EPMブック拡張機能について

Smart ViewのEPMブック拡張機能を使用すると、EPM Cloudブックをリフレッシュ可能なフォーマットでExcelにインポートできます。

データ・ソース・タイプ: PlanningPlanning ModulesFinancial Consolidation and CloseTax ReportingNarrative Reporting

Oracle Enterprise Performance Management Cloudで、ブックは1つ以上のレポート、ブックおよびその他のドキュメントを収集したものであり、それを単一のPDFまたはExcel出力に生成します(Excel出力の注意事項については、次のノートを参照してください)。

Oracle Smart View for OfficeのEPMブック拡張機能を使用すると、ブックをMicrosoft Excelにインポートし、POV値を変更してリフレッシュすることによってそれらのブックを操作できます。ExcelフォーマットでダウンロードしたブックをWebアプリケーションから開いて操作することもできます。

ノート:

レポートのみが、Smart Viewで開かれたまたはインポートされたExcelブックに含まれます。Wordファイル、PDFファイルまたは挿入されたブックなどのその他ドキュメントは、Smart Viewにインポートしたときに省略されます。

Smart Viewの「ブック」パネルから、ブックのプロパティを表示し、ブックをExcelにインポートできます。

インポートする各ブックはジョブです。「ブック」パネルの「ジョブ・コンソール」で、ジョブのステータスを確認します。Smart Viewのパネルまたは他の場所で、別のジョブの起動または他の操作の実行のためにジョブの完了を待機する必要はありません。「ジョブ・コンソール」で、ジョブ・ステータスのリフレッシュ、選択したジョブの削除、または完了したすべてのジョブの削除を実行できます。EPM Cloud環境内のブックを含む他のサーバー上で実行中のジョブのステータスを表示することもできます。

図9-1 「EPMブック」パネルの例


「EPMブック」パネルの例。パネルの上半分には使用可能なブックが表示され、下半分の「ジョブ・コンソール」にはジョブおよびそのステータスがリストされています。ジョブが完了すると、「ジョブ・コンソール」からブックを開くことができます

「ジョブ・コンソール」から、ブックをExcelにダウンロードします。ダウンロードしたブック内で、各レポートが個別のワークシートに配置されます。ワークブック内の個別のレポート・シートへのリンクがある目次シートが生成されます。ワークシート名は、Webアプリケーションのブック・デザイナの「プロパティ」パネルで定義された目次見出しに基づきます。

図9-2 Excelにインポートされたブックの目次シートおよびワークシート・タブの例


Excelにインポートされたブックの目次ページおよびワークシート・タブの例

ブックをSmart Viewにインポートすると、Excelに「ブック」リボンが表示されます。

図9-3 Smart Viewの「ブック」リボン


Smart Viewの「ブック」リボン

「ブック」リボンを使用して、ブック内のレポートのPOVを変更し、ブック・コンテンツをリフレッシュできます。「検査」ボタンを使用して、POVなどのブックのプロパティを表示することもできます。

Smart Viewでのブックの操作のガイドライン

  • POVの変更: ディメンションのブックのPOVオプションがすべてのメンバーを許可に設定されている場合、Excelでは現在、「POVの選択」ダイアログの「メンバー選択」がサポートされていません。

    ディメンションのブックのPOVオプションが選択した値の表示に設定されている場合、選択可能なメンバーのリストが各ディメンションのドロップダウン・リストに表示され、POVの変更はExcelでのリフレッシュ時に適切に反映されます。

  • ネストされたブックはExcelでサポートされていません。たとえば、ブック内にブックが含まれている場合、内部のブックが抑制されます。結果のExcelワークブックには、ネストされた内側のブックに関連するコンテンツが含まれません。

  • ブックの一部として挿入されたPDFおよびWordドキュメントはサポートされていません。ブックがPDFまたはWordタイプの他のドキュメントを含む場合、それらはExcelワークブックで省略されます。