6 インストール後の作業

マイクロサービス対応トランザクション・マネージャ(MicroTx)をインストールしたら、次のタスクを実行してインストールが成功したことを確認し、MicroTxにアクセスします。

6.1 22.3.2へのアップグレード

MicroTx 22.3.2には、追加の機能があります。

MicroTx 22.3.2をインストールしている場合は、この手順をスキップします。

このステップは、MicroTx 22.3または22.3.1がすでにインストールされており、22.3.2の最新機能を利用する場合にのみ実行します。新機能の詳細は、「MicroTxの変更点」を参照してください。

22.3.2にアップグレードするには:
  1. https://www.oracle.com/database/transaction-manager-for-microservices/で、「MicroTxを無料でダウンロード」をクリックし、MicroTxインストール・バンドル(.zipファイル)をダウンロードします。
  2. ローカル・マシンに新しいディレクトリを作成します。
  3. ZIPファイルの内容を、作成した新しいディレクトリに抽出します。
    unzip otmm-22.3.2.zip

    MicroTxの以前のバージョンのインストーラ・ファイルは上書きしないでください。

  4. 次のコマンドを実行し、抽出されたファイルのリストを表示します。
    ls -lR otmm-22.3.2

    これには、トランザクション・コーディネータの更新されたイメージが含まれます(installation_directory/otmm-22.3.2/otmm/image/tmm-22.3.2.tgz)。次のステップでは、このファイルを使用して、既存のトランザクション・コーディネータ・イメージを更新します。

  5. トランザクション・コーディネータ・イメージをローカル・リポジトリにロードし、イメージにタグ付けしてからイメージをプッシュします。
  6. トランザクション・コーディネータのYAMLファイルを、リポジトリ内の最新イメージの名前で更新します。最新の機能を使用する場合は、これらの機能を使用するために必要なタスクを完了し、プロパティ値でYAMLファイルを更新します。
  7. KubernetesクラスタにMicroTxをインストールした場合は、次のコマンドを実行してアップグレードを完了します。

    構文

    helm upgrade <release name> --namespace <namespace> <chart directory> --values <path_to_updated_values.yaml>

    次のサンプル・コマンドは、otmmネームスペースのtmm-appという名前のMicroTxアプリケーションをアップグレードします。

    helm upgrade tmm-app --namespace otmm tmm --values tmm/values1.yaml

    説明

    • tmm-appは、アップグレードするMicroTxアプリケーションの名前です。
    • otmmは、MicroTxをインストールしたKubernetesクラスタ内のネームスペースです。
    • installation_directory/otmm-22.3.2/otmm/helmcharts/tmmは、MicroTxchart.yamlファイルを含むフォルダです。
    • installation_directory/otmm-22.3.2/otmm/helmcharts/tmm/values1.yamlは、ローカル・マシン内のvalues1.yamlファイル(アプリケーションの更新されたマニフェスト・ファイル)の場所です。このファイルには、MicroTxの更新されたデプロイメント構成の詳細が含まれています。
  8. 最新のJava用MicroTxクライアント・ライブラリ・ファイルをインストールします。「MicroTxライブラリ・ファイルのインストール」を参照してください。

6.2 検証

MicroTxをインストールしたら、次のコマンドを実行して、インストールが正常に完了したことを確認します。

curl --location --request POST -H "Authorization:Bearer access_token" https://externalHostname:externalPort/api/v1/xa-transaction

externalHostnameおよびexternalPortの値を識別するには、「MicroTxへのアクセス」を参照してください。アクセス・トークンを作成するには、アクセス・トークンの作成を参照してください。

ステータスが201のHTTPSレスポンスには、MicroTx XAコーディネータにアクセスするための内部および外部URLが示されます。サンプル・レスポンスを次に示します。
{
    "internal": "http://otmm-tcs:9000/api/v1/xa-transaction/d369...",
    "external": "http://192.0.2.1/api/v1/xa-transaction/d3693..."
}

これは、MicroTxが正常にデプロイされ、サービスがXAトランザクションの調整に使用できることを示します。

この例は、読みやすくするため、省略記号(...)を使用して値の一部を省いています。ご使用の環境でこのコマンドを実行したときはレスポンスすべてを確認できます。

レスポンス例では、MicroTxのYAMLファイルでxaCoordinatorフィールドにenabled: "true"を設定したため、XAコーディネータのURLが表示されます。lraCoordinatortccCoordinatorのフィールドを有効にした場合は、LRAコーディネータやTCCコーディネータのURLも取得されます。

6.3 MicroTxライブラリ・ファイルのインストール

Java用のMicroTxライブラリは、Javaアプリケーションが新しいXA、LRA、またはTCCトランザクションを開始したり、既存のトランザクションに参加したりする機能を提供します。ライブラリ・ファイルをシステムにインストールするには、このタスクを1回だけ実行する必要があります。

開始する前に、Mavenバージョン3.6以降がシステムにインストールされていることを確認します。https://maven.apache.org/download.cgiを参照してください。

次のコマンドを実行して、Java用のMicroTxライブラリ・ファイルをインストールします。これらのファイルは、installation_directory/otmm-<version>/lib/javaフォルダにあります。

  1. TmmLib-<version>.jarファイルをインストールします。
    mvn install:install-file \
           -Dfile=./lib/java/TmmLib-<version>.jar \
           -DgroupId=com.oracle.tmm.jta \
           -DartifactId=TmmLib \
           -Dversion=<version> \
           -Dpackaging=jar
  2. TmmLib-<version>.pomファイルをインストールします。
    mvn install:install-file \
           -Dfile=./lib/java/TmmLib-<version>.pom \
           -DgroupId=com.oracle.tmm.jta \
           -DartifactId=TmmLib \ 
           -Dversion=<version> \
           -Dpackaging=pom