TimesTenオペレータのアップグレード
TimesTenオペレータを新しいリリースにアップグレードできます。ネームスペース内にデプロイ済のTimesTenClassicまたはTimesTenScaleoutオブジェクトがある場合は、アップグレードを実行できます。
ネームスペースのTimesTenオペレータをアップグレードするには、新しいリリースのttoperator
チャートを使用します。
この例では、TimesTenリリース22.1.1.19.0
から22.1.1.20.0
にアップグレードします。TimesTenリリースの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション、移行およびアップグレード・ガイド』のリリース番号の概要を参照してください。
以前にnew_kube_files
ディレクトリを作成し、TimesTenオペレータ・ディストリビューションの新しいリリースをこのディレクトリに解凍したとします。
ttoperator
チャートには、ネームスペース内のTimesTenオペレータをアップグレードするために必要なすべての情報が含まれます。チャートには、TimesTenオペレータの新しいリリースをデプロイするためのデフォルト構成が含まれています。また、デフォルトのコンテナ・イメージがアップグレード先のイメージでない場合は、ttoperator
のチャートのデフォルトのimage
変数を変更して、新しいコンテナ・イメージを参照できます。たとえば、新しいリリースのデフォルトのコンテナ・イメージがcontainer-registry.oracle.com/timesten/timesten/22.1.1.20.0
で、かわりに新しく構築されたphx.ocir.io/youraccount/tt2211200image:2
コンテナ・イメージを使用する場合は、image
変数を次のように変更します。image:
repository: phx.ocir.io/youraccount/tt2211200image
tag: "2"
TimesTenオペレータを新しいリリースにアップグレードする方法を示す例を順を追って説明します。この例では、phx.ocir.io/youraccount/tt2211200image:2
コンテナ・イメージを使用することを前提としています。
この例では、カスタマイズされたYAMLファイルを使用して、新しいリリースを含むコンテナ・イメージを定義します。カスタマイズしたYAMLファイルのnew_kube_files/helm/customyaml
ディレクトリを以前に作成したとします。
おめでとうございます。
ttoperator
チャートが正常にアップグレードされました。ネームスペースで実行されているTimesTenオペレータは、新しいイメージを使用しています。