4 その他のExadata Database Machineコンポーネントの保守
データベース・サーバーとストレージ・サーバーに加えて、Exadata Database Machineには、配電ユニット、ILOM、ネットワーク・スイッチなどが含まれています。
ノート:
- この章のすべての手順は、Exadata Database MachineおよびOracle Exadata Storage拡張ラックに適用されます。
- 読みやすさを考慮して、Exadata Database MachineとOracle Exadata Storage拡張ラックの両方に言及する場合、「Oracle Exadataラック」という名前を使用します。
- 配電ユニットの交換
- 無反応になったILOMのリセット
- サービス・プロセッサおよびILOMネットワーク設定の構成
- X7以降のシステム用クライアント・ネットワーク・ポートのリンク速度の検証および変更
Exadata Database Machine X7以降のデータベース・サーバーのクライアント・ネットワークで10 GbE接続または25 GbE接続を構成できます。 - ネットワーク・ポートでのリンク速度の確認
Oracle Exadata Database Machine X7-2計算ノードに対して正しいリンク速度を使用していることを確認してください。 - 1GbE接続から10GbE接続への変更
1GbEネットワーク接続は、10GbE接続に変更できます。 - RoCEネットワーク・ファブリックの保守
RoCEネットワーク・ファブリックは、結合されたインタフェースを介してデータベース・サーバーおよびExadata Storage Serverをラック内のRoCEネットワーク・ファブリック・スイッチに接続します。 - InfiniBandネットワーク・ファブリック・ネットワークの保守
InfiniBandネットワーク・ファブリック・ネットワークは、結合されたインタフェースを介してデータベース・サーバーおよびExadata Storage Serverをラック内のInfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチに接続します。 - InfiniBandネットワーク・ファブリック構成の変更
IPアドレスまたはホスト名を変更するか、パーティションを実装することにより、InfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークを構成する方法を変更できます。 - データベース・サーバーでのネットワーク・ルーティングの構成
ネットワーク・ルーティングのタスクは、ブート時ルーティングかリアルタイム・ルーティングかによって異なります。 - DNSサーバーの変更
ドメイン・ネーム・システム(DNS)サーバーの構成設定は、初期設定後に変更できます。 - NTPサーバーの変更
ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバーの構成設定は、初期設定後に変更できます。 - タイムゾーン設定の変更
初期構成およびデプロイメントの終了後にExadata Database Machineでタイムゾーンを変更できます。 - KVMスイッチの管理
KVMスイッチが用意されているのは、Oracle Exadata Database Machine X2-2ラック、およびSun Fire X4270 M2 Serverを使用したExadata Storage Serverを搭載したOracle Exadata Storage拡張ラックのみです。 - LEDステータスの説明
Oracle Exadataラックのコンポーネントに搭載されているLEDは、点検整備が必要なコンポーネントを特定する際に役立ちます。
4.1 配電ユニットの交換
配電ユニット(PDU)は、Oracle Exadataラックがオンライン中に交換できます。PDU-Aは、ラックを背面から見て左側、PDU-Bは右側にあります。
- PDU交換のガイドラインの確認
PDUの交換前に、次のガイドラインを確認して、安全な手順を実施し、可用性を損なわないようにしてください。 - PDUの交換
この手順では、配電ユニット(PDU)の交換方法について説明します。
4.1.1 PDU交換のガイドラインの確認
PDUの交換前に、次のガイドラインを確認して、安全な手順を実施し、可用性を損なわないようにしてください。
-
PDU-Aの取外しまたは挿入中に、RDMAネットワーク・ファブリックのケーブルのラッチを解除すると、ノードがクラスタから削除されるため、サービスが失われます。これにより、ラックが使用できなくなる場合があります。RDMAネットワーク・ファブリックのケーブルの取扱いには注意が必要です。通常、このケーブルはラッチで固定されています。RDMAネットワーク・ファブリックのケーブルは強い力で引張られないようにしてください。
-
間違った電源フィードのフックを外すと、ラックが停止します。交換するPDUから伸びている電源ケーブルを電源までたどり、それらのフィードのみを抜いてください。
-
PDU交換部品の開封と再梱包は慌てずに行ってください。故障したユニットを同じように再梱包できるように、電源コードが梱包品の中でどのように巻かれているかに注意してください。
-
サイド・パネルを取り外しておくと、PDUの交換に必要な時間を短縮できます。ただし、PDUを交換する際にサイド・パネルを取り外す必要はありません。
-
コードレス・ドリルまたは電動ドライバを使用すると、PDUの交換に必要な時間を短縮できます。交換ラックに付属のハンド・レンチ・ツールを使用する場合は、交換に少し時間がかかります。ドライバを使用する場合は、Torx T30およびT25ビットを用意してください。
-
電源ケーブルを移動するには、サーバーのケーブル・アームの取外しが必要になる場合があります。これが該当する場合、ケーブル・アームのクリップを外さなくても済むように、プラグ接続をねじり、ケーブル・アーム・コネクタを曲げます。ケーブル・アームのクリップを外す必要がある場合は、片方の手でケーブルを支えて電源コードを外し、ケーブル・アームをクリップで留めます。ケーブル・アームはつるしたままにしないでください。
-
T30ねじをL金具から外す場合は、PDUをラックから取り外すまで、PDUと金具を取り付けているT25ねじまたはナットを外さないでください。
親トピック: 配電ユニットの交換
4.2 無反応になったILOMのリセット
Oracle Exadata System Softwareは、ILOMが応答しないことを検出すると、ILOMサービス・プロセッサを自動的にリセットします。
また、予防措置として、ILOMは90日ごとに自動的にリセットされます。次回の自動リセットを予測しやすくするために、ILOMを直接問い合せるかipmitool
を使用して、ILOMの稼働時間を取得できます。次に例を示します。
-
ILOMの使用:
-> show /SP/clock uptime /SP/clock Properties: uptime = 54 days, 15:41:51
-
ipmitool
の使用:# ipmitool sunoem getval /SP/clock/uptime Target Value: 54 days, 15:41:51
ILOMサービス・プロセッサは、様々な方法を使用して手動でリセットすることもできます。
- SSHを使用したILOMのリセット
- ILOMリモート・コンソールを使用したILOMのリセット
- IPMItoolを使用したILOMのリセット
- Oracle Exadata Database Machine X2-2 ServerおよびExadata Storage ServerでのSPリセット・ピンを使用したILOMのリセット
- Sun Fire X4800 Oracle Database ServerおよびSun Server X2-8 Oracle Database ServerからのSPの取外し
SSH、リモート・コンソールまたはIPMItoolを使用して、Sun Fire X4800 Oracle Database ServerまたはSun Server X2-8 Oracle Database ServerでILOMをリセットできない場合は、サーバーからサービス・プロセッサ(SP)を取り外して、再度取り付けます。 - ILOM電源からプラグを抜く
関連項目:
Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)のドキュメント(http://www.oracle.com/goto/ilom/docs
)
4.2.2 ILOMリモート・コンソールを使用したILOMのリセット
SSHを使用してILOMに接続できない場合は、ILOMリモート・コンソールにログインします。次の手順では、リモート・コンソールを使用してILOMをリセットする方法について説明します。
- ILOMリモート・コンソールにログインします。
- 「メンテナンス」タブからSPのリセットを選択します。
- SPのリセットをクリックします。
親トピック: 無反応になったILOMのリセット
4.2.3 IPMItoolを使用したILOMのリセット
SSHまたはリモート・コンソールを使用してILOMに接続できない場合は、ローカル・ホストまたはILOMネットワーク上の別のホストにログインして、IPMItoolを使用します。次の手順では、IPMItoolを使用してILOMをリセットする方法について説明します。
親トピック: 無反応になったILOMのリセット
4.2.4 Oracle Exadata Database Machine X2-2 ServerおよびExadata Storage ServerでのSPリセット・ピンを使用したILOMのリセット
SSH、リモート・コンソール、またはOracle Exadata Database Machine X2-2サーバーまたはExadata Storage ServerのIPMItoolを使用してILOMに接続できない場合は、SPリセット・ピンを押します。次の手順では、SPリセット・ピンを使用してILOMをリセットする方法について説明します。
- 非導電性の小さい棒を用意します。
- ラックの背面に移動します。
- SPリセット・ピンの開口部を特定します。SPリセット・ピンの開口部は、NET MGTポートの右側にある最初の開口部です。
- 開口部に棒を挿入し、ピンを押します。
親トピック: 無反応になったILOMのリセット
4.2.5 Sun Fire X4800 Oracle Database ServerおよびSun Server X2-8 Oracle Database ServerからのSPの取り外し
SSH、リモート・コンソールまたはIPMItoolを使用して、Sun Fire X4800 Oracle Database ServerまたはSun Server X2-8 Oracle Database ServerでILOMをリセットできない場合は、サーバーからサービス・プロセッサ(SP)を取り外して、再度取り付けます。
オペレーティング・システム・レベルでメッセージが表示されます。これらのメッセージは無視できます。ファンの制御がないため、ファンの速度が上がります。
- Sun Fire X4800 Serverサービス・マニュアルのサービス・プロセッサ・モジュールの取外しおよび取付け(CRU)に関する項(
http://docs.oracle.com/cd/E19140-01/html/821-0282/gjfvy.html#scrolltoc
)を参照してください
親トピック: 無反応になったILOMのリセット
4.2.6 ILOM電源からプラグを抜く
前述のオプションを使用してILOMをリセットできない場合は、電源のプラグを抜いて、再度差し込みます。この操作により、サーバーおよびILOMの電源が入れ直されます。
親トピック: 無反応になったILOMのリセット
4.4 X7以降のシステム用クライアント・ネットワーク・ポートのリンク速度の検証および変更
Exadata Database Machine X7以降のデータベース・サーバーのクライアント・ネットワークで10 GbE接続または25 GbE接続を構成できます。
ノート:
クライアント・ネットワーク・ポートは、システムのデプロイメント時に、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用して構成する必要があります。Oracle Exadata Deployment Assistantの使用を参照してください。次のステップは、OEDAデプロイメントが実行されていない場合や正しく実行されていない場合、クライアント・アクセス・ポートを構成するために必要になります。また、このステップでは、クライアント・ネットワークを10GbEから25GbEに、または25GbEから10GbEに変更できます。
4.5 ネットワーク・ポートでのリンク速度の確認
Oracle Exadata Database Machine X7-2計算ノードに対して正しいリンク速度を使用していることを確認してください。
クライアント・ネットワーク・ポートでの10GbEネットワーク速度構成の解決
4.6 1GbE接続から10GbE接続への変更
1GbEネットワーク接続は、10GbE接続に変更できます。
この手順は、Exadata Database MachineのモデルX6以前に適用されます。
接続を変更するときは、次の点に注意してください。
-
Exadata Database Machine X2-8に接続された10GbEインタフェースの単一障害点を避けるために、NEM0 NET1およびNEM1 NET0などの2枚のカードのNetwork Express Module(NEM)で異なるポートを使用します。
-
10GbEインタフェースは、Sun Fire X4170 M2 Oracle Database Serverではeth4およびeth5として、Sun Fire X4800 Oracle Database Serverではeth8からeth15として識別されます。Exadata Database Machine X2-8では、次を使用することをお薦めします。
- インタフェースeth9およびeth15を使用したBONDETH0
- 10GbE NEM0(左)/NET1
- 10GbE NEM1(右)/NET3
-
この手順の実行中に、Oracle Clusterwareがシャットダウンし、データベース・サーバーが再起動されます。
4.6.1 タスク1: ping機能の検証
次のコマンドを使用して、変更する前にping
コマンドの機能を検証します。変更前にping
コマンドを検証すると、インタフェース変更後の結果がどのようになるかがわかります。同様のコマンドを使用して、Oracle Exadata Database Machineに接続する他のサーバーをチェックできます。
# grep "^nameserver" /etc/resolv.conf nameserver ip_address_1 nameserver ip_address_2 # ping -c 2 ip_address_1 PING ip_address_1 (ip_address_1) 56(84) bytes of data. 64 bytes from ip_address_1: icmp_seq=1 ttl=57 time=1.12 ms 64 bytes from ip_address_1: icmp_seq=2 ttl=57 time=1.05 ms --- ip_address_1 ping statistics --- 2 packets transmitted, 2 received, 0% packet loss, time 1002ms rtt min/avg/max/mdev = 1.054/1.087/1.120/0.033 ms
テストに失敗すると100%パケット損失と表示され、これと同じ検証を「タスク4: 10GbEインタフェースの検証」で実行したときにも、同じ結果になることが想定されます。テストが成功すると0%パケット損失と表示され、10GbE接続を変更後、同様の結果が表示されます。
親トピック: 1GbE接続から10GbE接続への変更
4.6.2 タスク2: 現在のインタフェース・ファイルのバックアップ
次の手順は、現在のインタフェース・ファイルのバックアップ方法を示しています。
親トピック: 1GbE接続から10GbE接続への変更
4.7 RoCEネットワーク・ファブリックの保守
RoCEネットワーク・ファブリックは、結合されたインタフェースを介してデータベース・サーバーおよびExadata Storage Serverをラック内のRoCEネットワーク・ファブリック・スイッチに接続します。
- Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチの設定のバックアップ
- Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチへのゴールデン構成設定の適用
ゴールデン構成設定は、通常、初回のデプロイメント時にRoCEネットワーク・ファブリック・スイッチに適用されます。 - Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチでの設定のリストア
Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチの設定をバックアップからリストアできます。 - Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチでのAccess VLANの使用
switchport access vlan ID
の設定を変更して、RoCEネットワーク・ファブリック全体にサーバー・レベルの分離を実装できます。 - 障害が発生したRoCEネットワーク・ファブリック・スイッチの交換
この手順は、障害が発生したRoCEネットワーク・ファブリック・スイッチを交換する方法について説明します。 - RoCEネットワーク・ファブリック構成の検証
この手順では、RoCEネットワーク・ファブリック構成の確認方法について説明します。 - RoCEネットワーク・ファブリックの動作の検証
基礎となるハードウェアを変更した後にRoCEネットワーク・ファブリックが適切に動作しているかどうかを検証します。 - RoCEネットワーク・ファブリックのスイッチ・ファームウェアのアップグレード
patchmgr
ユーティリティは、RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチをアップグレードするために使用します。 - RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチ・ソフトウェアのダウングレード
patchmgr
ユーティリティは、RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチをダウングレードするために使用します。
4.7.1 Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチの設定のバックアップ
次の手順では、Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチの設定をバックアップする方法について説明します。スイッチを最初に構成した後と、構成を変更するたびにバックアップすることをお薦めします。
親トピック: RoCEネットワーク・ファブリックの保守
4.7.2 Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチへのゴールデン構成設定の適用
ゴールデン構成設定は、通常、初回のデプロイメント時にRoCEネットワーク・ファブリック・スイッチに適用されます。
ノート:
ゴールデン構成設定は、RoCEネットワーク・ファブリックのアクティブなスイッチに適用しないでください。ゴールデン構成設定をアクティブなスイッチに適用すると、RoCEネットワーク・ファブリックが中断し、システムが停止する場合があります。
Oracle Exadata System Softwareリリース20.1.0以降では、次の手順を使用して、RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチにゴールデン構成設定を適用できます。以前のリリースの場合は、Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチでの設定のリストアを参照してください。
次の手順では、Exadataのシングル・ラックまたはマルチラック構成の1つ以上のスイッチに、最新のゴールデン構成設定を適用します。スイッチの構成ファイルにアクセスするためのスイッチへのSSHアクセスを持つ1つのサーバーとともに、スイッチの電源を投入する必要があります。
4.7.3 Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチでの設定のリストア
Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチの設定をバックアップからリストアできます。
次の手順は、Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチの設定をバックアップからリストアする方法の概要を示しており、この手順を使用して、スイッチのゴールデン構成の設定をリストアすることもできます。
ノート:
Oracle Exadata System Softwareリリース20.1.0には、RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチにゴールデン構成設定を適用するための簡単な拡張された手順が含まれています。「Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチへのゴールデン構成設定の適用」を参照してください。
親トピック: RoCEネットワーク・ファブリックの保守
4.7.4 Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチでのAccess VLANの使用
switchport access vlan ID
の設定を変更して、RoCEネットワーク・ファブリック全体にサーバー・レベルの分離を実装できます。
デフォルトでは、Exadata Database Machineでは、サーバーのre0
インタフェースおよびre1
インタフェース上のすべてのRoCEネットワーク・ファブリックのプライベート・ネットワーク・トラフィックにAccess VLAN ID 3888を使用します。
Cisco Nexus 9336C-FX2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチ上のデフォルトのAccess VLAN ID設定を変更すると、対応するサーバーは、デフォルト設定を使用して他のデータベース・サーバーまたはストレージ・サーバーと通信できなくなります。有効なAccess VLAN IDの範囲は2744-3967です。
RoCEネットワーク・ファブリックに別のAccess VLANを実装するには、次の手順を使用します。
ノート:
停止が発生しないように、スイッチ構成の変更中にサーバーをシャットダウンすることをお薦めします。ラック内のサーバーのサブセットのAccess VLAN IDを変更する場合、スイッチを変更する前に、影響を受けるサーバーのみをシャットダウンする必要があります。親トピック: RoCEネットワーク・ファブリックの保守
4.7.5 障害が発生したRoCEネットワーク・ファブリック・スイッチの交換
この手順は、障害が発生したRoCEネットワーク・ファブリック・スイッチを交換する方法について説明します。
この手順は、障害が発生したスイッチの構成のバックアップを保持しているかどうかによって異なります。
関連トピック
親トピック: RoCEネットワーク・ファブリックの保守
4.7.7 RoCEネットワーク・ファブリックの動作の検証
基礎となるハードウェアを変更した後にRoCEネットワーク・ファブリックが適切に動作しているかどうかを検証します。
RoCEネットワーク・ファブリックの任意のコンポーネントを使用してハードウェアのメンテナンス(サーバー、スイッチまたはケーブル上のRDMAネットワーク・ファブリックのアダプタの交換を含む)が行われたか、RoCEネットワーク・ファブリックの操作が基準を満たしていない疑いがある場合、RoCEネットワーク・ファブリックが適切に動作しているかどうかを検証します。次の手順は、ネットワーク動作の確認方法を示しています。
親トピック: RoCEネットワーク・ファブリックの保守
4.7.8 RoCEネットワーク・ファブリックのスイッチ・ファームウェアのアップグレード
patchmgr
ユーティリティは、RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチをアップグレードするために使用します。
スイッチ・ファームウェアは、ローリング形式でアップグレードされます。patchmgr
は、指定されたファイル(roceswitch.lst
など)にリストされている順序でスイッチをアップグレードします
手順は、「RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチ・ファームウェア・ソフトウェアのアップグレード」を参照してください。
親トピック: RoCEネットワーク・ファブリックの保守
4.7.9 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチ・ソフトウェアのダウングレード
patchmgr
ユーティリティは、RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチをダウングレードするために使用します。
スイッチ・ファームウェアは、ローリング形式でダウングレードされます。patchmgr
は、指定されたファイル(roceswitch.lst
など)にリストされている順序でスイッチをダウングレードします
手順は、「RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチ・ファームウェアのダウングレード」を参照してください。
親トピック: RoCEネットワーク・ファブリックの保守
4.8 InfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークの保守
InfiniBandネットワーク・ファブリック・ネットワークは、結合されたインタフェースを介してデータベース・サーバーおよびExadata Storage Serverをラック内のInfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチに接続します。
- InfiniBandスイッチ設定のバックアップとリストア
InfiniBandスイッチ設定のバックアップ手順とリストア手順は、スイッチのファームウェアによって異なります。 - InfiniBandネットワーク・ファブリック構成の検証
この手順では、InfiniBandネットワーク・ファブリック構成の確認方法について説明します。 - verify-topologyユーティリティの使用
verify-topology
ユーティリティは、ネットワーク接続の様々な問題を特定するために使用できます。 - InfiniBandネットワーク・ファブリックの動作の検証
基礎となるハードウェアを変更した後にInfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークが適切に動作しているかどうかを検証します。 - ネットワーク・サブネット・マネージャ・マスターの理解
サブネット・マネージャは、InfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークのすべての運用上の特性を管理します。 - InfiniBandネットワーク・ファブリックのスイッチ・ファームウェアのアップグレード
- InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチ・ソフトウェアのダウングレード
patchmgr
を使用して、スイッチ・ファームウェアをダウングレードします。
4.8.1 InfiniBandスイッチ設定のバックアップとリストア
InfiniBandスイッチ設定のバックアップ手順とリストア手順は、スイッチのファームウェアによって異なります。
InfiniBandファームウェア・リリース1.1.3-2以降には、バックアップとリストアの機能を提供するIntegrated Lights Out Manager (ILOM)があります。InfiniBandファームウェア・リリース1.0.1には、ILOMがありません。入手可能な最新のファームウェア・リリースにアップグレードしてから「2.1.3-4ファームウェアを使用したスイッチの設定のバックアップ」の手順を使用することも、それぞれのファイルのバックアップとリストアを手動で実行することもできます。
- 2.1.3-4ファームウェアを使用したスイッチの設定のバックアップ
- 1.1.3-2ファームウェアを使用したスイッチの設定のバックアップ
- 1.0.1ファームウェアを使用したスイッチの設定のバックアップ
- 2.1.3-4ファームウェアを使用したスイッチの設定のリストア
- 1.1.3-2ファームウェアを使用したスイッチの設定のリストア
- 1.0.1ファームウェアを使用したスイッチの設定のリストア
関連項目:
Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)のドキュメント(http://www.oracle.com/goto/ilom/docs
)4.8.1.1 2.1.3-4ファームウェアを使用したスイッチの設定のバックアップ
次の手順は、2.1.3-4ファームウェアを使用したスイッチのバックアップ方法を示しています。スイッチを適切な設定で最初に構成した後、一度だけバックアップを実行する必要があります。
親トピック: InfiniBandスイッチ設定のバックアップとリストア
4.8.1.2 1.1.3-2ファームウェアを使用したスイッチの設定のバックアップ
次の手順は、1.1.3-2ファームウェアを使用したスイッチのバックアップ方法を示しています。スイッチを適切な設定で最初に構成した後、一度だけバックアップを実行する必要があります。
親トピック: InfiniBandスイッチ設定のバックアップとリストア
4.8.1.3 1.0.1ファームウェアを使用したスイッチの設定のバックアップ
次の手順は、1.0.1ファームウェアを使用したスイッチの設定のバックアップ方法を示しています。
親トピック: InfiniBandスイッチ設定のバックアップとリストア
4.8.1.4 2.1.3-4ファームウェアを使用したスイッチの設定のリストア
次の手順は、2.1.3-4ファームウェアを使用したスイッチの設定のリストア方法を示しています。
親トピック: InfiniBandスイッチ設定のバックアップとリストア
4.8.1.5 1.1.3-2ファームウェアを使用したスイッチの設定のリストア
次の手順は、1.1.3-2ファームウェアを使用したスイッチの設定のリストア方法を示しています。
親トピック: InfiniBandスイッチ設定のバックアップとリストア
4.8.1.6 1.0.1ファームウェアを使用したスイッチの設定のリストア
次の手順は、1.0.1ファームウェアを使用したスイッチの設定のリストア方法を示しています。
親トピック: InfiniBandスイッチ設定のバックアップとリストア
4.8.3 トポロジ検証ユーティリティの使用
verify-topology
ユーティリティは、ネットワーク接続の様々な問題を特定するために使用できます。
verify-topology
は、次のような問題の診断に使用できます。
- InfiniBandネットワーク・ファブリック・ケーブルの欠落
- InfiniBandネットワーク・ファブリック接続の欠落
- 誤った位置に取り付けられているケーブル
- 誤ったエンドポイントに接続されているケーブル
このユーティリティは、すべてのサーバーのibdiagtools
ディレクトリにあります。verify-topology
ユーティリティのオプションを表示するには、次のコマンドを使用します。
./verify-topology -h
[ DB Machine Infiniband Cabling Topology Verification Tool ]
Usage: ./verify-topology
[-v|--verbose]
[-r|--reuse (cached maps)]
[-m|--mapfile]
[-ibn|--ibnetdiscover (specify location of ibnetdiscover output)]
[-ibh|--ibhosts (specify location of ibhosts output)]
[-ibs|--ibswitches (specify location of ibswitches output)]
[-t|--topology [torus | fattree | halfrack] default is fattree]
例4-1 verify-topologyを使用した取付け不良のケーブルの特定
次に、verify-topology
ユーティリティ使用時の出力例を示します。このエラー例では、ケーブルの接続が正しくないことが示されています。サーバーからのケーブルは、どちらも同じInfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチに接続されています。スイッチに障害が発生すると、サーバーからInfiniBandネットワーク・ファブリック・ネットワークへの接続が失われます。
[ DB Machine Infiniband Cabling Topology Verification Tool ]
Bad link:Switch 0x21283a8371a0a0 Port 11A - Sun Port 11B
Reason : 2.5 Gbps Speed found. Could be 10 Gbps
Possible cause : Cable isn't fully seated in
Bad link:Switch 0x21283a89eba0a0 Port 11B - Sun Port 11A
Reason : 2.5 Gbps Speed found. Could be 10 Gbps
Possible cause : Cable isn't fully seated in
Is every external switch connected to every internal switch..........[SUCCESS]
Are any external switches connected to each other....................[SUCCESS]
Are any hosts connected to spine switch..............................[SUCCESS]
Check if all hosts have 2 CAs to different switches..................[ERROR]
Node trnA-db01 has 1 endpoints. (Should be 2)
Port 2 of this node is not connected to any switch
--------fattree End Point Cabling verification failed-----
Leaf switch check: cardinality and even distribution.................[ERROR]
Internal QDR Switch 0x21283a8371a0a0 has fewer than 4 compute nodes
It has only 3 links belonging to compute nodes
Check if each rack has a valid internal ring.........................[SUCCESS]
4.8.4 InfiniBandネットワーク・ファブリックの動作の検証
基礎となるハードウェアを変更した後にInfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークが適切に動作しているかどうかを検証します。
InfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワーク内の任意のコンポーネントを使用してハードウェアのメンテナンス(サーバー、InfiniBandネットワーク・ファブリックのスイッチまたはInfiniBandネットワーク・ファブリックのケーブル上のInfiniBand HCAの交換を含む)が行われたか、InfiniBandネットワーク・ファブリックの操作が基準を満たしていない疑いがある場合、InfiniBandネットワーク・ファブリックが適切に動作しているかどうかを検証します。次の手順は、ネットワーク動作の確認方法を示しています。
ノート:
InfiniBandネットワーク・ファブリックが予測を下回るパフォーマンスの場合は、常に次の手順を使用できます。4.8.5 ネットワーク・サブネット・マネージャ・マスターの理解
サブネット・マネージャは、InfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークのすべての運用上の特性を管理します。
サブネット・マネージャの動作特性には次の項目があります。
- ネットワーク・トポロジの検出
- ネットワークに接続されるすべてのポートへのローカル識別子の割当て
- スイッチ転送表の計算およびプログラム
- ファブリックの変更の監視
InfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークに複数のサブネット・マネージャを保有できますが、アクティブにできるのは一度に1つのサブネット・マネージャのみです。アクティブなサブネット・マネージャは、マスター・サブネット・マネージャです。他のサブネット・マネージャは、スタンバイ・サブネット・マネージャです。マスター・サブネット・マネージャが停止または失敗すると、スタンバイ・サブネット・マネージャが自動的にマスター・サブネット・マネージャになります。
各サブネット・マネージャには構成可能な優先度があります。InfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークに複数のサブネット・マネージャがある場合は、最高優先度のサブネット・マネージャがマスター・サブネット・マネージャになります。Exadata Database Machineでは、リーフ・スイッチのサブネット・マネージャは優先度5として、スパイン・スイッチのサブネット・マネージャは優先度8として構成する必要があります。
Exadata Database Machineで実行されるサブネット・マネージャの場所は、次のガイドラインで決定されます。
-
サブネット・マネージャは、Oracle Engineered Systemで使用するように指定されたRDMAネットワーク・ファブリックのスイッチでのみ実行します。その他のデバイスでのサブネット・マネージャの実行はサポートされていません。
-
Exadataのみの構成で、1つ、2つまたは3つのラックを配線してInfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークを構成している場合、すべてのスイッチでサブネット・マネージャを実行する必要があります。スパイン・スイッチでマスター・サブネット・マネージャを実行する必要があります。Exadata Database Machineクオータ・ラックのように、ネットワークにリーフ・スイッチのみが存在する場合、サブネット・マネージャ・マスターがリーフ・スイッチで実行されます。4つ以上のラックを配線してInfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークを構成している場合、スパイン・スイッチでのみ、サブネット・マネージャを実行する必要があります。リーフ・スイッチのサブネット・マネージャは無効化してください。
-
マルチラック構成(Oracle Exadata Database MachineとOracle Exalogic Elastic Cloudのように異なる種類のラックを使用する構成)の場合は、My Oracle SupportのドキュメントID 1682501.1を参照してください。
関連トピック
関連項目:
Sun Datacenter InfiniBand Switch 36ファームウェア、バージョン2.1のドキュメント(http://docs.oracle.com/cd/E36265_01/index.html
)4.8.6 InfiniBandネットワーク・ファブリックのスイッチ・ファームウェアのアップグレード
patchmgr
ユーティリティは、InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチをアップグレードおよびダウングレードするために使用します。patchmgr
ユーティリティを使用できるスイッチ・ファームウェアの最小リリースは1.3.3-2です。スイッチ・ファームウェアがそれより前のリリースである場合は、My Oracle Supportノート888828.1の説明に従って、ファームウェアをリリース1.3.3-2にアップグレードする必要があります。
4.8.7 InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチ・ソフトウェアのダウングレード
patchmgr
を使用して、スイッチ・ファームウェアをダウングレードします。
手順は、InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチ・ファームウェアのダウングレードを参照してください。
4.9 InfiniBandネットワーク・ファブリック構成の変更
IPアドレスまたはホスト名を変更するか、パーティションを実装することにより、InfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークを構成する方法を変更できます。
- InfiniBandパーティションの構成
- InfiniBand IPアドレスおよびホスト名の変更
- InfiniBandネットワーク情報の変更
この手順では、InfiniBandネットワーク情報の変更方法について説明します。
4.9.1 InfiniBandパーティションの構成
InfiniBandパーティションの構成は、Exadata Database MachineでのOracle VM Oracle RACクラスタ間のInfiniBandパーティションの実装を参照してください。Oracle VMを使用する場合も、使用しない場合も、InfiniBandパーティションを使用できます。
親トピック: InfiniBandネットワーク・ファブリック構成の変更
4.9.2 InfiniBand IPアドレスおよびホスト名の変更
既存のOracle ExadataラックのInfiniBandネットワーク情報の変更が必要になることがあります。複数のInfiniBandカードを使用してメディア・サーバーをサポートするか、同じラックの本番、テストおよびQA環境などの個別のInfiniBandネットワークのInfiniBandトラフィックを維持するため、変更が必要になる場合があります。
すべてのInfiniBandアドレスに同じサブネット内のアドレスを使用し、最小のサブネット・マスク255.255.240.0(または/20)を使用する必要があります。サブネット・マスクは、将来Oracle ExadataラックおよびInfiniBandネットワークが拡張されたときにも対応できる程度のものを選択する必要があります。
ノート:
Exadata Database MachineでSDP over InfiniBandを使用することはお薦めしません。親トピック: InfiniBandネットワーク・ファブリック構成の変更
4.9.3 InfiniBandネットワーク情報の変更
この手順は、InfiniBandネットワーク情報の変更方法を示しています。
この項に示される手順は、次の前提条件に基づいています。
-
すべての変更は、
ilom-admin
ユーザーとしてIntegrated Lights Out Manager (ILOM)インタフェースを使用して実行する必要があります。 -
NET1およびNET2インタフェースを結合してBONDETH0を作成するため、クライアント・アクセス・ネットワークにチャネル・ボンディングが使用されます。チャネル・ボンディングを使用しない場合、手順のBONDETH0をNET1に置き換えてください。
-
Exadata Database Machine X4-2以降のハードウェアでは、Oracle Exadata System Softwareリリース11.2.3.3.0の時点で、InfiniBandボンディングに使用される名前がBONDIB0からIB0およびIB1に変更されました。これらのインタフェースは、
ifcfg-bondib0
インタフェースと同じ方法で変更されます。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース11.2.2.1.0の時点で、ボンディングに使用される名前が変更されました。InfiniBandボンディングにBONDIB0、イーサネット・ボンディングにBONDETH0という名前を使用します。以前のリリースでは、それぞれBOND0およびBOND1という名前でした。
-
手順には、
dcli
ユーティリティおよびroot
ユーザーを使用します。これにより、データベース・サーバーのコマンドをパラレルに実行して、手順を完了する全体の時間を大幅に短縮します。 -
dcli
ユーティリティには、SSHユーザー等価が必要になります。SSHユーザー等価が構成されない場合、一部のコマンドを各データベース・サーバーで明示的に実行する必要があります。 -
データベース・グループ・ファイル
dbs_group
を/root
ディレクトリに格納する必要があります。 -
InfiniBandネットワーク情報を変更する前に、Oracle Cluster Registry (OCR)の最新のバックアップが存在することを確認してください。OCRバックアップは、
$Grid_home/cdata/cluster-name
ディレクトリにあります。Grid_homeは、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアをインストールした場所です。 -
Oracle Grid Infrastructure 11gリリース2 (11.2)以降では、プライベート・ネットワーク構成がグリッド・プラグ・アンド・プレイ(GPNP)プロファイルとOCRの両方に格納されます。GPNPの定義が正しくない場合、Oracle Clusterware CRSは起動しません。InfiniBandネットワーク情報を変更する前に、次のコマンドを使用して、すべてのノードのGPNPプロファイルのバックアップを作成してください。
$ cd $Grid_home/gpnp/hostname/profiles/peer/ $ cp -p profile.xml profile.xml.bk
4.10 データベース・サーバーでのネットワーク・ルーティングの構成
ネットワーク・ルーティングのタスクは、ブート時ルーティングかリアルタイム・ルーティングかによって異なります。
- データベース・サーバーでのネットワーク・ルーティングについて
データベース・サーバーでは3つの論理ネットワーク・インタフェースが構成されています。 - タスク1: ブート時ルーティングのための構成
- タスク2: リアルタイム・ルーティングのための構成
- タスク3: ネットワーク・ルーティング・ルールおよびルートの検証
- トラブルシューティングのためのネットワーク・ルーティング構成の削除
- デフォルトのルーティングへの再設定
デフォルトのネットワーク・ルーティングに戻すには、追加ファイルを/etc/sysconfig/network-scripts
ディレクトリから削除し、サーバーを再起動します。
4.10.1 データベース・サーバーでのネットワーク・ルーティングについて
データベース・サーバーには3つの論理ネットワーク・インタフェースが構成されています。
インタフェース名は次のとおりです。
- 管理ネットワーク:
eth0
- クライアント・アクセス・ネットワーク:
bond1
またはbondeth0
- RDMAネットワーク・ファブリック・ネットワーク:
bond0
、bondib0
またはib0
とib1
、またはre0
とre1
ノート:
この項のタスクは、Oracle Exadata System Softwareリリース11.2.3.2.1より前に構成されたOracle Exadata Database Serverを対象としています。Oracle Exadata System Softwareリリース11.2.2.3.0以上では、管理ネットワークへの接続の応答は管理ネットワーク・インタフェース上で送信され、クライアント・アクセス・ネットワークへの接続の応答はクライアント・アクセス・ネットワーク・インタフェース上で送信されます。
Oracle Exadata System Softwareリリース11.2.2.3.0より前のリリースでは、管理ネットワーク上またはプライベートInfiniBandネットワーク上のIPアドレス以外を宛先としたアウトバウンド・トラフィックはデフォルト・ルートとしてクライアント・アクセス・ネットワークを使用して送信されます。この項のタスクではルーティングを変更するため、管理ネットワークに着信するトラフィックの応答は、管理ネットワークで送信されます。同様に、クライアント・ネットワークに着信するトラフィックの応答は、クライアント・ネットワークで送信されます。
ネットワーク・ルーティングのタスクは、ブート時ルーティングかリアルタイム・ルーティングかによって異なります。次の点はどちらのタイプのルーティングにも当てはまります。
-
これらのタスクは、Oracle Exadata System Softwareリリース11.2.2.3.0より前のリリースを実行しているデータベース・サーバーを対象としています。
-
これらのタスクでは次のサンプルIPアドレス、ネットマスクおよびゲートウェイを使用します。
-
管理ネットワークのIPアドレスは10.149.49.12、ネットマスクは255.255.252.0 (ネットワーク10.149.48.0/22)、ゲートウェイは10.149.48.1です。
-
クライアント・アクセス・ネットワークのIPアドレスは10.204.78.15、ネットマスクは255.255.255.0 (ネットワーク10.204.78.0/24)、ゲートウェイは10.1.78.1です。
-
ノート:
データベース・サーバーに他のネットワークが構成されている場合は、それらのネットワークにファイルを設定してください。4.10.2 タスク1: ブート時ルーティングのための構成
ネットワーク・ルーティングとしてブート時ルーティングを行うように構成するには、各データベース・サーバーにルールおよびルーティング・ファイルを作成する必要があります。ルールおよびルーティング・ファイルは、各データベース・サーバーの/etc/sysconfig/network-scripts
ディレクトリに配置する必要があります。構成済のIPアドレスを持つ管理ネットワーク上のイーサネット・インタフェースごとに、データベース・サーバーにroute-eth
n
およびrule-eth
n
ファイルが必要です。結合イーサネット・インタフェースごとに、データベース・サーバーにroute-bondeth
n
およびrule-bondeth
n
ファイルが必要です。次に、ファイルの内容の例を示します。
ファイル | 内容 |
---|---|
|
from 10.149.49.12 table 220 to 10.149.49.12 table 220 |
|
10.149.48.0/22 dev eth0 table 220 default via 10.149.48.1 dev eth0 table 220 |
|
from 10.204.78.0/24 table 210 to 10.204.78.0/24 table 210 |
|
10.204.78.0/24 dev bondeth0 table 210 default via 10.204.78.1 dev bondeth0 table 210 |
4.10.3 タスク2: リアルタイム・ルーティングのための構成
実行中のシステムでルールを構成するには、/sbin/ip
コマンドを使用して、起動時に実行されるものと同じ構成を作成します。次のコマンドを使用すると、ブート時ファイルと同じ構成が得られます。
/sbin/ip rule add from 10.149.49.12 table 220 /sbin/ip rule add to 10.149.49.12 table 220 /sbin/ip route add 10.149.48.0/22 dev eth0 table 220 /sbin/ip route add default via 10.149.48.1 dev eth0 table 220 /sbin/ip rule add from 10.204.78.0/24 table 210 /sbin/ip rule add to 10.204.78.0/24 table 210 /sbin/ip route add 10.204.78.0/24 dev bondeth0 table 210 /sbin/ip route add default via 10.204.78.1 dev bondeth0 table 210
コマンドの実行後にデータベース・サーバーを再起動して、ブート時構成が正しいことを検証することをお薦めします。
4.10.4 タスク3: ネットワーク・ルーティング・ルールおよびルートの検証
次のコマンドを使用して、ネットワーク・ルーティング・ルールを検証します。コマンドの出力には、システム上のすべてのルールが表示されます。
# /sbin/ip rule list 0: from all lookup 255 32762: from all to 10.204.78.0/24 lookup 210 32763: from 10.204.78.0/24 lookup 210 32764: from all to 10.149.49.12 lookup 220 32765: from 10.149.49.12 lookup 220 32766: from all lookup main 32767: from all lookup default
前述のタスクを行うときに2つの新しいルーティング表が作成されるため、デフォルトのルーティング表は変更されません。新しいルーティング表が使用されるのは、ルールで指定した場合のみです。次のコマンドは、デフォルトのルーティング表と新しいルーティング表をチェックする方法を示しています。
-
デフォルトのルーティング表をチェックする場合。次に、コマンドと出力の例を示します。
# /sbin/ip route list 10.204.78.0/24 dev bondeth0 proto kernel scope link src 10.204.78.15 192.168.10.0/24 dev bondib0 proto kernel scope link src 192.168.10.8 10.149.48.0/22 dev eth0 proto kernel scope link src 10.149.49.12 default via 10.149.52.1 dev bondeth0
-
追加された表にコマンドで指定する表名が含まれているかどうかをチェックする場合。次に、コマンドと出力の例を示します。
# /sbin/ip route list table 220 10.149.48.0/22 dev eth0 scope link default via 10.149.48.1 dev eth0 root@dbhost# ip route list table 210 10.204.78.0/24 dev bondeth0 scope link default via 10.204.78.1 dev bondeth0
4.10.5 トラブルシューティングのためのネットワーク・ルーティング構成の削除
ネットワーク・ルーティング構成は、Oracle Exadata Database Machineを構成またはトライブシューティングするときに削除できます。ルールおよびルートを削除するには、次のコマンドを使用します。
/sbin/ip route del default via 10.149.48.1 dev eth0 table 220 /sbin/ip route del 10.149.48.0/22 dev eth0 table 220 /sbin/ip rule del to 10.149.49.12 table 220 /sbin/ip rule del from 10.149.49.12 table 220 /sbin/ip route del default via 10.204.78.1 dev bondeth0 table 210 /sbin/ip route del 10.204.78.0/24 dev bondeth0 table 210 /sbin/ip rule del to 10.204.78.0/24 table 210 /sbin/ip rule del from 10.204.78.0/24 table 210
4.10.6 デフォルトのルーティングへの再設定
デフォルトのネットワーク・ルーティングに戻すには、追加ファイルを/etc/sysconfig/network-scripts
ディレクトリから削除し、サーバーを再起動します。
次に、ファイルを削除してサーバーを再起動するコマンドの例を示します。
/bin/rm -f /etc/sysconfig/network-scripts/rule-eth0
/bin/rm -f /etc/sysconfig/network-scripts/route-eth0
/bin/rm -f /etc/sysconfig/network-scripts/rule-bondeth0
/bin/rm -f /etc/sysconfig/network-scripts/route-bondeth0
shutdown -r now
4.11 「DNSサーバーの変更」
ドメイン・ネーム・システム(DNS)サーバーの構成設定は、初期設定後に変更できます。
Exadata Database Machineのすべてのサーバーおよびスイッチは、同じDNSサーバーを参照する必要があります。Exadata Database Machineが参照するすべてのドメインは、個々のDNSサーバーを介して解決される必要があります。
次の各トピックでは、Exadata Database Machineサーバーおよびスイッチを同じDNSサーバーに設定するタスクおよび手順について説明します。サーバーは1回に1つずつ変更することをお薦めします。
- データベース・サーバーでのDNSサーバー・アドレスの変更
この手順では、データベース・サーバーでDNSサーバー・アドレスを変更する方法について説明します。 - Oracle Exadata Storage ServerでのDNSサーバーの変更
この手順では、Oracle Exadata Storage ServerでDNSサーバーを変更する方法について説明します。 - Cisco RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチでのDNSサーバー・アドレスの変更
この手順では、Cisco RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチのDNSサーバーのアドレスを変更する方法について説明します。 - Cisco 9300シリーズ管理スイッチでのDNSサーバー・アドレスの変更
この手順では、Cisco 9300シリーズ管理ネットワーク・スイッチでDNSサーバー・アドレスを変更する方法について説明します。 - Cisco 4948イーサネット・スイッチでのDNSサーバー・アドレスの変更
この手順では、Cisco 4948イーサネット・スイッチでDNSサーバー・アドレスを変更する方法について説明します。 - InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチでのDNSサーバー・アドレスの変更
- KVMスイッチでのDNSサーバーの変更
この手順では、KVMスイッチを使用してDNSサーバー構成を変更する方法について説明します。
4.11.1 データベース・サーバーでのDNSサーバー・アドレスの変更
この手順では、データベース・サーバーでDNSサーバー・アドレスを変更する方法について説明します。
- Oracle Exadata System Software 20.1.0以降を使用している場合は、
-update
および-dns
オプションを指定してipconf
を使用し、DNS設定を変更します。 - Oracle Exadata System Software 19.3.x以前を使用している場合、次のステップを使用してDNSサーバーを変更します。
親トピック: DNSサーバーの変更
4.11.2 Oracle Exadata Storage ServerでのDNSサーバーの変更
この手順では、Oracle Exadata Storage ServerでDNSサーバーを変更する方法について説明します。
ノート:
この手順では、NTPも設定できます。親トピック: DNSサーバーの変更
4.11.3 Cisco RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチでのDNSサーバー・アドレスの変更
この手順では、Cisco RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチのDNSサーバーのアドレスを変更する方法について説明します。
親トピック: DNSサーバーの変更
4.11.4 Cisco 9300シリーズ管理ネットワーク・スイッチでのDNSサーバー・アドレスの変更
この手順では、Cisco 9300シリーズ管理ネットワーク・スイッチでDNSサーバー・アドレスを変更する方法について説明します。
親トピック: DNSサーバーの変更
4.11.5 Cisco 4948イーサネット・スイッチでのDNSサーバー・アドレスの変更
この手順では、Cisco 4948イーサネット・スイッチでDNSサーバー・アドレスを変更する方法について説明します。
親トピック: DNSサーバーの変更
4.11.6 InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチでのDNSサーバー・アドレスの変更
すべての構成手順は、Integrated Lights Out Manager (ILOM)インタフェースを使用してilom-admin
ユーザーとして実行する必要があります。ファームウェア・リリースに応じて、次のいずれかの手順を実行してDNSサーバーを変更します。
- スイッチで2.0.4以降のファームウェアを使用している場合:
- スイッチで2.0.4より前のファームウェアを使用している場合:
親トピック: DNSサーバーの変更
4.11.7 KVMスイッチでのDNSサーバーの変更
この手順では、KVMスイッチを使用してDNSサーバー構成を変更する方法について説明します。
ノート:
-
KVMスイッチが用意されているのは、Oracle Exadata Database Machine X2-2ラック、およびSun Fire X4270 M2 Serverを使用したOracle Exadata Storage Serverを搭載しているOracle Exadata Storage拡張ラックのみです。
-
KVMスイッチはNTPをサポートしていません。
親トピック: DNSサーバーの変更
4.12 「NTPサーバーの変更」
ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバーの構成設定は、初期設定後に変更できます。
サーバーが同じ時刻に同期されるように、Exadata Database Machineのすべてのサーバーおよびスイッチは、同じNTPサーバーを参照する必要があります。
次の各トピックでは、Exadata Database Machineサーバーおよびスイッチを同じNTPサーバーに設定するタスクおよび手順について説明します。サーバーは1回に1つずつ変更することをお薦めします。
ノート:
-
これらの手順では、2つのNTPサーバー間の時間差が大きくないと仮定しています。NTPサーバーの更新を実行する前に、コマンド
ntpq -p
を使用し、システムが正常かどうかを先に確認します。 -
Exadata Database Machineで使用するために、最大2台のNTPサーバーを構成できます。
- データベース・サーバーでのNTPサーバー・アドレスの設定
Exadata Database Machineのデータベース・サーバーでNetwork Time Protocol (NTP)サーバー・アドレスを設定または変更できます。 - Oracle Exadata Storage ServerでのNTPサーバーの設定
Oracle Exadata Storage Serverでは、Network Time Protocol (NTP)サーバーを設定または変更できます。 - Cisco RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチでのNTPサーバー・アドレスの設定
この手順では、Cisco RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチのネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバーのアドレスを変更する方法について説明します。 - Cisco 9300シリーズ管理スイッチでのNTPサーバー・アドレスの設定
この手順では、Cisco 9300シリーズ管理ネットワーク・スイッチでネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバー・アドレスを変更する方法について説明します。 - Cisco 4948イーサネット・スイッチでのNTPサーバー・アドレスの設定
Cisco 4948イーサネット・スイッチでは、ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバーを設定または変更できます。 - InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチでのNTPサーバー・アドレスの設定
InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチでNetwork Time Protocol (NTP)サーバー・アドレスを設定または変更できます。
4.12.1 データベース・サーバーでのNTPサーバー・アドレスの設定
Exadata Database Machineのデータベース・サーバーでNetwork Time Protocol (NTP)サーバー・アドレスを設定または変更できます。
- Oracle Exadata System Software 20.1.0以降を使用している場合は、
ipconf
を使用してNTPサーバーを設定または変更します。 - データベース・サーバーのオペレーティング・システムがOracle Linux 7であるが、Oracle Exadata System Software 19.3.x以前を使用している場合、次の手順に従います。
- データベース・サーバーのオペレーティング・システムがOracle Linux 5または6の場合:
親トピック: NTPサーバーの変更
4.12.2 Oracle Exadata Storage ServerでのNTPサーバーの設定
Oracle Exadata Storage ServerでNetwork Time Protocol (NTP)サーバーを設定または変更できます。
ノート:
この手順では、DNSも設定できます。警告:
グリッド・ディスクをオフラインにしてもOracle ASMの操作に影響しないようにするステップを完了していない場合は、データベースが停止することがあります。親トピック: NTPサーバーの変更
4.12.3 Cisco RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチでのNTPサーバー・アドレスの設定
この手順では、Cisco RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチのネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバーのアドレスを変更する方法について説明します。
親トピック: NTPサーバーの変更
4.12.4 Cisco 9300シリーズ管理ネットワーク・スイッチでのNTPサーバー・アドレスの設定
この手順では、Cisco 9300シリーズ管理ネットワーク・スイッチでネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバー・アドレスを変更する方法について説明します。
親トピック: NTPサーバーの変更
4.12.5 Cisco 4948イーサネット・スイッチでのNTPサーバー・アドレスの設定
Cisco 4948イーサネット・スイッチでネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバーを設定または変更できます。
親トピック: NTPサーバーの変更
4.12.6 InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチでのNTPサーバー・アドレスの設定
InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチでNetwork Time Protocol (NTP)サーバー・アドレスを設定または変更できます。
ノート:
InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチのファイルを手動で編集しないでください。親トピック: NTPサーバーの変更
4.13 「タイムゾーン設定の変更」
初期構成およびデプロイメントの終了後に、Exadata Database Machineでタイムゾーンを変更できます。
タイムゾーン設定を変更する場合は、次のコンポーネントを変更する必要があります。
- ストレージ・サーバー
- データベース・サーバー
- RDMAネットワーク・ファブリックのスイッチ
- イーサネット・スイッチ
ノート:
タイムゾーン設定を変更する前に、セル・サービスとOracle Clusterwareサービスを停止する必要があります。- ストレージ・サーバーでのタイムゾーン設定の変更
次のステップを使用して、ストレージ・サーバーでタイムゾーン設定を変更します。 - データベース・サーバーでのタイムゾーン設定の変更
ストレージ・セルでタイムゾーン設定を変更すると、データベース・サーバーでタイムゾーン設定を変更できるようになります。 - InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチでのタイムゾーン設定の変更
InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチでタイムゾーン設定を変更できます。 - Cisco RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチでのタイムゾーン設定の変更
Cisco RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチでタイムゾーン設定を変更できます。 - Cisco管理ネットワーク・スイッチでのタイムゾーン設定の変更
イーサネット・スイッチでは、タイムゾーン設定を変更できます。
4.13.1 ストレージ・サーバーでのタイムゾーン設定の変更
次のステップを使用して、ストレージのタイムゾーン設定を変更します。
すべてのストレージ・サーバーに対する設定変更を完了してから、データベース・サーバーの設定を変更してください。
親トピック: タイムゾーン設定の変更
4.13.2 データベース・サーバーでのタイムゾーン設定の変更
ストレージ・セルでタイムゾーンの設定を変更したら、データベース・サーバーでタイムゾーンの設定を変更できます。
この手順を開始する前に、「ストレージ・サーバーでのタイムゾーン設定の変更」の説明に従って、Oracle Clusterwareスタックを停止して、ストレージ・セルでタイムゾーンを変更しておく必要があります。
親トピック: タイムゾーン設定の変更
4.13.3 InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチでのタイムゾーン設定の変更
InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチでタイムゾーン設定を変更できます。
親トピック: タイムゾーン設定の変更
4.13.4 Cisco RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチでのタイム・ゾーン設定の変更
Cisco RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチでタイムゾーン設定を変更できます。
- SSHを使用してスイッチにアクセスして、
admin
ユーザーとしてログインします。 configure terminal
コマンドを使用して、構成を開始します。- 次のコマンドを使用して、クロックを設定します。
例4-2 RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチでのタイムゾーンの設定
次に、タイムゾーンをアメリカ東部に設定し、サマータイムを有効にする場合の例を示します。
dbm0sw-rocea0#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
dbm0sw-rocea0(config)#clock timezone EST -5 0
dbm0sw-rocea0(config)#clock summer-time EDT recurring
dbm0sw-rocea0(config)#end
dbm0sw-rocea0#copy running-config startup-config
Building configuration...
Compressed configuration from 6421 bytes to 2041 bytes[OK]
dbm0sw-rocea0#show clock
12:03:43.516 EDT Wed May 12 2012
dbm0sw-rocea0#
親トピック: タイムゾーン設定の変更
4.13.5 Cisco 管理ネットワーク・スイッチでのタイム・ゾーン設定の変更
イーサネット・スイッチでは、タイムゾーン設定を変更できます。
- Telnetを使用して、イーサネット・スイッチに接続します。
enable
コマンドを使用して、特権モードを開始します。configure terminal
コマンドを使用して、構成を開始します。- 次のコマンドを使用して、クロックを設定します。
例4-3 イーサネット・スイッチでのタイムゾーン設定
次に、タイムゾーンをアメリカ東部に設定し、サマータイムを有効にする場合の例を示します。
$ telnet dbmcisco-ip
Connected to switch name
Escape character is '^]'.
User Access Verification
Password:
dmbcisco-ip>enable
Password:
dmbcisco-ip#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
dmbcisco-ip(config)#clock timezone EST -5 0
dmbcisco-ip(config)#clock summer-time EDT recurring
dmbcisco-ip(config)#end
dmbcisco-ip#write memory
Building configuration...
Compressed configuration from 6421 bytes to 2041 bytes[OK]
dmbcisco-ip#show clock
12:03:43.516 EDT Wed May 12 2012
dmbcisco-ip#
親トピック: タイムゾーン設定の変更
4.14 KVMスイッチの管理
KVMスイッチが用意されているのは、Oracle Exadata Database Machine X2-2ラック、およびSun Fire X4270 M2 Serverを使用したExadata Storage Serverを搭載したOracle Exadata Storage拡張ラックのみです。
- KVMスイッチの構成
この手順では、KVM(キーボード、ビデオ、マウス)スイッチの構成方法について説明します。 - サーバーにアクセスするKVMスイッチの構成
- KVMスイッチを使用したサーバーのアクセス
4.14.1 KVMスイッチの構成
この手順では、KVM(キーボード、ビデオ、マウス)スイッチの構成方法について説明します。
接続されているすべてのコンポーネントの電源を切断して、スイッチを構成します。
ノート:
KVMスイッチが用意されているのは、Oracle Exadata Database Machine X2-2ラック、およびSun Fire X4270 M2 Serverを使用したExadata Storage Serverを搭載したOracle Exadata Storage拡張ラックのみです。
-
ラックの前面からKVMトレイを引き出して、ハンドルを使用して開きます。
-
タッチ・パッドに触れます。
-
マウスのダブルクリックと同じように左側の
[Ctrl]
キーを2回押して、ホストとKVMインタフェースを切り替えます。 -
ユーザー・インタフェースのユニット・ビューから「ターゲット・デバイス」を選択します。Oracle Exadata Database Machineフル・ラックに22、Oracle Exadata Database Machineハーフ・ラックに11、Oracle Exadata Database Machineクオータ・ラックに5のセッション数が表示されます。セッション数は、Oracle Exadata Storage Expansionフル・ラックは18、Oracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラックは9、Oracle Exadata Storage拡張クオータ・ラックは4にする必要があります。
ノート:
すべてのセッションが表示されない場合、ポート・ヘッダーからIQアダプタを選択します。表ヘッダー、「ポート」の順にクリックして、ポート番号でセッションをソートします。欠落している項目をノートにとります。ラックの下部から上部にセッションの番号が順番に付けられます。
-
ターゲット・デバイス画面に戻ります。
-
ユーザー・アカウントから「ローカル」を選択します。
-
ユーザーの下の「管理」をクリックします。
-
管理アカウントのパスワードを設定します。他のパラメータを変更しないでください。
-
「保存」をクリックします。
-
アプライアンス設定から「ネットワーク」を選択します。「ネットワーク情報」画面が表示されます。
-
IPv4またはIPv6を選択します。
-
DNSサーバーのアドレス、サブネット、ゲートウェイおよびIPアドレスの値を入力します。
-
「保存」をクリックします。
-
KVM LAN1イーサネット・ポートを管理ネットワークに接続します。
-
ネットワーク情報画面のMACアドレスを確認して、ポートが正しく構成されていることを確認します。アドレスは、KVMスイッチの背面のLAN1/LAN2ポートの横のラベルと一致する必要があります。
-
アプライアンスから「概要」を選択します。
-
KVMスイッチの名前を入力します。
-
「保存」をクリックします。
-
「概要」の下の「再起動」を選択して、KVMスイッチを再起動します。
-
アプライアンス設定の「バージョン」を選択して、ファームウェア・バージョンのスイッチを確認します。次のようにアプリケーションとブートに2つのバージョン番号が表示されます。
Required version is: Application 1.2.10.15038 Boot 1.6.15020
ノート:
推奨されているファームウェア・バージョンは、1.2.8以上です。
ファームウェアが1.2.3以下の場合、ネットワーク・ブラウザからアップグレードできます。バージョン1.2.3以上の場合、KVM USBポートに接続されたフラッシュ・ドライブを使用してローカルのキーボードからアップグレードできます。ファームウェアをアップグレードするには、次の手順を実行します。
-
アプライアンスから「概要」を選択します。
-
「ツール」リストからファームウェアのアップグレードを選択します。
-
アップグレード方法を選択します。
-
「アップグレード」をクリックします。
-
ファームウェア・バージョンを確認します。
-
関連項目:
KVMスイッチの管理情報ベース(MIB)の詳細は、AvocentのWebサイト(https://www.vertivco.com/en-us/support/software-download/it-management/avocent-mergepoint-unity-switches-software-downloads/
)を参照してください
親トピック: KVMスイッチの管理
4.14.2 サーバーにアクセスするKVMスイッチの構成
次の手順は、サーバーにアクセスするKVMスイッチの構成方法を示しています。
ノート:
KVMスイッチが用意されているのは、Oracle Exadata Database Machine X2-2ラック、およびSun Fire X4270 M2 Serverを使用したExadata Storage Serverを搭載したOracle Exadata Storage拡張ラックのみです。
- ユニット・ビューから「ターゲット・デバイス」を選択します。
- サーバーの電源を投入します。前面パネルに電源ボタンがあります。ボタンが固定されている場合は、小さな工具を使用して緩めます。
- マウスの左ボタンを使用して、「名前」列のシステム名をクリックします。
- 「概要」をクリックし、顧客の接頭辞、ノード・タイプおよび番号のOracle標準命名形式で名前を上書きします。たとえば、
trnacel03
は接頭辞がtrna
で、次にラック下部のストレージ・セル3を表す名前が続き、trnadb02
は接頭辞がtrna
で、ラック下部のデータベース・サーバー2を表す名前が続きます。 - 「保存」を押します。
- ラックの各サーバーにステップ2から5を繰り返します。各サーバーをBIOSで起動して、デフォルトの工場出荷時のIP構成でオペレーティング・システムを起動します。
親トピック: KVMスイッチの管理
4.14.3 KVMスイッチを使用したサーバーのアクセス
次の手順は、KVMスイッチを使用してサーバーへアクセスする方法を示しています。
ノート:
KVMスイッチが用意されているのは、Oracle Exadata Database Machine X2-2ラック、およびSun Fire X4270 M2 Serverを使用したExadata Storage Serverを搭載したOracle Exadata Storage拡張ラックのみです。
- ユニット・ビューから「ターゲット・デバイス」を選択します。
- マウスの左ボタンを使用して、「名前」列のシステム名をクリックします。
- KVMセッションをクリックします。
親トピック: KVMスイッチの管理
4.15 LEDステータスの説明
Oracle Exadataラックのコンポーネントに搭載されているLEDは、点検整備が必要なコンポーネントを特定する際に役立ちます。
- Sun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチのLED
- Cisco Nexus 9336C-FX2スイッチのLED
このトピックでは、Cisco Nexus 9336C-FX2スイッチに搭載されたLEDのカラー・コードについて説明します。
4.15.1 Sun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチのLED
表4-1に、Sun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチのLEDの色コードを示します。
表4-1 Sun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチのLEDステータスの説明
コンポーネント | LEDステータス |
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Sun Datacenter InfiniBand Switch 36のシャーシ |
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Sun Datacenter InfiniBand Switch 36のリンク・ステータス |
リンクLEDが緑色: リンクが確立されるとオンになります。リンクがダウンするとオフになり、シンボル・エラーがあると点滅します。 |
Sun Datacenter InfiniBand Switch 36のネットワーク管理ポート |
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Sun Datacenter InfiniBand Switch 36の電源 |
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親トピック: LEDステータスの説明
4.15.2 Cisco Nexus 9336C-FX2スイッチのLED
このトピックでは、Cisco Nexus 9336C-FX2スイッチに搭載されたLEDのカラー・コードについて説明します。
表4-2 Cisco Nexus 9336C-FX2スイッチのLEDステータスの説明
コンポーネント | LEDステータス | 場所 |
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スイッチ・シャーシのビーコン(BCN) LED |
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BCN LEDはスイッチ前面の左側にあります |
スイッチ・シャーシのステータス(STS) LED |
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STS LEDはスイッチ前面の左側にあります |
スイッチ・シャーシの環境(ENV) LED |
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ENV LEDはスイッチ前面の左側にあります |
Cisco Nexus 9336C-FX2ネットワーク・ポート |
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ポートのLEDは最も近いポートを指す上向きまたは下向きの三角形で表示されます。 |
スイッチ・シャーシのレーン・リンク |
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レーン・リンクのLEDは、チェック中のブレイクアウト・レーンを示します。 |
電源装置のOK LEDとFault LED |
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電源装置のLEDは電源装置前面の左側にあります。OK LEDとFault LEDで示される状態の組合せにより、モジュールのステータスが示されます。 |
ファン・モジュールのSTS LED |
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ファン・モジュールのLEDは、モジュール前面の通風孔の下にあります。 |
親トピック: LEDステータスの説明