  \
    -c  strict" > /tmp/checkhwfw.out
    
    # more /tmp/checkhwfw.out

    次に、失敗した確認の例を示します。

    172.108.1.6:[WARNING ]The hardware and firmware are not supported.
    See details below
    [DiskControllerPCIeSlotWidth ]
    Requires:
    x8
    Found:
    x4
    [WARNING ]The hardware and firmware are not supported. See details above

    プロファイル確認が失敗してファームウェアをリフレッシュする必要がある場合、問題が発生したシステムで次のコマンドを実行します。

    # /opt/oracle.SupportTools/CheckHWnFWProfile -U /opt/oracle.cellos/iso/cellbits
    Now updating the ILOM and the BIOS …

    1つの行として、コマンドを入力する必要があります。コマンドの実行後、システムの電源を切断し、Integrated Lights Out Manager (ILOM)をリセットして、10分待機してからシステムの電源を投入します。

  7. サーバー上のディスクが表示されていてオンラインであることを確認します。

    • Oracle Exadata System Softwareリリース19c以降を使用している場合は、次のコマンドを使用します。

      # cd /opt/MegaRAID/storcli
      # ./storcli64 /call show | grep "Physical Drives" -A 25
      Physical Drives = 8
      
      PD LIST :
      =======
      
      ------------------------------------------------------------------------------
      EID:Slt DID State DG       Size Intf Med SED PI SeSz Model            Sp Type
      ------------------------------------------------------------------------------
      39:0     31 Onln   0 278.464 GB SAS  HDD N   N  512B ST930003SSUN300G U  -
      39:1     35 Onln   0 278.464 GB SAS  HDD N   N  512B ST930003SSUN300G U  -
      39:2     41 Onln   0 278.464 GB SAS  HDD N   N  512B H103030SCSUN300G U  -
      39:3     37 Onln   0 278.464 GB SAS  HDD N   N  512B ST930003SSUN300G U  -
      39:4     38 Onln   0 278.464 GB SAS  HDD N   N  512B ST930003SSUN300G U  -
      39:5     44 Onln   0 278.464 GB SAS  HDD N   N  512B H109030SESUN300G U  -
      39:6     33 Onln   0 278.464 GB SAS  HDD N   N  512B ST930003SSUN300G U  -
      39:7     43 Onln   0 278.464 GB SAS  HDD N   N  512B ST930003SSUN300G U  -
      ------------------------------------------------------------------------------
      
      EID-Enclosure Device ID|Slt-Slot No.|DID-Device ID|DG-DriveGroup
      DHS-Dedicated Hot Spare|UGood-Unconfigured Good|GHS-Global Hotspare
      UBad-Unconfigured Bad|Onln-Online|Offln-Offline|Intf-Interface
      Med-Media Type|SED-Self Encryptive Drive|PI-Protection Info
      SeSz-Sector Size|Sp-Spun|U-Up|D-Down|T-Transition|F-Foreign
      UGUnsp-Unsupported|UGShld-UnConfigured shielded|HSPShld-Hotspare shielded
      CFShld-Configured shielded|Cpybck-CopyBack|CBShld-Copyback Shielded
      
      
    • Oracle Exadata System Softwareリリース18c以前を使用している場合は、次のコマンドを使用します。

      # cd /opt/MegaRAID/MegaCli
      # ./MegaCli64 -Pdlist -aAll |grep "Slot \|Firmware"
      Slot Number:0
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:1
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:2
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:3
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:4
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:5
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:6
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:7
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:8
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:9
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:10
      Firmware state:Online, Spun Up
      Slot Number:11
      Firmware state:Online, Spun Up
  8. 次のコマンドの出力を調べます。

    • Oracle Exadata System Softwareリリース19c以降を使用している場合は、次のコマンドを使用します。

      /opt/MegaRAID/storcli/storcli64 -LdInfo -LAll -aAll 
    • Oracle Exadata System Softwareリリース18c以前を使用している場合は、次のコマンドを使用できます。

      /opt/MegaRAID/MegaCli/MegaCli64 -LdInfo -LAll -aAll 
  9. (Sun Fire X4170 Oracle Database Serverに基づくOracle Exadata Database Machineのみ)次のコマンドを使用して、各データベース・サーバーの適切なファン冷却にILOMが構成されていることを確認します。

    # ipmitool sunoem cli "show /SP/policy"
    • 有効なポリシーが存在する場合、追加ステップは必要ありません。

    • 無効なポリシーが存在する場合、次のコマンドを使用してポリシーを有効化します。

      # ipmitool sunoem cli "set /SP/policy FLASH_ACCELERATOR_CARD_ \
      INSTALLED=enabled"

      1つの行として、コマンドを入力する必要があります。

  10. 次のコマンドを使用して、すべてのサーバーでNTPサーバーが同じ構成になっていることを確認します。コマンドは、各データベース・サーバーで個別に実行します。

    # ntpq -p
  11. 次のコマンドを使用して、システムからログアウトします。

    # logout

6.9 追加の確認および構成の実行

Oracle Exadata Rackの構成を確認するには、さらに次のことを確認し、次のステップを実行します。

  1. (Exadata Database Machineの場合のみ) rootユーザーとして、最初のデータベース・サーバーにログインします。

  2. 次のコマンドを使用して、firstconfディレクトリに変更します。

    # cd /opt/oracle.SupportTools/firstconf
  3. 複数のラックを問い合せる場合は、dcliユーティリティのコマンドで使用する、IPアドレスのリストを含むグループ・ファイルを作成します。

  4. 次のコマンドを使用して、ラック・マスター・シリアル番号が正しく設定されていることを確認します。

    # dcli -l root -g group_file_name "ipmitool sunoem cli 'show   \
    /SP system_identifier'" | grep "system_identifier =" > /tmp/show-rack-msn.out
    
    # more /tmp/show-rack-msn.out

    シリアル番号が設定されていない場合は、Oracleサポート・サービスにお問い合せください。1つのシリアル番号が正しく設定されていない場合は、次のコマンドを実行して修正します。ここでのrack_typeはラック指定(X8-8など)であり、文字列serial_numberはシリアル番号を表します。

    # ipmitool sunoem cli 'set /SP system_identifier= \
    "Exadata Database Machine rack_type serial_number"'
    
  5. 18.1より前のOracle Exadata System Softwareリリースを実行している場合は、クラスタ内の最初のデータベース・サーバーでrootユーザーとして次のコマンドを使用して、ディスク・キャッシュ・ポリシーがDisabledに設定されていることを確認してください。

    # dcli -g /opt/oracle.SupportTools/onecommand/all_group -l root \
    /opt/MegaRAID/MegaCli/MegaCli64 -LdPdInfo -aALL | grep -i 'Disk Cache Policy'

    次に、コマンドの出力例を示します。

    dm01db01: Disk Cache Policy   : Disabled
    dm01db02: Disk Cache Policy   : Disabled
    dm01db03: Disk Cache Policy   : Disabled
    ...
    dm01cel01: Disk Cache Policy   : Disabled
    dm01cel02: Disk Cache Policy   : Disabled
    ...

    サーバーの出力が異なる場合はLUNを確認し、次のコマンドを使用してポリシーをDisabledにリセットします。ここでのLUNnはLUN番号です(L2など)。

    # MegaCli64 -LDSetProp -DisDskCache -LUNn -a0

6.10 RoCE Network Fabric構成の確認

この手順では、RoCE Network Fabric構成の確認方法について説明します。

  1. 適切なoracle-rdma-releaseソフトウェアのバージョンがデータベース・サーバーで使用されていることを確認します。
    [root@dbm01adm08 ~]# rpm -qa |grep oracle-rdma-release
    oracle-rdma-release-0.11.0-1.el7ora.x86_64

    oracle-rdma-releaseソフトウェアおよびアダプタ・ファームウェアのバージョンは、Exadata Database Machineのストレージ・サーバーに自動的に保持されます。

  2. データベース・サーバーのアダプタ・ファームウェア・バージョンを確認します。

    CheckHWnFWProfileスクリプトを使用して、RDMAネットワーク・ファブリック・アダプタのファームウェア・バージョンを確認します。

    # /opt/oracle.SupportTools/CheckHWnFWProfile -action list
  3. ラック内のすべてのRDMAネットワーク・ファブリック・ケーブル接続を視覚的に確認します。
    ポート・ライトが点灯し、LEDの電源が投入されていることを確認します。各コネクタを押して接続を確認しないでください。
  4. My Oracle Support Doc ID 2587717.1に記載されているステップを完了します。

6.11 InfiniBand Network Fabricネットワークの確認

この手順では、InfiniBand Network Fabricネットワークの確認方法について説明します。

  1. ラック内のすべてのRDMAネットワーク・ファブリック・ケーブル接続を視覚的に確認します。ポート・ライトが点灯し、LEDの電源が投入されていることを確認します。各コネクタを押して接続を確認しないでください。

  2. ラックのコンポーネントにrootユーザーとしてログインします。

  3. 次のコマンドを使用して、InfiniBand Network Fabricトポロジを確認します。

    # cd /opt/oracle.SupportTools/ibdiagtools
    # ./verify-topology [-t rack_size]

    次の例は、ネットワーク・コンポーネントが正しい場合の出力を示しています。

    [DB Machine Infiniband Cabling Topology Verification Tool ]
    Is every external switch connected to every internal switch......[SUCCESS ]
    Are any external switches connected to each other................[SUCCESS ]
    Are any hosts connected to spine switch..........................[SUCCESS ]
    Check if all hosts have 2 CAs to different switches..............[SUCCESS ]
    Leaf switch check:cardinality and even distribution..............[SUCCESS ]
    Check if each rack has an valid internal ring....................[SUCCESS ]
    

    前述のコマンドのrack_sizeは、ラックのサイズです。Exadata Database Machineハーフ・ラックまたはExadata Database Machineクオータ・ラックの場合、-t rack_sizeオプションが必要です。必要に応じて値halfrackまたはquarterrackを使用します。

    次の例は、誤ったRDMAネットワーク・ファブリック・スイッチをケーブルに接続した場合の出力を示しています。

    #./verify-topology
    [DB Machine Infiniband Cabling Topology Verification Tool ]
    Is every external switch connected to every internal switch......[SUCCESS ]
    Are any external switches connected to each other................[SUCCESS ]
    Are any hosts connected to spine switch..........................[SUCCESS ]
    Check if all hosts have 2 CAs to different switches..............[SUCCESS ]
    Leaf switch check:cardinality and even distribution..............[SUCCESS ]
    Check if each rack has an valid internal ring....................[ERROR ]
    
    Switches 0x21283a87cba0a0 0x21283a87b8a0a0 have 6 connections between them.
    They should have at least 7 links between them
    

    次の例は、データベース・サーバーに誤ったRDMAネットワーク・ファブリック・ケーブルがある場合の出力を示しています。

    #./verify-topology
    [DB Machine Infiniband Cabling Topology Verification Tool ]
    Is every external switch connected to every internal switch......[SUCCESS ]
    Are any external switches connected to each other................[SUCCESS ]
    Are any hosts connected to spine switch..........................[SUCCESS ]
    Check if all hosts have 2 CAs to different switches..............[ERROR ]
    Node db01 has 1 endpoints.(Should be 2)
    Port 2 of this node is not connected to any switch
    --------fattree End Point Cabling verification failed-----
    Leaf switch check:cardinality and even distribution..............[ERROR ]
    Internal QDR Switch 0x21283a87b8a0a0 has fewer than 4 compute nodes
    It has only 3 links belonging to compute nodes                  [SUCCESS ]
    Check if each rack has an valid internal ring...................[SUCCESS ]
    

    次の例は、スイッチおよびシステムに誤った接続がある場合の出力を示しています。

    #./verify-topology
    [DB Machine Infiniband Cabling Topology Verification Tool ]
    Is every external switch connected to every internal switch......[SUCCESS ]
    Are any external switches connected to each other................[SUCCESS ]
    Are any hosts connected to spine switch..........................[SUCCESS ]
    Check if all hosts have 2 CAs to different switches..............[ERROR ]
    
    Node burxdb01 has 1 endpoints.(Should be 2) 
    Port 2 of this node is not connected to any switch
    --------fattree End Point Cabling verifation failed-----
    Leaf switch check:cardinality and even distribution..............[ERROR ]
    Internal QDR Switch 0x21283a87b8a0a0 has fewer than 4 compute nodes 
    It has only 3 links belonging to compute nodes...................[SUCCESS ]
    Check if each rack has an valid internal ring....................[ERROR ]
    
    Switches 0x21283a87cba0a0 0x21283a87b8a0a0 have 6 connections between them
    They should have at least 7 links between them

6.12 新規システムのイメージ化

Oracle Exadataシステムをデプロイメント用に準備するための様々なオプションがあります。

PXE、USBおよびISOオプションを指定してpreconf.csvファイルを使用すると、最初の自動ブート構成が可能になりインストールが大幅に簡素化されますが、必須ではありません。インストール・メディアからブートし、プロンプトに従ってシステムを構成できます。

Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、ハードウェアがSecure Eraserをサポートしている場合、再イメージ化中にSecure Eraserが自動的に起動します。これにより、パフォーマンスを損なうことなく再イメージ化の手続きが大幅に簡略化されます。ラックを別用途で使用する際はラックをイメージ化するだけでよく、データはプロセスの一環として安全および透過的に消去されます。

リリース12.1.2.2.0以上では、インストール・メディアが簡素化され、ImageMakerプロセスを使用してファイルを作成する必要がなくなりました。

6.12.1 ISOイメージを使用した新規システムのイメージ化

Exadata Database Machineのアップグレード時に使用するISOイメージをダウンロードできます。

12.1.2.2.0より前のバージョンでは、Exadataシステムのベア・メタル・イメージ化用にダウンロードできるパッチとしてISOイメージを使用できます。これは、現在12.1.2.2.0以上のデフォルトの方法です。imagemakerを使用してISOファイルを作成する必要はなくなりました。パッチはデータベース・ノードとセルの両方に使用できます。ISOイメージを使用して、ILOMで(ILOMコンソールの「デバイス」メニューから)仮想メディア・デバイスによってサーバーをブートできます。たとえば、12.1.2.1.1で使用できる2つのISOイメージを次の表に示します。

表6-69 12.1.2.1.1のISOイメージ

バージョン タイプ Edelivery部品番号/ノート ARU Bug番号/ULNチャネル 説明
12.1.2.1.1

セルISOイメージおよびmd5sum: 90305b9e2c7e050d7588b8a7d5c731e7 cell_12.1.2.1.1_LINUX.X64_150316.2-1.x86_64.iso

12.1.2.1.1 Readme (Doc ID 1959143.1)およびダウンロードに付属しているreadmeを参照してください。

20757971

Oracle Database Machine Exadata Storage Cell (X5-2L、X4-2L、X4270M3、X4270M2、X4275) Image 12cリリース1 (12.1.2.1.1) for Linux x86_64

12.1.2.1.1

DB ISOイメージおよびmd5sum: 39f12722cb338b2d4de5acba90adf8fe compute_12.1.2.1.1_LINUX.X64_150316.2-1.x86_64.iso

12.1.2.1.1 Readme (Doc ID 1959143.1)およびダウンロードに付属しているreadmeを参照してください。

20757974

Oracle Database Machine Database Host (X4-8、X4800M2、X4800、X5-2、X4-2、X4170M3、X4170M2、X4170) Image 12cリリース1 (12.1.2.1.1) for Linux x86_64

ISOイメージを使用して新規Exadataシステムをデプロイメント用に準備するには、次のステップを実行します。

  1. 最新のOracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を取得します。

  2. OEDA構成ツールを実行して、構成ファイルを生成します。構成ファイルは、後でapplyElasticConfig.shを実行するときに必要になります。

  3. すべてのサーバーの電源を投入します。

    1. データベース・ノードおよびセルに、172.16範囲のeth0で未使用のIPアドレスが自動的に割り当てられます。

    2. ノードのホスト名は、nodeNの形式になります。ここで、Nは数値です。

  4. ISOからブートした後、プロンプトに従うとイメージ化が自動的に開始されます。IPアドレスの入力を求められます。

    「ISOを使用した新規システムのイメージ化」のステップに従ってpreconf.csvを使用して、NFSリポジトリにイメージをマウントできます。preconf.csvファイルを同じNFSディレクトリに配置する必要があります。

  5. データベース・サーバー(Oracle VM ServerまたはOracle Linux KVM)で仮想化を使用している場合は、各データベース・サーバーでswitch_to_ovm.shを実行します。Oracle VM Serverを使用している場合は、データベース・サーバーが再起動します。

    たとえば:

    # /opt/oracle.SupportTools/switch_to_ovm.sh
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Switch to DOM0 system partition /dev/VGExaDb/LVDbSys3 (/dev/mapper/VGExaDb-LVDbSys3)
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Active system device: /dev/mapper/VGExaDb-LVDbSys1
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Active system device in boot area: /dev/mapper/VGExaDb-LVDbSys1
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Set active systen device to /dev/VGExaDb/LVDbSys3 in /boot/I_am_hd_boot
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Reboot has been initiated to switch to the DOM0 system partition
    
  6. InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステムでのみ、ソフトウェアをインストールする前に各データベース・サーバーで/opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaimを実行します。

    このコマンドは、選択されていないデプロイメント・タイプ用に予約されたディスク領域を再利用します。これは、RoCEベースのExadataデータベース・サーバーでは必要ありません。

    このコマンドの所要時間は通常5分未満です。

    注意:

    このステップはスキップしないでください。このステップをスキップすると、未使用の領域をreclaimdisks.shで再利用できなくなります。
    # /opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaim
    Model is ORACLE SERVER X5-2
    Number of LSI controllers: 1
    Physical disks found: 4 (252:0 252:1 252:2 252:3)
    Logical drives found: 1
    ...
    [INFO     ] Copying /usr/share/grub/x86_64-redhat/* to /boot/grub ...
    [INFO     ] Create filesystem on device /dev/sda1
    [INFO     ] Tune filesystem on device /dev/sda1
    
    GNU GRUB  version 0.97  (640K lower / 3072K upper memory)
    
    [ Minimal BASH-like line editing is supported.  For the first word, TAB
    lists possible command completions.  Anywhere else TAB lists the possible
    completions of a device/filename.]
    grub> root (hd0,0)
     Filesystem type is ext2fs, partition type 0x83
    grub> setup (hd0)
     Checking if "/boot/grub/stage1" exists... no
     Checking if "/grub/stage1" exists... yes
     Checking if "/grub/stage2" exists... yes
     Checking if "/grub/e2fs_stage1_5" exists... yes
     Running "embed /grub/e2fs_stage1_5 (hd0)"... failed (this is not fatal)
     Running "embed /grub/e2fs_stage1_5 (hd0,0)"... failed (this is not fatal)
     Running "install /grub/stage1 (hd0) /grub/stage2 p /grub/grub.conf "... succeeded
    Done.
    grub> quit
  7. Oracle ExadataラックX8以前を使用している場合は、ibhostsを実行し、すべてのノードで正しいIPアドレスとホスト名が表示されることを確認します。elasticNodeが説明に含まれるノードはないはずです。

  8. OEDAツールを実行してデプロイします。

    [root] # ./install.sh -cf ../MAA-dm01.xml -l
    1. Validate Configuration File
    2. Setup Capacity-on-Demand
    3. Create Virtual Machine  
    4. Create Users  
    5. Setup Cell Connectivity  
    6. Create Cell Disks  
    7. Create Grid Disks  
    8. Configure Alerting  
    9. Install Cluster Software  
    10. Initialize Cluster Software  
    11. Install Database Software  
    12. Relink Database with RDS  
    13. Create ASM Diskgroups  
    14. Create Databases  
    15. Apply Security Fixes  
    16. Install Exachk  
    17. Setup ASR Alerting  
    18. Create Installation Summary  
    19. Resecure Machine

6.12.2 エラスティック構成を使用した新規システムのイメージ化

エラスティック構成は現在すべての新規デプロイメントの標準方法であり、Exadata Database Machine X4-8以降のサーバーに適用されます。

エラスティック構成を使用して、データベース・サーバーまたはセルを既存の構成にさらに追加することもできます。このプロセスでは、注文された顧客構成の正確な値とは関係なく、初期IPアドレスをデータベース・サーバーおよびセルに割り当てることができます。

エラスティック構成は、工場から出荷されたマシン(またはそのマシンを模倣するように正確にイメージ化されたマシン)と、X4-8以降のシステムにのみ適用できます。最初のデプロイメント時、および工場生産の新しいコンポーネントをラックに追加する場合にエラスティック構成を実行できます。エラスティック構成を使用してシステムを構成または再構成することはできません。エラスティック構成は、工場から出荷されたマシンで初回のデプロイメントにのみ使用することをお薦めします。

エラスティック構成方法を使用して新規Exadataシステムをデプロイメント用に準備するには、次のステップを実行します。

  1. Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)の最新のバージョンをダウンロードします。

  2. OEDA構成ツールを実行して、構成ファイルを生成します。

  3. すべてのサーバーの電源を投入します。

    1. データベース・ノードおよびセルで、172.16.*の範囲の未使用のIPアドレスがeth0に自動的に割り当てられます。

    2. ノードのホスト名は、nodeNの形式になります。ここで、Nは数値です。

  4. Oracle VMを使用している場合は、OEDAインストール・ツールを実行する前に、各データベース・サーバーでswitch_to_ovm.shを実行します。データベース・サーバーがリブートされます。仮想デプロイメントではなく物理デプロイメントを使用する場合は、このステップをスキップできます。

    たとえば:

    # /opt/oracle.SupportTools/switch_to_ovm.sh
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Switch to DOM0 system partition /dev/VGExaDb/LVDbSys3 (/dev/mapper/VGExaDb-LVDbSys3)
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Active system device: /dev/mapper/VGExaDb-LVDbSys1
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Active system device in boot area: /dev/mapper/VGExaDb-LVDbSys1
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Set active systen device to /dev/VGExaDb/LVDbSys3 in /boot/I_am_hd_boot
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Reboot has been initiated to switch to the DOM0 system partition
    
  5. InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステムでのみ、ソフトウェアをインストールする前に各データベース・サーバーで/opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaimを実行します。

    このコマンドは、選択されていないデプロイメント・タイプ用に予約されたディスク領域を再利用します。これは、RoCEベースのExadataデータベース・サーバーでは必要ありません。

    このコマンドの所要時間は通常5分未満です。

    注意:

    このステップはスキップしないでください。このステップをスキップすると、未使用の領域をreclaimdisks.shで再利用できなくなります。
    # /opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaim
    Model is ORACLE SERVER X5-2
    Number of LSI controllers: 1
    Physical disks found: 4 (252:0 252:1 252:2 252:3)
    Logical drives found: 1
    ...
    [INFO     ] Copying /usr/share/grub/x86_64-redhat/* to /boot/grub ...
    [INFO     ] Create filesystem on device /dev/sda1
    [INFO     ] Tune filesystem on device /dev/sda1
    
    GNU GRUB  version 0.97  (640K lower / 3072K upper memory)
    
    [ Minimal BASH-like line editing is supported.  For the first word, TAB
    lists possible command completions.  Anywhere else TAB lists the possible
    completions of a device/filename.]
    grub> root (hd0,0)
     Filesystem type is ext2fs, partition type 0x83
    grub> setup (hd0)
     Checking if "/boot/grub/stage1" exists... no
     Checking if "/grub/stage1" exists... yes
     Checking if "/grub/stage2" exists... yes
     Checking if "/grub/e2fs_stage1_5" exists... yes
     Running "embed /grub/e2fs_stage1_5 (hd0)"... failed (this is not fatal)
     Running "embed /grub/e2fs_stage1_5 (hd0,0)"... failed (this is not fatal)
     Running "install /grub/stage1 (hd0) /grub/stage2 p /grub/grub.conf "... succeeded
    Done.
    grub> quit
  6. OEDAに付属しているapplyElasticConfig.shスクリプトを実行して、固有の構成をノードに適用します。

  7. ibhostsを実行し、すべてのノードが正しいIPアドレスおよびホスト名を示すことを確認します。elasticNodeが説明に含まれるノードはないはずです。

  8. OEDAによって生成された構成ファイルの名前を指定し、OEDAツールを実行してデプロイします。

    たとえば、ラックの名前がexadm01である場合は、次のコマンドを使用します。

    [root] # ./install.sh -cf ../exadm01.xml -l
    1. Validate Configuration File
    2. Setup Capacity-on-Demand
    3. Create Virtual Machine  
    4. Create Users  
    5. Setup Cell Connectivity  
    6. Create Cell Disks  
    7. Create Grid Disks  
    8. Configure Alerting  
    9. Install Cluster Software  
    10. Initialize Cluster Software  
    11. Install Database Software  
    12. Relink Database with RDS  
    13. Create ASM Diskgroups  
    14. Create Databases  
    15. Apply Security Fixes  
    16. Install Exachk  
    17. Setup ASR Alerting  
    18. Create Installation Summary  
    19. Resecure Machine

6.12.3 ISOを使用した新規システムのイメージ化

ISOを使用して、新しいExadataシステムをデプロイメント用に準備できます。

  1. 最新のOracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を取得します。

  2. OEDA構成ツールを実行して、構成ファイルを生成します。

  3. すべてのサーバーの電源を投入します。

    1. データベース・ノードおよびセルに、172.16範囲のeth0で未使用のIPアドレスが自動的に割り当てられます。

    2. ノードのホスト名は、nodeNの形式になります。ここで、Nは数値です。

  4. OEDAを実行して、システムのイメージ化に使用できるpreconf.csvファイルを生成します。

  5. 最初のデータベース・ノードに接続します。

    次の接続オプションのいずれかを使用します。

    • コンソールとサーバーのSER MGTポートをシリアル・ケーブルで接続します。

      モジュラ・ジャック・シリアル・ポートを介した接続では、無線周波数の放出制限に準拠するためにシールド・ケーブルを使用する必要があります。

      端末デバイスの通信プロパティを、9600ボー、8ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。

      詳細は、Oracle ILOMへの接続を参照してください。

    • サーバーのNET MGTポートにEthernetケーブルを接続してから、ネットワークのワークステーションを使用して接続します。

      詳細は、Oracle ILOMへの接続を参照してください。

  6. 各データベース・ノードのeth0 MACアドレスを取得します。これは、ILOMの /SYS/MB/NET0fru_macaddressフィールドです(または、コンソールにログインした場合はip addrを使用します)。

    1. コンソールからsshを使用して他のデータベース・ノードに接続します。

    2. ibhostsを実行してノード名とIPアドレスのリストを取得します。

  7. 各ノードのpreconf.csvファイルの7番目のフィールドに、大文字を使用してMACアドレスを挿入します。このフィールドは空である必要があります。つまり、2つの連続したカンマ文字(,,)が表示されます。たとえば:

    orhb42-b08-01,example.com,db,eth0,eth0,Management,00:10:E0:69:34:52,
    10.196.3.106,255.255.224.0,10.196.31.250,orhb42-b08-01-priv,Private:ac
    tive-bond-ib,192.168.10.15,255.255.255.0,,,America/Los_Angeles
  8. ipconfを実行して、生成されたpreconf.csvファイルを確認します。これはいずれのExadataサーバーでも実行でき、必須ではありませんが、続行する前にpreconf.csvが有効であることを確認するために役立ちます。

    # ipconf -verify -preconf /tmp/preconf.csv
    [Info]: ipconf command line: /opt/oracle.cellos/ipconf.pl -verify -preconf /tmp
    /preconf -nocodes
    [Done]: Pre config verification OK 
  9. システムのイメージ化に必要なファイルを準備して見つけます。この手順は、使用しているOracle Exadata System Softwareのバージョンによって異なります。

    • バージョン12.1.2.2.0以上を使用している場合は、imagemakerを使用してイメージ・ファイルを作成する必要はありません。関連するPXE、ISOおよびUSBイメージ・ファイルは、すでにパッチ・アーカイブに含まれています。

      Exadata Database MachineおよびExadata Storage Serverのサポートされているバージョン(My Oracle SupportのドキュメントID 888828.1)を使用して、関連するパッチ・アーカイブを検索します。次に、パッチ・アーカイブを解凍し、パッチREADME.txtのステップに従って、ISOファイルとオプションのpreconf.csvファイルを所定の場所にコピーします。

      ノート:

      • preconf.csvファイルでのISOの使用は、ILOMのNFSリポジトリにISOイメージがマウントされ、preconf.csvファイルが同じNFSディレクトリに配置されている場合にのみサポートされます。

        ILOMにISOイメージをマウントする他のすべての方法(SAMBA URIおよびJavaリモート・コンソール)およびDVDへのISOイメージの書込みは、preconf.csvファイルでは機能しません。NFS中央リポジトリからISOイメージをマウントする方法の手順は、『Oracle X5シリーズサーバー管理ガイド』ホストス・トレージ・デバイス・リダイレクション・セッションの構成に関する項を参照してください。

      • 新しくイメージ化されたシステムがDHCPにアクセスできない場合、イメージング・プロシージャはpreconf.csvファイルにアクセスできません。この場合、イメージング・プロシージャは、同じディレクトリにあり、preconf.ISOという名前の専用ISOイメージ内でpreconf.csvを検索しようとします。

        この方法を使用するには、次のコマンドを使用してpreconf.isoファイルを作成します。

        # mkisofs -l -input-charset ascii -o preconf.iso preconf.csv
      • preconf.csvファイルが使用されていない場合、ISOイメージは、再イメージ化されるノードのILOMで仮想メディアとして使用可能にできます。

      • 発生する可能性があるコンソールへのテキストの遅延エコーのため、ブート・プロセスはNameserver:を要求することによって入力で対話ipconfが完了するまで待機することに注意してください

      • バグにより、ipconfではネットワーク設定を入力するよう2回要求されます。

    • 12.1.2.2.0より前のバージョンを使用している場合は、次のようにImageMakerを使用してイメージ・ファイルを作成します。

      1. imagemakerキットをダウンロードし、USBドライブ用のファイルを準備および作成します。

        このキットは、Oracle Software Delivery Cloud (edelivery.oracle.com)サイトの「Oracle Database Products」→「Linux x86-64」で公開されています。データベース・ノードとセルに個別のImageMakerファイルがあります。

      2. ダウンロード後、最初のファイル(V75080-01.zipのような名前)を解凍し、後続のファイルも解凍します。解凍はrootユーザーとして実行します。次に、tarファイルを解凍します。

        # unzip V75080-01.zip
        
        # unzip cellImageMaker_12.1.2.1.1_LINUX.X64_150316.2-1.x86_64.zip
        
        # tar -pxvf cellImageMaker_12.1.2.1.1_LINUX.X64_150316.2-1.x86_64.tar

        生成されたディレクトリのREADME_FOR_FACTORY.txtファイルで追加の詳細を参照します。

      3. makeImageMedia.shを実行して、イメージ化用のISOファイルを作成します。

        12.1.2.1.0以上のイメージを作成する場合、ISOイメージ作成の推奨makeImageMedia.shオプションは次のとおりです。

        1. (12.1.2.1.0から12.2.1.1.0)ディレクトリをdl180またはdl360ディレクトリに変更します。

        2. (12.2.1.1.0以上)ディレクトリをcellまたはcomputeディレクトリに変更します。

        3. ISOファイルを作成します。

          ./makeImageMedia.sh -factory -stit -reboot-on-success -nodisktests [-preconf
           preconf_file] filename.iso

        ISOイメージ化では、-preconfオプションを使用する場合、Oracle Exadataデータベース・サーバーからmakeImageMedia.shを実行する必要があることに注意してください。

        たとえば:

        # ./makeImageMedia.sh -factory -stit -reboot-on-success -nodisktests -preconf
         preconf.csv computenode.iso
        [Info]: ipconf command line: /root/imagemaker/compute/initrd/opt/oracle.cellos
        /ipconf.pl -preconf preconf.csv -verify -nocodes
        [Done]: Pre config verification OK
        Please wait. Calculating md5 checksums for cellbits ...
        Calculating md5 checksum for exaos.tbz ...
        Calculating md5 checksum for dbboot.tbz ...
        Calculating md5 checksum for dbfw.tbz ...
        Calculating md5 checksum for kernel.tbz ...
        Calculating md5 checksum for ofed.tbz ...
        Calculating md5 checksum for sunutils.tbz ...
        Calculating md5 checksum for commonos.tbz ...
        Calculating md5 checksum for debugos.tbz ...
        Calculating md5 checksum for dbrpms.tbz ...
        Calculating md5 checksum for exaosovs.tbz ...
        Calculating md5 checksum for dbovsboot.tbz ...
        Calculating md5 checksum for kernelovs.tbz ...
        Calculating md5 checksum for ofedovs.tbz ...
        Calculating md5 checksum for commonovsos.tbz ...
        Calculating md5 checksum for debugosovs.tbz ...
        Calculating md5 checksum for dbovsrpms.tbz ...
        Calculating md5 checksum for sunovsutils.tbz ...
        Calculating md5 checksum for dbvmboot.tbz ...
        Calculating md5 checksum for ofedvm.tbz ...
        Calculating md5 checksum for sunvmutils.tbz ...
        Please wait. Making initrd ...
        395864 blocks
        Please wait. Calculating md5 checksums for boot ...
        Size of boot image is 4 sectors -> No emulation
        0.30% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        0.60% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        0.90% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        1.21% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        1.51% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        1.81% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        2.11% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        2.41% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        2.71% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        3.02% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        3.32% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        3.62% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        3.92% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        4.22% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        4.52% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        4.83% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        5.13% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        5.43% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        5.73% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:27 2016
        <output truncated>
        97.72% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:30 2016
        98.02% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:30 2016
        98.32% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:30 2016
        98.62% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:30 2016
        98.92% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:30 2016
        99.22% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:30 2016
        99.52% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:30 2016
        99.83% done, estimate finish Wed Nov 29 10:47:30 2016
        Total translation table size: 2048
        Total rockridge attributes bytes: 0
        Total directory bytes: 2048
        Path table size(bytes): 26
        Max brk space used 0
        1657890 extents written (3238 MB)
        Done creation of installation ISO for compute node
      4. 再イメージ化するデータベース・サーバーのILOMにISOを仮想メディアとして接続し、次のブート・デバイスとしてCDROMを選択します。

  10. データベース・ノードまたはセルをリブートして、ISOからイメージ化プロセスを開始します。

  11. Oracle VMを使用している場合は、各データベース・サーバーでswitch_to_ovm.shを実行します。データベース・サーバーがリブートされます。

    たとえば:

    # /opt/oracle.SupportTools/switch_to_ovm.sh
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Switch to DOM0 system partition /dev/VGExaDb/LVDb
    Sys3 (/dev/mapper/VGExaDb-LVDbSys3)
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Active system device: /dev/mapper/VGExaDb-LVDbSys
    1
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Active system device in boot area: /dev/mapper/VG
    ExaDb-LVDbSys1
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Set active systen device to /dev/VGExaDb/LVDbSys3
     in /boot/I_am_hd_boot
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Reboot has been initiated to switch to the DOM0 s
    ystem partition
    
  12. InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステムでのみ、ソフトウェアをインストールする前に各データベース・サーバーで/opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaimを実行します。

    このコマンドは、選択されていないデプロイメント・タイプ用に予約されたディスク領域を再利用します。これは、RoCEベースのExadataデータベース・サーバーでは必要ありません。

    このコマンドの所要時間は通常5分未満です。

    注意:

    このステップはスキップしないでください。このステップをスキップすると、未使用の領域をreclaimdisks.shで再利用できなくなります。
    # /opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaim
    Model is ORACLE SERVER X5-2
    Number of LSI controllers: 1
    Physical disks found: 4 (252:0 252:1 252:2 252:3)
    Logical drives found: 1
    ...
    [INFO     ] Copying /usr/share/grub/x86_64-redhat/* to /boot/grub ...
    [INFO     ] Create filesystem on device /dev/sda1
    [INFO     ] Tune filesystem on device /dev/sda1
    
    GNU GRUB  version 0.97  (640K lower / 3072K upper memory)
    
    [ Minimal BASH-like line editing is supported.  For the first word, TAB
    lists possible command completions.  Anywhere else TAB lists the possible
    completions of a device/filename.]
    grub> root (hd0,0)
     Filesystem type is ext2fs, partition type 0x83
    grub> setup (hd0)
     Checking if "/boot/grub/stage1" exists... no
     Checking if "/grub/stage1" exists... yes
     Checking if "/grub/stage2" exists... yes
     Checking if "/grub/e2fs_stage1_5" exists... yes
     Running "embed /grub/e2fs_stage1_5 (hd0)"... failed (this is not fatal)
     Running "embed /grub/e2fs_stage1_5 (hd0,0)"... failed (this is not fatal)
     Running "install /grub/stage1 (hd0) /grub/stage2 p /grub/grub.conf "... succeeded
    Done.
    grub> quit
  13. ibhostsを実行し、すべてのノードが正しいIPアドレスおよびホスト名を示すことを確認します。elasticNodeが説明に含まれるノードはないはずです。

  14. OEDAツールを実行してデプロイします。

    [root] # ./install.sh -cf ../MAA-dm01.xml -l
    1. Validate Configuration File
    2. Setup Capacity-on-Demand
    3. Create Virtual Machine  
    4. Create Users  
    5. Setup Cell Connectivity  
    6. Create Cell Disks  
    7. Create Grid Disks  
    8. Configure Alerting  
    9. Install Cluster Software  
    10. Initialize Cluster Software  
    11. Install Database Software  
    12. Relink Database with RDS  
    13. Create ASM Diskgroups  
    14. Create Databases  
    15. Apply Security Fixes  
    16. Install Exachk  
    17. Setup ASR Alerting  
    18. Create Installation Summary  
    19. Resecure Machine

6.12.4 PXEを使用した新規システムのイメージ化

PXEを使用して、新しいExadataシステムをデプロイメント用に準備できます。

6.12.4.1 PXEの使用し、リリース12.1.2.2.0以降を使用した新規システムのイメージ化

PXEを使用した簡略化された方法を使用して、Oracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.2.0以降を実行する新しいExadataシステムをデプロイメント用に準備できます。

  1. 最新のOracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)http://www.oracle.com/technetwork/database/exadata/oeda-download-2076737.htmlから入手します。
  2. OEDA構成ツールを実行して、構成ファイルを生成します。
  3. すべてのサーバーの電源を投入します。
    システムを初めて起動したときの状態は次のとおりです。
    1. データベース・ノードおよびセルに、172.16範囲のeth0で未使用のIPアドレスが自動的に割り当てられます。
    2. ノードのホスト名は、nodeNの形式になります。ここで、Nは数値です。
  4. OEDAを実行して、システムのイメージ化に使用するpreconf.csvファイルを生成します。
  5. 最初のデータベース・ノードに接続します。

    次の接続オプションのいずれかを使用します。

    • コンソールとサーバーのSER MGTポートをシリアル・ケーブルで接続します。

      モジュラ・ジャック・シリアル・ポートを介した接続では、無線周波数の放出制限に準拠するためにシールド・ケーブルを使用する必要があります。

      端末デバイスの通信プロパティを、9600ボー、8ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。

      詳細は、Oracle ILOMへの接続を参照してください。

    • サーバーのNET MGTポートにEthernetケーブルを接続してから、ネットワークのワークステーションを使用して接続します。

      詳細は、Oracle ILOMへの接続を参照してください。

  6. 各データベース・ノードのeth0 MACアドレスを取得します。
    eth0 MACアドレスは、ILOMの/SYS/MB/NET0 (または、コンソールにログインした場合はip addr)のfru_macaddressフィールドです。
    1. コンソールからSSH経由で各データベース・ノードに接続します。
    2. ibhostsを実行してノード名とIPアドレスのリストを取得します。
  7. 各ノードのpreconf.csvファイルの7番目のフィールドに、大文字を使用してMACアドレスを挿入します。
    このフィールドは空である必要があります。つまり、2つの連続したカンマ文字(,,)が表示されます。

    たとえば:

    orhb42-b08-01,example.com,db,eth0,eth0,Management,00:10:E0:69:34:52,10.196.3.
    106,255.255.224.0,10.196.31.250,orhb42-b08-01-priv,Private:active-bond-ib,192.1
    68.10.15,255.255.255.0,,,America/Los_Angeles
  8. 各ノードのPXE構成ファイルを作成します。

    ファイル名は、pxelinux.cfgディレクトリのhostname.xx-xx-xx-xx-xx-xxです。次に、バージョン12.1.2.1.0以上のPXEイメージ化の推奨オプションを示します。appendで始まる行は、改行なしで1行に入力する必要があります。

    kernel vmlinux-iso-file-name
    append initrd=img_file pxe factory stit reboot-on-success notests=diskgroup dhcp 
    preconf=n.n.n.n:/directory/preconf.csv iso-uri=http://web_server/x86_64/iso/image_n
    ame.iso console=ttyS0,115200n8

    Oracle Exadata System Softwareリリース20.1.0以降のシステムでは、カーネル・オプションにqinq=yesまたはqinq=noを追加することで、Exadata Secure RDMA Fabric Isolationを有効または無効にできます。例:

    kernel vmlinux-iso-file-name
    append initrd=img_file pxe factory stit reboot-on-success notests=diskgroup dhcp 
    preconf=n.n.n.n:/directory/preconf.csv iso-uri=http://web_server/x86_64/iso/image_n
    ame.iso console=ttyS0,115200n8 qinq=no
  9. オプションとして、root OSユーザーにキー・ベースの認証を構成します。

    Oracle Exadata System Softwareリリース20.1.0以降では、PXEイメージ化プロセスの一環として、root OSユーザーにキー・ベースの認証を構成できます。

    このオプションを使用する場合は、それぞれのノードで次の操作を実行します。

    1. ユーティリティ(ssh-keygenなど)を使用して、RSA公開キーと秘密キーのペアを作成します。

      たとえば:

      # ssh-keygen -t rsa -b 4096
    2. 次のファイル名形式に準拠するように、公開キー・ファイルの名前を変更します。
      id_rsa.short_hostname.root.pub

      この公開キー・ファイルの名前にあるshort_hostnameは、preconf.csvファイル内の対応するノード・エントリの最初のフィールドで定義されたノード・ホスト名です。

    3. preconf.csvファイルが格納されているディレクトリに、名前変更した公開キー・ファイルをコピーします。

      このディレクトリは、PXE構成ファイルのpreconfパラメータ(preconf.csvファイルへのパスを定義するパラメータ)に前の手順で指定したものと同じです。

    キー・ベースの認証を構成すると、イメージ化プロセスの後でパスワード・ベースの認証が無効になります。そのため、一致する秘密キーを使用する、ノードへのrootアクセスのみが可能になります。rootパスワードを使用する、ILOMアクセスも無効になります。

    デフォルトでは、公開キー・ファイルの名前または場所が不適切な場合、そのノードに対してパスワード・ベースの認証が有効化されます。また、PXE構成ファイルのブート・オプションとしてroot-ssh-key=yesを指定すると、キー・ベースの認証を必須にすることができます。この場合は、公開キーが不適切な場所にあるとイメージ化プロセスが失敗します。

    公開キーがあったとしても、キー・ベースの認証の構成は、PXE構成ファイルのブート・オプションとしてroot-ssh-key=noを指定することで無効化できます。

  10. 必要に応じて、イメージ・ファイルを作成します。

    バージョン12.1.2.2.0以上を使用している場合は、ImageMakerを使用してイメージ・ファイルを作成する必要はありません。関連するPXE、ISOおよびUSBイメージ・ファイルはパッチ自体にすでに作成されています。事前作成されたPXEイメージ・ファイルを含むパッチをOracle Software Delivery Cloudからダウンロードし、PXEサーバーの適切なディレクトリに配置します。どのリリースの場合でも、パッチ番号についてはMy Oracle Supportノート888828.1を参照してください。データベース・サーバーおよびストレージ・サーバー用に個別のPXEイメージ・パッチがあります。

    ノート: イメージ・バージョン12.1.2.2.0では、ダウンロード可能なイメージ・ファイルの形式が変更されました。

    ダウンロードしたzipファイルには4つのイメージ・ファイルが含まれています。

    • 12.1.2.2.0から12.2.1.1.0の場合:
      kernel: vmlinux-version-ImageName-{DL180|DL360}
      initrd: initrd-version-ImageName-{DL180|DL360}.img
      image: nfsimg-version-ImageName-{DL180|DL360}.tar
      image: nfsimg-version-ImageName-{DL180|DL360}.tar.md5
    • 12.2.1.1.0以上の場合:
      kernel: vmlinux-iso-ImageName-{cell|compute}
      initrd: initrd-iso-ImageName-{cell|compute}.img
      image: vmlinux-iso-ImageName-{cell|compute}.tar
  11. ILOMを使用してブート順序を変更してPXEから起動した後、サーバーを再起動してイメージ化プロセスを開始します。

    たとえば、ホストのOracle Linuxプロンプトから次のように入力します。

    # ipmitool chassis bootdev pxe
    
    # shutdown -r now
  12. Oracle VMを使用している場合は、OEDAインストール・ツールを実行する前に、すべてのOracle VMデータベース・サーバーでswitch_to_ovm.shを実行します。

    このコマンドを実行すると、データベース・サーバーがリブートされます。

    # /opt/oracle.SupportTools/switch_to_ovm.sh
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Switch to DOM0 system partition /dev/VGExaDb/LV
    DbSys3 (/dev/mapper/VGExaDb-LVDbSys3)
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Active system device: /dev/mapper/VGExaDb-LVDbS
    ys1
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Active system device in boot area: /dev/mapper/
    VGExaDb-LVDbSys1
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Set active systen device to /dev/VGExaDb/LVDbSy
    s3 in /boot/I_am_hd_boot
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Reboot has been initiated to switch to the DOM0
     system partition
    
  13. InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステムでのみ、ソフトウェアをインストールする前に各データベース・サーバーで/opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaimを実行します。

    このコマンドは、選択されていないデプロイメント・タイプ用に予約されたディスク領域を再利用します。これは、RoCEベースのExadataデータベース・サーバーでは必要ありません。

    このコマンドの所要時間は通常5分未満です。

    注意:

    このステップはスキップしないでください。このステップをスキップすると、未使用の領域をreclaimdisks.shで再利用できなくなります。
    # /opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaim
    Model is ORACLE SERVER X5-2
    Number of LSI controllers: 1
    Physical disks found: 4 (252:0 252:1 252:2 252:3)
    Logical drives found: 1
    ...
    [INFO     ] Copying /usr/share/grub/x86_64-redhat/* to /boot/grub ...
    [INFO     ] Create filesystem on device /dev/sda1
    [INFO     ] Tune filesystem on device /dev/sda1
    
    GNU GRUB  version 0.97  (640K lower / 3072K upper memory)
    
    [ Minimal BASH-like line editing is supported.  For the first word, TAB
    lists possible command completions.  Anywhere else TAB lists the possible
    completions of a device/filename.]
    grub> root (hd0,0)
     Filesystem type is ext2fs, partition type 0x83
    grub> setup (hd0)
     Checking if "/boot/grub/stage1" exists... no
     Checking if "/grub/stage1" exists... yes
     Checking if "/grub/stage2" exists... yes
     Checking if "/grub/e2fs_stage1_5" exists... yes
     Running "embed /grub/e2fs_stage1_5 (hd0)"... failed (this is not fatal)
     Running "embed /grub/e2fs_stage1_5 (hd0,0)"... failed (this is not fatal)
     Running "install /grub/stage1 (hd0) /grub/stage2 p /grub/grub.conf "... succeeded
    Done.
    grub> quit
  14. ibhostsを実行し、すべてのノードが正しいIPアドレスおよびホスト名を示すことを確認します。
    elasticNodeが説明に含まれるノードはないはずです。
  15. OEDAツールを実行してデプロイします。

    ノート:

    root OSユーザーにキー・ベースの認証を構成した場合は、まず、ノードの秘密キーをOEDA WorkDirにコピーしておく必要があります。

    [root] # ./install.sh -cf ../machine_config_file.xml -l
    1. Validate Configuration File
    2. Setup Capacity-on-Demand
    3. Create Virtual Machine  
    4. Create Users  
    5. Setup Cell Connectivity  
    6. Create Cell Disks  
    7. Create Grid Disks  
    8. Configure Alerting  
    9. Install Cluster Software  
    10. Initialize Cluster Software  
    11. Install Database Software  
    12. Relink Database with RDS  
    13. Create ASM Diskgroups  
    14. Create Databases  
    15. Apply Security Fixes  
    16. Install Exachk  
    17. Setup ASR Alerting  
    18. Create Installation Summary  
    19. Resecure Machine
6.12.4.2 PXEを使用した12.1.2.2.0より前のリリースの新規システムのイメージ化

PXEを使用して、12.1.2.2.0より前のOracle Exadata System Softwareリリースを実行する新しいExadataシステムをデプロイメントのために準備できます。

  1. 最新のOracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)http://www.oracle.com/technetwork/database/exadata/oeda-download-2076737.htmlから入手します。
  2. OEDA構成ツールを実行して、構成ファイルを生成します。
  3. すべてのサーバーの電源を投入します。
    システムを初めて起動したときの状態は次のとおりです。
    1. データベース・ノードおよびセルに、172.16範囲のeth0で未使用のIPアドレスが自動的に割り当てられます。
    2. ノードのホスト名は、nodeNの形式になります。ここで、Nは数値です。
  4. OEDAを実行して、システムのイメージ化に使用するpreconf.csvファイルを生成します。
  5. 最初のデータベース・ノードに接続します。

    次の接続オプションのいずれかを使用します。

    • コンソールとサーバーのSER MGTポートをシリアル・ケーブルで接続します。

      モジュラ・ジャック・シリアル・ポートを介した接続では、無線周波数の放出制限に準拠するためにシールド・ケーブルを使用する必要があります。

      端末デバイスの通信プロパティを、9600ボー、8ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。

      詳細は、Oracle ILOMへの接続を参照してください。

    • サーバーのNET MGTポートにEthernetケーブルを接続してから、ネットワークのワークステーションを使用して接続します。

      詳細は、Oracle ILOMへの接続を参照してください。

  6. 各データベース・ノードのeth0 MACアドレスを取得します。
    eth0 MACアドレスは、ILOMの/SYS/MB/NET0 (または、コンソールにログインした場合はip addr)のfru_macaddressフィールドです。
    1. コンソールからSSH経由で各データベース・ノードに接続します。
    2. ibhostsを実行してノード名とIPアドレスのリストを取得します。
  7. 各ノードのpreconf.csvファイルの7番目のフィールドに、大文字を使用してMACアドレスを挿入します。
    このフィールドは空である必要があります。つまり、2つの連続したカンマ文字(,,)が表示されます。

    たとえば:

    orhb42-b08-01,example.com,db,eth0,eth0,Management,00:10:E0:69:34:52,10.196.3.
    106,255.255.224.0,10.196.31.250,orhb42-b08-01-priv,Private:active-bond-ib,192.1
    68.10.15,255.255.255.0,,,America/Los_Angeles
  8. 各ノードのPXE構成ファイルを作成します。

    次に、リリース12.1.2.2.0より前のバージョンのPXEイメージ化の推奨オプションを示します。appendで始まる行は、改行なしで1行に入力する必要があります。

    append initrd=img_file pxe factory stit reboot-on-success notests=diskgroup dhcp 
    preconf=n.n.n.n:/directory/preconf.csv sk=n.n.n.n:/directory console=ttyS0,
    115200n8
  9. ImageMakerキットをダウンロードし、PXEサーバー用のファイルを準備および作成します。
    このキットは、Oracle Software Delivery Cloud (edelivery)サイトの「Oracle Database Products」→「Linux x86-64」で公開されています。データベース・ノードとセルに個別のImageMakerファイルがあります。
  10. キットをダウンロードした後、rootユーザーとして、V75080-01.zipのような名前の最初のファイルを解凍し、その後、後続のZIPファイルを解凍します。最後に、tarファイルを解凍します。
    # unzip V75080-01.zip
    
    # unzip cellImageMaker_12.1.2.1.1_LINUX.X64_150316.2-1.x86_64.zip
    
    # tar -pxvf cellImageMaker_12.1.2.1.1_LINUX.X64_150316.2-1.x86_64.tar
    

    生成されたディレクトリのREADME_FOR_FACTORY.txtファイルで追加の詳細を参照します。

  11. makeImageMedia.shを実行してカーネル、initrd、および必要に応じてイメージ・ファイルを作成します。
    イメージ・ファイルをPXEサーバーの関連するディレクトリに配置します。これらのファイルは、ブート時に、イメージ化するノードに送信されます。
    1. ディレクトリをdl180またはdl360ディレクトリに変更し、次を使用してPXEビルドを作成します。
      ./makeImageMedia.sh -pxe -pxeout ImageName

      dl180またはdl360ディレクトリを使用できない場合は、ディレクトリをcellまたはcomputeディレクトリに変更します。

      makeImageMedia.shコマンドを実行すると、./PXEサブディレクトリ内に4つのファイルが作成されます。

      kernel: vmlinux-version-ImageName-{DL180|DL360}
      initrd: initrd-version-ImageName-{DL180|DL360}.img
      image: nfsimg-version-ImageName-{DL180|DL360}.tar
      image: nfsimg-version-ImageName-{DL180|DL360}.tar.md5
      
  12. ILOMを使用してブート順序を変更してPXEから起動した後、サーバーを再起動してイメージ化プロセスを開始します。

    たとえば、ホスト上のOracle Linuxプロンプトで次のようにします。

    # ipmitool chassis bootdev pxe
    
    # shutdown -r now
  13. Oracle VMを使用している場合は、OEDAインストール・ツールを実行する前に、すべてのOracle VMデータベース・サーバーでswitch_to_ovm.shを実行します。

    このコマンドを実行すると、データベース・サーバーがリブートされます。

    # /opt/oracle.SupportTools/switch_to_ovm.sh
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Switch to DOM0 system partition /dev/VGExaDb/LV
    DbSys3 (/dev/mapper/VGExaDb-LVDbSys3)
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Active system device: /dev/mapper/VGExaDb-LVDbS
    ys1
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Active system device in boot area: /dev/mapper/
    VGExaDb-LVDbSys1
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Set active systen device to /dev/VGExaDb/LVDbSy
    s3 in /boot/I_am_hd_boot
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Reboot has been initiated to switch to the DOM0
     system partition
    
  14. InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステムでのみ、ソフトウェアをインストールする前に各データベース・サーバーで/opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaimを実行します。

    このコマンドは、選択されていないデプロイメント・タイプ用に予約されたディスク領域を再利用します。これは、RoCEベースのExadataデータベース・サーバーでは必要ありません。

    このコマンドの所要時間は通常5分未満です。

    注意:

    このステップはスキップしないでください。このステップをスキップすると、未使用の領域をreclaimdisks.shで再利用できなくなります。
    # /opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaim
    Model is ORACLE SERVER X5-2
    Number of LSI controllers: 1
    Physical disks found: 4 (252:0 252:1 252:2 252:3)
    Logical drives found: 1
    ...
    [INFO     ] Copying /usr/share/grub/x86_64-redhat/* to /boot/grub ...
    [INFO     ] Create filesystem on device /dev/sda1
    [INFO     ] Tune filesystem on device /dev/sda1
    
    GNU GRUB  version 0.97  (640K lower / 3072K upper memory)
    
    [ Minimal BASH-like line editing is supported.  For the first word, TAB
    lists possible command completions.  Anywhere else TAB lists the possible
    completions of a device/filename.]
    grub> root (hd0,0)
     Filesystem type is ext2fs, partition type 0x83
    grub> setup (hd0)
     Checking if "/boot/grub/stage1" exists... no
     Checking if "/grub/stage1" exists... yes
     Checking if "/grub/stage2" exists... yes
     Checking if "/grub/e2fs_stage1_5" exists... yes
     Running "embed /grub/e2fs_stage1_5 (hd0)"... failed (this is not fatal)
     Running "embed /grub/e2fs_stage1_5 (hd0,0)"... failed (this is not fatal)
     Running "install /grub/stage1 (hd0) /grub/stage2 p /grub/grub.conf "... succeeded
    Done.
    grub> quit
  15. ibhostsを実行し、すべてのノードが正しいIPアドレスおよびホスト名を示すことを確認します。
    elasticNodeが説明に含まれるノードはないはずです。
  16. OEDAツールを実行してデプロイします。
    [root] # ./install.sh -cf ../machine_config_file.xml -l
    1. Validate Configuration File
    2. Setup Capacity-on-Demand
    3. Create Virtual Machine  
    4. Create Users  
    5. Setup Cell Connectivity  
    6. Create Cell Disks  
    7. Create Grid Disks  
    8. Configure Alerting  
    9. Install Cluster Software  
    10. Initialize Cluster Software  
    11. Install Database Software  
    12. Relink Database with RDS  
    13. Create ASM Diskgroups  
    14. Create Databases  
    15. Apply Security Fixes  
    16. Install Exachk  
    17. Setup ASR Alerting  
    18. Create Installation Summary  
    19. Resecure Machine

6.12.5 USBを使用した新規システムのイメージ化

ノート:

2022年9月のOracle Exadata System Softwareリリース更新(バージョン22.1.3、21.2.16以降)以降では、USBイメージは非推奨になりました。

  1. 最新のOracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を取得します。

  2. OEDAを実行して、システムのイメージ化に使用できるpreconf.csvファイルを作成します。

  3. すべてのサーバーの電源を投入します。

    1. データベース・ノードおよびセルに、172.16範囲のeth0で未使用のIPアドレスが自動的に割り当てられます。

    2. ノードのホスト名は、nodeNの形式になります。ここで、Nは数値です。

  4. 最初のデータベース・ノードに接続します。

    次の接続オプションのいずれかを使用します。

    • コンソールとサーバーのSER MGTポートをシリアル・ケーブルで接続します。

      モジュラ・ジャック・シリアル・ポートを介した接続では、無線周波数の放出制限に準拠するためにシールド・ケーブルを使用する必要があります。

      端末デバイスの通信プロパティを、9600ボー、8ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。

      詳細は、Oracle ILOMへの接続を参照してください。

    • サーバーのNET MGTポートにEthernetケーブルを接続してから、ネットワークのワークステーションを使用して接続します。

      詳細は、Oracle ILOMへの接続を参照してください。

  5. 各データベース・ノードのeth0 MACアドレスを取得します。これは、ILOMの/SYS/MB/NET0fru_macaddressフィールドです。または、コンソールにログインした場合は、コマンドip addrを使用します。

    1. コンソールからSSHを使用して他のデータベース・ノードに接続します。

    2. ibhostsを実行してノード名とIPアドレスのリストを取得します。

  6. 各ノードのpreconf.csvファイルの7番目のフィールドに、大文字を使用してMACアドレスを挿入します。このフィールドは空である必要があります。つまり、2つの連続したカンマ文字(,,)が表示されます。たとえば、MACアドレスが00:10:E0:69:34:52の場合は、次のようになります。

    orhb42-b08-01,example.com,db,eth0,eth0,Management,00:10:E0:69:34:52,
    10.196.3.106,255.255.224.0,10.196.31.250,orhb42-b08-01-priv,Private:active-bond-ib,
    192.168.10.15,255.255.255.0,,,America/Los_Angeles
  7. ipconfを実行して、生成されたpreconf.csvファイルを確認します。この操作は任意のOracle Exadataで実行でき、必須ではありませんが、続行する前にpreconf.csvファイルが有効であることを確認するために役立ちます。

    # ipconf -verify -preconf /tmp/preconf.csv
    [Info]: ipconf command line: /opt/oracle.cellos/ipconf.pl -verify -preconf /tmp/preconf -nocodes
    [Done]: Pre config verification OK
    
  8. 12.1.2.2.0より前のバージョンでは、ステップ11に進み、ImageMakerを使用してイメージ・ファイルを作成します。

    12.1.2.2.0以上を使用している場合は、バージョン12.1.2.2.0でimagemakerを使用してイメージ・ファイルを作成する必要はありません。関連するPXE、ISOおよびUSBイメージ・ファイルはパッチ自体にすでに作成されています。事前作成されたイメージ・ファイルを含むパッチをOracle Software Delivery Cloud (edelivery)からダウンロードし、ダウンロードしたUSB .imgイメージ・ファイルをUSBドライブに配置します。12.1.2.2.0では、My Oracle Supportノート2038073.1からパッチ番号を取得できます。データベース・ノードとセルに個別のImageMakerファイルがあります。

    ノート: イメージ・バージョン12.1.2.2.0では、ダウンロード可能なイメージ・ファイルの形式が変更されました。

    ダウンロードしたzipファイル内にイメージ・ファイルがあります。たとえば、データベース・ノードのzipファイルにはcomputeImageMaker_12.1.2.2.0_LINUX.X64_150917.x86_64.imgが含まれています。セル・イメージでは、ファイルはcellImageMaker_12.1.2.2.0_LINUX.X64_150917.x86_64.imgのようになります。

  9. (12.1.2.2.0以上の場合)パッチREADME.txtファイルのステップに従って、ファイルおよびオプションのpreconf.csvファイルをUSBドライブにコピーします。

    1. computeImageMaker_12.1.2.2.0_LINUX.X64_150917.x86_64.imgファイルをOracle Linuxサーバーのディレクトリに配置します。

    2. md5sumが一致することを確認します。f3daae6a9757d4feb4a0f4262e610945 computeImageMaker_12.1.2.2.0_LINUX.X64_150917.x86_64.img

    3. 次のようなコマンドを使用してUSBドライブを準備します。ここで、/dev/sddは挿入されたUSBドライブの名前です。

      # dd if=/dev/zero of=/dev/sdd bs=1M count=100 oflag=direct

      USBドライブの正確な名前を確認するには、USBドライブを挿入した後、/var/log/messagesを参照します。

    4. .imgファイルをUSBドライブに書き込みます。これには15分以上かかる場合があり、操作中出力は表示されません。

      # dd if=filename.img of=/dev/sdd bs=1M oflag=direct
    5. Oracle Linuxのパーティション表を再スキャンして、新しいパーティションを認識します。

      # partprobe
    6. システムでext4ファイル・システムがサポートされていればUSBがマウント可能であることを確認します。前のddコマンドがOracle Linux 5システムで実行された場合でも、このステップではこれをOracle Linux 6システムにする必要があります。

      mount /dev/sdd1 /mnt
    7. (オプション) preconf.csvファイルを準備してUSBドライブに配置します。ファイル名はUSBドライブ上でpreconf.csvにする必要があります。preconf.csvファイルには、各ノードのMACアドレスがイメージ化中に使用される順序で含まれている必要があります。イメージ化中にpreconf.csvファイルが使用されない場合、ノードの最初のブート時にノードのネットワーク構成を求められます。

      # cp /path/preconf.csv /mnt/preconf.csv
      
      # umount /mnt

      上のumountコマンドでは、ファイル・システムが同期していることを確認します。

    8. ステップ15に進みます。イメージ・ファイルを作成するステップ11から14は、スキップできます。

  10. ImageMakerキットをダウンロードし、USBドライブ用のファイルを準備および作成します。このキットは、Oracle Software Delivery Cloud (edelivery)サイトの「Oracle Database Products」→「Linux x86-64」で公開されています。データベース・ノードとセルに個別のImageMakerファイルがあります。

  11. ImageMakerをダウンロードした後、最初のファイル(V75080-01.zipのような名前)を解凍し、後続のファイルも解凍します。解凍はrootユーザーとして実行します。次に、tarファイルを解凍します。

    # unzip V75080-01.zip
    
    # unzip cellImageMaker_12.1.2.1.1_LINUX.X64_150316.2-1.x86_64.zip
    
    # tar -pxvf cellImageMaker_12.1.2.1.1_LINUX.X64_150316.2-1.x86_64.tar
    

    生成されたディレクトリのREADME_FOR_FACTORY.txtファイルで追加の詳細を参照します

  12. ImageMakerを解凍したサーバーのスロットに空白のUSBドライブを挿入します。

  13. makeImageMedia.shを実行してカーネルinitrdと、USBデバイスのイメージ・ファイルを作成します。makeImageMedia.shにより、USBデバイスでのイメージの作成を確認するよう求められます。12.1.2.1.0以上のイメージを作成する場合、USBブート可能メディア作成の推奨makeImageMedia.shオプションは次のとおりです。

    1. (12.1.2.1.0から12.2.1.1.0の場合)ディレクトリをdl180またはdl360ディレクトリに変更します。

    2. (12.2.1.1.0以上の場合)ディレクトリをcellまたはcomputeディレクトリに変更します。

    3. USB用のファイルを作成します。

      ./makeImageMedia.sh -factory -stit -reboot-on-success -nodisktests [-preconf path_to_preconf_file]

    USBイメージ化では、次の点に注意してください。

    • -preconfオプションを使用する場合は、Oracle Exadataデータベース・サーバーからmakeImageMedia.shを実行する必要があります。

    • Oracle Software Delivery Cloud (edelivery)で入手可能なストレージ・サーバーおよびデータベース・サーバーのイメージに付属するmakeImageMedia.shスクリプトで作成したブート可能USBを使用して再イメージ化しようとした場合、ブート中にストレージ・サーバーとデータベース・サーバーがハングする可能性があります。この問題を回避するには、My Oracle Supportノート1919001.1を参照してください

  14. USBドライブが準備できたら、イメージ化するサーバーのスロットに配置します。イメージ・タイプがサーバー・タイプ(データベース・ノードまたはセル)と一致していることを確認します。

  15. データベース・ノードまたはセルをリブートして、USBからイメージ化プロセスを開始します。

  16. Oracle VMを使用している場合は、各データベース・サーバーでswitch_to_ovm.shを実行します。データベース・サーバーがリブートされます。

    たとえば:

    # /opt/oracle.SupportTools/switch_to_ovm.sh
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Switch to DOM0 system partition /dev/VGExaDb/LVDbSys3 (/dev/mapper/VGExaDb-LVDbSys3)
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Active system device: /dev/mapper/VGExaDb-LVDbSys1
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Active system device in boot area: /dev/mapper/VGExaDb-LVDbSys1
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Set active systen device to /dev/VGExaDb/LVDbSys3 in /boot/I_am_hd_boot
    2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Reboot has been initiated to switch to the DOM0 system partition
    
  17. InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステムでのみ、ソフトウェアをインストールする前に各データベース・サーバーで/opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaimを実行します。

    このコマンドは、選択されていないデプロイメント・タイプ用に予約されたディスク領域を再利用します。これは、RoCEベースのExadataデータベース・サーバーでは必要ありません。

    このコマンドの所要時間は通常5分未満です。

    注意:

    このステップはスキップしないでください。このステップをスキップすると、未使用の領域をreclaimdisks.shで再利用できなくなります。
    # /opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaim
    Model is ORACLE SERVER X5-2
    Number of LSI controllers: 1
    Physical disks found: 4 (252:0 252:1 252:2 252:3)
    Logical drives found: 1
    ...
    [INFO     ] Copying /usr/share/grub/x86_64-redhat/* to /boot/grub ...
    [INFO     ] Create filesystem on device /dev/sda1
    [INFO     ] Tune filesystem on device /dev/sda1
    
    GNU GRUB  version 0.97  (640K lower / 3072K upper memory)
    
    [ Minimal BASH-like line editing is supported.  For the first word, TAB
    lists possible command completions.  Anywhere else TAB lists the possible
    completions of a device/filename.]
    grub> root (hd0,0)
     Filesystem type is ext2fs, partition type 0x83
    grub> setup (hd0)
     Checking if "/boot/grub/stage1" exists... no
     Checking if "/grub/stage1" exists... yes
     Checking if "/grub/stage2" exists... yes
     Checking if "/grub/e2fs_stage1_5" exists... yes
     Running "embed /grub/e2fs_stage1_5 (hd0)"... failed (this is not fatal)
     Running "embed /grub/e2fs_stage1_5 (hd0,0)"... failed (this is not fatal)
     Running "install /grub/stage1 (hd0) /grub/stage2 p /grub/grub.conf "... succeeded
    Done.
    grub> quit
  18. ibhostsを実行し、すべてのノードが正しいIPアドレスおよびホスト名を示すことを確認します。「elasticNode」が説明に含まれるノードはないはずです。

  19. OEDAツールを実行してデプロイします。

    [root] # ./install.sh -cf ../MAA-dm01.xml -l
    1. Validate Configuration File
    2. Setup Capacity-on-Demand
    3. Create Virtual Machine  
    4. Create Users  
    5. Setup Cell Connectivity  
    6. Create Cell Disks  
    7. Create Grid Disks  
    8. Configure Alerting  
    9. Install Cluster Software  
    10. Initialize Cluster Software  
    11. Install Database Software  
    12. Relink Database with RDS  
    13. Create ASM Diskgroups  
    14. Create Databases  
    15. Apply Security Fixes  
    16. Install Exachk  
    17. Setup ASR Alerting  
    18. Create Installation Summary  
    19. Resecure Machine

6.12.6 イメージ化パラメータへの更新

12.1.2.1.0以上では、いくつかのコマンドライン・オプションが変更されました。

次のような変更がありました。

  • updfrm

    updfrmオプションはどのような形でも使用しないでください。このオプションは、将来イメージ化オプションから削除されます。かわりに、最初のブート時にファームウェアが自動的に更新されるようにします。

  • dualboot

    12.1.2.1.0ではSolarisがサポートされないため、dualbootは不要になりました。このオプションは12.1.2.1.0以上では有効ではありません。

  • factory

    factoryキーワードの意味は12.1.2.1.0から変更されました。factoryを使用する場合、ovs=yesなどの追加のオプションが強制されるようになりました。これは、最終システム構成(Oracle VM、物理など)に関係なく、すべてのイメージ化で使用する必要があります

  • OVS=yes|no

    このオプションのデフォルトはnoです。ただし、将来変更される可能性があるため、このオプションを使用することはお薦めしません。かわりに、一部のデフォルト・オプションを上書きするfactoryオプションを使用します。

役立つ追加のコマンドライン・オプションがあります。

  • データベース・ノードでホット・スペアを作成するには、enable_hot_spareオプションを使用します。

    • makeImageMedia.shオプション: -enable_hot_spare

    • PXEオプション: enable_hot_spare

  • InfiniBandインタフェースのアクティブ結合または非アクティブ結合を強制するには(主に拡張ラックの場合)、active-bond-ibオプションを使用します。

    • makeImageMedia.shオプション: -active-bond-ib <yes|no>

    • PXEオプション: active-bond-ib=<yes|no>

imagemakerソフトウェアに付属のREADME_FOR_FACTORY.txtファイルでは、各オプションについて詳細に説明しています。

6.13 Exadata Database Machineの初期エラスティック構成の実行

このトピックでは、エラスティック構成のバックグラウンド情報を示して、Exadata Database Machineの初期構成を実行する方法を説明します。

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)によって生成される構成ファイルが必要です。

エラスティック構成は、Oracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.1.0の新機能です。これは次のようなすべてのラック構成に適用されます。

  • 標準的な数のデータベース・ノードとセルを含むように注文されたラック(たとえば、クオータ・ラックまたはハーフ・ラック)
  • 追加のデータベース・ノードとセルを備えたラック構成
  • Exadata Database Machine Two-Socket X5世代以降のストレージ・サーバー
  • InfiniBandネットワーク層またはRoCEネットワーク層を使用するOracle Exadata Rack

Exadata Database Machine Two-Socket X5世代のストレージ・サーバー以降では、データベース・サーバーまたはストレージ・サーバーを既存の構成にさらに追加する場合も、同じプロセスを使用できます。

このプロセスでは、注文された構成の正確な値とは関係なく、初期IPアドレスをデータベース・サーバーおよびストレージ・サーバーに割り当てることができます。その後、ユーザー固有の構成をノードに適用できます。この手順は、任意のデータベース・ノード(通常は最初のノード)から実行でき、ストレージ・サーバーのみを追加する拡張の場合はストレージ・サーバーから実行することもできます。

すべてのExadata Database Machineには、RDMAネットワーク・ファブリック・スイッチ・ポートにノードを配線するための事前定義済の方法があります。このため、ラック内の各ノードの場所からRDMAネットワーク・ファブリック・スイッチのポートへの固定されたマッピングがあります。常にこのマップに従ってラックに装置が取り付けられる場合は、RDMAネットワーク・ファブリックに問い合せて、ノードが接続されているRDMAネットワーク・ファブリック・スイッチ・ポートを判別することで、ノードのラック・ユニットの場所を特定できます。一度この情報が見つかると、これを使用してノードのラック・ユニット位置を判別します。この情報を使用して、ラック・ユニット位置に基づく初期IPアドレスをノードに割り当てることができます。ラック内でのノードの位置が下がるほどIPアドレスの値が小さくなります。

ノート:

  • InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するすべてのデータベース・サーバーにソフトウェアをインストールする前に、未使用のシステム・パーティションのディスク領域を再利用する必要があります。次のコマンドを使用してディスク領域/opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaimを再利用します。このコマンドは、RoCEベースのExadataデータベース・サーバーでは必要ありません。

  • RAID再構築/復元(ディスクの置換えまたは拡張)が進行中の場合、この項のステップを実行する前に、それが終了するまで待機します。これは、RAID再構築/復元が完了するまで、reclaimdisks.shスクリプトの実行がブロックされるためです。

  1. 最初のデータベース・サーバーのコンソール・セッションを開きます。最初のデータベース・サーバーは、ラック位置U16にあるラックの最下位データベース・サーバーです。セルのみの拡張の場合は、データベース・ノードではなくストレージ・サーバーでこの手順を実行する必要があります。

    ノート:

    Exadata Database Machineのネットワーク接続および構成はまだ行われていません。
  2. 最初のデータベース・サーバーにrootユーザーとしてログインします。

    ノート:

    rootユーザーのパスワードがない場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
  3. InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステムでのみ、次のコマンドを使用して、すべてのサーバーのeth0インタフェースが172.16.* IPアドレスを使用して構成されていることを確認します。

    # ibhosts
    
    
    Ca  : 0x0010e00001486fb8 ports 2 "node10 elasticNode 172.16.2.46,172.16.2.46 ETH0"
    Ca  : 0x0010e00001491228 ports 2 "node9 elasticNode 172.16.2.45,172.16.2.45 ETH0"
    Ca  : 0x0010e000014844f8 ports 2 "node8 elasticNode 172.16.2.44,172.16.2.44 ETH0"
    Ca  : 0x0010e00001488218 ports 2 "node4 elasticNode 172.16.2.40,172.16.2.40 ETH0"
    Ca  : 0x0010e000014908b8 ports 2 "node2 elasticNode 172.16.2.38,172.16.2.38 ETH0"
    Ca  : 0x0010e0000148ca68 ports 2 "node1 elasticNode 172.16.2.37,172.16.2.37 ETH0"
    Ca  : 0x0010e00001485fd8 ports 2 "node3 elasticNode 172.16.2.39,172.16.2.39 ETH0"

    各サーバー説明は、hostname elasticNode. ipaddress ETH0になるはずです。

  4. ラックで仮想化を使用する場合は、各データベース・サーバーを次のように構成します。

    ノート:

    Oracle Exadata Database Machine X8M-2以降、Oracle Linux KVMは、RoCEネットワーク・ファブリックを使用するシステムの仮想化テクノロジです。それ以外の場合、Oracle VM Server(OVM)は、InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するOracle Exadata Database Machineシステムのすべてで使用されるXenベースの仮想化技術です。

    このステップは、両方の仮想化技術に適用されます。

    # /opt/oracle.SupportTools/switch_to_ovm.sh

    このステップではデータベース・サーバーをリブートされます。

    ノート:

    物理構成と仮想化構成を切り替えることはできないか、サポートされていません。
  5. InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステムでのみ、データベース・サーバーの未使用のディスク領域を再利用します。

    InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するすべてのデータベース・サーバーにソフトウェアをインストールする前に、未使用のシステム・パーティションのディスク領域を再利用する必要があります。次のコマンドを使用してディスク領域/opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaimを再利用します。このコマンドは、RoCEベースのExadataデータベース・サーバーでは必要ありません。

    reclaimdisks.shはパーティションの再構成とその他にいくつかの必要な構成変更を行い、通常は1分未満で完了します。

  6. InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステムでのみ、データベース・サーバーのディスク構成を確認します。

    # /opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -check
    

    システムが物理(ベア・メタル)デプロイメントの場合、出力の最後の行は次のようになります。

    Valid. Booted: Linux. Layout: Linux.
    

    システムがOracle VMデプロイメントの場合、出力の最後の行は次のようになります。

    Valid. Booted: DOM0. Layout: DOM0.
    
  7. 次のいずれかの方法を使用して、OEDA構成ファイルをデータベース・サーバーにコピーします。ストレージ・サーバーのみを追加している場合は、ステップをストレージ・サーバーから実行できます。

    • USBフラッシュ・ドライブを使用する手順は、次のとおりです。

      1. 構成ファイルをUSBフラッシュ・ドライブにコピーします。

      2. USBドライブをデータベース・サーバーまたはストレージ・サーバーに接続します。

      3. 次のコマンドを使用して、USBドライブを検索します。

        for x in `ls -1 /sys/block`; do udevadm info --attribute-walk --path=/sys/block/$x | grep \
        -iq 'DRIVERS=="usb-storage"'; if [ $? -eq 0 ] ; then echo /dev/${x}1; \
        fi ; done

        出力は次のようになります。

        /dev/sdb1

        ノート:

        Oracle Exadata Storage Server X6またはX5 Extreme Flash (EF)が使用される場合、このコマンドによって2つの内部USBドライブ(通常、/dev/sda1/dev/sdb1)も返されます。新たに挿入されたUSBドライブは追加デバイス(通常は/dev/sdc1)です。

        出力は次のようになります。

        /dev/sda1
        /dev/sdb1
        /dev/sdc1

        内部USBはmdstatを表示することで識別できます。

        # grep md4 /proc/mdstat | awk '{print $5,$6;}'
      4. 次のコマンドを使用して、データベース・サーバーまたはストレージ・サーバーにディレクトリを作成します。

        # mkdir /mnt/usb
      5. 次のコマンドを使用して、インストール用のディレクトリを作成します。

        # mkdir /opt/oracle.SupportTools/onecommand

        このディレクトリがすでに存在する場合は、既存ディレクトリの名前をonecommand.oldに変更してから、空のディレクトリを作成し直します。

        ノート:

        /u01または/EXAVMIMAGES内のディレクトリを使用しないでください。これらのディレクトリに内容が含まれるとreclaimdidsks.shが失敗するためです。
      6. デバイスをマウントします。ステップ7.cで指定したデバイス名を使用します。次に、コマンドの例を示します。

        # mount -t vfat /dev/sdb1 /mnt/usb
      7. 次のコマンドを使用して、USBフラッシュ・ドライブからデータベース・サーバーまたはストレージ・サーバーのonecommandディレクトリにOEDAおよび構成ファイルをコピーします。

        # cp /mnt/usb/path_to_file/*.* /opt/oracle.SupportTools/onecommand

        前述のコマンドのpath_to_fileは、USBフラッシュ・ドライブの構成ファイルへのディレクトリ・パスです。

      8. 次のコマンドを使用して、USBフラッシュ・ドライブをアンマウントします。

        # umount /mnt/usb
      9. データベース・サーバーまたはストレージ・サーバーからUSBフラッシュ・ドライブを取り外します。

    • 一時的にネットワーク接続を使用する手順は、次のとおりです。

      このオプションは、IPアドレスに競合があり、Exadata Database Machineがネットワークに接続されていない場合にのみ必要です。

      1. 最初のデータベース・サーバーの後部のNET0というラベルのイーサネット・ポートにネットワーク・ケーブルを接続します。

      2. 次のように、eth0:1インタフェースを起動します。

        # ifconfig eth0:1 real_ip netmask real_netmask up

        前述のコマンドのreal_ipはデータベース・サーバーに割り当てられるIPアドレス、real_netmaskはデータベース・サーバーに割り当てられるサブネット・マスクです。

      3. 次のように、デフォルト・ルートを追加します。

        # route add -net 0.0.0.0 netmask 0.0.0.0 gw real_gateway

        前述のコマンドのreal_gatewayは、データベース・サーバーに使用されるデフォルトのゲートウェイです。

      4. scpなどのファイル転送ユーティリティを使用して、構成ファイルをデータベース・サーバーまたはストレージ・サーバーの/opt/oracle.SupportTools/onecommandディレクトリにコピーします。

      5. イーサネット・ポートNET0からネットワーク・ケーブルを取り外します。

        ノート:

        再起動中にネットワークが自動的に再構成されるため、ネットワークを再構成する必要はありません。
  8. ラック内のサーバーと同じネットワーク(172.16.*)上のホストに、OEDAアーカイブをダウンロードして解凍します。

    ラック内のサーバーでは、applyElasticConfig.shスクリプトはデフォルトでは構成されません。

  9. applyElasticConfig.shスクリプトを実行します。

    たとえば、OEDA ZIPファイルを/opt/oracle.SupportTools/onecommand/linux-x64ディレクトリに解凍した場合は、次のコマンドを使用します。

    # cd /opt/oracle.SupportTools/onecommand/linux-x64
    
    # ./applyElasticConfig.sh -cf customer_name-configFile.xml

    applyElasticConfig.shスクリプトは、すべてのデータベース・サーバーおよびストレージ・サーバーのネットワーク構成を実行します。プロセスが終了すると、すべてのサーバーが再起動します。

  10. 管理ネットワークの企業ネットワーク・ケーブルを管理ネットワーク・スイッチに接続します。

  11. クライアント・アクセス・ネットワークの企業ネットワーク・ケーブルをデータベース・サーバーに接続します。

  12. すべてのデータベース・サーバーおよびストレージ・サーバーを再起動します。

  13. 次のコマンドを使用して、最初のデータベース・サーバー(または、拡張でストレージ・サーバーのみを追加する場合はストレージ・サーバー)にログインし、ネットワーク接続を確認します。

    # cd /opt/oracle.SupportTools/onecommand/linux-x64
    
    #./checkip.sh -cf configuration_file

    前述のコマンドのconfiguration_fileOEDAからの構成ファイルの名前で、フルパスが含まれます。

    ノート:

    • checkip.shスクリプトは、Exadata Database Machineへのネットワーク接続を確認するためにExadata Database Machineの外部のサーバーで実行できます。checkip.shファイルを外部システムにコピーし、このステップに示されているコマンドを実行します。

    • Microsoft Windowsマシンからコマンドを実行する場合、コマンドはcheckip.cmdになります。

    • 関連するプラットフォーム用のOEDAのバージョンをダウンロードします。

  14. OEDAを使用して、Exadata Database Machineのソフトウェアをインストールおよび構成します。

6.14 既存ラックへのエラスティック・ノードの追加

エラスティック構成を使用して既存のラックにノードを追加できます。

Oracle Exadata Database Machineの初期エラスティック構成の実行で説明したエラスティック構成手順を使用して、新しいサーバーを既存のラックに追加することもできます。新しいサーバーと既存のサーバーはX5以上であることが必要です。この手順では、既存の設定にデータベース・サーバーおよびセルを追加する準備として、IPアドレスを新しいデータベース・サーバーおよびセルに割り当てます。この方法を使用した前の世代のラックへのX5以上のモデルのサーバーの追加はサポートされていません。

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)によって生成されるXML構成ファイルには、既存のノードに加えて、追加する新しいノードも含まれることが必要です。

ストレージ・サーバーのみを追加する場合は、データベース・サーバーではなくストレージ・サーバーからapplyElasticConfig.shスクリプトを実行できます。

既存のラックに新しいサーバーを追加するための全体的なプロセスは、次のとおりです。

  1. Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用して新しいサーバーをラック構成に追加し、構成ファイルを生成します。

  2. 新しいサーバーを追加しているラック内の既存のサーバーにOEDAアーカイブをダウンロードして解凍します。

  3. 新しいサーバーをラックに取り付けます。

  4. ラックのOEDA構成ファイルを確認して、新しいサーバーのラック内の場所(ulocation)を特定します。たとえば:

    <uLocation>16</uLocation>
  5. ローカル・シリアル管理接続(SER MGTポート)を使用して新しいサーバー上のILOMにログインし、SPのシステムの場所を確認します。

    たとえば:

    -> show /sp/ system_location
    
     /SP
        Properties:
            system_location = ru_06
    
    ->
  6. ILOM SPの場所がOEDAの場所と異なる場合、ILOM SP内の場所を変更して、OEDAILOMの値と一致させます。

    ノート:

    OEDAラック構成XMLファイル内に重複した場所がないことを確認してください。

    次のコマンドで、ILOM SPのシステムの場所を設定します。

    -> set /SP/ system_location=RU16
  7. InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するデータベース・サーバーの場合のみ、サーバーにログインし、未使用のディスク領域を再利用します。

    InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するすべてのデータベース・サーバーにソフトウェアをインストールする前に、未使用のシステム・パーティションのディスク領域を再利用する必要があります。次のコマンドを使用してディスク領域/opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaimを再利用します。このコマンドは、RoCEベースのExadataデータベース・サーバーでは必要ありません。

    reclaimdisks.shはパーティションの再構成とその他にいくつかの必要な構成変更を行い、通常は1分未満で完了します。

  8. OEDA構成ファイルを解凍したサーバーにログインし、applyElasticConfig.shスクリプトを実行します。

    たとえば、OEDA ZIPファイルを/opt/oracle.SupportTools/onecommand/linux-x64ディレクトリに解凍した場合は、次のコマンドを使用します。

    # cd /opt/oracle.SupportTools/onecommand/linux-x64
    
    # ./applyElasticConfig.sh -cf customer_name-configFile.xml

    applyElasticConfig.shスクリプトは、新しいサーバーのネットワーク構成を実行します。新しいサーバーは、プロセスの最後に再起動されます。

6.15 OEDA setuprootsshユーティリティの使用

OEDAに含まれているsetuprootssh.shユーティリティを使用すると、rootユーザーにキー・ベースの認証を設定できます。

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)の2020年4月以降のリリースでは、setuprootssh.shユーティリティはinstallスクリプトおよびconfigスクリプトと同じディレクトリ内にあります。
  • SSHキー・ベースの認証に必要なキーを設定するには、setuprootssh.shユーティリティを実行します。
    ./setuprootssh.sh -cf config.xml
    config.xmlには、OEDAによって作成されるデプロイメント・ファイルのフルパス名を指定します。

    デプロイメント・ファイル内にある物理マシンおよび仮想マシン(VM)ホストごとに、setuprootssh.shユーティリティはSSHキーのペアを作成します。このキーは、次のネーミング規則を使用して、OEDA WorkDirに保存されます。

    • 公開キー: id_rsa.short_hostname.root
    • 秘密キー: id_rsa.short_hostname.root.pub

    このキー・ファイル名のshort_hostnameは、対応するサーバー・ホスト名です(ドメイン名の修飾なし)。

    可能な場合、このユーティリティは、ホストに公開キーをインストールして、rootユーザーのパスワード・ベースの認証を無効化します。

    このユーティリティでホストに公開キーをインストールできなかった場合、キー・ファイルは、今後すぐに使用できるようにOEDA WorkDirに保持されます。たとえば、VMの作成前にユーティリティを実行すると、この事態がVMホストのキーに発生します。

  • システムにデフォルト以外のrootパスワードが設定されている場合は、-p root_passwordオプションを使用して、そのパスワードを指定する必要があります。
  • 使用方法の情報を表示するには、-hオプションを使用します。

6.16 構成情報のロードおよびソフトウェアのインストール

Oracle Exadata Deployment Assistantを使用してラックを構成するか、手動で構成できます。

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)は、構成ファイルの情報に基づいて、ネットワーク設定のロード、ユーザー・アカウントの作成、Oracle Databaseソフトウェアのインストールおよびシステムの保護を実行します。

関連項目:

OEDAによって生成される構成ファイルの詳細は、Oracle Exadata Deployment Assistantの使用

6.16.1 OEDAを使用したOracle Exadata Database Machineの構成

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用して、エンジニアド・システムを構成します。

OEDAのデプロイメント・フェーズは、新しいExadata Database Machineのデータベース・サーバーのいずれか、または新しいエンジニアド・システム・ラックと同じネットワークに接続されている他のホストで実行できます。ストレージ・サーバーからinstall.shを実行しないでください。新しいラック外のホストでOEDAを実行する場合は、次に示すように、かわりにホスト・マシンにOEDAホーム・ディレクトリおよびWorkdirを作成します。

ノート:

OEDAは、データベース・サーバー(仮想化あり/なし)、ストレージ・サーバーおよびRDMAネットワーク・ファブリックを含む、すべてのExadataコンポーネントを構成します。正しく構成するには、OEDAに次へのアクセス権が必要です。

  • データベース・サーバーのクライアントおよび管理ネットワーク・インタフェース(該当する場合はVMサーバー・ホストとVMゲストを含む)。
  • ストレージ・サーバーの管理ネットワーク・インタフェース。
  • RDMAネットワーク・ファブリック・スイッチの管理ネットワーク・インタフェース。

OEDAデプロイメント・フェーズを、必要なすべてのネットワーク・インタフェースにアクセスできるホストで実行していることを確認します。

ノート:

ラック外のクライアント・マシンからOEDAを実行すると、ソフトウェア・イメージ・ファイルがネットワーク経由で転送され、プロセスが低速になります。

ノート:

この手順では、Oracle VMはOVMおよびKVMを表します。Oracle Exadata Database Machine X8M-2以降、Oracle Linux KVMは、RoCEネットワーク・ファブリックを使用するシステムの仮想化テクノロジです。それ以外の場合、Oracle VMは、InfiniBand Network Fabricを使用するOracle Exadata Database Machineシステムのすべてで使用されるXenベースの仮想化技術です。

このタスクを開始する前に、Oracle Exadata Deployment Assistantの概要で説明されているその他のタスクを完了しておく必要があります。
  1. データベース・サーバーにOracle VMをインストールする場合は、各データベース・サーバーで/opt/oracle.SupportTools/switch_to_ovm.shを実行します。
  2. InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するすべてのデータベース・サーバーにソフトウェアをインストールする前に、未使用のシステム・パーティションのディスク領域を再利用する必要があります。次のコマンドを使用してディスク領域/opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaimを再利用します。このコマンドは、RoCEベースのExadataデータベース・サーバーでは必要ありません。
  3. install.shを実行するホスト上に、抽出されたOEDAファイルのディレクトリを作成します。
    いずれかのデータベース・サーバーのルート・ファイル・システム(/)にステージングされている場合、OEDAは実行されません。最新バージョンのOEDAおよびすべての必要なファイルを格納するディレクトリを、30GB以上の使用可能な空き領域を持つファイル・システムに作成します。
    • ベアメタル・データベース・サーバーの場合は、/u01ファイル・システム上にディレクトリを作成します(たとえば/u01/onecommand/u01/oeda)。
    • Oracle VMサーバーの場合は、/EXAVMIMAGESファイル・システム上にディレクトリを作成します。
  4. install.shを実行するクライアントまたはサーバーのオペレーティング・システムの最新バージョンのOEDAをダウンロードします。
    作成したOEDAホーム・ディレクトリに、ダウンロードしたファイルを解凍します。これにより、/u01/onecommand/linux-x64のようなディレクトリが作成されます。このディレクトリをOEDAホーム・ディレクトリと呼びます。
  5. Oracleソフトウェアに必要なイメージ・ファイルをダウンロードします。
    OEDAには、My Oracle SupportまたはOracle Software Delivery Cloud ( https://edelivery.oracle.com)から入手可能なパッチが必要です。OEDAのREADMEファイルを確認して、インストールするOracleソフトウェアのバージョンに基づくファイル名またはパッチ番号を判別します。OEDAホーム・ディレクトリのWorkDirサブディレクトリにファイルを配置します。
    • ベアメタル・データベース・サーバーにインストールする場合は、OEDA READMEファイルの第2項に示されているパッチをダウンロードします。パッチZIPファイルをダウンロードしたら、コンテンツをWorkDirサブディレクトリに解凍します。
    • データベース・サーバーでOracle VMを構成する場合は、OEDA READMEファイルの「Oracle Virtual MachineのOracle Exadata Deployment Assistantサポート」のトピックの説明に従って、ゴールド・イメージ・ファイルをダウンロードします。ゴールド・イメージZIPファイルをダウンロードしたら、コンテンツをWorkDirサブディレクトリに抽出します。

      ゴールド・イメージは、ソフトウェアのみがインストールされているOracleホームのコピーです。これを使用して、有効で使用可能なOracleホームとして機能させるために、Oracleホームのイメージを新しいファイル・システム上の新しいホストにコピーします。

  6. 必要なOEDA構成ファイルを、データベース・サーバーまたはOracle VM上のWorkDirサブディレクトリにコピーします。

    OEDAを使用して新しいエンジニアド・システムの構成の詳細を指定すると、いくつかの構成ファイルが作成され、生成されたすべてのファイルを含むZIPファイルが作成されます。必要なファイルは、OEDAによって生成されたInstallationTemplate.htmlファイルの下部にもリストされます。ZIPファイルをコピーしてWorkDirサブディレクトリに解凍するか、必要なファイルをWorkDirサブディレクトリに直接コピーできます。

  7. データベース・サーバーまたはOracle VMにログインし、OEDAホーム・ディレクトリに移動します。
  8. install.shスクリプトを実行して、新しいエンジニアド・システムにソフトウェアをインストールしてデプロイします。

    次のコマンド構文で、configuration_fileはマスター構成ファイルCustomerName-rackname.xmlのフルパス名です

    # ./install.sh -cf configuration_file [-s step_number |  \
        -r step_numberA stepnumberB]

    install.shスクリプトでは、次のオプションを使用できます。

    • -cf file: 構成ファイル名
    • -h: スクリプトのヘルプ出力
    • -l: OEDAのステップをリストします
    • -r {n-N | n }: OEDAのステップnからNを実行するか、指定されたステップを実行します。
    • -s n: OEDAのステップnを実行します。
    • -u {n-N | n }: nからNのステップまたは1つのステップを元に戻します。

ノート:

常に、My Oracle Supportノート888828.1に示されている最新のOEDAパッチを使用してください。最新のステップは、パッチ内のREADMEを参照してください。

次のステップは、OEDAデプロイメント・スクリプトによって実行されます。ただし、特定のデプロイメントでの実際のステップは、選択したデプロイメント・オプションによって異なる場合があります。たとえば、「Update Nodes for Eighth Rack」のステップが実行されるのはエイス・ラック構成をデプロイしている場合のみです。

1. Validate Configuration File
2. Update Nodes for Eighth Rack
3. Create Virtual Machine
4. Create Users
5. Setup Cell Connectivity
6. Create Cell Disks
7. Create Grid Disks
8. Configure Alerting
9. Install Cluster Software
10. Initialize Cluster Software
11. Install Database Software
12. Relink Database with RDS
13. Create ASM Diskgroups
14. Create Databases
15. Apply Security Fixes
16. Install Exachk
17. Setup ASR Alerting
18. Create Installation Summary
19. Resecure Machine

6.16.2 Oracle Exadata Deployment Assistantとキー・ベースの認証の併用

-sshkeysオプションを使用すると、SSHキー・ベースの認証をOEDAと組み合せて使用できます。

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)の2020年4月以降のリリースでは、Oracle Exadataラックrootユーザー認証にSSHキーを使用できます。

この機能を使用するには、まず、必要なSSHキーを設定しておく必要があります。そのための最も簡単な方法は、OEDAに含まれているsetuprootssh.shユーティリティを使用することです。たとえば:

./setuprootssh.sh -cf config.xml

setuprootssh.shユーティリティの詳細は、「OEDA setuprootsshユーティリティの使用」を参照してください。

必要なSSHキーを設定したら、OEDAの起動時に、通常のコマンドライン・オプションに-sshkeysオプションを追加します。たとえば:

./install.sh -cf config.xml -s 1 -sshkeys -usesu

-sshkeysオプションを指定すると、OEDAはSSHキー・ベースの認証を使用します。このオプションと関連して、OEDA WorkDirには、デプロイメント・ファイル(config.xml)内にあるホストごとのSSH秘密キーが含まれている必要があります。秘密キーは、次のネーミング規則に従っている必要があります。

id_rsa.short_hostname.root

このキー・ファイル名のshort_hostnameは、対応するサーバー・ホスト名です(ドメイン名の修飾なし)。

前述の例で示したように、-sshkeysオプションを指定するときには、-usesuオプションも指定して、suを使用するrootユーザーからの非rootコマンドを実行するようにOEDAに指示する必要があります。

Resecure Machineのデプロイメント・ステップに従ってホストに初めてログインするときに、rootパスワードをリセットするように求められます。この状況は、SSHキー・ベースの認証が有効になっていて、パスワード・ベースの認証が無効になっていても発生します。

6.16.3 デフォルト以外のルート・パスワードがあるシステムでのOracle Exadata Deployment Assistantの使用

-pオプションを使用して、rootパスワードを必要なデフォルト値にリセットするかわりにパスワードの入力を求めることができます。

2016年11月のリリースから、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)ではデフォルト以外のrootパスワードがすでにあるOracle Exadataラックでのデプロイメントがサポートされます。rootパスワードをデフォルトに戻さなくても、デプロイメントを実行できます。以前のリリースでは、OEDAでは Oracle Exadataラックのすべてのサーバーでrootパスワードがデフォルトである必要がありました。

新しい非デフォルト・パスワード機能では、rootパスワードはラック内の各ノードで異なる値を持つことができます。すでにデフォルト以外のパスワードが設定されている場合は、OEDAを実行するときに、既存のコマンドライン・オプションに-pオプションを追加します。たとえば:

./install.sh -cf <config.xml> -s 1 -p

-pオプションを指定すると、OEDAによりrootパスワードの入力を求められます。正しいパスワードを入力していることを必ず確認してください。誤ったパスワードを入力するとrootアクセスが10分間できなくなり、ログインの試行に5回失敗するとサーバーがロックされてしまいます。

関連項目

  • OEDAによって有効になるデフォルト・セキュリティ設定

6.16.4 Oracle Exadata Database MachineOracle DatabaseおよびOracle ASMインスタンスの手動構成

Oracle DatabaseおよびOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM) 11g リリース2 (11.2)以降を、データベース・サーバーにインストールする必要があります。使用するプラットフォームの適切なバージョンの『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照し、Oracle DatabaseおよびOracle ASMのインストールに関する項の指示に従います。

ノート:

Hardware Assisted Resilient Data (HARD)機能を十分に活用するには、DB_BLOCK_CHECKSUM初期化パラメータをTYPICAL (デフォルト)またはFULLに設定します。

Oracle Databaseをインストールする場合は、Oracle ASMストレージ・オプションを選択する必要があります。Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)をインストールする場合は、プラットフォーム別のOracle Clusterwareのインストレーション・ガイドおよびOracle RACのインストレーション・ガイド(『Oracle Grid Infrastructureインストレーションおよびアップグレード・ガイド』『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド』など)を参照してください。

データベースを統合する際、Oracle Exadata Database Machine上に同じDB_UNIQUE_NAMEを持つ複数のデータベースが必要になった場合は、ストレージ・セルにOracle ASMクラスタを構成し、ASMを有効範囲にしたセキュリティを構成する必要があります。

ノート:

Oracle RACの場合は、クラスタ全体をシャットダウンし、データベースおよびセル・ソフトウェアをインストールしてセル構成ファイルを設定してからクラスタを再起動する必要があります。

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用して、Oracle Exadata Database Machine上にOracleソフトウェアの最新バージョンをインストールすることをお薦めします。ソフトウェアを手動でインストールする場合は、次の手順を実行します。

ノート:

InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するすべてのデータベース・サーバーにソフトウェアをインストールする前に、未使用のシステム・パーティションのディスク領域を再利用する必要があります。次のコマンドを使用してディスク領域/opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaimを再利用します。このコマンドは、RoCEベースのExadataデータベース・サーバーでは必要ありません。

RAID再構築または復元(ディスクの置換えまたは拡張)が進行中の場合、reclaimdisks.shスクリプトを実行する前に、それが終了するまで待機します。これは、RAID再構築または復元が完了するまで、reclaimdisks.shスクリプトの実行がブロックされるためです。

  1. 『Oracle Grid Infrastructureインストレーションおよびアップグレード・ガイドfor Linux』に示されているように、クラスタ・ソフトウェア用にOracle Grid Infrastructureをインストールします。

  2. 『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイドfor Linux and UNIX』に示されているように、Oracle Databaseソフトウェアをインストールします。

  3. Oracle DatabaseソフトウェアおよびOracle Exadata System Softwareの最新のパッチを適用します。

Oracle Exadata System Softwareユーザーズ・ガイドの説明に従ってセルを構成し、データベースおよびOracle ASMインスタンスを作成したら、セルをOracle ASMディスク・グループの一部として使用できるようにインスタンスを構成する必要があります。必要な構成には、データベースおよびOracle ASMインスタンスの両方の初期化パラメータ・ファイルの更新が含まれます。また、ストレージ・セルにアクセスできるようにOracle ASMディスク・グループを作成する必要があります。

Oracle ASMまたはデータベース・インスタンスの初期化パラメータ・ファイルは、インスタンスの実行中に更新できますが、初期化パラメータ・ファイルを手動で更新した場合はインスタンスを再起動する必要があります。SQLのALTER SYSTEMコマンドまたはALTER SESSIONコマンドを使用して初期化パラメータを動的に更新する場合は、インスタンスを再起動する必要はありません。

データベースの場合は、デフォルトのプランではなく新規のOracle Database Resource Managerプランを構成できます。

6.16.4.1 データベース・インスタンスのCompatibleパラメータの構成

My Oracle SupportOracle Exadata System Softwareのベスト・プラクティスを使用することをお薦めします。

セル・ストレージにアクセスできるようにデータベース・インスタンスを構成するには、データベースの初期化ファイルでCOMPATIBLEパラメータを11.2.0.2以降に設定します。

初期化パラメータ・ファイルはオペレーティング・システムから表示できますが、データベースが実行中の場合は、SQL*Plus管理コマンドのSHOW PARAMETERを使用できます。たとえば:

SQL> SHOW PARAMETER
SQL> SHOW PARAMETER compatible

必要に応じて、初期化パラメータ・ファイルのCOMPATIBLE初期化パラメータを11.2.0.2以降に設定します。たとえば:

COMPATIBLE='18.0.0'

COMPATIBLEパラメータは動的には変更できません。初期化パラメータ・ファイルの値を変更する場合は、変更内容が反映されるように、データベースをシャットダウンしてから再起動する必要があります。

6.16.4.2 Oracle ASMインスタンスの初期化パラメータの構成

Oracle ASMインスタンスでExadata Storage Serverのグリッド・ディスクを検出してアクセスできるようにするには、ASM_DISKSTRING初期化パラメータを次のように構成する必要があります。

  • cellip.oraファイルに表示されるセルのすべてのグリッド・ディスクを検出するには、ASM_DISKSTRING初期化パラメータを空の文字列('')に設定します。これにより、Oracle ASMでは、/dev/raw/*およびExadata Storage Server以外のASMLIBディスクが検出されます。

  • Oracle ASMによる検出を特定のディスク・セットに制限するには、ASM_DISKSTRING初期化パラメータを次の例のように設定します。

    • セルのサブセットのみを検出するには、次のようにASM_DISKSTRING値のパターンを使用します。

      o/cell-connect-info-pattern/griddisk-name-pattern. 
      

      たとえば:

      ASM_DISKSTRING = 'o/*/data*'
      
    • Exadata Storage Server以外のディスクとcellip.oraファイルに指定されているすべてのセルですべてのグリッド・ディスクを検出するには、Exadata Storage Serverグリッド・ディスク検索のためのワイルドカード・パターンを使用します。たとえば:

      ASM_DISKSTRING = '/dev/rdsk/disk*', 'o/*/*'
      

ALTER SYSTEM SQLコマンドを使用すると、Oracle ASMインスタンスの実行中でもASM_DISKSTRING初期化パラメータを変更できます。Oracle ASMインスタンスの実行中に初期化パラメータ・ファイルのASM_DISKSTRING初期化パラメータを編集する場合は、変更内容が反映されるように、Oracle ASMインスタンスをシャットダウンしてから再起動する必要があります。

関連項目:

6.16.4.3 複数のデータベース・インスタンスでの同じDB_UNIQUE_NAMEの使用

データベースがそれぞれ別のOracle ASMクラスタに関連付けられている場合、同じDB_UNIQUE_NAME値を使用するデータベース・インスタンスを複数作成できます。

Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、記憶域を共有しているOracle Multitenantデータベース・クラスタに、同じDB_UNIQUE_NAMEを使用する複数のデータベース・インスタンスを格納できます。

警告:

同じDB_UNIQUE_NAMEを使用するようデータベースを構成した場合、それらのデータベースはOracle Zero Data Loss Recovery Applianceにバックアップできません。
  1. 複数のデータベース・インスタンスで同じDB_UNIQUE_NAME値を使用するデータベース・クラスタに対し、Oracle ASMクラスタを作成します。

    同じDB_UNIQUE_NAMEを使用するデータベース・インスタンスは、別々のOracle ASMクラスタに含める必要があります。I/Oリソース管理(IORM)Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュおよびExadataスマート・スキャン・オフロードなどの操作では、Oracle ASMクラスタの名前がDB_UNIQUE_NAMEの修飾子として使用されます。

  2. クラスタ・データベースごとにASMを有効範囲にしたセキュリティを構成します。

    ASMを有効範囲にしたセキュリティを構成する場合は、Oracle ASMクライアントをASMCLUSTERクライアントとして構成する必要があります。

    すでにASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されていて、Oracle ASMクライアントをASMCLUSTERクライアントとして構成していない場合は、ASSIGN KEYコマンドを使用して、キーをASMCLUSTERキーにアップグレードできます。

  3. 同じDB_UNIQUE_NAMEを使用して、各クラスタにデータベースを作成します。

6.17 OEDA changePasswordユーティリティの使用

OEDAに含まれているchangePassword.shユーティリティを使用して、すべてのクラスタのgridおよびoracleユーザーのパスワードを変更できます。

このユーティリティは、installおよびconfigスクリプトと同じディレクトリにあります。
サーバーがロックされている場合、このユーティリティは使用できません。
  • すべてのデータベース・サーバーおよびクラスタのoracleおよびgridユーザーの両方のパスワードを変更するには、changePasswordコマンドを実行します。
    ./changePassword.sh -cf config.xml -userName root
    config.xmlには、OEDAによって作成されるデプロイメント・ファイルのフルパス名を指定します。
    ユーティリティでは現在のrootパスワードが要求され、ラック内のすべてのユーザーのパスワードを変更できます。
  • oraclegridなどの特定のユーザーのパスワードを変更するには、コマンドで-userName user_nameオプションを使用します。
  • 特定のクラスタ内のすべてのユーザーのパスワードを変更するには、コマンドで-clusterName cluster_nameオプションを使用します。
  • 使用方法情報を表示するには、コマンドで-hオプションを使用します。

6.19 OEDAを使用したVMクラスタのOracle Exadata Database Machineへの追加

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用すると、既存のOracle Exadata Database Machineデプロイメントに仮想マシン(VM)クラスタを追加できます。

この手順には、次の前提条件があります。

  • システムは、既存のVMデプロイメントをサポートしている必要があります。

  • システムには、新しいVMクラスタを収容するための空き領域が必要です。具体的には、次のとおりです。

    • すでにデプロイされているVMクラスタの数が最大数に達していないことが必要です。
    • データベース・サーバーに利用可能なCPU、メモリーおよびローカル記憶域のリソースが存在している必要があります。
    • ストレージ・サーバーに利用可能な記憶域領域が存在している必要があります。
  • 現行のOEDA XMLシステム構成ファイルのコピーが必要です。

既存のOracle Exadata Database MachineデプロイメントにVMクラスタを追加するには:

  1. OEDA Webベース構成ツールを起動します。
  2. 既存のXMLシステム構成ファイルをインポートします。

    ページ上部のドロップダウン・メニューにある「インポート」オプションを使用します。

  3. ページ左側のナビゲーション・メニューにある、クラスタをクリックします。

    クラスタの定義セクションには、既存のクラスタの構成情報が表示されます。

  4. クラスタの追加ボタンをクリックします。

    クラスタの追加ボタンには、プラス記号(+)が含まれていて、既存のクラスタのタブに隣接した場所にあります。

    クラスタの追加ボタンをクリックすると、クラスタの定義セクションにタブが追加されます。このタブに、新しいクラスタの構成詳細を含めます。

  5. 新しいクラスタ・タブで、新しいクラスタの構成詳細を指定します。その後で、「適用」をクリックします。

    OEDAには、「ディスク・グループ」セクションが表示されるようになりました。

  6. 「ディスク・グループ」セクションで、新しく定義したクラスタに関連付けられた記憶域のタブをクリックします。
  7. 新しいクラスタに関連付けられた記憶域の構成詳細を指定します。その後で、「適用」をクリックします。

    OEDAには、データベース・ホームの作成セクションが表示されるようになりました。

  8. データベース・ホームの追加ボタンをクリックします。このボタンには、プラス記号 (+)が含まれていて、既存のタブに隣接した場所にあります。

    新しいタブはデータベース・ホームの作成セクションに表示されます。このタブに、新しいデータベース・ホームの構成詳細を含めます。

  9. 新しいタブで、新しいデータベース・ホームの構成詳細を指定します。その後で、「適用」をクリックします。

    新しいデータベース・ホームを格納する場所として、新しく定義したクラスタを選択していることを確認してください。

    その後で、OEDAによって「データベースの作成」セクションが表示されます。

  10. 「データベースの追加」ボタンをクリックします。このボタンには、プラス記号 (+)が含まれていて、既存のタブに隣接した場所にあります。

    「データベースの作成」セクションに新しいタブが表示されます。このタブに、新しいデータベースの構成詳細を含めます。

  11. 新しいタブで、新しいデータベースの構成詳細を指定します。その後で、「適用」をクリックします。

    新しいデータベースをサポートするために、新しく定義したデータベース・ホームを必ず選択してください。

    その後で、OEDAによって「クラスタ・ネットワーク」セクションが表示されます。

  12. 「クラスタ・ネットワーク」セクション内のネットワークごとに、新しいクラスタに関連付けられたタブを選択して、ネットワーク設定を指定します。その後、「適用」をクリックします。

    ネットワーク設定のステップを進めるときには、既存のシステム構成と互換性のある有効なIPアドレス設定を指定していることを確認してください。

    その後で、OEDAによってアラートセクションが表示されます。

  13. ナビゲーション・メニューにある「コメント」をクリックします。その後で、適用およびダウンロードをクリックして、更新したシステム構成情報を保存します。
  14. 新たに保存したシステム構成情報が格納されているディレクトリにあるzipファイルを解凍します。

    新たに保存したシステム構成情報が格納されているディレクトリには、更新したXMLシステム構成ファイルやHTMLインストール・テンプレートなど、複数のファイルがあります。ただし、zipファイルには追加のクラスタ固有のXML構成ファイルが含まれています。

  15. 新しいクラスタのクラスタ固有のXML構成ファイルを探します。

    新しいクラスタ固有のXML構成ファイルは、前のステップで作成した解凍済のディレクトリ内にあります。クラスタ固有のXML構成ファイルの名前には、クラスタ作成の順序を表す連番が含まれており、最新のクラスタが最も大きい番号です。

  16. クラスタ固有のXML構成ファイルを使用して、新しいクラスタをデプロイします。

    OEDAデプロイメント・ユーティリティ(install.sh)は、新しいクラスタのクラスタ固有のXML構成ファイルとともに使用します。

    すべてのデプロイメント・ステップのを実行します。ただし、次に示す適用されないステップを除きます。次のデプロイメント・ステップは、システムのパフォーマンスおよび可用性に影響を与える可能性があるため、実行しないでください。

    • Update Nodes for Eighth Rack (エイス・ラックのシステム専用)
    • Calibrate Cells
    • Create Cell Disks
    • Resecure Machine

    また、Create Installation Summaryステップを実行する際には、-nocalibratecellオプションを使用して、そのステップ中にセルの測定が実行されないようにしてください。たとえば、Create Installation Summaryステップのステップ番号が18の場合、次のようになります。

    $ ./install.sh -cf cluster4.xml -s 18 -nocalibratecell

    デプロイメント・ステップおよび対応するステップ番号の完全なリストを表示するには、-lオプションを指定したinstall.shを使用します。たとえば:

    $ ./install.sh -cf cluster4.xml -l
    
    1. Validate Configuration File
    2. Setup Required Files
    3. Create Users
    4. Setup Cell Connectivity
    5. Verify RDMA Network Connectivity
    6. Calibrate Cells
    7. Create Cell Disks
    8. Create Grid Disks
    9. Configure Cell Alerting
    10. Install Cluster Software
    11. Initialize Cluster Software
    12. Install Database Software
    13. Relink Database with RDS
    14. Create ASM Diskgroups
    15. Create Databases
    16. Apply Security Fixes
    17. Setup ASR Alerting
    18. Create Installation Summary
    19. Resecure Machine
    

    個別のステップを実行するには、-sオプションにステップ番号を指定したinstall.shを使用します。たとえば、ステップ1を実行するには次のようにします。

    $ ./install.sh -cf cluster4.xml -s 1

    ステップの範囲を実行するには、-rオプションにステップの範囲を指定したinstall.shを使用します。たとえば、ステップ12から16を実行するには次のようにします。

    $ ./install.sh -cf cluster4.xml -r 12-16

関連項目

  • OEDAを使用したOracle Exadata Database Machineの構成