新しいTimesTenコンテナ・イメージについて

TimesTen Kubernetesオペレータでは、TimesTenオペレータおよびTimesTen Classicを新しいパッチまたはパッチ・セットのリリースにアップグレードできます。オペレータのアップグレードとTimesTen Classicのアップグレードの手順は異なります。

オペレータ、および各TimesTenClassicとTimesTenScaleoutオブジェクトには、TimesTenコンテナ・イメージが必要です。オペレータ、およびTimesTenClassicまたはTimesTenScaleoutオブジェクトを初めてデプロイするときに、イメージ・レジストリの場所とコンテナ・イメージの名前をオペレータに示します。

オペレータを新しいパッチまたはパッチ・セットにアップグレードする場合は、container-registry.oracle.com上のtimestenリポジトリにあるTimesTenコンテナ・イメージを使用するか独自のTimesTenコンテナ・イメージを作成するかを決める必要があります。どちらのオプションを選択してもかまいません。TimesTenコンテナ・イメージの詳細は、「TimesTenコンテナ・イメージについて」を参照してください。

オプション1: container-registry.oracle.com/timestenまたはcontainer-registry.oracle.com/timesten-xeを使用します。

container-registry.oracle.com/timestenリポジトリとcontainer-registry.oracle.com/timesten-xeリポジトリでは、複数のコンテナ・イメージを入手できます。それらのリポジトリを参照し、アップグレードに使用するコンテナ・イメージを選択します。

例として、TimesTenリリース22.1.1.19.0にアップグレードする場合の適切なTimesTenコンテナ・イメージを次に示します:
container-registry.oracle.com/timesten/timesten:22.1.1.19.0

コンテナ・イメージを選択した後に、そのイメージからオペレータのマニフェスト・ファイルを取得する必要があります。

container-registry.oracle.com timestenリポジトリにあるTimesTenコンテナ・イメージの使用方法、およびそのイメージからオペレータ・マニフェスト・ファイルを入手する方法の詳細は、「オプション1: 公式のTimesTenコンテナ・イメージを使用する」を参照してください。

オプション2: TimesTenコンテナ・イメージを作成します

TimesTenディストリビューションには、TimesTenオペレータ・ディストリビューションが含まれています。TimesTenオペレータ・ディストリビューションでは、TimesTenコンテナ・イメージを作成するためのDockerfileが提供されます。アップグレードの場合は、関連するTimesTenパッチまたはパッチセットのディストリビューションを選択します。それをダウンロードして解凍します。次に、オペレータ・ディストリビューションを解凍します。オペレータ・ディストリビューションには、コンテナ・イメージを作成するためのDockerfileのみでなく、オペレータのマニフェスト・ファイルも含まれています。

例として、TimesTenリリース22.1.1.19.0にアップグレードする場合の適切なTimesTenディストリビューションを次に示します:
timesten2211190.server.linux8664.zip

TimesTenコンテナ・イメージの作成の詳細は、「オプション2: TimesTenコンテナ・イメージを作成する」を参照してください。

オプション1またはオプション2のタスクを完了すると、次のことがわかります。
  • イメージ・レジストリの名前

    例: container-registry.oracle.com/timestenまたはphx.ocir.io/youraccount

  • イメージの名前

    例: timesten:22.1.1.19.0

  • オペレータのマニフェスト・ファイルが含まれているディレクトリ

    例: new_kube_files

    オペレータのマニフェスト・ファイルとしては、新しいcrd.yamlファイルや新しいservice_account.yamlファイルなどがあります。Kubernetesクラスタをこれらのファイルで更新します。新しいoperator.yamlファイルもあります。このファイルを編集して新しいTimesTenコンテナ・イメージの場所と名前を指定します。これらのタスクについては、「オペレータのアップグレード」で説明します。

以降の項で示す例では、次のように仮定します。
  • イメージ・レジストリの場所はcontainer-registry.oracle.com/timestenです。

  • イメージの名前はtimesten:22.1.1.19.0です。

  • オペレータのマニフェスト・ファイルは、開発ホスト上のnew_kube_filesディレクトリにあります。