B インストール情報

この付録では、Oracle Exadata Storage Serverのインストールについて説明します。Oracle Exadata Storage Serverのハードウェアおよびソフトウェアがインストールされていない場合は、このインストール情報を参照してください。

B.1 Oracle Exadata Storage Serverのインストール

この項では、ストレージ・サーバーのインストール・プロセスについて説明します。

B.1.1 Oracle Exadata Storage Serverハードウェアのインストール

Exadata Database Machineに接続するスタンドアロンのOracle Exadata Storage Serverに必要なハードウェアの設置を行うには、これらのステップを使用します。

  1. ストレージ・サーバーを開梱し、設置して設定します。
  2. ストレージ・サーバーに付属するベンダーの説明書を読みます。
  3. 管理ポートとIntegrated Lights Out Manager (ILOM)イーサネット・ポートを管理ネットワークに接続します。
  4. Oracle Exadata Storage ServerRDMAネットワーク・ファブリック・ポートをExadata Database MachineRDMAネットワーク・ファブリック・ネットワークに接続します。

    ノート:

    Exadata Database Machineと追加のOracle Exadata Storage Serverは、同じタイプのRDMAネットワーク・ファブリックを使用する必要があります。
  5. コンピュータまたは端末を新しいストレージ・サーバーの1つに接続し、「使用するロケーションに合せたOracle Exadata System Softwareの構成」の説明に従って、セルを構成できるようにします。新しいセルは、それぞれ個別に構成する必要があります。
  6. 新しいストレージ・サーバーを電源に接続します。
  7. ストレージ・サーバーの電源を投入します。
  8. 新しいストレージ・サーバーのネットワーク・インターコネクトのIPアドレスを割り当てます。

B.1.2 セルへのOracle Exadata System Softwareのインストール

この手順では、Oracle Exadata Storage Server上にOracle Exadata System Softwareをインストールする方法について説明します。

  1. Oracle Exadata Storage Serverの電源をオンにし、オペレーティング・システムを起動します。
  2. スーパー・ユーザー(root)権限を使用してOracle Exadata Storage Serverにログインします。

    ノート:

    rootユーザーのパスワードがない場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

  3. セルのrootパスワードを変更します。
  4. Oracle Exadata Storage Serverがソフトウェア要件を満たしていることを確認してください。
  5. 自己解凍形式のバイナリを必要に応じてOracle Exadata Storage Serverにコピーします。

    ftpコマンドを使用すると、ネットワークの場所からバイナリをOracle Exadata Storage Serverにコピーできます。また、ポータブル・ストレージ・デバイスからバイナリをコピーすることもできます。

  6. 自己解凍形式のバイナリがOracle Exadata Storage Serverにインストールされていない場合は、インストールします。
    ./cell_package_version.bin
    
  7. /opt/oracle/cell/.install_log.txtファイルを確認し、インストールが正しく完了していることを確認します。インストール・プロセスによって、celladmincellmonitorの2つの新規ユーザーが追加されます。セルですべてのサービスを実行するには、celladminユーザーを使用する必要があります。cellmonitorユーザーは、監視のために使用されます。
  8. Oracle Exadata System Softwareのインストールが成功したら、「サーバーの準備」の指示に従います。

関連項目

B.1.3 インストール中に実行される更新

インストール中に行われるsnmpdファイルの変更は、次のとおりです。

  • パブリック・コミュニティ文字列の更新

  • trapdestinationの新規エントリ

  • カーネル構成ファイルの更新(aioudprecv、および開いているファイルの数の制限)

B.1.4 オンライン・ドキュメント

このドキュメントはオンラインでhttps://docs.oracle.com/にあります。

B.2 Oracle Exadata Storage Server環境のバックグラウンド・プロセス

Oracle Exadata Storage Server環境のデータベースおよびOracle ASMインスタンスのバックグラウンド・プロセスは、次のバックグラウンド・プロセスを除き、他の環境と同じです。

B.2.1 diskmonプロセス

diskmonプロセスは、Oracle Exadata System Softwareの基本コンポーネントで、I/Oフェンシングの実装を担います。このプロセスは、データベース・サーバーのホスト・コンピュータにあり、Oracle Clusterware Cluster Ready Services (CRS)の一部になります。このプロセスはOracle Exadata System Softwareには重要であるため、変更しないでください。

diskmonのログ・ファイルは、$CRS_HOME/log/hostname/diskmonディレクトリにあります。

関連項目:

B.2.2 XDMGプロセス

XDMG(Exadataオートメーション・マネージャ)プロセスは、ストレージ監視用のオートメーション・タスクを開始します。このバックグラウンド・プロセスは、構成済のすべてのOracle Exadata Storage Serverでディスク交換などの状態変更を監視し、そのような変更に対して必要なタスクを実行します。主なタスクは、アクセス不可能なディスクおよびセルを監視することと、それらのディスクおよびセルがアクセス可能になる時期を検出することです。ディスクおよびセルがアクセス可能になると、XDMGプロセスは、ASM ONLINEプロセスを開始します(このプロセスはXDWKバックグラウンド・プロセスによって処理されます)。XDMGプロセスは、Oracle ASMインスタンスで実行されます。

B.2.3 XDWKプロセス

XDWK(Exadataオートメーション・ワーカー)プロセスは、XDMGバックグラウンド・プロセスによってリクエストされるオートメーション・タスクを実行します。XDWKプロセスが開始されるのは、Oracle ASMディスクに対するONLINEDROPADDなどの非同期アクションがXDMGプロセスによってリクエストされたときです。XDWKプロセスは、5分間アクティビティがないと停止します。XDWKプロセスは、Oracle ASMインスタンスで実行されます。